優勝カップが盗まれるという騒動の後、私とナギサちゃんの巡回はそれ以上何も起こることはなく、晄輪大祭の競技は残るところわずか2つとなった。時間はもう16時を回っていて、空は茜色に変わりつつある。
SRTの巡回シフトはこの時点で終了して、私は全員用意されていたSRT用の観客席へと戻ってきていた。ナギサちゃん?ナギサちゃんは先生たちと行動を一緒にしてもらっている。
「風倉さん大丈夫?」
「………………」
席に戻ってきたら風倉さんがダウンしていた。背中を背もたれに預けてタオルで顔を覆い、ヘイローも見えないので寝ている。なんでこうなったの、とミヤコちゃんを見れば彼女はすぐに答えてくれた。
「巡回に加えて競技も出されて……と言っていました」
「そっか。じゃ、ゆっくりさせておこっか」
文句は言いつつもしっかりこなしてくれたので、私は別に咎めもしない。私の席はミヤコちゃんの隣で、彼女の横に着けば制汗剤の匂いがした。
「ミヤコちゃんもお疲れ様」
「いいえ、会長。会長こそ、お疲れ様でした」
彼女の顔を見ればすごく穏やかで、次の競技が始まるまでの喧騒に耳を向け、目を向ける姿が空の色も合わせてとても綺麗だった。見惚れてしまうほどに、今のミヤコちゃんが魅力的で私は思わず首をブンブンと横に振った。
「会長?」
「なんでもないよ。あはは」
「?」
あぁでも、なんだか、ミヤコちゃんのこの表情を見れて私は安心もした。彼女は楽しめたんだ。晄輪大祭を。その事実だけで、私はSRTの生徒会長を引き受けてよかったと思えたし、何よりの報酬だった。
「……会長。いいえ……エリカ先輩」
初めてミヤコちゃんに名前で呼ばれた。今まで苗字で呼ばれてたのでちょっと驚いたし、ミヤコちゃんは真面目だ。上下関係とかすごい気にする子。どうしたんだろう。
「急に名前で呼んでどうしたの?」
「す、すいません。失礼、ですよね」
「ううん、そんなことないよ。驚きはしたけど、全然気にしないよ」
「そうですか……なら、エリカ先輩。ありがとうございました。SRTを一時的とはいえ、復活させてくれて」
ミヤコちゃんに感謝されたけど、はて、私はそんな感謝されることはあっただろうか?私はあくまでSRTの生徒会長としては雇われみたいなもので、晄輪大祭に出られたのはそれこそ、先生とカヤちゃんのおかげだ。二人の働きかけもあったから、私をSRTの生徒会長に据えるなんて無茶苦茶が通ったのだ。
「そんな、私何にもしてないよ。お礼なら、先生と不知火室長にしないと」
「もちろん、お二人の尽力が合ってのことなのは承知です。それでも……“正義とは、正当な権限のもとに行使されるべき権利である”……今のSRTの信念そのものである貴方がいなければ、私たちはとっくに、犯罪者へと成り下がっていたと思います」
そうかなぁ。私がいなくたって、先生は決してみんなのことを見捨てないと思うし、SRTの生徒会長を用意しなくてもシャーレの権限でどうにかできたはず。私がSRTの生徒会長に期間限定でなったのはあくまで、形だけでも正規の手続きを踏もうってだけの話でもあった。
「私がいなくたって、ミヤコちゃんたちも、ユキノちゃんたちも、きっと立派なSRTの生徒だったと思うよ」
「……そんなことはありません。きっと。先輩は自己評価が低すぎます」
「えぇ?そうかなぁ。だって私、結構自分の功績を言ったりしてるよ」
確保率100%とか、物投げるの得意だとか。私がそう言っても、ミヤコちゃんは穏やかに笑うだけだった。
「ところで、みんなは?」
話を切り替えるように私が聞けば、ミヤコちゃんも見せていた可愛くて見惚れていたような空気から一転して、いつものRABBIT小隊小隊長としての顔に戻る。汗を拭くために外していた兎耳のヘッドセットを付け直して、彼女は答えた。
「FOX小隊の先輩方は次の競技に出場するメンバーの激励に。ミユも一緒に付いて行っています」
「そっか。次の競技、出るのはクルミちゃんと空井さんだもんね」
「はい」
FOXとRABBITのポイントマンの先輩後輩コンビで次の競技に挑む。その次、最後はリレーになるし、みんな気合いが入りきってるだろうね。ミヤコちゃんがここに残ったのは荷物番と風倉さんのことを見るためらしい。
「リレー前の競技が防衛演習とは驚きました」
「けど、盛り上がるんじゃないかな。唯一派手に実弾使える競技だし」
ミヤコちゃんの言う通り、今回のリレー前の競技はまさかの防衛演習だった。元々は連邦生徒会主催の隔月で行われてる一般校向けの総合火力演習という訓練カリキュラムの一つで、その中でも今回行われるのは2組のうち1人を護衛対象としてもう1人が守るという形のもの。
