今ガチ期間中にバレる。
いいアイデアだと思ったので別ルートを書きました。
娘が恋リアに出ると知ったMAMちょは複雑な気持ちだろうな。
「結果ロリコンってことですね。」
「バカいえ、さりなちゃんの名に懸けてめちゃピュアな気持ちで推しとるわ」
「でもそのアイって子が付き合ってって言ってきたら付き合うんでしょ?」
「・・・さて昼休みも終わりだ。仕事に戻ろっと。」
「どうなんです先生?さりなちゃんの名に懸けてどうなんです?」
16年前、とある日の昼休み。彼が失踪する少し前のことを思い出していた。
雨宮君は誰にでも優しい人だった。貴重な昼休みの時間にこんな失礼な態度で接してくる看護師にも嫌な顔一つせず話しに応じてくれた。
その優しさで一体何人の女性を落とし、付き合い、そして分かれてきたのだろう。誰にでも優しい雨宮君に勘違いして告白し、彼はそれを拒まないから交際が始まる。付き合っていくうちに自分は彼にとっての特別じゃないと分かって別れを切り出す。そんな風に次々と女性と交際しては別れていた。
かつての私もその一人だった。あれから16年経ち、再婚して子供もいるというのに、いまだに過去の恋愛のことを思い出す。
きっかけは娘とのケンカ。娘が私の過去の恋愛について聞いてきたのだ。そこで雨宮君の話になり。
「お父さんは私達を捨てたんでしょ。お母さんのことだって何とも思ってなかったってことじゃん。いい加減目を覚ましなよ!」
「でもあの人に悪意はないのよ・・・。あなたが彼の子供だってことも知らないんだから。」
娘は雨宮君のことを良く思っていない。
当然だ。娘からすれば、雨宮君は自分と母親を捨てて女をとっかえひっかえして遊んでいたようにしか考えられないだろう。私は彼に情がある。何を話したところで、かつての恋人を無理にかばっていると思われるだけだ。
娘には苦労をかけた。あの後すぐに結婚した夫も他界してしまい、私は無理して体を壊してしまった。娘があそこで踏ん張ってくれなければ、私達家族は散り散りになっていたかもしれない。下の子は施設の子。娘は一人暮らし。そして私は病院に。
今の私達家族があるのはひとえに娘が夢を捨て、働きに出てくれたおかげだ。私は大きな失敗の尻拭いを娘に押し付けた。娘の人生の一番大切な時間を奪ってしまった。
だから、娘には誰よりも幸せになってほしい。
娘はこれからインフルエンサーMEMちょとして恋リアに出る。25歳という年齢を偽り、18歳の高校生として。でもなぜ恋リアなのか。その危険性は娘も良く理解しているはずだ。インフルエンサーとして十分に売れているし、そこまでのリスクを取る必要もない。本人曰く、自身のYoutubeチャンネルの視聴者を集めるのが目的だそうだが、果たして本当か。
失った青春を取り戻すため・・・というのは考えすぎだろうか。