道化師として歩むハンター世界   作:あずき@

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あずき@は書き溜めを覚えたぞ! ジョジョーーッ!!



第2話

実際に自分がヒソカになってみて実感したことが多々ある。

 

先ずこの体、異常なまでのハイスペック仕様なのだ。

 

一度知識を得ればスポンジが湯水を吸い上げるが如くあっという間にものにしていくし、運動神経や身のこなしに関しても同様で、向かってくる散弾を余裕を持って躱し続けることができる程の反射神経に、垂直跳びでビルの1階から50階くらいまでなら軽々と飛べてしまう程の強靭なバネ、1週間くらいなら飲まず食わずで走り続けることができる持久力にナメクジもビックリの柔軟性を併せ持ち、加えてパワーは原作初期のキルアと引けを取らず、16tくらいの重量なら両手で楽々持ち上げることができる。スピードに関しては本気を出せば時速200kmの新幹線と追いかけっこをしても勝利出来てしまう程で、耐久力に関してもまさに異常の一言。例え大型トラクターが何十台と突っ込んで来たところでかすり傷1つ負わないだろう。

 

これだけでも充分過ぎるくらい反則なのに、加えて一歳から受け続けている様々な英才教育が僕のチート具合に更なる拍車を掛けていた。

 

いったい3歳児に何させる気だよ、この家の連中は……

 

と、まぁこのようにあーだこーだ言ってきたわけだが、具体的なところどんな感じか、まだご理解頂けないかもしれない。そこで今日は現時点で僕が抱えている、とある1日のスケジュールを発表したいと思う。

 

早朝、目覚めの100kmランニングから始まり、腹筋1000回を3セット、腕立て500回3セット、背筋500回3セット 、スクワット500回3セットを行う。

 

その後、30分間に及ぶ念入りな柔軟を経てようやく5分間の休憩を挟む。

 

休憩時間の間に10km離れた別館にある道場へ全力ダッシュ。

 

休憩(?)終了と同時に専属の執事の1人であり体術の師でもあるレナードと組手を行う。

 

ボコボコにされて血反吐も出なくなった頃にようやく30分間のお昼休憩を挟む。

 

再び10km離れた本館へダッシュで戻り、「調子はどうだ?」以外の台詞を吐かない厳格な父に、ひたすらニコニコしているだけで発言力の一切ない母に挟まれながら気まずい食事を取る。

 

食後は自室にて(曜日毎に多少異なるが)一流の家庭教師によるお勉強地獄。

 

2時間後。再び別館の道場に向かって全力ダッシュ。

 

師であり元シングルハンターの現執事長ジキルの元、『念』の修行が始まる。

 

先ずは基本の四大行から。

 

『纒』を皮一枚のところで留めることを最低でも30分、その後はジキルの指示によりランダムで『纒』の幅を変化させていく。いつ指示が飛ぶかわからないので緊張感が半端ではない。大体これをトータルで1時間続け、ようやく『絶』に移る。

 

『絶』の修行に関しては、『纒』と比べてみても単純そのもので、ジキルと屋敷内全体を利用した時間無制限の隠れ鬼をするというものだ。

 

当然、僕は追いかけられる方オンリーでこれまでの戦績は2勝1458敗と完敗もいいところだ。

 

因みに特訓を始めた初期の頃は捕まるまでの時間が平均で1分掛らない位だったのに対し現在では30分は保つようになった。

 

自分なりに大した進歩だと思う。

 

続いては『練』の修行なのだが、これがまたキツイのなんのって……

 

ひたすら最大出力で『練』を行うことおよそ5時間。終わった頃には指先1つ動かせなくなる。

 

このタイミングで毎回、少しばかりの休憩を貰える。ただしその際にも『絶』をすることを忘れてはならない。

 

で、肝心の『発』に関してなのだが、原作では『変化系』であったヒソカと異なり今の僕は『特質系』のため、能力が全く異なる。

 

まぁ、それはちょっとした言い訳で実際のところ原作ヒソカみたく事前に罠を張り巡らしたりするような用意周到かつまどろっこしい戦い方を僕自身、真似出来そうにないと言うのが本音のところだ。

 

で、結局0から考えていった結果、自身にピッタリくるイメージをそのまま当て嵌めることが念能力には大切だという結論に至った。

 

まずヒソカと言えばなにか?