それに出るのがクルミちゃんと空井さんというわけだ。クルミちゃんはライオットシールドによる護衛はお手のもので、空井さんはそんな盾の裏から機関銃による高火力を出すという今の私たちSRTの盾と矛だ。
護衛対象の子には星形のバッジが配られるはずで、それを両肩につけてどっちかが壊れたら失格だったかな。
「ミレニアムも考えていますね」
「そうだね。準備中のミレニアムには行ったけど、みんな一生懸命用意してくれてたし、楽しめるように考えてくれてたと思うよ」
「……そうかもしれません。競技にアレンジも多くて、単純な身体能力で雌雄が決しないのは新鮮でした」
ちゃんとあの支援要請の結果が生きているようで嬉しい。競技の順番もなんだか、ボルテージを徐々に高めるような形だし、失礼だけど、ミレニアムという技術系の学校が組んだとは思えないものだった。
「他の学校はどう出てくるでしょうか」
「どうだろうね?アビドスとかは読めるけど」
「アビドス……というと、あの小鳥遊さんがいる」
「ミヤコちゃん、そういえばホシノちゃんとは会ったことあったね」
「はい。色々とご迷惑を……」
あー、あの申請書を出した時のことね。ホシノちゃんは気にしてないと思う。基本的には波風立たせない子だし、元気のいい後輩としか思ってなさそう。
「まぁ、大丈夫だよ。そっか、ホシノちゃんも盾とショットガンで前を張る子だから、防衛演習は得意かもね」
ミヤコちゃんの読みは良いセン行ってる。ホシノちゃんはアビドスの中では最前線を張っているし、あのリゾートの事件の時は先生を大型戦車のビームから盾で庇ってる。攻守共にバランスの取れた人だ。本気を出したらそれこそ、ミカさんのような底知れなさがある。リゾートの時とかミサイルとかの直撃受けてもピンピンしてたし、そもそもあの偽カイテンジャーの攻撃をモロに喰らっても平気だった。
「防衛対象はシロコさんかな」
シロコさんは身のこなしも軽やかだし、ホシノ先輩の動きに合わせられる子だから、攻撃的に他のペアを攻めていきそうだ。攻撃が最大の防御、とも言うし。
他の学園は正直わからない。せいぜい、トリニティかな?ただ、蒼森団長は参加してないから、そうなると読めない。
「先輩はアビドスをご存知なんですか?」
「まぁちょっと、支援要請でお付き合いがあってね。先生の方がもっとよく知ってると思うけど」
「そうなんですね。……正直なところ、サキがクルミ先輩に付いていけるか少し心配です」
「大丈夫じゃないかな。二人とも師匠と弟子なんでしょ?」
「そうですけど」
防衛演習だからただの競技とは違う。より実践的となれば彼女たちSRTの出番だ。伊達に彼女たちは大人たちとも渡り合ってはいない。そんじょそこらの生徒たちには遅れをとらないだろう。……とらないだろうけど、ここは学園の代表が来るわけで、規格外の子たちが出てくる可能性のほうが高いわけだが。
「まぁ……運も実力のうちって言うし」
「え、運って」
「例えばほら、ゲヘナから空崎ヒナ風紀委員長が出てこないとか」
「噂の鬼の生徒会長ですか……出てこないなら」
「ちなみに、ホシノちゃんも同じぐらい強いと思うよ」
「……ほんとに大丈夫ですか?」
「たぶん」
いや、ほんと、みんなの実力を信用してないわけじゃない。ただ、事実として上澄中の上澄というか……私の知り合いとか知ってる人たちが総じて私以上の圧倒的な実力者すぎる。ミカさんなんてあの人止められる子いるんだろうか。少なくとも、私は勝てる気がしない。
「先輩の言う通り、運も実力のウチ、ということでしょうか」
「そうそう。防衛演習で色んな学校入り混じるからラッキーショットだってありえるし、時間内で生き残った人が勝ちなんだからさ」
その運をクルミちゃんと空井さんが持っているか。はたまた実力で生き残るのか。
「まぁ、気を重くしすぎずにいようよ。実戦じゃないんだし」
「そうですね。先輩」
せっかくだし楽しまないとね。私はここに来るまでに買ったジュースを飲みつつ、次の競技をゆったり観戦することにした。
『さぁ、残すところ晄輪大祭の競技も2つ!ラストスパートです!最後のリレーの前に、更に盛り上がってまいりましょう!防衛演習!選手入場!』
会場のアナウンスに続いて夕暮れの中、アスレチックスタジアムは大歓声に包まれる。大歓声のもと、戦闘用に人工芝からカラー舗装の地面へと変わったトラックの内側に防衛演習参加の生徒たちが入場する。
「いやぁ、おじさんこんな若い子達とやり合うのはしんどいんじゃないかなぁ」
