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女性の叫び声を聞きつけた翔太郎は、急いで声のした方に走って行た。
そうして暫く走っていると、そこには尻餅をついている涼子と、涼子を見下ろしている『何者か』が、そこにはいた。
翔太郎「っ!やろう!」
このままでは不味いと思った翔太郎は、再び走り出して、その『何者か』に飛び蹴りをかました。
突然のことで反応しきれなかった『何者か』は、少し後退りをしてしまった為、その隙に翔太郎は涼子の元へと駆け寄る。
翔太郎「大丈夫か?涼子さん」
涼子「探偵さん、あ、アイツが、私の部屋に、入ってきて、襲ってきて、私、私」
涼子は、恐怖で震えた様な声をしており、その声を聞いた翔太郎は、拳に力が入っていた。
翔太郎「涼子さん、取り敢えず一旦逃げてくれ、俺がアイツの足止めをしてる間に」
涼子「っ!それじゃあ探偵さんが!」
翔太郎「大丈夫、やばいってなったら逃げる。だから早く!」
それを聞いた涼子は、渋々分かりましたと言い、走って逃げて行った。
そして、今この場には、『何者か』と翔太郎しかいなかった。
翔太郎「……お前が、ここ最近の連続殺人の犯人か?」
翔太郎がそう質問しても、『何者か』は無言だった。
翔太郎「…無言ってことは、肯定と受け取っていいんだな」
すると、丁度雲が晴れ、月明かりで辺りを照らされた為、その『何者か』の姿がはっきりと翔太郎に見えた。
そして、翔太郎は、その『何者か』姿に驚きを隠せないでいた。
その全身は白い鎧と仮面に覆われており、その風貌はどことなく風神に似ていた。
翔太郎「っ!まさか……『井坂』……いや、違うな」
そう呟いた正太郎が次に目にしたのは、その『何者か』が腰につけている『赤いベルトの様な物』だった。
それを見た翔太郎は、先ほどよりもさらに驚いた様子となっていた。
翔太郎「……なんで…なんでお前がそれを持ってるんだ。その……『ロストドライバー』を!」
そう叫ぶ翔太郎を見た『何者か』は、直様翔太郎に背を向けて立ち去ろうとした。
しかし、それを翔太郎が許すはずもなく、翔太郎自身も、懐から赤いベルトの様な物、『ダブルドライバー』を取り出し腰に巻きつけ、更に、懐から黒紫色のUSBメモリの様な物、『ジョーカーメモリ』を取り出し、下部に付いているボタンを押した。
Joker!
翔太郎「逃がすかよ!行くぜ、『相棒』!」
場面は変わり、鳴海探偵事務所の『地下室』。そこには一人の『青年』がいた。
フィリップ「……OKだ、翔太郎」
青年……フィリップは、自身の腰に『赤いベルトの様な物』が巻きつけられたのを確認すると、懐から緑色のUSBメモリの様な物、『サイクロンメモリ』を取り出し、下部に付いているボタンを押した。
Cyclone!
そして、翔太郎とフィリップ二人は、メモリをそれぞれ構え叫ぶ。
翔太郎&フィリップ「「変身!」」
そう叫ぶと、まず、フィリップがサイクロンメモリをドライバーに装填し、そのメモリが翔太のドライバーへと転送された。転送されたメモリを差し込み、翔太郎は続けてジョーカーメモリを差し込んだ。そして、そのままドライバーを開いた。
Cyclone!Joker!
