DxD TAIL   作:min-can

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FAIRY TAILの設定ってかなりハイスクールDxDの設定と互換性があると思ったし、この二つの作品の事急に思い出して自分の中で盛り上がったので俺得で書いてみます。


妖精の尻尾編
サラマンダー、探します!


俺は今、地獄のような振動に揺られながら列車に乗っていた。

気持ち悪すぎて今にも吐きそうだ。目の前に同じく吐き気を催している男が居ることも、俺の吐き気を一層引き立てている...

 

「おいナツ...騙しやがって...絶対許さねぇからな...」

 

「何の事だ...ウプ」

 

「お前が可愛い女の子居るって言うから着いてきてやったのに...ウェッ!」

 

「言ってねぇ...俺はイグニールが居るって言ったんだ...」

 

「くだらねぇ嘘つきやがって....!お前列車降りたら覚えてろよ....!あ、だめだ吐くウェェェ!!」

 

俺は用意していたエチケット袋に胃の内容物を吐き出す。

 

「上等だ...今日こそ決着つけてやるよ...!オロロロ!!!」

 

目の前の男ももらいゲロでもしたのか窓の外に向かってゲロを吐いていた。

 

「二人共乗り物駄目なんだから無理せず黙ってた方が....あ、オイラももらいゲロ....オゲぇぇぇ!!」

 

ナツの横に座っていた喋るネコ、ハッピーももれなくもらいゲロしてしまったようだ。

 

なんなんだこの地獄...男3人で狭い列車の座席で向き合って気持ちわりぃ...

 

「ほんと...覚えてやがれ...」

 

列車を降りてすぐに始まったナツとの勝負はお互いグロッキーで自滅して引き分けに終わった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「いい加減機嫌直してよイッセー」

 

「うるせぇよハッピー...おいナツ、これでイグニールまで居なかったらまじで許さないからな...」

 

「サラマンダーって言うくらいだしどう考えてもイグニールだろ!絶対居るって」

 

「どうだかなぁ...また前回みたいに火吹くトカゲとか爬虫類顔の火の属性魔法使いじゃなきゃいいけど」

 

「なんだかんだ毎回付き合ってあげてるイッセーもバカだよね。いい加減学習すればいいのに」

 

「お前な...毎回ついてきてやってるのにその言い草は無いだろ...」

 

男3人で港町をとぼとぼと歩き続ける。

 

「...そろそろ腹減ったな、どっか飯食いに行くか?」

 

「金がねぇ。また貸してくれよ」

 

「あい!」

 

「お前ら俺にどんだけ借りがあんのか覚えてんだろうな...絶対返させるからな...」

 

いつも通り俺のおごりで3人で飯を食いに行く事になった...俺も別に金持ちって訳じゃないんだけどなぁ...

ため息をつきながら店を探して歩いていると女の子がキャッキャと会話しながら俺たちを追い抜いた。

 

「ねぇ!向こうに火竜(サラマンダー)様がいるらしいよ?めちゃくちゃかっこいいんだって...!行こ?」

 

「うん!楽しみ〜!」

 

...火竜(サラマンダー)様って言ってたな。

 

「おいナツ、向こうに火竜(サラマンダー)様が居るってよ。正直違う気しかしねぇけど...っておい!」

 

「イグニール...!」

 

ナツは俺の言葉も聞かずに走り出してしまった。

 

「くそ...まだ乗り物酔いも完治してねぇのに...!いくぞハッピー!」

 

「あい!」

 

俺は空飛ぶハッピーと一緒にナツを追いかけた。段々と人混みが見えてくる。

...よく見たら女の子しかいねぇな。キャアキャアと姦しい声が響いている。あの人混みの中心絶対イケメンかなんだかろ...!腹立つなおい!!

 

「あぁもう絶対イグニールじゃねぇよ...!くそ!!ナツ!!止まれって!」

 

俺の叫び声も虚しく、人混みに辿り着いたナツはイグニールイグニールと言いながら女の子達を掻き分けて中心へと入り込んでしまった。

 

 

「イグニール!!」

 

俺が人混みに辿り着いたのはナツが騒ぎの中心と対面した瞬間だった。

予想通り視線の先には誰とも知らねぇ男が女の子にファンサしていた。端的に言って死ね。

 

ナツは男の姿を確認すると同時に肩を落として人混みから離れていった。

 

「はぁ...落ち込むなよ、偽物だって分かってたもんだろ?」

 

「でもよぉ...火竜(サラマンダー)つったら...」

 

「ったく、飯奢ってやるから元気だせって...」

 

なんて喋っていると人込みを作っていた女の子の何人かがこっちに来た。

 

「ちょっとアンタ失礼じゃない!?」「火竜(サラマンダー)様はすごい魔導士なのよ!?」「そうよ謝りなさいよ!!」

 

女の子はナツと...ついでに俺まで引っ張りだした。

 