 

トランプを武器に殺戮を楽しむ『気狂いピエロ』である。

 

……と、既にこの段階で途轍もない不安感に襲われ挫折しそうになったが、このままではダメだ、と奮起して改めてイメージを絞っていくことにした。

 

そう。ヒソカは『ピエロ』である。

 

『ピエロ』のモチーフはトランプのジョーカーから来ており、ジョーカーの中の殺戮者、つまり死神は身の丈程の大きな鎌を手にしているのが特徴だ。

 

こうして誕生した僕の新しい武器、それが『死神の大鎌(デス•クリムゾン)』である。

 

能力の特徴を挙げると、この鎌は直接相手を傷付けることが出来ない代わりに相手を事前に傷付けておけばその傷口に刃の部分を当てることでオーラを吸い上げることができる仕様になっている。

 

吸い上げたオーラが一定量に達すると任意で鎌を段階変化させることができ、その変化させた状態を僕は『デスサイズ』と呼んでいる。

 

因みに『デスサイズ』は元の鎌を一廻り大きくした見た目をしているため敵をビビらすにはもってこいと言えるだろう。

 

一度この状態になれば、溜め込んだオーラに応じた時間が過ぎるまで決して元に戻ることはない。

 

ただし『デスサイズ』になってようやく直接対象を攻撃できるようになるのだ。

 

そしてこの『デスサイズ』最大の特徴、それは内包したオーラを使用して傷を癒すことも可能だと言う点。

 

更に言えば、最初の段階で莫大なオーラを内包することが出来れば死んでしまった人を生き返らずことも(確実とは言えないがおそらく)可能なのだ。

 

因みに自分が死亡した場合は、能力も消えてしまうので生き返ることは不可能である。

 

と、まぁ以上が僕の考えた『発』なのだが、実際のところ僕はこの能力を出来るだけ使わないでいきたいと考えている。

 

これはあくまで奥の手であり、基本は徒手、もしくはトランプ(一回使ってみたらやはり馴染んだ)を主に頑張っていくつもりだ。

 

…まぁそうしないと相手に傷を付けられないってのもあるんですけどね。

 

長々、説明してきたが『発』については大体こんな感じだ。

 

と、言う訳でこの日の『念』の修行は以上であり、これが翌日になれば応用技である『凝』『周』『円』『硬』『流』を、そのまた翌日なら全ての系統別修行を行っていくカタチとなる。

 

話を少し戻そう。

 

『練』を行った後の小休止が終わるとその足で再び本館へと戻り夕飯を食べ自室に直行する。

 

因みに入浴は翌朝ランニング前に行うためこの段階では必要ない。

 

自室に戻った後も翌日のスケジュール確認やその日行った全ての習い事に関する予習と明日以降の復習を決して欠かさない。

 

それを済ましたら後は、唯一の心の拠り所である雀のピーちゃんにおやすみの挨拶をしてようやく1日が終わりを告げる。

 

と、まぁ以上が基本のスケジュールで、ここにある時はバイオリンが加わり、またある時はピアノ、またある時はボクシング、算段、乗馬、各種外来語、考古学、民族歴史学、帝王学等々々……

 

もはや数え出したらキリがないくらいにやる事が山積みなのだ。

 

そんな無茶な毎日を過ごしてきたのだ。僕が黙って家を出ることを決意したのは、なんら不思議なことではなかったと言える。

 

そんな僕も今ではもう7歳。ハンター世界の基準において独り立ちするには決して早くない年齢となっていた。

 

そして現在、僕は資金調達のため、天空闘技場の150階にその身を置いている。

 

ここに来て1年余りが経過したが特にこれと言った苦は感じず過ごせてきている。

 

因みにこれまで一度たりとも能力は使用していない。

 

預金残高も1000億ゼニーを超えてそろそろ潮時か、と思われたそんなある日。

 

例によってアナウンスにより呼び出され試合会場に向かった僕の目の前に立っていたのが、あのゾルディックのヤンデレ筆頭こと『イルミ=ゾルディック』その人だったのである。

 

「よ、よろしくね」

 

僕が腫れモノにでも触る様にそっ声を掛けるとイルミは無言のままジッとこちらを見て、それから不意に視線を逸らすのだった。

 

(なんかおっかねぇぇぇぇ〜ッ!)

 

確実に2、3歳は年下であろうお子様に対して完全に及び腰になるヒソカなのであった。




どうも。あずき@です。

今更ながらオリキャラ注意です。

ではまたノシ

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