「ん。ホシノ先輩も若いと思う」
様々な生徒たちが一気に入場する中、周囲より少し遅い足取りでホシノはシロコを連れ立ってトラック内へと足を運ぶ。気だるげな声音と歩調をしながらもホシノは周囲の生徒たちをよく観察する。
「(エリカちゃんは……いないか)」
まずはよく知る他校の生徒の中でもっとも付き合いのあるエリカをホシノは探すが特に見当たらず安堵する。ホシノはエリカがその気になれば十二分に脅威であることは理解していた。
今回の競技のように相手が身につけている物を破壊することが勝利条件であれば、普段のように相手を極力捕らえるだけにしようと無意識に加減をしていたところをしなくなり、厄介な相手であると。
「あ。SRTだ」
「むむ?ホント?シロコちゃん」
シロコが先にSRTの制服を着た生徒を発見する。盾を持った小柄な生徒と、鉄帽を被り機関銃を構えた生徒。ホシノとシロコは盾を持った生徒——クルミのことはエデン条約事件時に見覚えがあった。
「セリカと喧嘩してた子だ」
「あ〜、そういえばあの子だったね。気の強そうな子。クルミちゃんだっけ?」
「よく覚えてるね先輩」
「いやぁ、印象に残ってねえ。おじさんとポジション被ってるし」
「そうだね。……あの時はじゃれてたけど、挑発には強そう」
「あっちはプロだもんねぇ。本気の時は容赦ないかも」
クルミたちSRTが連邦生徒会の用意した精鋭であることは元アビドス生徒会としてホシノは知っており、大人相手に戦うことができる存在であることもわかっている。油断はしないほうがいいだろう、とホシノは他の生徒へ目を向けた。
目立つ生徒はいないか、とホシノが探せば彼女は「へぇ」と内心驚く。
「先輩、誰かいた?」
「うん。すごい人がいるねぇ、ほら」
ホシノが向ける視線……だけでなく、数多のトラック内や観客からの視線を受けていたのはゲヘナ風紀委員会の委員長、空崎ヒナだ。
「(……ここまで警戒されるものなのね)」
「はぁ、なんで私がこんな目に」
ヒナの隣にいるのはゲヘナの生徒会組織である万魔殿の棗イロハだった。本来はゲヘナ戦車隊の隊長であり、身一つで戦うことはなく、戦車の車長として指揮をとっている彼女は今すぐにでも棄権したいとばかりのけだるげな空気を纏っていた。
「お互い、災難ね」
「……本当にそうですね」
ヒナとイロハがこの競技に参加したのはマコトからの風紀委員への嫌がらせであった。防衛対象のバッジはヒナに付けられているが、マコトからは「一発でもイロハに被弾させたり、お前がバッジを破壊されれば風紀委員の予算は半減だ!」と脅されていた。明らかに無茶な要求であり、不可能であることをヒナは承知していた。
「(小鳥遊ホシノ……草鞋野エリカがいないのは幸いかしら)」
脅威となる相手はホシノぐらいであろうとヒナは参加生徒たちを見てため息をつく。予算半減、などと脅されたところで風紀委員会の動きが制限されれば、最終的に困るのはマコトであり撤回するのが目に見えているため、ヒナもイロハほどではないがやられてしまっても問題ないだろうと考えていた。
「まぁ、負けたところでゲヘナの総合優勝は硬そうですし」
「そうね」
「リレーで勝ってくれれば確実でしょう」
「えぇ」
アンニュイなゲヘナの二人だったが、そんな彼女たちとは対照的な一組がいた。
ミレニアムの体操服に、大きな背負い物をした二人の生徒。他校では実用化など夢のまた夢、未来の装備であるレールガンを装備したアリスとノアだ。
「ノア先輩!アリス、勝ちたいです!」
「そうですね、アリスちゃん。ユウカちゃんもわざわざあそこで応援してますし、頑張りましょう」
ノアの視線の先には観客席からアリスの名前などが書かれた団扇で激しく応援しているユウカがいた。彼女の周りにはアリスの応援としてゲーム開発部やコユキもいる。ノアはアリスが望んだこともあり、ミレニアムの生徒会長であるリオから貸与されているスーパーノヴァMK2アララトも装備し、アリスと一緒にレールガンを2基持ち込むという暴挙に出ていた。
ノアがこの暴挙に出たのは今回の防衛演習が通常とは違うということを知っているからだ。
「アリスだけでは腕部重量過多ですが、ノア先輩と一緒なら無敵です!パワーがダンチなところを見せてやりましょう!」
「(本当は私もこのレールガン重くて機動性が落ちてますけどそこは黙っておきましょう)」
アリスのやる気に満ち溢れた言葉に頷きつつも、エデン条約事件時に使用した際はノアの膂力では完全に扱いきれないことがわかっていた。しかし、水を差すことはないとノアは口にしなかった。
