『なんだこの日記は!一体何がどうなってんだ?』
俺は机を叩く。刃は壁に寄りかかりながら、考察を述べた。
『ここの社長は自殺した事になってる。恐らく、その文面の男が何かしらでそう見せかけたのだろう』
俺は刃の考察を聞きながら考える。もし、刃の考えが正しいのなら、敵の狙いは一体何なのだろう?そう考えた時、施設が揺れた。
【完二の日記】〜悪意の考察より〜
南沢支部に配属されて1ヶ月が過ぎた。死神としての生活にも充分慣れて来た。僕は今日の夜も悪霊を狩りに行く。そんな様子を見て、通りすがった死神が何かつぶやく。
『なぁ、今のって』
『例の天才くんだろ?アイツ、無愛想で嫌いなんだよなぁ』
『静かに。師匠殺されて傷心なのはわかるけど、憎しみがこっちまで伝わってくんだよなぁ』
誰がなんと言おうとも関係ない。僕は僕の道を歩く。そう、決めたんだ。
♣︎♣︎♣
特訓を初めてから4日。僕の思い描いていた技に段々と近づいてきた。だけど、特訓によるダメージも意外と大きく、よくヒナサンから心配されるようになった。
「本当に大丈夫なの?」
「ヘーキヘーキ。形が見えてきたんだ〜」
「でも、また怪我してる」
「ヘーキだってさ」
僕は心配するヒナサンの手を振り払う。ヒナサンが泣きそうな顔をする。僕はため息をついた。
「特訓とテストが終わったら、みんなに黙って、また2人でデートしようぜ〜」
「え////」
ヒナサンの顔が赤くなる。その隙に僕はその場から去ることにした。え、デート?本当に行くよ。だって僕は約束は守る男だからね。
♣︎♣︎♣
〜美澄side〜
テスト勉強も順調の今日この頃。だけど、ワタシはテスト勉強の傍らに訓練するのも忘れていない。ワタシは今は死神助手だけど、いずれ兄の様な死神になるのだ。鍛錬は欠かせない。そんなワタシに声を掛ける少年がいた。
「いつも大変だね」
「お前、天草拓篤、、、」
最近死神になった男、天草拓篤。最近は特訓中によく会うようになった。歳が近いからか、話もよくするようになり、今では、
「じゃ、今日も模擬戦?」
「あぁ。よろしく頼む」
ワタシは剣を。天草拓篤は鉤爪を構える。互いに距離を取り、同時に駆け出す。
「はぁ!」
先に攻撃を仕掛けたのはワタシだ。ワタシの剣を天草拓篤は鉤爪で受け止め、拮抗する。
「力、強くなったね!」
「当たり前だ!ワタシは、、、強くなる!」
天草拓篤に弾かれるが、怯むことなく斬り掛かる。天草拓篤は斬撃をかわし続け、ワタシの足を引っ掛けて転ばせる。が、ワタシが転ぶことは無かった。アイツがワタシの手を握っていたからだ。
「またこれか!」
「同じ手に引っ掛かるのが悪いんだよ」
そう言って天草拓篤はワタシから鮮やかに剣を奪い、どこかへ投げた。ワタシは手を振り払い、蹴りを繰り出す。天草拓篤は避け、拳をワタシの顔目前まで繰り出した。
「なぜ、、、なぜ当てない!」
「だって、それは君が、、、」
女の子だから。そう言おうとしたことはわかった。だから、ワタシは言ってしまった。
「ワタシが女だから、、、だから手加減してるというのか!」
「違う!ただおれは、、、」
「もういい。ワタシはもう二度とお前には頼まない!」
そう言い、ワタシは訓練室を飛び出した。
「違うんだよ、、、おれはただ、、、」
その場に取り残された天草拓篤の呟きは、もう聞こえていなかった。
♣︎♣︎♣
〜咲良side〜
今日の特訓を終わらせ、休憩しようとした時、ベンチで落ち込んだ様子を見せる拓篤を見かけた。
「なーにしてんの?」
「あ、咲良先輩、、、」
拓篤は軽く挨拶をする。僕は拓篤の隣に座った。
「先輩に話してみなよ。力になってやるよ〜。気まぐれで」
「気まぐれっすか、、、咲良先輩らしいっすね」
そう言って、拓篤は話した。南條サンと模擬戦をしたこと。拓篤が素手での攻撃を当てなかったこと。そして、
「女子だから手加減したんじゃないかって?」
拓篤は頷く。
「死神たるもの男女は平等。って、総監の言葉っすよね。実際、女性に怪我を負わせる死神も多い。おれもそうでした。だけど、」
拓篤は拳を握りしめる。
「あの子、南條さんのこと考えるとおれ、なんか殴るなんてこと出来ないんす。なんか、壊しちゃいけない気がして」
「そっか」
僕は気づく。拓篤が南條サンに対して抱いている感情を。だって、僕も。
「僕もわかる。同じ感情を抱いたからさ」
「だったら!」
「これは、先輩からの課題!ってことで〜」
僕はそう言って拓篤の元を去る。これはアイツが気づく事だ。さて、彼らがどうなるか、これから楽しみな2人だ。
♣︎♣︎♣
〜美澄side〜
少し、言い過ぎてしまっただろうか?夜道を歩きながら考える。確かに手加減されたのはムカつくが、あんなに言う必要は無かった。
「感情的になるのは、ワタシの悪いとこだな、、、」
自販機で水でも買おうとした時、路地裏から悲鳴が聞こえた。ワタシは路地裏に向かう。
『フフ、、、引っ掛かりましたね』
悪意に満ち溢れた声が聞こえ、声の方向へ振り返ると、悪霊の姿になった輪廻が炎の矢を構えていた。悲鳴はどうやら悪霊があげていたみたいだ。ワタシをおびきだすために。
『咲良くんがいないのはわかっていました。彼が居ない時にアナタが死ぬ。彼にとっては最悪なことでしょう』
では。奴はそう言い、矢を放った。避けようと思ったが、腰が竦んで動けなかった。
「なんで、、、動かない?」
矢の軌道、悪霊の動作、全てがスローモーションに感じる。あぁ、ワタシは死ぬんだ。せめて、
「最後に、、、謝りたかったな、、、」
