side火野有美
2学期も終わり冬休みになって、雪が降るほど気温が下がって来た今日この頃。
私は数日後がクリスマスなのもあり友達に渡すプレゼントを用意していた。
「帆波はカーディガン、有栖はマグカップ……翔はマ〇クのクーポンでいいでしょ」
適当にラッピングして、準備は終わった。
「あれ、もう終わったのか?」
「ええ」
さっきまで寝てた千早が起きた。昨日は……まぁ、うん。
「クリスマス会でもやる?」
「やるならもうちょっと前に予定立てるだろ…今年はやらないぞ」
「そっかー。じゃあ会ったらコレらを渡すわ」
「郵便受けに突っ込んどけ、有美からってすぐ分かるだろうし」
「ならそうするわ」
クリスマス当日は久々に千早とデートする予定だ。楽しみ。
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side綾小路清隆
12月24日の夜、クリスマスイブ。今年まではオレにとって気にも留めないような日だったが…オレは2人と予定を立てていた。
「(七隈が言っていたな、待ち合わせ場所に30分前に行けと)」
言われた通りにして、しばらく待つ。
「(坂柳と、雪、か)」
夏休みくらいの頃からオレをよく誘っていた2人だ。『オレの事を好いていたらどうする?』という質問をされた覚えがある。
正直何度も誘われる内に『ずっと一緒にいたい』という感情がオレの中には芽生えていた。オレは……2人に恋しているのかもしれない。
「(それを今日、確かめるとしよう)」
そう思いながら、オレは2人へのプレゼントを握りしめた。
ーーー
2人の姿を発見した瞬間、プレゼントをすぐしまって歓迎する。
「よう、2人とも」
「こんばんは、清隆」
「待たせてしまいましたか?」
「いや、全然待ってないぞ。……2人とも、服似合ってるな」
前者は七隈から、後者は本心で言った。
「ふふっ、ありがと……(絶対待ってたね)」
「(七隈君の入れ知恵でしょうか?)」
「……どうした?」
「何でもありませんよ。行きましょうか」
3人でケヤキモールに向かう。途中で嫉妬や興味を含めた視線を感じたが気にしない。
「クリスマスのイルミネーションは1時間後ですが…その間、どこに行きますか?」
「服屋にしよ、そこで清隆に決めて貰えるし」
「オレが決める前提なのか?」
『うん(はい)』
「…そうか」
あの質問、やはり………緊張してきたな。
ー服屋ー
「この3つの内、どれがいいと思う?」
雪がそう言って見せてきたのは、赤、深緑、灰色のカーディガン。
「………」
赤は有美がチラつくし、灰色はどちらかと言えば坂柳に合いそうだ。
「深緑だな」
「コレね、オッケー」
「次は私です………っ」
『!?』
坂柳が選ばせてきたのは、黒、白、紫の………下着だった。
「ちょ、坂柳さん!?大胆すぎない!?」
「……何か、悪いですか?///」
「別に悪くは、ない、けど……」
…まだ付き合ってもないのに流石にコレは「清隆くん!」
「は、はやく決めて下さい!///」
「お、おう」
難しいな、全部似合いそうだ。だが強いて言うなら……
「黒で」
「黒ですね、分かりました…///」
「………(私も下着を選ばせた方が良かったかな?)」
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時間は過ぎていき、やがてイルミネーションの時間となった。
大きなクリスマスツリーを中心に、色とりどりのライトが明滅する。
思わず見とれて眺めてしまうくらいだ。
「綺麗…」
「………」
「……っ」
そうだ、今やるんだ。オレはプレゼントを取り出し、2人の方を向く。
「2人とも、聞いてくれるか?」
『!』
雪と…有栖は、オレの表情を見て何かを察したようだ。
「先に、謝らないといけない。オレは…2人のどちらかを選ぶ事が出来なかった。でも………それでも」
目の前でプレゼントを開ける。中身は…銀の指輪だった。それぞれ有栖と雪の名前が刻印されている。
『………』
「オレは、2人の事が好きだ。………俺と、付き合ってください」
束の間の静寂。それは2人の声によって破られた。
『顔を上げて(下さい)』
「………っ!?」
顔を上げ、気付いたら俺は2人に抱きしめられていた。
「っ、ッ~、喜んで!清隆と、一緒にいられるなら…!」
「私も、貴方と一緒にいたいです。………それに、雪さんがいた方が楽しいですから」
「………!」
この、温かみは。
俺の心が満たされていくような感覚は………そうか。コレが、愛…っ。
「清隆…?」
「泣いて、ますね……」
「泣い、てない。目が痒くなって、っ………!」
人生で初めて泣いたかもしれない。…でも、それが嬉し涙で本当に良かった。
「雪、有栖」
『はい』
「絶対、幸せにしてやるからな…!」
今日この日は、一生俺の記憶に残るだろう………勿論、良い意味でな。
や っ た ぜ 。
次回もよろしくおねがいします。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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その他