『フィールドに選手が揃いました!それではこの防衛演習について——ちょっ、勝手にマイクを』
『説明しましょう!この防衛演習は通常のルールとは違います!』
フィールド内に選手が揃い、運営側が用意した実況の生徒からマイクを奪い、突如解説し始めたのはミレニアムサイエンススクール、エンジニア部の一人である豊見コトリ。彼女の乱入は台本通りのものではなかったが、誰も彼女を抑えようとはしなかった。それほどまでに会場のボルテージは上がりつつあった。
『通常の防衛演習では生徒同士での戦闘訓練ですが、今回の防衛演習では選手の皆さんはアバンギャルドくんから8分間身を守って頂きます!』
会場の誰しもが「アバンギャルドくん?」と首を傾げると、場内の一番大きな入場口の奥からゴォォォ、という何かを噴射する音が競技に出場する生徒たちの一部に届く。
「……FOX3、嫌な予感がする」
「RABBIT2、同感」
既に意識を切り替えたクルミとサキは何か規格外のものが来ると察し、構えた。
そして、ソレは姿を現す。全身を黄色に塗られ、脚部はなく無限軌道、上半身に腕を阿修羅のごとく生やし、頭部はどこか間が抜けたロボット。脚部や背中から青い炎を撒き散らしながら、トラックの内側の舗装を削りつつ生徒たちの前に停止する。
「な、なんですかこれは」
「ミレニアムの新兵器?」
戦車、というには冒涜的な砲塔のような何かが生えイロハは呆然とし、ヒナは複数本の腕に装備された重火力を発揮しそうな装備に警戒する。
「おーおー、なんかすごいの来たね」
「戦車?ロボット…?」
ホシノはゆるくリアクションをしながらも、明らかに既存の兵器とはレベルは違うことを察し、シロコは不可解な形状にただ困惑する。
「ノア先輩!エンジニア部の新兵器です!」
「そうですね……(これがアバンギャルドくん……リオ会長、ウタハ部長、ヒマリ部長ですか…?)」
アリスは無邪気に興奮するが、新技術の品評会の審査員になることが多いノアは独特なデザインでありながら、恐らくはミレニアムの中でも最たる天才3人が関わった現代のオーパーツであることを瞬時に見抜く。見抜いたばかりに、ノアはこの競技が簡単なものではないと勘づき、たまらずレールガンを構えた。
『今回の防衛演習はこのアバンギャルドくんが無差別に選手のバッジを狙います!制限時間内生き残れば、生き残った学校にポイントが入りますが、このアバンギャルドくんを撃破すれば獲得ポイントが1.2倍になります!』
「そんな微妙なポイントなら大したことないんじゃないか?」
「だな!ならとっととやっちまうぞ!」
競技開始前にも関わらず、参加していた血の気の多いハイランダー鉄道学園の生徒二人がバズーカ、アサルトライフルでアバンギャルドくんを攻撃する。フライングもフライングな行動に、観客席からさまざまな声が投げ掛けられるが、即座にそれは悲鳴へと変わった。
攻撃を受けたはずのアバンギャルドくんは無限軌道とは思えない機動力…ブーストを利用したステップを行い、射撃を回避するとハイランダー学園の生徒やその周りにいる他校の生徒もろとも、単純に巨大化されたパンツァーファウストを発射し一気に失格者を生み出した。
察しのいい生徒たちが一気に散らばる。ふざけた見た目をしているが、並大抵の兵器ではないと。
『このアバンギャルドくんには回避用のブースターが全身に装備されていて瞬間的に四方への回避が可能です!また装甲には現在特許出願中の相移転装甲が使用されており生半可な火力は通じません!ちなみに試算ではアバンギャルドくんとの戦闘での生存確率はとても低く——』
『いい加減マイク返して!はい!よくわからないですがなんか盛り上がってきた!それでは、防衛演習!スタートです!』
強引に競技のスタートが告げられる。参加者たちの視線の先で、不気味にアバンギャルドくんはツインアイを光らせた。
「……ウタハ」
「なにかな」
「明らかに以前見た時と見た目が変わっていますが」
開始に一気に歓声が上がった中、観客席の中でヒマリはウタハがアバンギャルドくんを改造した下手人であると決めつけ、非難の目を向ける。ウタハは「仕方がなかったんだ」とわざとらしく嘆息した。
「リオから渡されたあのままでは各校の実力者に即破壊されるのがオチだ。それ以前にアリスのスーパーノヴァ、ノアのアララト。2本のレールガンで撃たれればどうやっても保たない」
リオからアバンギャルドくんを受け取った時点でウタハはそのままでもある程度は通用すると判断したが、詳細なスペックを解析していくにつれ、アバンギャルドくんが本来は凄まじい演算機器によるバックアップで、未来予知の域に達した回避能力や照準性能を持つことに気が付いていた。
