私の元へ、とある青年がやってきた。その青年は、とある取引を持ちかけた。その取引の内容は、
『***************』
当然、私がそれを受ける筈が無かった。青年は、『残念です』と言い、帰って行った。
【9月25日】
再び、青年が来た。今度はとある粉を持ってきた。青年はケースから錆びたナイフを取り出すと、粉の中に入れた。すると、粉から怪物が現れた。怪物は私に襲いかかろうとしたが、日光を浴びて消滅した。青年は言った。『夜道には気をつけた方がいい』と。青年はその言葉を最後に、帰って行った。
【9月30日】
あれから私は社内に泊まり込むようになった。だが、眠ることが出来なかった。あの日から夢に見る。私は、いずれあの化け物に殺されるのだと。私は死ねない。愛する社員達の為にも。家族の、為にも。
僕は気がつくと、真っ黒な空間にいた。さっきまで僕はあの悪霊と戦っていたはずだ。
『力が欲しいか?』
『力?』
声が聞こえる。辺りを見回すが、真っ黒な空間が広がるだけだ。
『何よりも速く、何よりも強い力が、欲しくないか?』
それは、僕が願ったもの。僕が、今欲しい物だ。
『欲しい。依澄を、なおちゃんを殺したアイツを、殺す力が!』
『ならば、我と契約だ』
目の前に現れたのは、ウサギを模したドクロの死神。死神は僕に手を差し伸べる。
『これよりは、茨の、、、』
死神がなんて言ったのかは覚えていない。死神だろうが悪魔だろうが、そのせいで僕が死のうが、僕には関係ない。力さえ手に入れば。
『グリムアップ』
『変身』
『ラビットグリム』
大切な人を失った日、僕は死神と契約した。
♣︎♣︎♣
〜麗央side〜
今日はいつもより悪霊が多い。オレはスコールに変身して様々な場所で悪霊を狩る。
「はぁ、、、はぁ、、、これで6体目、、、」
とりあえずこの場にいる悪霊は倒した。スマホが鳴ったので、電話に出る。
『大丈夫か、明神』
「この場の悪霊は倒した。そっちはどうだ?」
『撃破完了だ。可能なら冴島さんの応援に、、、』
その時、何か嫌な予感が走る。悪意、殺意それらが組み合わさった何か嫌なものが。
「サリエル、、、今のは」
『噴水公園からだ。お前が近い。今すぐに向かってくれ!嫌な予感がする』
「了解した」
オレはグリムストライカーを呼び出し、噴水公園に向かうのだった。
♣︎♣︎♣
〜ヒナside〜
『フーリアラビットグリム』
新しい姿のモルテはエビルライダーを視界に捉える。エビルライダーは立ち上がり、モルテに襲いかかった。
『何よその姿!』
エビルライダーのナックルを避け、モルテは鳩尾に拳を叩き込む。
『かはっ』
「ウゥゥゥウウウウウ」
更にエビルライダーの頬に一撃。地面に倒れたエビルライダーに馬乗りになり、殴り続ける。
「ガァァァァアアアアアアァァァァアアアアア!」
『やら、、、れる、、、』
モルテはベルトの鎌を上げる。
『RAMPAGE』
右の拳に黒い何かが渦巻く。エビルライダーが抜け出そうとするが、モルテはベルトの鎌を下ろす。
『フーリアブレイク』
「ガァァァァアアアアアア!」
モルテの拳がエビルライダーに刺さる。
『きゃああああぁぁぁぁあああああ!』
エビルライダーの変身が解け、アリスは気を失ったみたいだ。
「凄い!ものすごく強いよあの姿!」
「でも、、、でも!こんな戦い方、咲良くんじゃない!」
咲良くんはもっと、余裕を持って、自分の得意な戦法を生かす戦い方をする。あんなに何かを発散するかのような戦い方、まるで彼じゃない。
「何か、嫌な予感がする」
咲良くん、、、
『キミがいなかったら、僕は明らかにアイツに呑まれてた。今この瞬間、僕が僕でいれるのは、キミのお陰だよ。空鈴サン』
私は、キミの笑顔を、もっとみたいよ。
♣︎♣︎♣
〜麗央side〜
噴水公園に着いたオレは現場を見て絶句した。蛇芽が大怪我を負って意識を失っており、アリスが気絶している。田井中が蛇芽に付き添っており、空鈴がある存在を見て涙を流していた。
「あれは一体なんなんだ!」
黒い渦みたいな装甲、黒いウサギのドクロ。まさか、
「モルテ、、、咲良なのか!?」
見たことの無いモルテは、炎の悪霊に襲いかかる。炎の悪霊はモルテの拳を受け止める。
『おやおや、まさかここまで強くなるとは。ですが、』
悪霊はモルテを投げ飛ばす。モルテは着地し、再び悪霊に襲いかかった。
『暴走している。強すぎる力に、理性を吸われてるみたいですね』
「ガァァァァアアアアアア!」
モルテの拳にエネルギーが迸り、そのまま悪霊を吹き飛ばした。
『想像以上ですねぇ、、、ここは撤退しましょう』
悪霊は黒炎に包まれる。先程まで気を失っていた蛇芽が目を覚ました。蛇芽がオレに気づく。
「明神くん!アリスを拘束、武器を回収して欲しい!急いでくれ!」
「わかった!」
何がなんだか分からないが、オレはアリスが黒炎に包まれる前にアリスを抱え、武器を回収した。
『まぁいいでしょう。精々、彼に苦しむといいですね』