その瞬間、地下室にいたフィリップは意識を失って倒れ込み、翔太郎の顔に独特な字が浮かび上がりその身体を風が包み込み、次の瞬間、左側は黒、右側が緑の鎧と仮面に、赤い大きな複眼を持つ姿へと変化していた。
その姿に『何者か』が驚いていると、仮面の戦士はポーズを決めながら名乗る。
ダブル「「『仮面ライダーダブル』、さぁ…お前の罪を数えろ!」」
黒と緑の仮面の戦士……仮面ライダーダブル(サイクロンジョーカー)は、そう言うと『何者か』に近づくと、パンチやキックなどを叩き込み、『何者か』はそれを捌いていた。
ダブル左側「フィリップ!こいつのメモリ!」
ダブル右側「あぁ、検索する必要もない。『ウェザー』で間違いない」
ダブル右側「っ!…やっぱりか」
ダブル右側「しかし不思議だ。ウェザーのメモリは高ランクのものだ。そう簡単に手に入るものじゃない」
ダブル左側「……おいお前!どこでそのメモリを手に入れた!」
何者か「……」
ダブルがパンチやキックなどの攻撃をしながらそう問いかけるが、『何者か』は無言のまま攻撃を捌き続けていた。
ダブル左側「ッチ!話す必要もないってか!」
ダブル右側「あぁ、しかしこの強さはかなりなものだ。こちらの攻撃が全て捌かれている」
フィリップの言う通り、『何者か』は攻撃こそしてこないが、こちらの攻撃を全て捌いている為、少しのダメージも与えられないでいた。
ダブル左側「だったら!」
翔太郎はそう言うと、思いっきりキックをして『何者か』から距離を取る。
そしてドライバーを一旦閉じ、左側に刺していたジョーカーメモリを抜き取り、別の『青いメモリ』を、右側に刺してあったサイクロンメモリを抜き取り、『黄色いメモリ』を取り出し、再び下部に付いているボタンを押した。
Luna!
Trigger!
そして、その2本のメモリをドライバーに装填し、再びドライバーを開いた。
Luna!Trigger!
すると、先程まで左側が黒、右側が緑だった姿が、今度は左側が青、右側が黄の姿、仮面ライダーダブル(ルナトリガー)に変わっていた。
ダブル左側「近距離がダメなら、遠距離はどうだ!」
そう言うとダブルは、右側の胸部に現れた銃型の武器、『トリガーマグナム』を手に持つと、引き金を引き、大量の光弾を放った。
何者か「っ!」
『何者か』は、それらを避けようとしたが、その球は全て『何者か』を背後から追尾してきた為、避けられずに当たってしまった。
ダブル右側「どうやら、攻撃が効かないわけじゃない様だね」
ダブル左側「だったらもう何発かお見舞いしてやる!」
そう言ってダブルは、再び引き金を引き大量の光弾を発射する。
何者か「ック!」
が、『何者か』は片手を光弾に向けると、その手から冷気を放ち、光弾を全て凍らせてしまった。
ダブル左側「なに!」
驚いているダブルを尻目に、『何者か』は遂に話し始めた。
何者か「……仮面ライダー、お願いですから、私の邪魔をしないでいただきたい」
声は、変成器を使っているのか、機械的だった。
ダブル左側「邪魔すんな、だ?ふざけんな!この街を泣かす奴を、俺は絶対ゆるさねぇ!お前が涼子さんを狙うって言うんなら、必ず止めてやる!」
ダブルがそう言うと、『何者か』は『呆れた様子』となっていた。
何者か「そうですか……まぁ良いでしょう。邪魔をするなら容赦はしません。それでは」
そう言って『何者か』は帰ろうとしていたが、そこにダブルが待ったをかけた。
ダブル右側「まて!君は何者なんだ!」
ダブルがそう聞くと、『何者か』は、少し考える様にしていたが、すぐにその問いに答えた。
何者か「私は………ウェザー、『仮面ライダーウェザー』」
その言葉に、ダブルの、特に翔太郎の怒りが高まった。
ダブル左側「ふざけんな。仮面ライダーはこの街の人達の希望なんだよ!お前みたいな悪党が名乗っていい名前じゃねぇ!」
ウェザー「っ!」
ダブルのその言葉に、一瞬『肩が揺れていた』ウェザーだったが、直ぐに言葉を続けた。
ウェザー「……そう思うなら、早く『真実』にたどり着いて見せてくださいよ。貴方が『本物の仮面ライダー』だと言うのなら」
ウェザーはそう言うと、竜巻に隠れてその場から逃走してしまった。
その場には、ダブルだけが一人、立ち尽くしていた。
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