side三人称
「アンタのせいでっ、私は!」
「…自分のせいでしょ」
ある日の夜、特別棟で口喧嘩をする2人がいた。
片方は…軽井沢。Dクラスのサブ戦力として清隆に指示され動く人物。
そんな軽井沢を責めるもう片方は…
「それに、こんな事したら次こそは退学じゃない?…真鍋」
「ッ…うるさいっ!」
図星を突かれた真鍋は軽井沢にビンタをした…しかし軽井沢は動じない。清隆の指示で証拠を隠しカメラで記録しているのだ。
「コレをバラしたら…分かるよね?」
「………」
無言で下を向く軽井沢。ソレを見た真鍋は脅しに成功したと勘違いしその場を去る。
「アイツも馬鹿ね。元真鍋グループの3人ですら反省してるのに…証拠は手に入ったしいいけど」
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side火野有美
「…で、証拠は翔に渡したと」
ジムで清隆を鍛えてた私は休憩中、真鍋の退学がほぼ確定した事を知らされた。
「あぁ、龍園は3月末に提出するか、試験で退学になる際に提出して追い打ちする…って言ってたな」
「翔らしいわね…そろそろ10分ぐらい経ったし、再開しましょ」
そう言って私はベンチから立って、軽く身体をほぐした。
「行くぞ…!」
「ふふっ、かかってきなさい…!」
ドゴォ!
次の瞬間、拳と拳がぶつかりあった。
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…一方、その頃。
side坂柳有栖
私を補佐する千早君や葛城君を呼び出し、1年Aクラスの生徒の成績に目を通しています…実力が低ければ落とす事も考慮する必要があるので。落とすとは、無論退学の事です。
「葛城君、中堅層はどうですか?」
「全員入学時と比べて学問、運動、コミュニケーション共に実力が上がっているな。入学時の上位層と勝負できるかもしれない」
「なるほど…貴方メインで考えた方針が実を結んだようですね。千早君はどうです?」
「今年の時点で行ける限界まで至ってるヤツが大半だな。まぁ有栖とか有美は限界越えてるが」
「限界?具体的にどれくらいでしょうか」
「運動、学問はそれぞれDクラスの須藤、堀北くらいだな。コミュニケーションはCクラスぐらい…ただ、あくまで数値上の話だ。実際のパフォーマンスは発揮するタイミングまで分からない」
「そうですね。しかし、実際に動いて貰わないと…」
…Bクラスの真鍋さん同様、鉄砲玉にするかもしれません。
「坂柳が目を通した下位層に危ない生徒はいたか?」
葛城君が問う。そうですね…
「今や中堅層と遜色ない成績です…落とす生徒はいないでしょう。貴方を慕う戸塚君もかなり努力をしたようで、学力は中の上まで上がっています」
「…そうか(頑張ったようだな、弥彦)」
「総評すると…このAクラスに実力のない生徒はいません。全員向上心を持ち、欠点を克服する事に成功しています」
コレならば…最終特別試験の内容によっては他クラスを一網打尽にできるかもしれません。BCDが連合で挑んでも五分五分に持ち込めるでしょう…数の暴力で叩かれるのが唯一の懸念点ですね。
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2月末。高度育成高等学校の職員会議にて、新たな特別試験が採用された。
「坂柳理事長、サインを」
「っ…」
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以下の特別試験を新たに採用する。
『クラス内投票』
『───』
『───』
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理事長は数々の理不尽な試験に最後まで反対していたが…権力が薄れた今、どうしようもなかった。
「(清隆君、有美君…有栖。どうか、頑張ってくれ…!)」
3人の事を気に掛ける理事長は、その立場故に願うことしか出来なかった。
補足:理事長は休職に追い込まれてませんが、補佐に月城が就いて権力が薄れています。
次回もよろしくおねがいします。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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その他