「あれ? ここはどこ? それにお爺さんはいったい………」
目が覚めると何もない真っ白な空間にいた。
目の前にはこれまた真っ白のローブを纏った見知らぬ老人が立っている。
元来、ビビリである僕ならば卒倒し兼ねない状況にあるにも関わらずこの時ばかりは何故かそうはならなかった。
不思議なことにこの老人を見ているとやたらと安心するのだ。
「ほっほっほ。嬉しいことを言ってくれるのぅ。ただワシからして見てもお主程、冷静な死人は初めてお目にかかったがの」
「死……人? 僕がですか…?」
「そう。死人じゃ。厳密に今は、魂の状態じゃがの。
因みにワシは彷徨える死者の魂を掬い上げる…俗に言う『神』の様な役割を担っておる」
「か…⁉︎ ……ああ、なるほど。どうりで安心していられるわけだ。
それで、神様に掬われた僕はこの先どうなるんですか?」
「基本的には転生し新たな生を授かる事になるのぅ」
「そうですか。わかりました」
「ふむ。では早速じゃがお主を転生の輪に組み込むとしよう。
新たな生を存分に謳歌するがよい」
「ありがとうございました。それではいつかまた。出来るだけ遠い未来で会いましょう」
こうして僕の新たな人生が幕を開けた。
転生してから3年の月日が経過した。
現在、僕は世界的に知られる名家の1つで唯一の跡取り息子を演じている。
……そう文字通り『演じている』のだ。
なぜなら僕は未だ、この世界はおろか、自分自身にすら自覚を持てていないからである。
そうなってしまった原因は大きく分けて二つある。
一つは僕に前世の記憶が残っていること。
そしてもう一つは、ここが『ハンターハンター』の世界だと知っていることだ。
初めてそれに気が付いたのは、ほんの些細な偶然で、たまたま手近にあった世界地図を広げてしまったことが原因なのだが、僕は未だにそのことを激しく後悔している……
「はぁ〜…これからどうなっちゃうんだろ……」
「お坊ちゃーーーん! どこにおられるんですかーーーー⁈」
稽古事が嫌で中庭の草むらに隠れていたのだが、どうやらバレるのも時間の問題のようだ。
「お坊ちゃまーーーー! 今のうちならまだご主人様も御許しになられますよーーーー‼︎ だから出て来て下さーーーーい‼︎」
(前世の記憶があるのはまだ許せる。この際、ハンターハンターの世界であっても構わない。それ以上に許せないのがーーー)
「ハァ…ハァ…こんなところにおられましたか。『ヒソカ』お坊ちゃま」
どうして『ヒソカ』なのよォオオオ〜〜ッ!!
どうも。あずき@です。
今回の主役はヒソカくん(カリ…////)です。
まさに今こそ、この見えてる地雷を踏み抜く勇気が試される時ッ‼︎
チャレンジャーお待ちしています。