【本編完結済】距離感のバグったTSっ娘と親友がイチャイチャする話   作:エイジアモン

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26.自然な解釈

 

──睦巳 View

 

朝ご飯を食べて直ぐ、駿の部屋でまったりくつろぎタイムになっている。

 

目を覚ました時は腕枕は外れて駿は反対方向を向いて寝ていた。

まあ寝相だからそういう事もあるよね、と。

 

「今日は2人でどっか出掛けないか、先週は出掛けてないし」

 

そうか、今日は暑いし別に家でごろごろしてても良かったけど出掛けるのもありかな。

 

「良いよ、遊びに行こうか、何処行く?」

「そうだなー、涼むついでで時間も潰せるショッピングモールとか良いんじゃないか?ちょっとゲーセンなんかにも寄ってさ」

 

「じゃあ一度家に戻って着替えてくるよ」

 

早速出掛ける準備をする為に一度家に戻る事を伝えると、駿が止めてきた。

 

「直ぐに準備するからリビングで待っててくれ、一緒に睦の家に行くよ」

「ん、ああ、分かった」

 

別に一緒に家まで来る必要は無いと思うけどな、まあ駿が来たいというなら待つけど。

 

リビングで駿を待っていると駿のお母さんが話しかけてきた。

少し雑談をした後、尋ねてきた。

 

「どお?駿は上手くやれてる?いまいちだったらちゃんと言わなきゃダメよ」

 

駿はいつもちゃんと考えてくれて、頼もしいし上手くやれてると思う。

 

「はい、駿はちゃんとやってくれてま……」

「母さん!俺たちはそういう関係じゃ無いから!睦に変な事吹き込まないでくれ!」

 

駿が降りてきておばさんに文句を言っていた。……そういう関係?

んん?……え?さっきのおばさんの言葉って……そういう意味だったの?

 

一気に恥ずかしくなって顔が真っ赤になった。

でも確かに、普通に考えれば男女で男の部屋に泊まったらそう考えるのが自然だ、俺だって話だけ聞いたら間違いなくそう思う、しかも2週続けて泊まりに来ているし。

 

母親なら息子が上手くやってるか心配にもなるだろう、まあ分からなくもない。

 

「え?でも2人とも付き合ってるんでしょ?先週だって睦巳ちゃん凄い気合入っていたのに」

「いや確かに付き合ってるけど、まだそこまで行ってないっていうか……」

「……もしかして駿太朗、あなた日和ったわね、ダメでしょ、睦巳ちゃんが誘ってきているのにちゃんと答えてあげないなんて、睦巳ちゃんの気持ちも考えなさい!」

 

本人の居る前でそういう話は止めて欲しいんだけど、別に先週も誘ったんじゃないんですけど、凄く恥ずかしいんですけど!

 

まあでもそうか、そうだよな、傍から見たらそうとしか映らないか、お母さんも勘違いしてたしな。

それが普通の反応なんだろう。

 

「それで駿太朗、今からどこか出掛けるの?」

「ああ、睦と一緒にショッピングモールでも行こうかと思って」

「あらデート!?いいわねえ、ちゃんと睦巳ちゃんを楽しませるのよ!」

「デート!?……分かってるって!ほら睦、行くぞ」

「あ、うん」

 

駿は俺の手を引っ張って家を出た。

俺の家までの間、手も繋がずにお互い気恥ずかしてく無言だった。

 

俺はというと頭の中がデート、という言葉で一杯になっていた。

 

昨日の夏祭りも含めて俺と駿は一度もデートという言葉を使っていない、それは言葉を避けているわけじゃなくてお互いに今までの親友付き合いの延長で一緒に遊ぶ、出掛ける、という気持ちでいてそれを言葉として使っていた。

でもこれも考えたら、いや考えるまでもなくカップルが夏祭りなんかで一緒に周る、それはデートだ。

 

自分の事を女の子だと認めていても、男女の関係だという認識は薄かった、恋人だと思っていてもそれが具体的な行動になってもそれがデートだと思わないし気付かなかった。

駿にしても多分同様に俺が女の子だという事を受け入れても、俺と一緒に出掛ける事をデートだと思ってなかったみたいだし。

 

駿のお母さんの一言で、俺たちは恋人同士でそれは男と女の関係、あらためてそれを認識させてくれた。

つまり、そういう事だってする関係なんだ。周りもそういう風に認識している。

恋人同士で女の子が男の家に泊まりに行くなんて、もうそれしか無い。

完全に親友付き合いの延長で泊まるという行動を取った俺には気付かない事だった。

 

駿とデートかあ、自然と頬が緩み、ニヤニヤが止まらない。

やる事は変わらないはずなのに言葉が変わるだけでこんなに印象が変わるなんて。

 

