【本編完結済】距離感のバグったTSっ娘と親友がイチャイチャする話   作:エイジアモン

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15.唇の感想

 

──睦巳 View

 

ピピッ!ピピッ!

う、ん……、どうやら、しっかり寝ていたみたいだ。

 

ッ!そういえば駿の腕枕で寝ていたはず、今どうなってる?

 

寝相は悪い方じゃ無いはず、イビキだって煩い方じゃ無いと思う。

って事はこのまま目を開けたら仰向けに寝ていて、俺の腕も下に降ろしていて何も無いはず!

 

目を開けてみると駿と目が合って、俺の左腕と左足は駿に抱き付いていた。

 

うん、知ってた、実は駿を向いてて抱き付いてるのは知ってた。

重力が、腕枕を感じる位置が違ったし、腕と足が何かに抱き付いている感触があったから。

 

でもなあ、まさか駿と目が合うなんて、いつから見られていたんだろうか。

 

「おはよう、睦」

「うん、おはよう駿、いつから見てた?」

「そうだな、大体15分くらい前かな、抱きつかれて動けなかったし、睦の顔を近くで眺める機会なんて中々なかったから、全然退屈しなかったな」

 

そういやさっきキスしたいと思ってるって言ってたな、もしかして。

 

「俺が寝てる時にキスとかしてないだろうな?」

「え!?す、するわけ無いだろ!

俺たちは親友だし、それに、そもそも睦の意思に関係なく出来ないだろ」

 

これはして無いかな、ちょっと残念だけど、駿はコッソリする様な男じゃ無い。分かってる。

はー、でもな、恋人同士なんだししても良いんだぞ。俺が思ってるだけだけど。

それに俺に魅力を感じて、甘えて欲しい、駿と対等になるためにも。

 

「もしさ、俺が駿の好きな時にキス、しても良いって言ったらどうする?」

「な、何言ってんだ、冗談言ってないで、晩ご飯行くぞ」

 

駿は俺の腕と足を降ろしてベッドから降りた。

 

「何だよ、逃げんなよー」

 

「駿」

 

少しマジな声で呼んだ。

 

「ん、何だよ」

 

「良いんだぞ」

 

駿は顔を赤くして、それに答えず直ぐに向き直り、階段を降りていった。

 

「なんだよー、俺たち恋人同士なんだろー?」

「振りな、振り」

「俺たちなら親友でもして良いと思うぞ」

「いや、ダメだろ。

睦なら良いって思うかも知れないけどさ、キスする親友って何だよ」

「でもさ、俺たちならキスしても不思議じゃ無いと思わないか?」

 

駿は立ち止まり、真剣な表情で俺に向き直った。

 

「本当に親友のままで、して良いんだな?」

「ん、良いぞ」

 

そう答えるや否や、駿は俺の両肩を掴み顔を近づけて来た。

 

エッちょっ、煽ったのは俺だけど、少しだけ心の準備をさせて欲しい。

 

「ちょっ、ちょっと待って!良いけど、良いけど!少しだけ待って」

「何だよ、やっぱり無理なんじゃ無いか」

 

駿はホッとしたような、残念な様な表情だった。

 

「いや、舐めるなよ!準備オッケーだ。駿こそ怖気付くなよ!」

 

俺は目を閉じて、顎を少し上げ、駿を待った。

 

「〜〜!?」

 

んふふ、駿が葛藤してるのが分かるぜ。でもしたいんだろ?逃げるなよ。

俺が親友という関係のままキスしても良いと言ってるんだ、甘えてこい!

 

そうして待っていると、肩を掴む力が少し増した。

来るか!

ドキドキと緊張が高まってくる。

ファーストキスとしてはあんまり良い雰囲気じゃ無いけど、駿はしたいと思っていて、俺だってしたい。

 

それに俺たちなら親友でもすると言って、心理的ハードルまで下げてやったんだ、これでこなきゃ男じゃ無い!

 

駿の唇が俺の唇に触れた。

優しく、唇を啄む様な、触れ合い、少し押し付けるキス。

 

とうとうやったな、駿!と何故か駿を祝福してしまう。

そして自分も、段々と実感して来た。

駿とキスしている、駿と!

