side三人称
BクラスとCクラスの戦況は……3対3。一進一退の攻防を繰り返した末の拮抗だった。
「第七種目は、柔道だ」
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『柔道』
参加人数1人 時間4分(最大3試合12分)
ルール:通常の柔道に準ずる。
司令塔:一度だけ試合結果を無効としてやり直すことが出来る。
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「アルベルトを選出する」
龍園は迷いなく山田アルベルトを選出。この時点で勝ちはほぼ確実…と思われたが。
「私は、千尋ちゃんを選出します」
一之瀬は白波千尋を選出。
「千尋?あぁ、有美が鍛えてるつってたあのレズか。強いのか?」
「…まぁ見ててよ」
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「第七種目は柔道、参加者は白波だ」
「ええっ!?」
「無茶だろ!」
白波が鍛えていることを知らない面々は一之瀬の采配に動揺する…が、当の本人は至って冷静だった。
「…行ってくるよ」
「無理しなくていいんだよ、白波ちゃん!」
「そうだよ、確かに試験で負けるけd「大丈夫」…へ?」
「私が、絶対勝つから」
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side火野有美
第六種目は中国語テストで、相手は勝利となり……現状は3対3。
次の種目で……勝敗が決まる。
「第七種目は……ボクシングだ」
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『ボクシング』
参加人数3人 時間3分(勝ち抜き戦)
ルール:通常のボクシングに準じた勝ち抜き戦。
司令塔:1人分の代理出場ができる。
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モニターに概要が表示された次の瞬間。
『代理出場します』
私と櫛田は同時にそう言った。
「須藤君、高円寺君の2人を選出します」
「後は鬼頭、橋本を選出します」
「では、2人ともついてきたまえ」
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ボクシング部が使用しているリングに案内され、1人目である須藤と橋本が上がる。
「へへっ、蹴散らしてやるぜ!」
「(骨折りたくないし、程々に…)「橋本?」…お、おう」
「手を抜いたら、物理的に手を抜くわよ?」
「(何だよそれ、怖っ!?)わ、分かった」
『一戦目、開始!』
リング上で拳が飛び交う。須藤はパワー、橋本はスピードを武器にしている。
1分と少しが過ぎた頃、試合が決まった。
「すばしっこいな、ゴラッ!」
「ぐおっ!?」
パワーに軍配が上がったようで、一戦目の勝者は須藤となった。
…橋本は手を抜かなかったし、しばく必要はなさそうね。
「…行ってくる」
普段からあまり喋らない鬼頭が中堅だ。
「えぇ、やっちゃいなさい」
二戦目はすぐに決着がついた。
「ぐっ、このっ、ぐわぁ!」
『勝者、鬼頭!』
一戦目で体力を消耗していたのか、鬼頭は案外楽に須藤を倒したのだ。
そして鬼頭はあまり消耗してない……けど次は櫛田なのよね。
『三戦目、開始!』
「ふっ!」
「っ…」
櫛田のジャブを鬼頭はガードするが、そのパワーに驚いている。
「手加減できなかったら、ゴメンね?」
「……先にお前を倒せばいい話だ」
会話は止まり、拳と腕、腕と拳がぶつかり合う。
「(ハイレベルな戦いしてるわね…)」
プロの試合を見てる気分だわ。
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一方その頃。
「く、櫛田ちゃん強ぇ……」
「アレって確かストレス発散した結果あーなったんだよな?」
「腹筋割れてる、すごっ……」
Dクラスの面々は感嘆していたようだ。
ーーー
「ぐ……!」
『勝者、櫛田!』
しばらく粘った鬼頭だが、櫛田のパワーに耐え切れず敗北した。
「ふふ……おいでよ、火野さん」
獰猛な笑みを浮かべる櫛田。アンタそんな顔できたのね……
『四戦目、開始!』
「はっ!」
「とう!」
ドゴォ!
試合開始と同時に双方の右ストレートが衝突する。次はジャブ、からのフック……
「音速は出さないの?出さないと負ける、よっ!」
「っ、なら。出させて、貰うわっ!」
パァン!
「ふっっ、たぁ!」
「(カウンター!)…っ!」
まさか音速パンチを受けた上で反撃できる程とは……私が鍛えてたワケでもないのにこの強さis何……いや待って。
「アンタ、無理したわね…!」
「ぐぅっ!」
カウンターが決まったまでは良かったけど、隙ができている。
「受けるんじゃなくて、避ければよかったわね…ハッ!」
「かはっ…」
二度目の音速パンチには対応できず、櫛田の負けとなった。
…ココからが、本番ね。
「高円寺…!」
「フッ、存分に楽しませてもらうよ…ファイアガール」
♪Infernolazing
『五戦目、開始!』
パパァン!
まずは様子見に音速パンチを数発叩き込む。
「甘いねぇ!」
高円寺はソレをものともせず…
パァン!
…なんと音速パンチで反撃してきた。しかも威力は私のより、高い…!
「ッ、やっぱりアンタも…」
「そう。君達やリトルガールようにリミッターを越えてるのさ」
やっぱりか…ふふっ…!
「楽しくなってきたわ!」
「私もだ、よっ!」
容赦なく拳が飛び交う激戦が繰り広げられる。どこかに命中する度に衝撃波が発生していた。
ーーー
「な、なんだよアレ…」
「次元が違う…!」
「私は幼女じゃありません!」
「………フッ(心の底から楽しめ、有美)」
ーーー
「ははっ、コレはどうかしら!?」
ジャブ、フック、からの…!
「ウラウラウラウラァ!」
ドドドドッ!
音速パンチの、ラッシュよッ!
「ふはっ、面白い…ハァァァァ!」
高円寺もラッシュを繰り出す。速さ比べをしたいのかしら!?
「はははははっ!」
楽しい、たのしい、タノシイ!
「ぐ、ぬ…ふんっ!」
コの時間、もっト続イてホしい!
「まだぁ、やれるわよねぇ。六助ェ!」
「有美、ガールこそぉ!」
ヤっト、対等ナ相手が出タんだ!
「でやっ、やァ!」
「おオッ、と!」
…でも、やガて終わッてしまウの。ダカラ…ッ!
「コレで最後だァッ!倒れろォォォ」
「倒れるのは、君だァァっ!」
拳に、力を乗セろォ!
「う、ラァッ!」
…そして。
「…かはっ……!」
私の拳は──六助の鳩尾を捉えた。
「は、ははっ、私の…負けだ」
仰向けに倒れ、六助はそう告げた。
『勝者、火野……よって第七種目、並びに特別試験の勝者は…Aクラス!』
「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!」
リングの真ん中で、私は歓喜を叫びを上げるのだった。
エピローグをちょいと挟んで、1年編完結です。
誰?(答えはその内出る)
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椿雪
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火野有美
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一之瀬帆波
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龍園翔
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高宮志郎
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綾小路清隆
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高円寺六助
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その他