side火野有美
先生の説明から数分後、有栖が方針を話し始めた。
「他クラスはこちらが得るポイントを極力減らそうと動くでしょう。例えば、1人だけ自クラスの生徒を入れて残りは私達がメンバーのグループを作る…とか」
それだと、私達はメリットをほとんど得られないわね。
「そこでこう考えました…今回はいっその事ほとんど動かない方がいいのではないか、と」
「…どういう事だ?」
「ひたすら他クラスや他学年の情報収集に徹する、という事です。他学年と繋がりを持てば今後有利に立ち回れる可能性がありますから」
なるほどね。でもその場合…
「他クラスの情報収集はどうやってするの?相手は小グループに1人しか入れない可能性だってあるじゃない」
「ふふっ…やりようはいくらでもあります。そうでしょう、千早君」
いつの間にか千早を名前呼びしてた。NTRよ!
「そうだな」
「私が伝える方針は以上ですが、男子は千早君に任せていいですか?」
「いいぞ、任せろ」
「NTRよ………彼氏もいるハズなのに…!」
「寝てから言って下さい」
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ーーー
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名前順で呼ばれながらバスを降り、携帯を預ける。
降りた場所はグラウンドらしき場所であり、離れた場所には大きな木造校舎が2つある。全校生徒が入っても普通にスペースがありそうね。
「(自然教室の宿舎っぽいわね、テンション上がる~)」
校舎の中は管理が行き届いていて、エアコンの代わりにストーブが置いてあった。時代を感じる…と思っていると、私達はホールのような場所に集められた。
少し待って全校女子が集まると、檀上に他学年の先生がマイクを持って上がった。
「バスの中での説明で、全員が試験内容を理解したものとして進行する…これから小グループを作成する時間を設ける。各学年、話し合いのもと6つのグループを作成するように。また、大グループの作成時間は午後8時から設けてある。そして…大小関わらず、グループ作成に関して学校側は一切関与しないことを伝えておく。以上だ」
そう言って檀上を降りる先生…その数秒後に帆波が私達1年女子の前に立った。
「みんな、ちょっといいかな?早速提案したいんだけど」
『?』
「今回のグループ分け……全て4クラス編成、かつ6グループにしない?」
「……!」
まさか帆波が差を縮めようとしないとはね…裏がありそう。
「(…早速読みを間違えましたか)妙ですね、貴女ならBDクラスと組んでAクラスとの差を縮めようと動くと思いましたが」
「最初はそう思ったよ?でもさ、見え見えの作戦を立てるのは愚かでしょ?」
「……ふふっ、それもそうですね。Aクラスは賛成ですよ」
「Cクラスも賛成かな。メリットが大きいし」
「…Dクラスも、賛成するわ」
有栖に続き、雪と堀北もクラスを代表して賛成を表明する。そこは櫛田じゃないのね、清隆に何か指示されたのかしら?
「じゃあ早速決めようか。代表として6人出てきてほしいから…そうだね。私、坂柳さん、雪、堀北さん、櫛田さん、有美で」
「…分散させるのね」
「その通り!でも文句はないよね?」
「まぁね。それで、メンバーを決める順番はどうするの?」
「平和にじゃんけんで」
私達6人で輪になり、手を出してじゃんけんした。
結果は………
グー、グー、グー、グー、グー………私だけチョキだった。
「………っすぅー」
「見事に一人負けしたね?」
「言わないで」
じゃんけんよっわ。
追記:パーにしてたので修正しました。
次回もよろしくおねがいします。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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その他