追記:毎日投稿直前にまた評価下がってる…(泣)
side火野有美
推定特別試験当日。私はバスに乗せられ行き先も教えられず座っていた。
「皆、一旦静粛に。君たちには何処に向かっているのかそろそろ説明したいと思う」
真嶋先生がマイクを持って呼びかける。
「また無人島と思うかもしれないが、ソレはない。アレは特別試験の中でも規模の大きいもので、そう何度も出来るものではない…だが、全員察しがついていると思うが君達には今から特別試験を行うことになっている。内容として無人島に比べれば、生活そのものは簡単だ」
じゃあ予想通り合宿的なヤツね。
「生活そのものって、具体的にどれくらいですか?」
「日常生活とそこまでの差はない。今回は林間学校へ案内するが、恐らく1時間弱で着くだろう。説明が早く終われば、それだけ君達に与えられる『猶予』も大きくなる」
猶予、と聞いてさっきまで雑談していた生徒達は黙り、真剣に聞く姿勢になる。
「今回の試験は学年別ではなく、学年全体で行う。先ずは試験に関する資料を配布する」
配布された資料はおよそ20ページある。なっが。
「今回の試験は精神の成長をテーマとしている…普段関わらない人間との交流を通して、それらの対処や、人と円滑な関係を築けるかどうかを確認し、また学んでいくことが試験の目的の1つだ」
ふーん、精神の成長か…私はしたしさせたわね。
「まず目的地に着いたら男女別に別れて、それぞれ6つのグループを作って貰う。グループの人数には下限と上限があるので手元にある資料の5ページを見たまえ」
ーーー
総数が60人以上70人未満なら、下限は8人で上限は13人
総数が70人以上80人未満なら、下限は9人で上限は14人
総数が80人以上なら、下限は10人で上限は15人
ーーー
1年で退学者はいないので一番下の条件ね。てか、1学年って最初は160人いるハズよね。3年まであるとはいえ半減する事とかあるの?
「男女別でそれぞれ6つのグループを作る必要がある以上、他クラスと混合する必要がある。グループ内には最低2クラス以上の生徒が必要とするルールもある。ただし、クラスの数を増やしたらメリットもある。その説明は後程する」
コレが面倒そうね。BCDが組んだ場合、メリットを多く受けて私達Aクラスはほぼ組めずにメリットがほとんどない状態になってしまうかもしれない。
「今回のグループは林間学校だけのものだが、一緒に授業を受ける事は当然として、炊事や洗濯、入浴や就寝まで共に行動するなど内容は濃い」
……私生活がだらしない人と組まないように今の内から祈っておくべきかしら。
「特別試験の結果は、最終日に行われる『総合テスト』によって決められる…資料7ページを開くように」
指示されたように開くと、そこには『道徳、精神鍛錬、規律、主体性』の4項目について書かれていた。何というか、満点を取りずらい分野ね。
次にスケジュールを見ると……
起床→座禅→清掃→朝食→授業→昼食→授業→座禅→夕食→風呂→就寝
と、書かれていた。寺の修行かな?やった事あるけどあまり変わらないわよ?
「さらにグループについてだが、1年生が6つのグループを作り終えたら、2年と3年と合流する。よって最終的に1年から3年を合わせた約30人から45人で構成された6つのグループが出来上がることになる…分かりやすく言うと同学年で作るのグループは小グループ、全学年で作るグループは大グループだ」
ココで他学年と関わるのね。小グループだけでなく大グループのメンバーもある程度調べる必要があるのか…うーんちょっと思考放棄したくなってきたわ。
「試験の結果は大グループのメンバー全員の試験結果の平均点で決まる…次に試験の結果がもたらすもの、報酬とペナルティを発表する。次のページを見てみなさい」
ーーー
1位〜3位
1位…1万pp、3cp
2位…5000pp、1cp
3位…3000pp
以上を、大グループのメンバー全員に支給する。
4位〜6位
4位…5000pp
5位…1万pp、3cp
6位…2万pp、5cp
以上を、大グループのメンバー全員から没収する。
ーーー
……もう有栖に頼ろう、うん。
「そして先程の件だが、グループ内のクラス数や総人数によって報酬が増えるのでチェックしておくように」
ーーー
クラス数による報酬の増減
2クラス なし
3クラス 2倍
4クラス 3倍
小グループの人数による報酬の増減
最小人数 なし
最大人数 1.5倍
ーーー
コレは一気に差を縮められる可能性が出てきたわ。
「それと最下位になった大グループには退学というペナルティがある」
ファッ!?
「…が、退学となるかどうかの基準は学校が用意したボーダーラインを小グループの平均点が下回った場合に限る。つまり大グループで最下位を取っても、3つの小グループがボーダーラインを下回っていないなら退学者は出ないで済む」
あぁ、マジか。良かった。
「また、ボーダーを下回った場合の退学者は小グループの責任者に退学して貰う。責任者については小グループ内で話し合って決めてもらう。ただし、責任者と同じクラスの生徒は報酬が2倍になるというメリットもある」
最下位かつボーダーを下回ると退学するというリスクがある代わりに、報酬が倍になる。リターンの方が大きいわね。
「責任者は小グループが出来てから話し合いで翌日の朝までに決めて貰う。決められなかったら全員退学になる」
流石にソレはない………ないよね?Dクラスとかでもやらないと思う。
「責任者が退学することになった場合、小グループの中で『ボーダーを下回った要因』となった生徒がいた時に限り、学校が認めたらその生徒も1名だけ道連れで退学に出来る。ただし真面目にやっていても成績が振るわなかったなどの理由は学校が認めないと思うように」
……。南雲の部下を監視するべきね。
「最後に、退学者が出たら退学者の所属するクラスのcpは100引かれる。救済措置もあるが使う場合、更に300cpが引かれ、2000万ppを払う必要がある」
意図的に退学者を出して道連れで相手クラスのcpも減らすという捨て身戦略が取れなくもないわね。絶対やらないしやらせないけど。
「以上で説明を終わりにする。後は到着まで君達の好きにしたまえ」
説明は一旦終わったので、隣に座る千早に話しかける。
「……千早、どう思う?」
「そうだな…1年で波乱は多分ないだろ」
つまり2、3年であるのか…巻き込まれませんように。
説明を1話だけで纏めようとする。そしたら……長いッ!が、それでいい。
追記:今話以降、1年編完結まで毎日投稿します。
次回もよろしくおねがいします。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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