道化師として歩むハンター世界   作:あずき@

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やっとの更新なのに話の進み悪いです。プロットはあるのですが申し訳ありません。


第9話

「ハァ……」

 

「……2人が心配?」

 

「あ、イルミ。 いや、まぁ大丈夫だとは思うんだけどね……?」

 

ゴンとキルアがハンター試験のため家を出て早2週間。

 

現在、ヒソカは絶賛、御留守番中だ。

 

「念も習得済みだし問題ないとは思うんだけどさ〜」

 

「フフ。先生役も大変だね?」

 

「まぁ、責任は大きいよね。何たってその後の人生を左右することだし……その分、やり甲斐はあるけどーーーっと、電話電話……あっ! キルアからだ! もしもし! 2人共、大丈夫か⁉︎ 怪我とかしてーーーえ? 全然平気? そ、そっか…なら良かっ……へ? 心配し過ぎ? い、いや、まぁ、それはそうかもしれないけど万が一と言うことがーーーへっ⁉︎ いやいや! ないない! 2人を信用してないなんてあり得ないから‼︎ コレは ホラ! ようやく僕にもお前達の兄としての自覚が芽生えた証と言うか……えっ、あ、うん。わかった。それじゃあ気を付けて帰れよ〜…ふぅ……」

 

「どうだって?」

 

「うん! 2人共合格した

みたい」

 

「そう。じゃあ後はバッテラの面接をパスするだけ?」

 

「だね。 ……このまま何事も無ければだけど………」

 

「大丈夫。ヒソカのことはボクが護るから。4人の明るい未来のためにも……ね?」

 

「う、うん。そうだね」

 

(イルミには申し訳ないけど、寧ろそっち《未来》の方が不安だったりして……)

 

そもそも、グリードアイランド内で誰からも干渉されずに生きていくことはヒソカ自身、ずっと前から決めていたことだった。

 

ただそこにいつの間にかイルミが加わり、キルアが加わり、ゴンが加わっていっただけで……

 

「オイオイ。勝手にヒトのことハブってんじゃねェよ……」

 

「あ、ミルキ。おかえり」

 

「おかえり、じゃねェよ…ったく。そもそも兄貴がオレに『指名手配から雲隠れする方法を見つけろ〜』なんてムチャ言って来たんだろーが……」

 

「でもミルキも割りと乗り気だったよね?」

 

「うっ……それはなんと言うか…そもそもウチとは本来関係ないはずのヒソカが不当に扱われてるのが見過ごせないからと言うだけで何もこれを機にヒソカとひとつ屋根の下で暮らせるいい口実になるかも、なんてこれっぽっちも考えてなんかーーー」

 

うわ言の様に呟きながら自らの世界に没入して行くミルキだった。

 

 

 

 

後日、キルアとゴンが無事帰宅し改めて今回の計画について確認することになった。

 

「確認っつってもそのバッテラとか言うおっさんの前で『練』をするだけで、後は特に問題なくねェ?」

 

「う〜ん。確かにキルアの言う通りなんだけど………ゴン? 自分から話せるかい?」

 

「押忍……実は俺、まだ皆に話さなきゃいけないことがあってーーー」

 

ゴンは自らの生い立ちについて余すところなく話した。

 

ジンについてはもちろん、そのジンに会いたいがためにヒソカを師事し島を出たコト。

 

そして今回、偶然にもミルキが提案したグリードアイランドへの移住計画だが……それに関してもジンの存在が我々に少なからぬ影響を与えていってしまうだろう危惧を………

 

「皆、ゴメン‼︎ 俺のオヤジがグリードアイランドの開発者で……これは完全に俺個人の問題だから……だから、もしも皆が出て行けって言うなら俺……‼︎」

 

「「「ハァ……」」」

 

イルミ、ミルキ、キルアから同時に溜息が吐かれる。

 

「へ……?」

 

「だァ〜れがいつ出て行けってェ〜〜?」

 

キルアはゴンの両頬を引っ張りながら言った。

 

「フガッ⁉︎ ふぁっ、ふぁにしゅるふぉおおおお」

 

「ゴンは…身勝手……」

 

「うっ! ご、ごめん。イル兄……でもやっぱり俺は「ゾルディック家の四男、だろ?」…え? ミル兄…?」

 

「あのさぁ…俺個人の問題とか言ってんじゃねェーよ。 確かにオレらはお前のオヤジのこと何にも知らないけど…ソレとコレとは別問題だろ? こうして目の前で家族が困ってるんだ。オレ達にも手伝う権利はあんだろ!」

 

「キルア……皆……本当にいいの? 俺こんなに甘えちゃって本当に「いいんだよ」…師……匠? で、でも俺っていつも自分のことばっかでーーー」

 

「先ずそれが間違ってる」

 

「え?」

 

ヒソカはポンポンと優しく後頭部を叩いた。

 

「だからさ。何も恐がることなんてないんだって。お前はもう少し僕らに甘えることを覚えた方がいい」

 

「ッ! う…うぅぅ…!

 

「ハァ…結局泣くんかい…」

 

ミルキは溜め息混じりに言った。

 

「ふふふ。この眼見て下さい。私の若い頃にそっくり」

 

キキョウがニコニコと呟く。

 

シルバが歓喜の咆哮をする。

 

ゼノがフォッフォッフォッと小さく笑った。

 

「「「「「ゼノさん⁉︎(爺ちゃん⁉︎)(お袋⁉︎)

(親父まで何しに来たんだよ‼︎)」」」」」

 

そこにいたのは、ゾルディクの面々だった。

 

「ふふふ。ヒソカちゃんが私達に内緒で移住をする話を我々が聞き及んでないとでも?」

 

「うっ…! や、やだなぁ。親御さんに言い出せないようなことを長兄であるオレが認めるわけないじゃないですか〜」

 

ヒソカは冷や汗タラタラである。

 

イルミ達も皆俯いてしまっていた。

 

「ヒソカよ。お主勘違いしとらんか?」

 

ゼノが言った。

 

「えっ?」

 

「ワシ等は寧ろお前さん達の味方じゃよ」

 

「え…それってどういう……」

 

「言うなれば大口の資金元と言うわけじゃよ。

 

いくらお主達が優秀でも未知の土地には危険が付き物じゃろ? だからワシ等が先に入ってある程度、危険度の少ない場所をピックアップしたり、ジェニーで売買したカードとやらをちょいちょいっと収集しといたるわい」

 

「あ、ありがたい申し出ですが、それだけしてもらってはご迷惑なのでは……」

 

「なんじゃ? ゴンには我儘を強要した癖にワシ等はダメと言うのか?」

 

それを受けて「うっ」と言葉に詰まるヒソカ。

 

「正に甘えれる時に甘えとけというヤツだな」

 

「シ、シルバ……父さんまで………」

 

「お正月位は家族で会いたいですし住居が安定してた方がありがたいわ。ね? ね? ね?」

 

「「「「「ハイ……ワカリマシタ」」」」」

 

結局、予定も何も立てた意味は大して無かったようだ。

 

 

 

 

一方その頃、キメラアントの女王種と呼ばれる巨大な蟻の化け物がとある海流に打ち上げられていた。

 

「種……種ェ」

 

シグルイなりし女王が我が子孕みて暗躍す……

 

このことが後にゾルディック一行の行く末を分けるとは、まだ誰も知らない。




お久しぶりです。あずき@です。

今回筆者の趣味丸出しの部分がありましたことご容赦下さい。
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