side火野有美
3学期が始まる数日前、私はジムで弟子の松下と白波を鍛えていた。
『はぁっ!』
「…遅い」
バゴッ!
『いっ!?』
両サイドから攻めてくる2人を避け、そのまま拳骨をお見舞いする。
「お、ふらついてるけど倒れないわね。成長した?」
「あんなに、殴られたら、ね!」
「……ッ!」
松下は言い返しながら、白波は無言で攻撃を仕掛ける。怖っ(小並感)
「ほい」
ドォン!
「ぐ……っ、やぁっ!」
「ん」
白波に音速パンチを放つ、しかし読まれたのかガードからの反撃を受ける。
「…いや、音速パンチを読むって何?」
「予めガードしておいたんだ、火野さんはこの時やるクセがあったから」
「ふーん……」
クセか。直さないとね……お?背後から蹴りが。
「危なっ」
「チッ、失敗か」
一瞬松下がいるのを忘れてたわ。
ーーー
「よーし、今日はここまで。お疲れ様」
「はぁ、はぁ……」
「成長は実感してるけど、それでも壁が…」
初期は終わったと同時に気絶してたのに、今じゃ音速パンチを受けても耐えるという意味分からない耐久してるわ…パワーレベリングってすごい。
「私という壁は越えない方がいいわよ?精神というか、生命的にも追い込まれる必要があるし」
「生命…?」
「うん。大雨の中地上から崖のぼりしたり、丸三日滝行したり、バッティングセンターのボール発射機を銃とすり替えてホームラン打ったり……」
『』
無言絶句で引く2人。
「でもまぁ今思うと効率は悪かったわね。化け物みたいな執念があったから完遂できたけど」
「帆波ちゃんは知ってるらしいけど、何でそんな……」
「………知りたい?」
少し圧をかけて問う。弟子といえども流石に言いずらいわ。
「ッ…うん、知りたい」
「……私も」
「………はぁ。分かったわ、教える。他言無用よ?」
一通り話した後、2人は『信じがたい話だけど、火野さんの方が非現実的だった』とか言われた。心外だわ。
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そして始まる3学期。先生からは
「週末から一週間ほど学校外に出るので、身支度をしておくように」
と言われたのだが、ほぼ確実に特別試験だろう。
「また無人島なの…?」
「ソレは流石にないと思うぞ、予算的に。恐らく合宿だ」
一週間の合宿か…ん?つまり。
「千早と寝れない、ってコト!?」
「そうだな。寂しくなる」
「(この2人も大概リア充してますよね)」
「有栖はどういう方針にするつもり?」
情報はほぼないから変更の可能性は大ありだけど。
「今回は守りを重視し、攻めた方が良いなら攻めます。場合によってはBCDで同盟を組まれる可能性もありますので」
「それがいいわね。……それに、差が縮んだ方が面白いし」
「ですね。一之瀬さん達がどう動くのか楽しみです」
合宿、メンバーどうしよ。
次回もよろしくおねがいします。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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その他