※注意※
南雲が酷い目に合います。しかも急展開です。いやな方はブラウザバックして、この小説をブロックして下さい。
side火野有美
さっき筆記試験が終わったけど、正直どちらも簡単だった。
問題は後半2つね…女子の持久走は小グループ全員で12キロ、1人最低でも800メートル走るルールだ。作戦は私以外全員800メートル走る感じだけど…
「…まだ来ないわね」
「みんな貴女と同じじゃないんですよ?」
偶々同じ場所で待機していた有栖が私をジト目で見る。
「知ってるわよ、そんぐらい…お、来た」
「火野さん!後は……よろしく!」
肩で息してる桜木から襷を受け取り、走──あれ?
「体が動か、うわっ!?」
「見事に転びましたね」
クスクスと笑う有栖。どうやら念力か何かで一瞬動きを止めてきたようだ。かまちょかよ。
「てか妨害行為ってアウトじゃなかったっけ?」
「…おや、私が妨害したという証拠はあるのですか?」
わぁ、殴りたいその笑顔。殴ろうとしても止める?そっかぁ。
「はぁ…まぁいいわ、どうせ1位取れるし。じゃあね」
地面を蹴り、ほぼ全速力でゴールまで走り抜ける。
「スピーチでまた会いま『ドォン!』…また音速ですか」
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当然のように1位でゴールした後、そこにいた先生の指示に従い講堂に向かう。しばらく待つとゴールした生徒が入ってくるが…予想通り、大半が疲れていた。この状態で声をちゃんと出さなきゃいけないスピーチは中々に地獄だろう。
私は……
「この学校の仕組みを通して、社会において活用できるものは……」
無難なお題でスピーチをした。点数は7割ぐらい取れてると思う。
ただ……
「そこで私はその子に、『真の敵は味方にいる』ことを説き詰めたのです」
『能力の低いクラスメートに向上心を持たせる方法』という大分ぶっ飛んだ内容を話す帆波に一瞬笑いそうになった。危ない危ない。
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全ての試験が終了し、全校生徒が体育館に集まった。
「生徒の皆さん、お疲れ様でした。試験内容は違えど、前回行われた特別試験より全体的に高い評価となりました。ひとえに皆さんのチームワークによるものでしょう」
個々の成績は高くても、チームワークがないと今回の試験は乗り越えられないからね…特に駅伝。
「それでは結果発表に移ります。グループの順位読み上げる際には3年生グループの責任者のみを読み上げます。男女全グループはボーダーラインを越えていて、退学者を出さずに試験を乗り切ることができました」
檀上に立つ男性がそう言うと…
「……は?」
南雲はまるで意味が分からないかのような表情をした。
「では、まず男子総合1位は……3年Cクラス、二宮倉之助くんのグループです」
堀北先輩のグループだ…つまり南雲が仕掛けた勝負は堀北先輩の勝ち、ということになる。
「お前の負けだな、南雲」
「っ…そう、ですね…(何故だ、何故女子は…っ)」
「何が何だか分からないような顔だな。何か………予想外な事でもあったか?」
「まさか、気付いて…!」
堀北先輩と南雲がそんな会話をしている間に、男子グループの発表は一通り終わった。
「では次に女子グループを発表します。1位のグループは3年Cクラス、綾瀬夏さんの所属するグループです」
1位から順番に発表され…
「4位は3年Bクラス、猪狩桃子さんの所属するグループです」
「なっ、4位だと!?(猪狩先輩は……何?)」
「……っ」
猪狩先輩は恐怖に震えている……まぁ当然ね。だって──
ーーー
昨日の夜、入浴後の話。
「猪狩先輩、ちょっといいですか?」
「貴女は、1年の火野さん?何か「南雲」…っ」
「ヤツと繋がってますよね?橘先輩、ひいては3年Aクラスを落とすために」
そう言って私は千早から渡されたペン型カメラを取り出す。
「何のこt「言い訳は無用だ、証拠は押さえてある」…なっ!?」
「貴女が南雲と契約したことや、最下位でボーダーを割る為に橘先輩をハブって、いや…イジメていた事も、全てね。この学校って確かイジメに敏感じゃなかったんでしたっけ?」
「っ、お願い、証拠は「黙れ。その程度の作戦しか思いつかなかったお前自身を呪え」…そんな…!」
ーーー
──私が証拠を突き付けたんだもの。
「えー、最後に。誠に残念ですが、今回の試験中にイジメが目撃されました」
結果発表後、男性は追加の発表をする。
『!?』
ざわつく体育館。そりゃそうだ、この学校はイジメに敏感だからね。
「よって主犯の猪狩桃子さん、及びに被害者を除く小グループメンバーは問答無用で退学処分とします」
「(証拠!?出したのは…)ッ、火野か!」
こちらを睨みつける南雲。あら怖い、子犬とかは逃げちゃいそうね。
「ご名答。所で………南雲先輩、何故焦ってるんです?」
「お前──!」
「並びに、間接的に加担したと思われる……南雲雅生徒会長。彼は生徒会長という学校の模範らしからぬ行動をしたとして…会長職から除名し、半年の停学処分とします」
「───」
終わった、と悟った南雲はその場で膝をつく。この時期から半年の停学って実質"終わり"だろうしね。
「最初に貴方が言ったのはどちらがより多く退学させる勝負、でしたっけ?させられる側になって、今………どんな気持ちですか?」
「火野。お前、何故、こんな事を…!」
「さぁ?さっきまでイキってた野郎を潰したかったんじゃないですか?………お前の負けだ、南雲。攻め方を間違えた、お前のな」
「───ははっ。そうだな、終わった…」
その言葉を最後に、南雲は下を向いたまま動かなくなった。
「(心が折れたようね。逆境を経験しなかったのかしら?)」
こうしてこの林間合宿特別試験は………南雲の大敗北で終わった。
そして同時に…
『………ッ』
火野有美が…ただ身体能力の高い女だけではない事が、全校に知れ渡った。
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各方面の反応
千早:停学だと思ったが、まさか退学とはな…俺はもう気にしてないのに、有美は……
有栖:有美さんにしては少し過剰ですね…南雲、元会長の運が尽きたのでしょう。
橋本:怖…怖っ。何だよアレ…
帆波:南雲先輩が会長除名って事は…私が会長に上がれるって事じゃん!ナイス有美!
志郎:かなり恐怖を感じた。
翔:容赦ねぇな…本当に。
雪:かなり恐怖を感じた…え、志郎も同じ反応?
清隆:有美のあの顔、糞親父と対峙した時と同じだった…
堀北:アレほどの数を一瞬で退学に…恐ろしいわね。
どうしても書きたかったんです。申し訳ございませんでした。
帆波ェ…
次回もよろしくおねがいします。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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その他