仮面ライダーモルテ   作:紅坂 絡

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【9月21日】
私の元へ、とある青年がやってきた。その青年は、とある取引を持ちかけた。その取引の内容は、
『***************』
当然、私がそれを受ける筈が無かった。青年は、『残念です』と言い、帰って行った。
【9月25日】
再び、青年が来た。今度はとある粉を持ってきた。青年はケースから錆びたナイフを取り出すと、粉の中に入れた。すると、粉から怪物が現れた。怪物は私に襲いかかろうとしたが、日光を浴びて消滅した。青年は言った。『夜道には気をつけた方がいい』と。青年はその言葉を最後に、帰って行った。
【9月30日】
あれから私は社内に泊まり込むようになった。だが、眠ることが出来なかった。あの日から夢に見る。私は、いずれあの化け物に殺されるのだと。私は死ねない。愛する社員達の為にも。家族の、為にも。



♯21暴兎

僕は気がつくと、真っ黒な空間にいた。さっきまで僕はあの悪霊と戦っていたはずだ。

『力が欲しいか?』

『力?』

声が聞こえる。辺りを見回すが、真っ黒な空間が広がるだけだ。

『何よりも速く、何よりも強い力が、欲しくないか?』

それは、僕が願ったもの。僕が、今欲しい物だ。

『欲しい。依澄を、なおちゃんを殺したアイツを、殺す力が!』

『ならば、我と契約だ』

目の前に現れたのは、ウサギを模したドクロの死神。死神は僕に手を差し伸べる。

『これよりは、茨の、、、』

死神がなんて言ったのかは覚えていない。死神だろうが悪魔だろうが、そのせいで僕が死のうが、僕には関係ない。力さえ手に入れば。

『グリムアップ』

『変身』

『ラビットグリム』

大切な人を失った日、僕は死神と契約した。

 

♣︎♣︎♣

〜麗央side〜

今日はいつもより悪霊が多い。オレはスコールに変身して様々な場所で悪霊を狩る。

「はぁ、、、はぁ、、、これで6体目、、、」

とりあえずこの場にいる悪霊は倒した。スマホが鳴ったので、電話に出る。

『大丈夫か、明神』

「この場の悪霊は倒した。そっちはどうだ?」

『撃破完了だ。可能なら冴島さんの応援に、、、』

その時、何か嫌な予感が走る。悪意、殺意それらが組み合わさった何か嫌なものが。

「サリエル、、、今のは」

『噴水公園からだ。お前が近い。今すぐに向かってくれ!嫌な予感がする』

「了解した」

オレはグリムストライカーを呼び出し、噴水公園に向かうのだった。

 

♣︎♣︎♣

〜ヒナside〜

『フーリアラビットグリム』

新しい姿のモルテはエビルライダーを視界に捉える。エビルライダーは立ち上がり、モルテに襲いかかった。

『何よその姿!』

エビルライダーのナックルを避け、モルテは鳩尾に拳を叩き込む。

『かはっ』

「ウゥゥゥウウウウウ」

更にエビルライダーの頬に一撃。地面に倒れたエビルライダーに馬乗りになり、殴り続ける。

「ガァァァァアアアアアアァァァァアアアアア!」

『やら、、、れる、、、』

モルテはベルトの鎌を上げる。

『RAMPAGE』

右の拳に黒い何かが渦巻く。エビルライダーが抜け出そうとするが、モルテはベルトの鎌を下ろす。

『フーリアブレイク』

「ガァァァァアアアアアア!」

モルテの拳がエビルライダーに刺さる。

『きゃああああぁぁぁぁあああああ!』

エビルライダーの変身が解け、アリスは気を失ったみたいだ。

「凄い!ものすごく強いよあの姿!」

「でも、、、でも!こんな戦い方、咲良くんじゃない!」

咲良くんはもっと、余裕を持って、自分の得意な戦法を生かす戦い方をする。あんなに何かを発散するかのような戦い方、まるで彼じゃない。

「何か、嫌な予感がする」

咲良くん、、、

『キミがいなかったら、僕は明らかにアイツに呑まれてた。今この瞬間、僕が僕でいれるのは、キミのお陰だよ。空鈴サン』

私は、キミの笑顔を、もっとみたいよ。

 

♣︎♣︎♣

〜麗央side〜

噴水公園に着いたオレは現場を見て絶句した。蛇芽が大怪我を負って意識を失っており、アリスが気絶している。田井中が蛇芽に付き添っており、空鈴がある存在を見て涙を流していた。