しかし、リオから貸し出されたのは本体のみで、性能の半分以上も発揮できない状態であり、これでテストをしても意味がないという結論にウタハは至った。
「——ということでね。頼まれたからには手を抜くわけにはいかない」
「それで結論があのバカみたいな推力のブースターと、シャーレの制服にも使用している特殊繊維を応用した相移転装甲ですか」
「そこに、会場内に設置したカメラをリンクさせて、限定的ながらある程度の予測回避もできるようにした。これで簡単には落とされないはずだ」
「爆風範囲の大きい装備が多いのは?」
「動作が大きく、回避しやすいからだよ。容赦しないなら4本の腕にガトリング砲か、クラスター弾を搭載したランチャーを持たせれば一瞬でケリが着く。これはあくまで競技だからね」
「全く……律儀すぎますよ」
友人二人の悪夢のような合作にヒマリはただただ呆れたが、同時にそれでも足りないだろうと判断した。参加者の中には“暁のホルス”と呼ばれる小鳥遊ホシノやSRT、ゲヘナの風紀委員長など、このキヴォトスにおいても最上位に位置する実力者が揃っている。
「まぁ、どこまで抵抗できるのか見ものですね」
ヒマリはカオスと化そうとしているフィールドの中で、悪の科学者が用意したかのような威容のアバンギャルドくんを前に、勇者のようなアリスを見て、まるで孫娘を見守る祖母のような笑みを浮かべた。
「……しかし、どうやってあのゲテモノを競技にねじこんだのですか?ウタハ」
「タイミングよく、連邦生徒会の防衛室長…不知火くんと顔見知りになったおかげでね。ここ最近物騒だから学校間の結束を高めるような何かを用意してくれと言われたんだ。まぁ、運営委員会にはサプライズでボスを投入するとしか言っていなかったけど」
「あとで苦情が入りますよ。たぶん」
「マルチクエストです!ノア先輩!」
「そうですね。これなら加減をしなくても良さそうです」
「では、光よ——!」
参加者の中で先陣を切ったのはアリスだった。相手の動きが速いと判断したアリスは出力を絞り、弾速と貫通力を重視したモードでスーパーノヴァのトリガーを引く。甲高い音と共に目にも止まらぬ速さでアバンギャルドくんを弾丸が襲うが、アバンギャルドくんは避けもせずに黄金比の形状をしたシールドで防ぐ。
「やったか!?」
未知の兵器を持つアリスの強力な攻撃にサキは爆炎に包まれたアバンギャルドくんを見て盾ごとダメージを与えられたかと思うも、アバンギャルドくんは生やさしい性能ではない。煙の奥から駆動音が聞こえ、クルミはサキのカバーに入る。
直後、煙をかき消すように巨大なガトリング砲から戦車砲もかくやという口径の弾丸が吐き出される。直撃すれば確実にバッジごと全身を粉々にされそうな迫力に盾で受けてみせたクルミも加減をしろ、という気持ちになる。
「うわあああ!?」
「ぐわああっ!?」
戦車砲をガトリングのように掃射するという信じられない火力にクルミたちの周りにいる学校の生徒たちの一部が盾に当たった跳弾や流れ弾に巻き込まれ次々と失格になっていく。
「くっ……このまま磔にされたら盾が保たない…!」
そして、クルミ自身も強烈な衝撃で盾そのものが限界をこのままでは迎えること、腕が衝撃で徐々に痺れつつあることがわかっており、長くは保ちそうになかった。
「(けど、わざわざライバルを助けようなんて先輩みたいなお人好しなんて)」
「ほらほら、こっちだよ〜」
会場の盛り上がりに反したゆるすぎる幼い声。クルミは聞き覚えがあった。盾を持っていない、アバンギャルドくんの右側からピンク色の長い髪が揺れ、盾を背に回した生徒が視界に入る。
「あれは、アビドスの…!」
「だ、誰だ先輩!」
「報告書にあったでしょ!アビドス高校の生徒会長だよ!」
アバンギャルドくんにホシノが飛びかかる。口調こそ緩いがその表情は冷たく、頭部を真っ先にホシノは狙う。直感的に機体色が黄色の部分は攻撃が通じないと思ってだ。このホシノの急襲に対し、アバンギャルドくんは左腕2本のうち、一本の大型ガトリングによる掃射を一時止め、ぐりんとホシノへ上半身を向ける。
速い、とホシノは驚きながらもショットガンを飛びかかりながら連射するが、簡単に盾で防がれる。ホシノの神秘が乗った強力な散弾は数多の弾丸が降り注ぐためか、黄金比シールドの表面に施された相移転装甲の許容値を超え、一部が剥がれる。だが、剥がれるだけでそれ以上の効果はなかった。
「やっぱり、頭部が弱点ってことか。シロコちゃん!」
