(書いたのは3/24)
side火野有美
騎馬戦。4人1組で騎馬を作り、騎手がつけている鉢巻を取ることでポイントを取る競技だ。1クラスからは4騎ずつ出るから、場には16騎いる事になるわね。
そして私は騎手、しかも大将騎だ。大将騎の鉢巻を取ったら他のと比べて倍のポイントを得られる…私から奪おうとするかは疑問だけど。
「火野さん、さっきの作戦でいいんだね?」
「ええ、手筈通りにお願い」
私と有栖が作戦内容を伝えたときは意味不明そうな顔をしてたけど、とりあえず実行してくれるようだ。
…開始を告げるピストルが鳴ると同時に、私の騎馬以外のAD騎馬7騎が一気に下がり耳を守りの姿勢を取る。
「(何かするつもりだろうけど、させないよ!)かかれ~っ!」
BCの作戦は私を総攻撃することだったようだ…予想通りね。
「アンタ達は耳を塞ぎなさい」
「了解…」
「…よし、行くわよ!」
私は両手を広げ、全力で猫騙しをした。すると…
パァン!
「うわっ!?」
ソニックブームと炸裂音が発生し、相手の騎馬が一斉に怯んだ。
「今よ!」
『!!!』
「しまった…!」
私が合図をすると、味方の騎馬が一斉に攻め入った。私の身体能力を見誤っていたようね、帆波!(見誤るの次元じゃないだろ)
ーーー
「………」
「…はい!?」
「………流石火野有美、と言った所か」
「えっ、驚かないんですか会長!?さっきの猫騙し音速を超えていたんですよ!?」
「一周回って納得しただけだ」
ーーー
音速猫騙しをぶっ放して数分、戦況は有利から五分五分へと移り変わっていた。
流石にアレだけじゃ一方的な勝ちにはならないか…もう一発入れるにしても、この混戦じゃ人の鼓膜を破りかねないわ。
「やぁっ!」
「おっと危な」
さっきから隙を突くかのように帆波が私の鉢巻を狙うが、私はそれをずっと避け続けている。
「はぁ、はぁ…やっぱり化け物だね、有美は」
「今友達を化け物扱いした?」
「…でも、土台は対処できないよね!?」
「いや無視すな──なっ!?」
足元が崩され、私は落馬しかける。まずい、油断してたわ…!
「えいっ!…とったどー!」
「……負けちゃったわ」
結果、女子騎馬戦は私を含めなくても僅差でBCの勝ちとなった。
油断は禁物とはよく言ったものね…私とした事が。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
男子騎馬戦は綾小路が暴れまわった結果圧勝した。私も暴れまわった方が良かったのかしら?…終わった事は考えててもしょうがないか。
次は200メートル走、特筆する事はないので割あ──
ー割愛ー
──マジでやったわね。(メタい)
200メートル走はAD連合が余裕を持って勝った…ということで昼休み。
「あれ、有栖は?」
「『椿さんには絶対負けません』とか言って綾小路の所に行った」
ブラックコーヒーを飲みながら答える神室。…お疲れ。
「千早、愛夫弁当は?」
「ほいよ」
「(愛夫弁当???)」
渡された弁当箱を開けると中身はふりかけご飯、パスタ、唐揚げ、ハンバーグ…お子様ランチかな?と思うようなラインナップだった。まぁ美味しければ何でもいいわ。
「んっ……美味しい。いつもありがとね、千早」
「こちらこそ。支えさせてくれてありがとな」
「………(ここでも惚気か…!)」グビッ
あ、一気飲みしてる。何でだろ。(すっとぼけ)
「どうした、コーヒーを一気飲みして」
「誰のせいだと…!」
「いやぁ、ごめんちゃい」
「……ッ!」
青筋を立てて千早を睨みつける神室。いやー面白い。
結局昼休みはずっと神室を半分労り半分弄った。
あと1話で終わるか……?
次回もよろしくおねがいします。
有美が千早に会わなかったらどうなっていた?(別に正解はない)
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のたれ死んでいた
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復讐を決意しなかった
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代わりに有栖がそのポジに
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頭脳と肉体のハイブリッド
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その他