「あれは一体なんなんだ!」

黒い渦みたいな装甲、黒いウサギのドクロ。まさか、

「モルテ、、、咲良なのか!?」

見たことの無いモルテは、炎の悪霊に襲いかかる。炎の悪霊はモルテの拳を受け止める。

『おやおや、まさかここまで強くなるとは。ですが、』

悪霊はモルテを投げ飛ばす。モルテは着地し、再び悪霊に襲いかかった。

『暴走している。強すぎる力に、理性を吸われてるみたいですね』

「ガァァァァアアアアアア!」

モルテの拳にエネルギーが迸り、そのまま悪霊を吹き飛ばした。

『想像以上ですねぇ、、、ここは撤退しましょう』

悪霊は黒炎に包まれる。先程まで気を失っていた蛇芽が目を覚ました。蛇芽がオレに気づく。

「明神くん!アリスを拘束、武器を回収して欲しい!急いでくれ!」

「わかった!」

何がなんだか分からないが、オレはアリスが黒炎に包まれる前にアリスを抱え、武器を回収した。

『まぁいいでしょう。精々、彼に苦しむといいですね』

そう言い、奴は黒炎に包まれて消えた。

 

♣︎♣︎♣

 

その場から動かないモルテに、オレは距離を詰める。モルテの視界に、オレが入った頃だろう。

「咲良、オレがわかるか?」

オレがモルテの肩に触れた時、モルテがオレの首を掴む。

「グルルルルルル」

「クソ、、、オレが分からないのか?」

ふと、オレは悪霊が言ってた言葉を思い出す。

『暴走している。強すぎる力に、理性を吸われてるみたいですね』

理性を吸われた影響。あの力が影響しているのなら、

「お前の目を覚まさしてやる!」

オレはガンブレードでモルテの胴体を斬る。モルテはオレの首を離し、オレは距離を離す。

「明神くん!」

「アンタはアリスを本部へ」

「わかってる!守条くんを頼むよ!」

蛇芽が鎌を投げる。

「当たり前だ!」

オレは蛇芽が投げた鎌を受け取り、ガンブレードと二刀流で立ち向かう。モルテの拳をガンブレードで防ぎ、胴体を鎌で斬る。ガンブレードを投擲、モルテはエネルギーを纏わせた拳で弾く。何度も剣戟を繰り返した後、オレはベルトからカードを抜き、鎌に挿入。

『ライオン』

刃にエネルギーが迸る。モルテがベルトの鎌をあげる。

『RAMPAGE』

モルテの拳にエネルギーが迸る。オレたちは同時に駆け出す。オレは鎌のトリガーを引く。モルテはベルトの鎌を下ろした。

『スネークグリムスライス』

『フーリアブレイク』

「ウォォォォオオオオオオオ!」

「ガァァァァアアアアアアァァァァアアアアア!」

攻撃が当たるのは、同時だった。オレたちは吹き飛び、オレは変身が解かれる。モルテの動きは止まっている。ワイはモルテの元へ行こうとしたが、体が動かなかった。

「明神くん!」

「空鈴ちゃん!カードをベルトから抜くんや!そうすれば、咲良は戻る!」

「う、うん!」

空鈴ちゃんは、咲良の元へ駆け出す。それを見守ったワイは、気を失うのだった。

 

♣︎♣︎♣

〜ヒナside〜

私はモルテの元へ向かうと、彼のベルトからカードを抜く。ベルトの鎌を上げ、水晶の部分を閉じた。モルテから、咲良くんの姿に戻る。

「咲良くん!咲良くん!」

私は咲良くんに呼びかけ、彼の体を揺する。咲良くんはゆっくりとだが目を開ける。

「あ、あれ?僕は、一体、、、」

「咲良くん!良かった!」

「え!ちょ!?ヒナサン////」

私は彼に抱きついた。彼は慌てていたが、諦めたのか、私の腰に手を回す。

「明日、部室に集合しよう。キミも、私も、それぞれ報告があるでしょ?」

「そうだね〜、、、集まろっか」

濃い1日が、終わろうとしていた。




モルテの暴走、アリスの捕獲。様々なことが起こる中、本部は各支部から死神を招集し始めた。守条咲良の元にも1人の少年が現れる。次回、仮面ライダーモルテ♯22新参
「よーし!咲良先輩にいい所を見せるっす!」

『超特別編!最新情報!』
今宵、各支部の死神たちは人気のない街に集結した。そこで始まるのは、死神たちのバトルロイヤル!?勝つのは一体!?どの死神だ!?
『仮面ライダーモルテ超特別編』
執筆頑張ってます!

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