色々すっ飛ばしてキスを先にしている!

 

溢れ出る多幸感と喜びに打ち震え、身体全体が熱で溶けそうになる。

 

時間にして10秒も無いけど凄い充実感だった。

 

「どうだった?俺の唇は、美味しかったか?」

 

寝たフリの時に聞いた唇への想い、実際にキスしてどう感じたか聞きたくて堪らなかった。

ただちょっと直接的に聞いてしまった。

 

駿も少しホワホワしていて、気分が高揚しているのが分かる。

 

ただ俺の質問を聞いた後、真っ赤になった。

 

「も、もしかして、起きてたのか?」

 

しまった、寝たフリがばれる、キスの話は最後だったし此処だけ聞こえた事にしよう。

 

「あー、うん、キスしたいと思ってる所は。

あ、でもそこだけだから、俺のおっぱい揉みたいとかは聞いてないから」

 

とぼけて見せて話を逸らそう。

 

「いやそんな事いってねーから!

まあ確かに揉みたいけどさ、男ならしょうがないだろ」

 

「で、どーだったんだ、俺の唇は」

 

「まさかそれが聞きたいからキスしようってなったんじゃ無いだろうな」

「少しはな、でも俺もキスしたかった、それにな、前言ったろ?

女を磨いて、頼られたい、支えたい、甘えて欲しいって、駿に求められる事はそれにあたると思うんだ、これで少しは対等になれたかな」

 

「睦……気にしてたんだな、そんな事しなくても対等だと俺は思ってたけど……そうだな、睦は思ってなかったって事だもんな。

それじゃあ……感想言うぞ」

「おう、聞かせてくれ」

 

「コホン、──柔らかかった、そして柔らかいだけじゃなくて、弾力もあって、押し付けると沈んで、その後押し返してくる。

唇触りというか触れた時の感触が良い。

それに何だか良い匂いが唇全体からしていて、ずっとキスしていたかった。

後は、やっぱり美味しかったかな、何が美味しいかは分からないけど感覚的に。

……どうだこれで満足か」

 

駿は顔が茹で上がるんじゃ無いと言うほどに真っ赤になっていた。

そしてそれを聞いた俺はそれより更に茹で上がっていると思う。

自分の唇の感想って、聞くんじゃなかった……。

 

──そうか、柔らかくって、弾力もあって、感触が良くて、良い匂いがして、美味しかった、か。

後半はなんか感覚的なものなんだな、でも分かる、俺も駿の唇が感覚的なもので凄く美味しいというか、そういうポジティブな印象を受けた。

 

「いや、なんか嬉しいな、ありがとう」

「まあ、喜んでくれてなによりだ」

 

「駿、もう我慢しなくていいな」

「…!」

 

その後は晩ご飯を食べる時、駿のおばさんやおじさんと沢山話をした、話しかけられて、やっぱり男の時とは全く違うというのを感じた。

なんというか、より親密なというか、家族というか、そういうもっと距離が近い感覚だった。

 

◇◆◇

 

食後、駿の部屋に戻って歓談して、順番にお風呂入って、としていたらもうすっかり夜が更けてしまった。

 

「もう良い時間だし、そろそろ帰るか?」

「駿、何言ってんだよ、ここまで来たら泊まるに決まってるだろー?」

 

「はぁ!?マジで泊まるって言ってたのか、しょーがねえな、俺は床で寝るから、睦はベッドでな」

「駿、ベッドで一緒に決まってるだろ?さっきは腕枕で一緒に寝たじゃねーか」

 

「マジで言ってんのか、……まあ今更か」

「やった!決まりだな」

 

少しして、そろそろ寝るかという時間になった。

 

「なあ駿、寝るからさ、なんか寝間着になるようなTシャツとか貸してくれ、あ、彼シャツでもいいぞ」

「何言ってんだお前は、ほい、Tシャツな」

 

「おお~、これが彼Tってやつか~、早速来てみるか、駿、あっち向いててくれ」

「おお、分かった」

 