「おぉぉ...!?」「ちょ!俺は関係ねぇ...!」

 

すわ今からリンチが始まるかという所で男が声をかける。

 

「まぁまぁその辺にしておきたまえ、彼らも悪気があった訳じゃないだろう?」

 

「「「あ~~ん、やさし~~!!」」」

 

何が優しいだこんなキザったらしい奴...と思って睨んでいると女の子に横腹を殴られた。

 

「何よアンタその目...!」

 

「いてっ...なんだよ...」

 

「ほら辞めたまえ...さ、お詫びでは無いがこれをやろう。僕のサインだ、友達に自慢すると良い」

 

男は律儀に俺とナツの分の色紙を渡してくる。

 

「「い...要らねぇ...」」

 

「なんなのよあんた達...!!」

 

俺とナツは女の子達に蹴り飛ばされた。

痛ってぇな何度も殴る蹴るしやがって...!

 

起き上がると男は炎の魔法で飛び去っていた。

 

「なんだあいつ...」

 

「本当、いけ好かないわよね」

 

ふと女の子の声がしたのでそちらを向くと、めちゃくちゃ可愛い子がこっちにお礼を言いながら手を振っていた。

 

「お...お...」

 

声が出ない。そこに居たのは俺の理想を具現化したような女の子だったからだ。きらめく金髪に、吸い込まれるように大きな瞳。おっぱいも最高だ....!

 

端的に言って超絶美少女...!

 

「美少女キターー!!」

 

俺は嬉しくて叫んでしまう!仕方ない!今日一日だけでもどんだけ嫌な思いをしたか!!

ついに俺の苦労が報われたのだ...!

 

「ちょ...ちょっと!恥ずかしいからやめてよ...!」

 

美少女はシーっ!っとジェスチャーしながら俺を睨んでくる。あぁ可愛い...

 

「あ、お、俺!兵藤一誠!皆にはイッセーって呼ばれてるんだ!よろしく!...ところで君はどうして俺達に...?」

 

「私はルーシィよ、よろしくね二人共。実はさっき助けられちゃったからお礼しなきゃって思って...さっきはありがとね、そこのピンク髪の人」

 

用事あったのは俺じゃ無かったんかい...!ちくしょう...!!またナツか...!この前の任務でも可愛いと思った村の女の子はナツにほの字だったしこんなのばっかだな...!!

 

「俺...?なんもした覚えねぇけどな...」

 

「あい!」

 

「え、ちょっとその猫喋れるの...!?」

 

「あい!オイラはハッピーです。それでこっちがナツです」

 

「へぇ...不思議な生き物がいたもんね...あ、そうだ。3人とももうご飯食べた?」

 

皆で首を振る。

 

「良かった!さっきのお礼ついでにちょっとご飯でも食べに行かない?」

 

「行く行く!行きまーす!!!」

 

「げ、元気ねあんた...」

 

俺は大声で返事する。こんな美少女とご飯食べれるチャンス滅多にない...!

 

「さっきからお礼っつってるけどよ、俺はお前になんもしてねぇぞ」

 

「ちゃんと説明してあげるから...立ち話もなんだし、まずはお店に行きましょ?」

 

ウインクして俺達を手招きしてくれた。

....天使か?

よっしゃ!このチャンス絶対に逃せねぇ...!

ルーシィちゃんと仲良くなって、今度こそ美少女の彼女を作ってやるんだ...!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おいナツ!もっと落ち着いて食えって!!ルーシィちゃんに食べかす飛びそうなんだよ...!」

 

「むごむごむふぉふぉふぉ...!!むべふ...!!」

 

「何言ってるか分かんねぇよ...」

 

「アハハ...すごい食欲ね...」

 

「あの、こいつ馬鹿みたいに食うから奢るとかあんまり考えない方が...一緒にご飯食べて、喋ってくれてるだけでも充分お礼になるし...!むしろ俺に奢らせて下さい!」

 

「そ、そういう訳にはいかないわよ!ま...まぁ、ちょっとあれだから...そこまで言うなら割勘って事で...」

 

「いやいや!女の子にお金払わせる訳には...!」

 

「オイラ達に奢る時はずっとグチグチ言ってるのに可愛い子相手だとこんなに違うなんて差別だよ差別!」

 

「ムン...!」

 

ナツがリスみたいに口を膨らませながらウンウンと頷いてくる。

 

「うるせぇ!お前らはいい加減自分で金払え...!奢った事は数あれど一度も奢られた事ねぇぞこら!」

 

「アハハ!仲良いのねあんたら」

 

「ムググ...おう!」

 

「おうじゃねぇよったく...」

 

「ま、それじゃあ話しましょうか。さっきの火竜(サラマンダー)って呼ばれてた男覚えてる?」

 

「うん、あいつがどうかしたのか?」

 

「そうなのよ...あいつの周り、異様に女の子が集まってたでしょ?あいつ魅了(チャーム)の魔法を使ってたのよ。何年も前に禁止されてるやつ。周囲の人の意識を集めて恋と勘違いさせる魔法」