「んっ!」
ホシノの背後から更に高くシロコのドローンが飛び出す。アバンギャルドくんの直上に近い位置を取り、そこからミサイルを降らせようという二段構え。しかし、それすらもアバンギャルドくんは対応してみせる。アバンギャルドくんの頭部に増設されたちょんまげのようなカバーが開くと、バルカン砲が現れ、シロコのドローンはあっという間に爆散した。
「…た、高かったのに」
「あとでヒマリちゃんに弁償してもらえるか聞いてみようね」
着地し、シロコと合流したホシノは対空装備も備えていたことも知り、アバンギャルドくんに死角がなさそうなことを悟る。だが、無敵に思える装甲がアリスの持つホシノが知らない兵器では傷一つ付かなかったのに、ホシノの散弾では剥がれたことが気になった。
「デカブツだ!四方から撃てば!」
「蜂の巣だ!」
参加している他の学校のうち、いくらかが手を結び、アバンギャルドくんの四方から攻撃を行うが、アバンギャルドくんはあろうことか、集中攻撃をしかけた四方の集団のうち一つに舗装が捲れ上がるほどの急速な信地旋回をし、ブースターを点火し突撃をしかけた。
結果、複数の生徒がアバンギャルドくんに跳ね飛ばされ、トラックの外へと落ちていく。
『なお、場外でも失格になりますのでご注意を!』
アナウンスの通り、跳ね飛ばされた生徒たちは立ち上がるも失格と知り項垂れた。
「あんなの虎丸があってもどうにもならないですよ」
「けど、攻撃があった方に反応している。無人機ね。そういう動きよ」
「超反応してくるし、機械だから余計にどうにもならない気がするんですけど」
やる気があまりなく、生き残ればいいだけだとわかったヒナとイロハは攻撃に消極的であった。ヒナはホシノのように積極的にはやはりなれない、と思いつつ、イロハを抱えて戦うずに済んでよかったと安堵した。
しかし、そんなヒナとイロハを他所に彼女の周囲では異様な熱気が生まれつつあった。
「さぁ!立ち上がるのです!あのような開催校だからと傍若無人な振る舞いをし、あまつさえ自身の手を汚さずに、無人機で我々を圧政せんとするミレニアムに!」
「「「「おおおおおおおおおおおおっ!」」」」
え、なんですか、とヒナとイロハが死んだ魚のような目を突如横に現れた集団に向けた。アバンギャルドくんによる容赦のない全方位への攻撃がされる中で、お得意のアジテーションで多数の生徒(さくらの衛星学園含む)を焚き付けたのはレッドウィンターのトモエだった。
おしげもなく体操服で普段は厚着の下に隠れている恵まれた体を見せつけながら、まるで革命を指揮する乙女のような純粋さを演出するトモエの姿は、政治的な場に常に身を置いているヒナとイロハからすれば胡散臭さが体操服を着ているように見える。
「いやー、あとで怒られると思うなぁキリノ」
「……どちら様で?」
「しがないヴァルキューレの下っ端警官ですよ」
異様な熱狂の集団を眺めながらイロハたちの方へとやってきたのはフブキ。彼女の視線の先にはヴァルキューレの体操服姿のキリノがハイになって拳銃を天に突きつけていた。狙撃手であるフブキは観客席にSRTと一緒に座っているエリカがものすごい表情でキリノを見ているのを見つけてしまったのである。
「ではみなさん!突撃ーっ!」
「「「「うおおおおおおおおおおっ!!!」」」」
焚き付けるだけ焚き付けておいて、トモエは自身の手を下さず肉の壁となった多数の生徒たちを突撃させる。護衛対象のバッジをつけているのはトモエであり、トモエのバディも演説に影響されて突撃に混じっていた。
「あれはひどいですね」
「戦いは数とは言うけれど」
「それあなたが言います?ヒナさん」
「……戦車に乗っている時のイロハにも同じ言葉を返すわ」
即席の反体制集団は果敢にアバンギャルドくんに突撃するが、アバンギャルドくんは無慈悲に大口径のガトリング砲に加え、右手に装備されたユニット化された多連装パンツァーファウストを発射。バターを溶かすように集団は次々に撃破されていく。
「だ、大丈夫ですか!?」
「か、革命の灯火を、け、消すな……ガクっ」
次々と倒れていく仲間(?)にキリノが駆け寄り、遺言かのような言葉を残され相手は気絶するが、キリノはすぐに冷静になった。なんでこんなデモ集団の中に混じっているんだろうと。
「私は何をしていたんでしょうか」
「キリノー、前、前」
「え?フブキ……うわぁ!?」
眼前にアバンギャルドくんの車体前面が見え、キリノは咄嗟に地面を蹴ってアバンギャルドくんの突撃範囲から逃れた。逃れたが、まるで瞬間移動したかのような回避速度に会場は大きく盛り上がり、参加している生徒のうち強者はダークホースの登場に驚く。