上着とミニスカートと靴下を脱いで、駿のTシャツを来てみたが、やっぱり駿サイズのTシャツだと大きいな、胸元もブカブカで簡単に覗けそうだ。

でもその分ゆったりサイズで気楽かな。パンツもまあ、立ってる分には見えないぽいし。

 

──次はブラを脱ぐぞ。

寝る時は基本的に何も着けてない、寝る時は邪魔だし窮屈だからだ。

噂によると寝る時に着けるナイトブラなるものも有るそうだけど、持ってないし。

ストラップレスブラだから肩紐が無くてちょっと普通のより窮屈なんだよね、とても寝る時に着けられない。

 

「よし、駿、良いぞ」

「おう、……んん?」

「あんまりじっくり見んな、恥ずかしいだろうが」

 

俺は胸を抱え込み、駿の視線から逃れた。

 

「ああ、すまん、なんかノーブラぽく見えたからな」

「……流石はおっぱい好きだな、そうだよ今はノーブラだよ」

 

駿は即座にそっぽを向いた。

 

「うん、やっぱり俺は床で寝るわ」

「なんでだよ、せっかく一緒に寝られるのに、俺は楽しみだったんだぞ」

 

こう言えば駿は断りづらいのは分かってるし、俺の本心でもあるしな!

 

「睦、お前それは卑怯だぞ、……断りにくいじゃないか」

「良いじゃないか、断る必要も無いぞ、それに俺は駿を信じてるからな」

「睦、お前本当そういうとこな……女になってからその手の無茶振り多くないか」

 

そうだろうか、確かに男の時より、駿との距離が近いような気もするが前からこんなもんだろう、女の子だから駿が意識してるだけで。

 

「だってしょうがないだろ、俺は駿と一緒に居たいし、駿が俺の居場所で心の拠り所なのは変わってないんだぞ」

 

駿は頭を抱えていたけど吹っ切れたようだ。

 

「……分かったよ、理性を総動員して耐えるよ、でも寝てる時は保証出来ないからな!」

「おう、大丈夫だって、そん時は責任取ってくれるだろうしな!」

「睦お前……確かにそうなんだけどさあ……それでいいのか」

 

駿はまたしても頭を抱えた。

 

「良いから!ジロジロ見てないでベッドに横になって俺に腕枕しろ」

「いや見てないだろ!分かった分かった。──はい、ここな」

 

そう言って俺の居場所を作ってくれた。

 

俺はサービスのつもりで谷間やおっぱいが大きく覗けるように四つん這いでゆっくりと駿に近づいた。

んふふ、見てる見てる、ほーらサービスだぞー、先端は見えないけど柔らかくて大きな所は良く見えるぞー。

 

「睦、お前気付いてないかも知れないけど、俺の角度だと可愛いパンツと美味しそうな太ももも見えてるからな」

 

思わず上半身を起こして、胸と下腹部を押さえた。めっちゃ恥ずかしいんですけど!

そんな所まで見えてるなんて、油断してた。くそう。

 

「このッ、エロ駿、エロ!」

「エロいのはお前だ、むしろ教えて上げたんだから優しいだろ。

もーいいから寝るよ、ほらほら」

「むぅ……」

 

仰向けに寝転がり、駿を腕枕にして、目を閉じた。

 

「睦」

「ん、何?」

 

駿に呼ばれ、目を開けて駿を見た時。

駿の右手を頬に添えられ、キスをされた。

 

「!!?」

 

完全な不意打ち、いつでも好きな時にして良いって言ったけども、このタイミングとは。

それに駿は……やらないとは言ってないか。

 

「じゃあ、睦、これおやすみのキスな」

 

駿は気にした風も無く、いや、顔が赤くなってるな、おやすみのキスをしてきた。

 

「お、おう、……おやすみ」

 

俺はというと恥ずかしさで駿の反対方向にそっぽを向いた。

心臓の鼓動が早く、とても直ぐには眠れそうにない、落ち着け、落ち着かないと。

次に駿は何をしてくるのだろうと思うと、緊張もするしドキドキもした。

 

だけど、駿は寝息を立て始めて、それにより、やっと眠りにつけた。

 

部屋の電気は駿がリモコンで消していた。

 




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