side アイ
ドーム公演から数日後。ドーム講演の翌日は念の為に病院で診てもらうことにもなった。もちろんどこも怪我はしてなかったよ。更に事情聴取と診察を終えた翌日。今日から数日は休みにしてもらった。ケガはしていなくてもやっぱり精神的な面を考慮してだって社長が言ってた。そして私は今、アクア、ルビー、社長、ミヤコさん。そして私を助けてくれた男性と一緒に苺プロの応接間にいる。この男性、あの後警察の事情聴取を受けてて同じ日の夕方には解放されたんだって。そして社長が男性を捕まえて事務所に呼んで今に至るみたい。席順はテーブルを挟んでソファーに社長、私。私の膝の上にルビー、アクアが私の横に座っていて、ミヤコさんはソファーのすぐ側に立っている。向かい側のソファーには男性が背筋をピンと伸ばして座って居る。正面から見ると額の痣が目を引くけど男性の顔は私と同じくらい整っている。ミヤコさんもなんでもない様にしてるけど顔を赤くしながら男性の方をチラチラ見てるよ。まあ確かに贔屓無しに言ってもかっこいいしね。
「まずは言わせてくれ。ありがとう!アイと子供たちを助けてくれて、いくら感謝しても足りないくらいだ!」
「私は大したことはしていません。ただ助けられる命が目の前にあったから助けた。それだけです。」
続いてミヤコさんが
「いやいや。あなたがいなかったらアイは最悪殺されていた!あなたがアイを救ってくれたおかげでドーム公演も成功させることが出来て、事務所も助かった。危うく従業員を路頭に迷わせていたかもしれないの!」
2人は涙を浮かべながら何度も頭を下げていた。
「分かりました。感謝は受け取ります。」
男性は座ったまま軽くお辞儀をした。
すると今度はアクアとルビーが男性の近くに駆け寄り
「本当にありがとうございました。アイを救ってくれて。あの時、僕は何も出来なかった。もしあなたが来てくれていなかったらと思うと、今でもゾッとするんです」
「うん、うん!ママを助けてくれて本当にありがとう!世界中で1番のアイドルの命を救ったんだから。あなたは世界一の偉業を成し遂げたんだよ!褒めてあげる!」
「お、おい。そんな偉そうに、失礼だろ!」
アクアとルビーも男性にお礼をしていた。ルビーは興奮しているのかテンションが高い。すると男性は立ち上がって膝を折り。2人の目線に合わせ、2人の頭に手を優しく置いた
「そうか世界一の偉業か。私もそんな君たちの母上を助けることが出来て光栄だな」
男性はまた暖かい笑みを浮かべながら2人に話しかける。私も立ち上がり、男性の側に立つ。男性も立ち上がる。身長差がすごいから男性は中腰で話を聞いてくれた。
「私からもありがとう。私を助けてくれて。私たち家族を守ってくれて。本当にありがとう!」
「っ‼︎」
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