ワタシは瞳を閉じた。死を覚悟した時、金属音がする。ワタシの身体には、矢が刺さった感覚も、身体が焼ける感覚もしなかった。瞳を開けると、矢はワタシのいる場所の数センチ右に刺さってあり、そして、
「良かった、、、間に合ったっす」
そこに居たのは、右手で外側に刃のある円盤を回しているのは、先程ワタシが苛立ちをぶつけた男。
「天草、、、拓篤、、、なんで」
「なんでって、、、君が、助けを求める顔をしてたから。だよ」
そう言って、ワタシに笑いかける。その笑顔に、ワタシは心がとくんとなる。顔も、何か火照ってきた。一体なんなんだ?これは。
「下がって。ここはおれがやる。おれがやらなきゃいけないんだ!」
天草拓篤はベルトを装着し、カードを挿入する。
『ラクーン』
背後に現れたタヌキのドクロを模した死神が印を結ぶ。
『ARE YOU READY?』
それと同時に天草拓篤も印を結んだ。
「変身!」
ベルトの鎌を下ろす。
『グリムアップ』
死神が装甲に変わり、天草拓篤に纏われる。
『ラクーングリム』
モルスはグリムシューターを鉤爪の状態にし、左手に戦輪を構える。
「死神モルス。闇に紛れ、貴様を討つ!」
『いいでしょう。かかってきなさい』
モルスは輪廻に向かって駆け出した。
♣︎♣︎♣
〜拓篤side〜
真っ向から挑んでも輪廻と呼ばれる悪霊には勝てない。本部長からそう聞いていた。だからおれは戦輪での戦い方を選んだ。おれは戦輪を投げる。
『いい狙いだ。しかし、』
輪廻はそれをかわす。だけど、それは想定内。かわしてからおれに向かってくるのはわかっていた。おれは鉤爪で輪廻に斬り掛かる。
「おれも、まだまだやれるっす!」
おれの一撃を輪廻は腕1本で受け止めた。おれは戦輪をもう1つ取り出し、至近距離から投擲する。
『無駄ですよ』
輪廻は身体を炎にして戦輪を透過させた。輪廻が炎から実体になった瞬間、
『何!?』
2枚の戦輪が輪廻を斬り裂いた。その隙に鉤爪で追い討ち。輪廻はおれから離れる。
「これが双戦輪。おれの、おれだけの武器だ!」
双戦輪。2枚の戦輪がその場にあるとき、戦輪同士が共鳴して悪霊を斬り裂く。
『面白い。君は成長が楽しみだ!』
輪廻は消えた。その変わり、無数のエビルトルーパーが現れた。おれはグリムシューターを鉤爪からシューターに変える。そして双戦輪を入れ、スロットにカードを挿入した。
『ラクーン』
シューターのオートスコープが発動。エビルトルーパーがロックオンされる。
『ラクーングリムシュート』
シューターのトリガーを引き、双戦輪を射出。射出された双戦輪がエビルトルーパーを斬り裂いて、爆散した。おれは双戦輪をキャッチする。
「忍」
♣︎♣︎♣
おれは南條さんの元へ戻る。南條さんはおれを見つけると、1つの瓶をおれに投げた。瓶を見る。オロナミンC。
「お疲れ様。後、さっきの言葉。すまなかった」
「おれこそ、君に失礼なことをした。次からは」
「今までと同じでいい」
おれの言葉を遮って言ったのは、今までと同じでいいという言葉。おれは唖然とする。
「ワタシの目標は、守条咲良を超えることだ。お前はその為の1つ目の壁だ。天草」
「なら、おれを本気にしてみなよ」
おれ達はひたすら笑いあった。
期末テストを乗り越えた悪霊研究部。それぞれ他の死神たちは守条咲良に対して様々な評価をしていく。それは、これからの戦いに、どのように影響していくのだろうか?次回仮面ライダーモルテ♯25評価
「お前を超えたい。守条咲良」
『超特別編最新情報』
四国支部所属。高知出身、尊敬してるのは坂本龍馬!東奔西走なんのその!死神ハロス。龍樹錬馬(たつき_れんま)!
「よっしゃ!ワシが優勝ぜよ!覚悟するきに!」
人気投票 推しキャラは?
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守条咲良(仮面ライダーモルテ)
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南條美澄
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南雲蓮
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蛇芽奏多(仮面ライダーサマエル)
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空鈴ヒナ
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田井中ヒメ
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速水心花
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明神麗央(仮面ライダースコール)
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楠神真琴(仮面ライダーサリエル)
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冴島灰馬(仮面ライダーオルクス)
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アリス(エビルライダー)
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ジン
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アキネ