俺の家に着き、駿にはリビングで待ってくれるよう話し、部屋に戻った。

着替えとお化粧をし直して、デートに相応しい格好をしなければ。

 

髪は下ろす事も考えたけど暑いのでやっぱりポニーテ―ルで行く事に。

服装はミニスカとオフショルダートップスで肩と谷間を出す。っていつも出してるような気がするけどね。

胸が大きいと蒸れるから谷間出してるほうがマシに感じるんだよね。

そして誕生日プレゼントのネックレスを付けて良い感じ。

 

おめかしして、リビングに降りてくとお母さんと駿が話をしていた。

 

「先週も昨日も泊まりに行ってて迷惑じゃなかった?ゴメンね~」

「いいえ、全然問題無いです、それに睦巳が居てくれるのは俺も嬉しいので」

「あらそうなの~、良かったわ、……ところでちゃんと避妊はしてるのよね?」

 

「ちょっと!!お母さん!!そういう話はしなくて良いから!!」

「え~でも大事な事だからね、ちゃんと確認しておかないと」

 

お母さんというのは何処でも同じなのだろうか、まだ高校2年生だし心配する気持ちも分かるけど。

じゃなくて!そもそもまだそういう関係じゃないから!

そう思っていると駿が答えた。

 

「安心して下さい、おばさん、まだそういう関係じゃないですけどちゃんとしますから」

「え!?ちょっと!?駿?」

「いや大事だ事だろ」

「うんうん、駿太朗くんは分かってるみたいで安心できるわね、それに比べて睦巳ったら……」

 

「もう!いいから行くよ!」

「そうだな、行くか、それじゃおばさん、また」

「いってらっしゃーい、睦巳を宜しくね~」

 

駿の手を取り、家を出た。

駿の言葉を思い出す、なにそれ!?"まだ"って!駿はそういうつもりだったって事?しかもその話し振り、準備してあるのか!?

 

「あのな睦、さっき考えたんだけどさ、周りから見たらそう見えてもしょうがないと思うんだ、だから俺たちの正しい反応としては、ちゃんと考えてます、って言う事だと思うんだけど、どう思う?」

 

確かに、事実はそうじゃなくても否定ばかりじゃなくて、相手を安心させてあげる事も重要か、そうか、そうだよな。

駿の言う通り、嘘でもちゃんと考えてますって態度をしないと不安になっちゃうし、そうなると下手をすれば折角良い関係だったのに険悪になる可能性もある、駿は正しい。……で、嘘なの?

 

「まあ、準備してあるってのは本当だけどな、それはエチケットというかマナーだと思うから」

 

……今なんて?準備してるって?確かに俺も先週お母さんから貰ったのあるけどさ、そうだよな、万が一って事もあるし、準備はして置かないとな。

する前提じゃなくて、もしもの時のため、保険のようなもの、うん、まあ、そうね。

そうだ、俺たちはまだそこまでの関係じゃない。そうなりたいけどまだ早い気もするし。

でもそっかー、準備してあるのかー、何時でもヤれるのかー、そっかそっか。

 

──そういえばこの身体って子供とか出来るのかな?

そういえば生理とかもまだ無いな、なんか凄く痛いって聞くし、やだなあ。

 

あ、そうだ!家を出る時ドタバタしてたから聞いてないや。

立ち止まり、駿の手を離して聞いた。

 

「駿、どう?似合ってる?感想聞きたい」

「そういやそんな暇も無かったな、ちょっと待ってろ、じっくり見るから……」

 

めっちゃ見てくる、後ろにまで回り込んで、ほうほうとか言いながら、恥ずかしくなって来た。

 

「うん、ポニーテールは昨日のと違ってスッキリ纏めてあって爽やか感がアップしてる、首周りもスッキリしてるから細く見えるし、肩出しと谷間出しは相分からずエロい、そこに住みたい、でもそれ以外の服装は比較的シンプルで余計な服飾が少なくてスッキリしてて涼やかに見える。そして全体的にさらに細く見えてスタイルが更に良く見える。巨乳のお陰で体型にメリハリが出てて俺は好き。最高に可愛くてエロい、最高」

 

そう言って俺のネックレスのアクセサリを手にとってキスをして、それから俺の頬を手の平を当てて唇にチュッとキスをしてきた。

 

褒めてくれた事はとても嬉しい、嬉しすぎて心が跳ねたがっている。

でもその行動はめっちゃキザじゃないか!?駿だから許すけども、キザ!

キザだけど凄く気分が上がる、ネックレスにキスが意外とくる、大事にされてる感があった。大事にしようとも思った。

 

もう今から家に帰って人目なんか気にせずイチャイチャしたいんだけど。

 

「嬉しい、褒めてくれてありがとう駿」

 

そう言って駿に抱き着いた。

すると久しぶりの背中ポンポンをされた、これ好き、駿好き~。

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