翔太郎「………」
仮面ライダーウェザーと名乗る存在と対峙した翌日、翔太郎は、鳴海探偵事務所の地下室で、あからさまにイライラしていた。
そんな様子の翔太郎を見て、亜樹子は心配になり、フィリップに事情を聞こうとする。
亜樹子「ちょっとフィリップ君、翔太郎君どうしちゃったのよ!帰ってきてからずーっとイライラしちゃって」
フィリップ「……あぁ、そういえばまだ話してなかったね。実は……」
フィリップは、昨夜あった出来事を全て話した。すると亜樹子は声をあげて驚いた。
亜樹子「えぇぇぇぇぇえ!ウェザーって、あの超やばいやつでしょ!しかも、二人や『竜君』と同じ仮面ライダーなん「違う‼︎」!」
亜樹子がウェザーのことを仮面ライダーと言おうとしたところで、翔太郎が激昂した。
翔太郎「あんな奴、仮面ライダーなんかじゃねぇ」
ウェザーの挑発的な言葉にイラついているのも確かなのだが、それ以上に、仮面ライダーの名を語って、殺人事件を起こしているであろうウェザーに翔太郎は、何よりも許せないでいたのだ。
だが、それと同時に気になることもあった。
翔太郎(真実に辿り着くってどう言うことだ?アイツが犯人なんじゃないのか?……いや、アイツが犯人なら、なんで真実に辿り着くことを待ってるみたいなことを言ったんだ?)
そう考えていると、地下室への扉が開き、『赤いジャケットを着た男』が地下室へと入ってきた。
???「話は聞いたぞ、左」
翔太郎「……あぁ、『照井』か。どうした?」
照井「……フィリップから聞いていた通り、イラついている様だな」
男の名は『照井竜』。風都署 超常犯罪捜査課の警視で、翔太郎やフィリップと同じ『仮面ライダー』である。
照井「今回の事件についてフィリップに聞きたいことがあったんでな」
照井はそう言うと、持ってきた資料を見せてきた。
フィリップ「これは?」
照井「今回の被害者達の遺体の解剖結果だ。それで、この部分なんだが……」
そう言うと照井が指差した部分の文字を読むと、フィリップは、驚いていた。
フィリップ「っ!これは……」
照井「そうだ。殺された者達は全員、『身体中の体液などが顔の方に集まっていた痕跡』がある。この意味がわかるな」
フィリップ「あぁ、ウェザーのメモリに、人間の体液を操る力はない。つまり犯人はウェザーじゃない!」
翔太郎「……」
照井「では改めて、フィリップ、『検索』を頼む」
それを聞いたフィリップは頷き、ポーズをとった。
フィリップ「分かった。……さぁ、『検索』を始めよう」
するとフィリップの意識は、『沢山の本棚が並ぶ空間』へと送られていた。
これがフィリップの特殊能力。彼はこの地球上全ての知識を記録しているデータベース『地球の本棚』にアクセスして、知りたいことを検索できるのだ。
フィリップ『知りたい項目は、敵の正体「それと…メモリの名前」…翔太郎?」
フィリップが地球の本棚で犯人の正体を検索しようとしたが、翔太郎がそれを止めた。
その時、翔太郎はウェザーのあの言葉を思い出していた。
ウェザー『……そう思うなら、早く『真実』にたどり着いて見せてくださいよ。貴方が『本物の仮面ライダー』だと言うのなら』
翔太郎「あの時のアイツは、なんだか、悲しそうに見えたんだ。まるで『無理』してるみたいでさ。だから…」
フィリップ『分かった。君がそう言うならやってみよう。……知りたい項目は、『メモリの名前』と『敵の正体』。キーワードは…『溺死体』『水』」
フィリップがそう言うと、本棚の数が減っていった。
フィリップ『まだ絞り込めないな』
翔太郎「……っ!」
その時、翔太郎は涼子に届いた手紙の内容を思い出した。
『お前は、愚かな人間だ。よって私が始末する。逃げられると思うなよ。Mr.W』
翔太郎「キーワード追加。……『W』」
翔太郎がそう言うと、フィリップの前から本棚は全て消え、一つの本だけが残っていた。
フィリップはそれを手に取り読み始めた。
フィリップ「ビンゴだ翔太郎、メモリの名前、そして使用している者の名前は……」
フィリップがそう話そうとした時、翔太郎の携帯が鳴った。
翔太郎「誰だよこんな忙しい時に……はいもしもし…あぁ『ウォッチャマン』か……なに!……分かった直ぐに行く」
照井「どうした左、何かあったのか?」
翔太郎「あぁ、ウォッチャマンから連絡が来てな。ドーパントが『二体』戦い合っているらしい。しかも、片方のドーパントは、『赤いベルトの様な物』をしていたらしい。つまり……」
照井「…例の仮面ライダーが、戦っているのか?」
翔太郎「らしいな、とにかく行くしかねぇ、行くぞ、照井」
照井「あぁ」
そうして翔太郎と照井の二人は、バイクで現場に急いで向かうのだった。
いかがでしたでしょうか。
翔太郎達も、だんだんと真実がわかってきました。
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