「ヴァルキューレってあんなことできる子普通にいるんですかね」
「……あなたは彼女のバディのようだけど、彼女は」
「え?キリノは私と同じで安全局の下っ端もいいとこだよ」
ヒナは更に驚く。ヴァルキューレの生活安全局など、こと戦闘に関しては大したことがないというのが一般的な認識だ。特記戦力としてエリカの存在をヒナは知っていたが、他にもあのような生徒がいたとは知らなかった。
フブキはヒナたちが侮っていたことを察して「まぁそんなもんだよね」と思いながらも、あえて口を開いた。
「けど、ウチらの元上司が凄かったからね」
「もしかしてあなたの上司は——」
『さぁ、4分が経過しました!このサバイバルも折り返し地点です!』
実況がヒナの言葉を掻き消し、会場のボルテージは更に上がる。それに呼応するかのようにアバンギャルドくんが突如停止、わなわな、としか表現できような震えをし始め、明らかに機械が全開で稼働をし始めたかのような駆動音を鳴らす。
『えー、先ほど乱入したミレニアムエンジニア部の方によると、残り4分でアバンギャルドくんは暴走状態に入り、最後自爆します、とのことです。……はぁ!?自爆!?』
「アリス知ってます!爆弾を押しつけるミニゲームです!」
「アリスちゃん。たぶん違うと思いますよ」
暴走を始めたアバンギャルドくんはこれまでのように状況に応じた武装を展開するのではなく四方八方に向けて銃撃、爆撃を開始した。派手な爆発や盛大な乱射に会場内の盛り上がりは最高潮に達し、更にその中で鋭い動きを見せる生徒たちにもはや学園の垣根を超えて応援するものも現れ始める。
「いやはや、ミレニアムってやっぱりすごいねぇ」
「た、小鳥遊生徒会長!?」
「クルミちゃんだっけ?おじさんは会長じゃないよ〜。せめて委員長って呼んでね」
爆撃の中をすり抜けて、ホシノはクルミとサキに合流する。シロコはホシノに守ってもらうほどではなく、アバンギャルドくんの猛攻を器用に躱し続けていた。
「で、一体何の用なんだ?」
サキがホシノに問いかける。歳下からの無遠慮な言葉遣いを咎めるような真似をせず、ホシノはいつもの穏やかな調子を崩さずに答える。
「おじさんだけじゃ、ちょーっと厳しいからさぁ、優秀なエリカちゃんの後輩さんたちの力を借りようと思ってね」
優秀なエリカの後輩、という言葉にクルミは簡単に乗せられて目を輝かせた。彼女は敬愛する上司が正当な評価をされていることがあまりにも嬉しかった。一方で、サキはあまりにも露骨なリップサービスだな、と怪訝な表情になった。
「ふふんっ、あんたわかってるじゃない!いいわよ!」
「え、そんな二つ返事で」
「RABBIT2!やるわよ!」
「……了解!」
だが、現状の指揮官はクルミであるため、サキは従うしかなかった。
「ほらほら、そこのお嬢さんたちも手伝って〜!」
ホシノが次に声をかけたのはヒナたちだった。ヒナとイロハが自身に指さすと、ホシノは頷く。
「わかった!けれど、何をすればいいの!?」
ヒナが爆音と歓声の中、大きな声でホシノに応える。何をすればいいか、ホシノはシンプルに目標を声をかけた者たち以外にも聞こえるように叫んだ。
「頭を狙って!頭だけは攻撃を防ごうとしてる!」
問い返さず、即座にヒナは攻撃する。身の丈以上の重機関銃がヒナの強大な神秘を乗せ、弾丸を放つ。アバンギャルドくんのAIがヒナの攻撃は連続で受けていいものではないと感知し、回避する。
「怯まず打ち続けてください!」
回避しながらも反撃をしてくるアバンギャルドくんによる被害を無視しながらトモエが即席の集団に攻撃を続けさせる。統制が取れた弾幕にアバンギャルドくんは少なくない被弾を受け、頭部だけはやはり盾で防ぐ。素早い回避運動をしていたアバンギャルドくんだが、流石に他勢に無勢となり満足な回避運動ができなくなっていた。
「大方、リアルタイムでここを俯瞰している回避運動を計算しているようですが、無限軌道であることが仇になっていますね。回避のあとの硬直がかならず発生しています」
アバンギャルドくんの動きを観察し、回避の後に隙がかならずあると理解したノアは生徒たちの攻撃が組織的になったことで、耐えるのではなく破壊する方が速くなったと判断し、アリスに並んでレールガンを構える。
「アリスちゃん、コンビネーションです!」
「!」
ノアが何をしたいのか、アリスは内容を言われずともわかった。
「わかりました!二段構えですね!」
「そうです。いきますよ!」