そう言い、奴は黒炎に包まれて消えた。
♣︎♣︎♣
その場から動かないモルテに、オレは距離を詰める。モルテの視界に、オレが入った頃だろう。
「咲良、オレがわかるか?」
オレがモルテの肩に触れた時、モルテがオレの首を掴む。
「グルルルルルル」
「クソ、、、オレが分からないのか?」
ふと、オレは悪霊が言ってた言葉を思い出す。
『暴走している。強すぎる力に、理性を吸われてるみたいですね』
理性を吸われた影響。あの力が影響しているのなら、
「お前の目を覚まさしてやる!」
オレはガンブレードでモルテの胴体を斬る。モルテはオレの首を離し、オレは距離を離す。
「明神くん!」
「アンタはアリスを本部へ」
「わかってる!守条くんを頼むよ!」
蛇芽が鎌を投げる。
「当たり前だ!」
オレは蛇芽が投げた鎌を受け取り、ガンブレードと二刀流で立ち向かう。モルテの拳をガンブレードで防ぎ、胴体を鎌で斬る。ガンブレードを投擲、モルテはエネルギーを纏わせた拳で弾く。何度も剣戟を繰り返した後、オレはベルトからカードを抜き、鎌に挿入。
『ライオン』
刃にエネルギーが迸る。モルテがベルトの鎌をあげる。
『RAMPAGE』
モルテの拳にエネルギーが迸る。オレたちは同時に駆け出す。オレは鎌のトリガーを引く。モルテはベルトの鎌を下ろした。
『スネークグリムスライス』
『フーリアブレイク』
「ウォォォォオオオオオオオ!」
「ガァァァァアアアアアアァァァァアアアアア!」
攻撃が当たるのは、同時だった。オレたちは吹き飛び、オレは変身が解かれる。モルテの動きは止まっている。ワイはモルテの元へ行こうとしたが、体が動かなかった。
「明神くん!」
「空鈴ちゃん!カードをベルトから抜くんや!そうすれば、咲良は戻る!」
「う、うん!」
空鈴ちゃんは、咲良の元へ駆け出す。それを見守ったワイは、気を失うのだった。
♣︎♣︎♣
〜ヒナside〜
私はモルテの元へ向かうと、彼のベルトからカードを抜く。ベルトの鎌を上げ、水晶の部分を閉じた。モルテから、咲良くんの姿に戻る。
「咲良くん!咲良くん!」
私は咲良くんに呼びかけ、彼の体を揺する。咲良くんはゆっくりとだが目を開ける。
「あ、あれ?僕は、一体、、、」
「咲良くん!良かった!」
「え!ちょ!?ヒナサン////」
私は彼に抱きついた。彼は慌てていたが、諦めたのか、私の腰に手を回す。
「明日、部室に集合しよう。キミも、私も、それぞれ報告があるでしょ?」
「そうだね〜、、、集まろっか」
濃い1日が、終わろうとしていた。
モルテの暴走、アリスの捕獲。様々なことが起こる中、本部は各支部から死神を招集し始めた。守条咲良の元にも1人の少年が現れる。次回、仮面ライダーモルテ♯22新参
「よーし!咲良先輩にいい所を見せるっす!」
『超特別編!最新情報!』
今宵、各支部の死神たちは人気のない街に集結した。そこで始まるのは、死神たちのバトルロイヤル!?勝つのは一体!?どの死神だ!?
『仮面ライダーモルテ超特別編』
執筆頑張ってます!
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守条咲良(仮面ライダーモルテ)
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南條美澄
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南雲蓮
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蛇芽奏多(仮面ライダーサマエル)
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空鈴ヒナ
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田井中ヒメ
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速水心花
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明神麗央(仮面ライダースコール)
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楠神真琴(仮面ライダーサリエル)
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冴島灰馬(仮面ライダーオルクス)
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アリス(エビルライダー)
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ジン
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アキネ