ようこそ復讐者のいる教室へ   作:Lcrcl (エルマル)

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今回で林間合宿は終わりです。

※注意※

南雲が酷い目に合います。しかも急展開です。いやな方はブラウザバックして、この小説をブロックして下さい。


林間合宿⑧

side火野有美

 

さっき筆記試験が終わったけど、正直どちらも簡単だった。

問題は後半2つね…女子の持久走は小グループ全員で12キロ、1人最低でも800メートル走るルールだ。作戦は私以外全員800メートル走る感じだけど…

 

「…まだ来ないわね」

 

「みんな貴女と同じじゃないんですよ?」

 

偶々同じ場所で待機していた有栖が私をジト目で見る。

 

「知ってるわよ、そんぐらい…お、来た」

 

「火野さん!後は……よろしく!」

 

肩で息してる桜木から襷を受け取り、走──あれ?

 

「体が動か、うわっ!?」

 

「見事に転びましたね」

 

クスクスと笑う有栖。どうやら念力か何かで一瞬動きを止めてきたようだ。かまちょかよ。

 

「てか妨害行為ってアウトじゃなかったっけ?」

 

「…おや、私が妨害したという証拠はあるのですか?」

 

わぁ、殴りたいその笑顔。殴ろうとしても止める?そっかぁ。

 

「はぁ…まぁいいわ、どうせ1位取れるし。じゃあね」

 

地面を蹴り、ほぼ全速力でゴールまで走り抜ける。

 

「スピーチでまた会いま『ドォン!』…また音速ですか」

 

ーーー

 

当然のように1位でゴールした後、そこにいた先生の指示に従い講堂に向かう。しばらく待つとゴールした生徒が入ってくるが…予想通り、大半が疲れていた。この状態で声をちゃんと出さなきゃいけないスピーチは中々に地獄だろう。

私は……

 

「この学校の仕組みを通して、社会において活用できるものは……」

 

無難なお題でスピーチをした。点数は7割ぐらい取れてると思う。

ただ……

 

「そこで私はその子に、『真の敵は味方にいる』ことを説き詰めたのです」

 

『能力の低いクラスメートに向上心を持たせる方法』という大分ぶっ飛んだ内容を話す帆波に一瞬笑いそうになった。危ない危ない。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

全ての試験が終了し、全校生徒が体育館に集まった。

 

「生徒の皆さん、お疲れ様でした。試験内容は違えど、前回行われた特別試験より全体的に高い評価となりました。ひとえに皆さんのチームワークによるものでしょう」

 

個々の成績は高くても、チームワークがないと今回の試験は乗り越えられないからね…特に駅伝。

 

「それでは結果発表に移ります。グループの順位読み上げる際には3年生グループの責任者のみを読み上げます。男女全グループはボーダーラインを越えていて、退学者を出さずに試験を乗り切ることができました」

 

檀上に立つ男性がそう言うと…

 

「……は?」

 

南雲はまるで意味が分からないかのような表情をした。

 

「では、まず男子総合1位は……3年Cクラス、二宮倉之助くんのグループです」

 

堀北先輩のグループだ…つまり南雲が仕掛けた勝負は堀北先輩の勝ち、ということになる。

 

「お前の負けだな、南雲」

 

「っ…そう、ですね…(何故だ、何故女子は…っ)」

 

「何が何だか分からないような顔だな。何か………予想外な事でもあったか?」

 

「まさか、気付いて…!」

 

堀北先輩と南雲がそんな会話をしている間に、男子グループの発表は一通り終わった。

 

「では次に女子グループを発表します。1位のグループは3年Cクラス、綾瀬夏さんの所属するグループです」

 

1位から順番に発表され…

 

「4位は3年Bクラス、猪狩桃子さんの所属するグループです」

 

「なっ、4位だと!?(猪狩先輩は……何?)」

 

「……っ」

 

猪狩先輩は恐怖に震えている……まぁ当然ね。だって──

 

ーーー

 

昨日の夜、入浴後の話。

 

「猪狩先輩、ちょっといいですか?」

 

「貴女は、1年の火野さん?何か「南雲」…っ」

 

「ヤツと繋がってますよね?橘先輩、ひいては3年Aクラスを落とすために」

 

そう言って私は千早から渡されたペン型カメラを取り出す。

 

「何のこt「言い訳は無用だ、証拠は押さえてある」…なっ!?」

 

「貴女が南雲と契約したことや、最下位でボーダーを割る為に橘先輩をハブって、いや…イジメていた事も、全てね。この学校って確かイジメに敏感じゃなかったんでしたっけ?」

 

「っ、お願い、証拠は「黙れ。その程度の作戦しか思いつかなかったお前自身を呪え」…そんな…!」

 

ーーー

 

 

 

──私が証拠を突き付けたんだもの。

 

 

 

「えー、最後に。誠に残念ですが、今回の試験中にイジメが目撃されました」

 

結果発表後、男性は追加の発表をする。

 

『!?』

 

ざわつく体育館。そりゃそうだ、この学校はイジメに敏感だからね。

 

「よって主犯の猪狩桃子さん、及びに被害者を除く小グループメンバーは問答無用で退学処分とします」

 

「(証拠!?出したのは…)ッ、火野か!」

 

こちらを睨みつける南雲。あら怖い、子犬とかは逃げちゃいそうね。

 

「ご名答。所で………南雲先輩、何故焦ってるんです?」

 

「お前──!」

 

「並びに、間接的に加担したと思われる……南雲雅生徒会長。彼は生徒会長という学校の模範らしからぬ行動をしたとして…会長職から除名し、半年の停学処分とします」

 

「───」

 

終わった、と悟った南雲はその場で膝をつく。この時期から半年の停学って実質"終わり"だろうしね。

 

「最初に貴方が言ったのはどちらがより多く退学させる勝負、でしたっけ?させられる側になって、今………どんな気持ちですか?」

 

「火野。お前、何故、こんな事を…!」

 

「さぁ?さっきまでイキってた野郎を潰したかったんじゃないですか?………お前の負けだ、南雲。攻め方を間違えた、お前のな」

 

 

 

「───ははっ。そうだな、終わった…」

 

 

 

その言葉を最後に、南雲は下を向いたまま動かなくなった。

 

「(心が折れたようね。逆境を経験しなかったのかしら?)」

 

こうしてこの林間合宿特別試験は………南雲の大敗北で終わった。

そして同時に…

 

『………ッ』

 

火野有美が…ただ身体能力の高い女だけではない事が、全校に知れ渡った。

 

ーー

ーーー

ーーーー

ーーーーー

 

各方面の反応

 

千早:停学だと思ったが、まさか退学とはな…俺はもう気にしてないのに、有美は……

有栖:有美さんにしては少し過剰ですね…南雲、元会長の運が尽きたのでしょう。

橋本:怖…怖っ。何だよアレ…

 

帆波:南雲先輩が会長除名って事は…私が会長に上がれるって事じゃん!ナイス有美!

志郎:かなり恐怖を感じた。

 

翔:容赦ねぇな…本当に。

雪:かなり恐怖を感じた…え、志郎も同じ反応?

 

清隆:有美のあの顔、糞親父と対峙した時と同じだった…

堀北:アレほどの数を一瞬で退学に…恐ろしいわね。




どうしても書きたかったんです。申し訳ございませんでした。

帆波ェ…

次回もよろしくおねがいします。

誰?(答えはその内出る)

  • 椿雪
  • 火野有美
  • 一之瀬帆波
  • 龍園翔
  • 高宮志郎
  • 綾小路清隆
  • 高円寺六助
  • その他
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