貫通力に優れ狙撃銃としての性能も十二分なノアの手にあるスーパーノヴァMk2アララトが、青白い稲妻を開放式バレルから迸らせつつ、甲高い音と共にアバンギャルドくんへ向けて放たれる。頭部を狙った超高速の弾丸は再びアバンギャルドくんの盾に防がれるが、超兵器であるレールガンの衝撃は尋常なものではなく、盾を構えた腕が弾かれ、その衝撃も受けきれずアバンギャルドくんの機体は大きくのけぞる。
「ボディがガラ空きです!エネルギーチャージ、100%!行きます!スーパーノヴァ、光よ————ッ!」
今度はアリスのスーパーノヴァからの全力の砲撃。もはや、ビームランチャーかのような光条を残し、放たれた一撃はアバンギャルドくんの胴体に直撃。ジェネレーターをオーバーロードしていたためか、なんとか相移転装甲はレールガンによる一撃の熱エネルギーは昇華させてみせたが、運動エネルギーは装甲そのものが耐えきれず、大きくボディが歪む。
それでも狂ったかのようにアバンギャルドくんは攻撃を止めない。
「どんだけ頑丈なのよ!」
「クソ、こんなときはミユがいれば…!」
クルミが防御する中、サキは果敢に攻撃を続けるが圧倒的な火力の前に決定打を打ち込めずにいる。ミユがいれば神がかり的な腕でアバンギャルドくんの頭部を射抜けたと、サキは思わずにはいられない。
「フブキ!今のであのヘンテコな機体、盾を持ってる腕が!」
「了解、キリノ」
エリカ譲りのステップで砲火の中を掻い潜りながら、キリノはノアの一撃でアバンギャルドくんの左腕のうち、盾を持っている腕が不動になったことに勘づく。胴体の損傷で動きが鈍くなったアバンギャルドくんはもはや回避をせずにまるで多くの相手を道連れにしようとするかのように暴れているため、フブキの腕でも簡単に狙いがつけられた。
「ま、これぐらいは当てないとね」
フブキの狙撃はアバンギャルドくんの動かなくなっていた腕の関節部を射抜き、追撃と言わんばかりにキリノが狙いをつけずに拳銃を乱射すれば、何故か更にアバンギャルドくんの破損した腕に直撃し、だらんと腕は垂れ、弱点の頭部が晒された。
「今だ…!」
絶好のチャンスに動いたのはシロコだった。狼のような鋭い身のこなしでシロコはアバンギャルドくんへ接近する。
「シロコちゃん!」
ホシノは盾からハンドガンを引き抜き、ショットガンと共にシロコへと投げ渡す。迷わずホシノの装備をシロコは受け取り、普段使用しているアサルトライフルを腰にマウントすると、盾を構えながら一気に距離を詰めた。そして、直前で飛び上がり、アバンギャルドくんの肩に着地すると、容赦無くショットガンのトリガーを引いた。
「これで、止まって…ッ!」
セミオートのショットガンからアバンギャルドくんの顔面に向かって容赦無く散弾が降り注ぐ。2、3、4発と撃ち込めば、アバンギャルドくんの動きはようやく停止した。シロコはそこで余韻には浸らずすぐにアバンギャルドくんから飛び降り、盾を構え着地する。
刹那——アバンギャルドくんは大爆発。爆風が生徒たち襲い、いくらかの生徒が場外判定を受けてしまった。
「けほっ、けほっ、今度こそ、やったわね」
クルミが爆炎の中で、上半身が吹き飛び炎に包まれるアバンギャルドくんの車体を目にし、勝利を確信する。それと同時に、競技終了のブザーが鳴り響いた。
『お見事ー!アビドス高校の砂狼シロコさんの攻撃でアバなんとかロボは沈黙!健在なチームは見事ポイント獲得ー!』
アバンギャルドくん撃破時に一度止んだ歓声は地面が揺れそうなほど大きく上がった。
『お見事ー!アビドス高校の砂狼シロコさんの攻撃でアバなんとかロボは沈黙!健在なチームは見事ポイント獲得ー!』
「見てください!これでキヴォトスの結束は更に強まりましたよ!」
「そうね。ここ、計上漏れ」
「はい……財務室長」
「晄輪大祭について珍しく口を挟んでいたと思えば、今月の処理を一切していないなんて。あなた室長としての自覚はあるの?」
「あ、あります…」
「あるならしっかり仕事をしなさい」
次回から本章の後半戦に入ります。
ちなみに今回登場したアバンギャルドくんのデータはしっかりリオに渡される予定です。
キリノって射撃の腕以外はRABBIT小隊から一目置かれるぐらいなので、実際かなりの上澄み側だと思うんですよね。本作では主人公の影響で体術がらみがかなりの強化を受けてます。フブキも狙撃手としての純粋な能力が上がっています。
なお、カヤはまさかあんな超兵器が出てくるとは思っておらず内心焦ってましたが破壊されたことで対処可能な物だと安堵しました。
次回投稿はまた未定です。