この街の名は『風都』
風が吹き、この街の人々はその風と共に生きている。そんな街のとある建物に、一つの看板がかけてあった。
その看板にはこう書いてあった……『鳴海探偵事務所』と。
そんな鳴海探偵事務所の入り口の方にある机に腰をかけながら悩んでいる人物がいた。
???「……」
彼の名は『左翔太郎』この鳴海探偵事務所に所属している私立探偵だ。
そんな彼に一人の女性が話しかけた。
???「どうしたのよ翔太郎君、難しい顔なんてしちゃって」
彼女の名は『鳴海亜樹子』この鳴海探偵事務所の所長である。
翔太郎「あ、いやぁな、ここ最近おきている連続殺人事件について考えてたんだ」
亜樹子「連続殺人事件って、今テレビでやってる奴だよね」
翔太郎「あぁ、この前現場に行ってみたんだが、そこで見た死体がちょっと変だったんだ」
亜樹子「変?」
翔太郎「あぁそうだ。あの遺体は、『溺死体』だったんだ、しかも、どの遺体があった場所の近くには水なんて無かった」
翔太郎のその言葉に、亜樹子は驚いた。
亜樹子「じゃあ、もしかしてもしかしなくても…」
翔太郎「あぁ、ドーパント絡みだろうな」
『ドーパント』それは、この風都の『闇』と言っても過言ではない。とある組織がこの街にばら撒いているUSBメモリの様なアイテム『ガイアメモリ』を人間が身体に差し込むことで怪物化した存在こそが『ドーパント』である。
鳴海探偵事務所には、そんなドーパント絡みの事件も、よく舞い込んでくるのだ。
そうして翔太郎と亜樹子が話していると、事務所の扉をノックする音が聞こえた。
そして、その音を聞いた亜樹子が扉を開けると、そこには一人の女性がいた。
亜樹子「あ、どうもいらっしゃいませぇ。どんな依「お願いです!助けてください!」っ!」
亜樹子は、女性に話しかけようとしていたが、女性は慌てた様子で亜樹子の肩を掴みながら叫んでいた。
その様子から只事ではないと思い、翔太郎と亜樹子は女性の話を聞くことにした。
取り敢えず落ち着かせるために、女性をソファーに座らせコーヒーを渡すと、女性は落ち着いたのか、自己紹介から始めた。
涼子「取り乱してしまってすみませんでした。私、『佐藤涼子』(さとう りょうこ)と申します」
翔太郎「それで涼子さん、何故この事務所に?」
翔太郎がそう聞くと、涼子は怯えた顔をしながら声を出した。
涼子「それは……」
翔太郎&亜樹子「「それは?」」
涼子「……実は私!怪物に命を狙われてるんです!」
翔太郎&亜樹子「「……命を狙われてる⁉︎」」
その言葉に二人は驚きの声を上げたが、直ぐに咳払いをして話を再び聞いた。
涼子「肩の発端は数日前でした。数日前、この手紙が私の家のポストに送りつけられたんです」
涼子はそう言うと、自分のバックの中に入れていた手紙を二人に見せる。
そこにはこう書いてあった。
『お前は、愚かな人間だ。よって私が始末する。逃げられると思うなよ。Mr.W』
翔太郎「Mr.『W』ねぇ」
それを見て翔太郎は呟くと、涼子はそのまま話を続けた。
涼子曰く、先程の手紙が届いた時、最初はイタズラかと思っていた様だ。
涼子「ですが昨日、友達と一緒に仕事から帰っていた時に怪物襲われて、怪物は友達を殺して、そして、その怪物に言われたんです、『貴女は逃さない』って。私怖くなって、警察に駆け込もうとしたんですが、怪物から、『警察には言うな』と脅されて、もう怖くて。それで、この事務所に駆け込んだんです。……お願いします!どうか助けてください!」
涼子の必死に頭を下げる姿を見て、翔太郎は助けることに決めた。
翔太郎「分かりました涼子さん。その依頼、引き受けましょう」
翔太郎がそう言うと、涼子は涙目になりながら頭を下げてお礼をした。
その後、涼子は一度家に帰る様だったので、翔太郎は護衛の為、家について行き、涼子が家の中に入ると、翔太郎は外の電柱に隠れながら見張りをしていた。
すると、翔太郎が持っている携帯に電話がかかった。
翔太郎「『フィリップ』か?」
翔太郎が電話相手であろう人物の名を言うと、電話相手は、話し始めた。
フィリップ「やぁ翔太郎、護衛の依頼は順調かい?」
彼の名は『フィリップ』。左翔太郎の相棒で、同じ探偵である。
翔太郎「今回の事件の犯人は、どうやら彼女を狙っているらしい。犯人の特徴が分かったら連絡す「きゃぁぁぁぁあ!」っ!…如何やら必要ないらしいな!」
そうして話していると、次の瞬間女性の叫び声が辺りにこだました為、翔太郎は急いで電話を切り、女性の叫び声が聞こえた場所へと走って行った。
次回オリ主VS原作主人公……の、予定です。
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