 

「な...!それであんなに女の子に囲まれて...!いかすかねぇやつだな...」

 

「そうなのよ!でね、私も見事に魅了(チャーム)の魔法にかかっちゃってたんだけど、ナツが割り込んで来たときに意識が逸れて魔法が解けたの。危うくあんな奴に恋する所だったのを助けてもらったってわけ!分かった?」

 

「あの野郎...ルーシィちゃんの心を弄びやがって許せねぇ...!今度会ったらぶっ倒してやる...」

 

「気持ちはありがたいけどやめといた方が良いわよ?あんないけ好かない奴でも魔導士だし、火竜(サラマンダー)って言ったら良く名の通った有名人よ?一般人が魔導士相手にケンカなんて...」

 

「いや、一応俺もナツも魔導士なんだけど...」

 

「そ、そうだったの...?全然そうは見えなかった...てっきり旅する一般市民かと...」

 

「見た目旅する一般市民で悪かったな...」

 

「ゴメンってば!実は私も魔導士なんだ〜、まだギルドには所属してないんだけどね!私が入りたいギルドはね!すっごい魔導士がたくさん集まる所で、最高にかっこいいギルドなの!でもすっごく有名だからやっぱり入るのに難しい試験とかあるんだろうなぁ...!でも、絶対入るんだ!そこでなら大きい仕事たくさん貰えそうだもん!」

 

「そ...そっか...頑張ってねルーシィちゃん!」

 

あまりの勢いにちょっと引いてしまった。でも急に饒舌になるルーシィちゃんも可愛い...!

 

「ありがと!そういうあんた達はどっかのギルドに入ってるの?」

 

「え?うん...一応入ってるけど...」

 

「どこどこ!?って...あんまり詮索するのはマナー違反だった?」

 

「い、いやぁ...!そういう訳じゃないんだけど...」

 

この前ちょっといい感じの雰囲気になれた子に妖精の尻尾(フェアリーテイル)だって言ったら、あの問題児だらけの!?ってドン引きされちゃったからなぁ...あんまり言いたくはないんだよなぁ...

 

「ごめんごめん、やっぱさっきの質問無しで!」

 

「ありがとうルーシィちゃん...」

 

「うん。えっと...それじゃああんた達はなんでこの町に?クエストで?」

 

「いや、人探しかな」

 

「へぇ...どんな人を探してるの?」

 

「モグモグ...ごくん!イグニールだ!」

 

ずっと飯食って会話に参加してなかったナツが急に話し始めた。

 

「そう、イグニールっていうこいつの育ての親で...」

 

「へぇ...何かあって離れ離れになっちゃったの?」

 

「あぁ...だからずっと探してるんだ。今日も火竜(サラマンダー)がここに居るって聞いたから探しに来たんだけどよ...」

 

「って、あの男...じゃないわよね。じゃあおんなじ通り名の魔導士とか?」

 

「いや、ドラゴンだ」

 

「ド、ドラゴン...?ちょっと冗談やめてよ!そんなわけ...」

 

「いや、こいつドラゴンに育てられたんだよ。ドラゴンに言葉も魔法も、全部教えて貰ったらしいんだ」

 

「へ、へぇ...それはすごいわね...でも、ドラゴンならもっと大騒ぎになってるしこんな所にいる訳ないわよね」

 

ナツとハッピーが驚いた顔をする。

 

「今気付いたのあんたたち...」

 

「こいつ自分の目でみないと納得しないんだよ...」

 

「ふぅん...ま、お父さん探し頑張ってね!私はそろそろ行くけど、ゆっくり食べなさいよ」

 

ルーシィちゃんがお金を置いて席を立った。

 

「あ、ちょっと...!」

 

「ん...?どうかした?」

 

「えぇっと...いや、こうして出会ったのも何かの縁だし、またどっかで会えたらなっていうか...」

 

「そうね!次に会う時には私もギルドに入って立派な魔導士になってるから、その時はまたご飯でも食べましょ?じゃあね!」

 

ルーシィちゃんは俺達に手を振って去ってしまった。

 

「あー...はぁ、しゃあねぇ」

 

結局今回も強く呼び止める事が出来なかった...畜生、意気地なしの自分が恨めしいぜ...折角の好みドンピシャの女の子だったってのに...

 

「残念だったね...まったくいつになったらイッセーに彼女が出来るのやら」

 

「うるせぇハッピー...おい、飯食ったら帰るぞ!明日も仕事するんだからな」

 

「ムグムグ....おう!」

 

「はぁ...まだ食うのかお前...」

 

どこにそれだけの量のご飯が入っていくのやら...

まぁいい。今度会えたらご飯食べるって約束してくれたし、どっかで出会えることを期待するしかねぇ...!

案外すぐに会えるかもしれないしな!

 

 

 

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