プロローグ
─???─
??「ん・・・んん・・・?」
風に乗ってやってくる微かな草の香りと肌に纏わり付く生暖かい風で目が覚めr
??「ゲッホゲホ!、埃っぽ、ってか口に砂入った!!」ペッペツ
??「あ~・・・ってか此処どこだ?」
口に入った砂を吐き出し周りを見渡す。
??(草原・・・いや、平原と言うべきか?)
??「つーか最近転生した後、屋外にほっぽり出される確率高くないか?まぁ、稀にあった土の中に居るとか石の中に居るとか壁の中に居るとかじゃないだけマシではあるんだが・・・」
言動から分かるように、この男転生者である。
とはいっても天界側がミスって死んだ訳でも、あんまりな人生を送った事のお情けでもなく、死んだら転生してました系である。
・・・もっともあんまりな人生を送ったと言えば送ってはいるのだが・・・
??「いつだったか見事な壁尻決めたしなぁ・・・野郎の壁尻なんて本当、誰が得するんだよ・・・」
文句を言っても始まらないし、考えるのを止め、とりあえず立ち上がり改めて辺りを見渡してみる。
??「や~見渡す限りだだっ広い平原だわ・・・ほんっとここどこなんだか?っていうか、
????「」(?・х・)ジー
??(なんか頭だけのウサギみたいなのがさっきからずっとこっち見てんだよな・・・)
ウサギの様な生物はしばらくこちらを見ていたが、満足したのか飽きたのかポヨンポヨンと跳ねながら去って行った。
??(結局何だっんだアレ?原生生物か・・・はたまたモンスターの類か・・・いずれにしてもそういう生物が居る世界に堕ちたと視るのが妥当か。)
??(それに、この平原は戦場跡なのか打ち棄てられた剣なり盾なり槍なり有るし。)
??(これは・・・西洋剣か?)つ間近に有った剣
??(打ち棄てられてから大分時間が経っているな・・・ここはそんなに戦乱の時が長いのか・・・それとも凶暴性の高いモンスターがそれなりに居るのか・・・?さっきのウサギもモンスターの可能性が無い訳ではないし・・・)
??(いずれにしてもまずはこの世界を知る事だ。自分が身を置く環境の情報が分からなければ、ヘタに動けん。)
??(その為には人里に行くのが1番何だが・・・平原が広すぎてどっちに行けば良いのか分からん・・・)
??(例え行くべき方角が分かっても、この格好はこの世界では普通なのか?)
改めて自身の容姿を含め格好を確認してみる。
??(身体の感覚的に歳は17、8といったところか、髪は・・・黒のショートカット・・・だと思う、顔はわからんな鏡も無いし・・・)
??(服は黒を基調とした胴着に袴・・・イヤ、これ胴着じゃなくて巫女服だこれ・・・)
??(野郎の巫女服とか・・・誰が得するんだよ・・・まぁ言っても、しゃあないか・・・こんな所じゃ着替えなんぞ出来やしないし。)
??(とりあえず保存状態の良い武器を1つ見繕って、それから・・・・・ッ!?)
これからの行動方針を決めようと思った時、ズンッという地響きの様な感触を感じた。
地震のそれとは違う感覚に黒い巫女服の男(笑)は地に伏せ感覚を研ぎ澄ます。
??(この感じ・・・大きな振動とは別に小さく、小刻みの振動も感じるな。戦か・・・はたまた大型モンスターの討伐か・・・モンスター同士の縄張り争いの可能性も否めないが・・・)
??(いずれにしても、行ってみるしかないか、人が居る可能性は高そうだし。)
人と接触出来れば、最寄りの人里の場所等、何らかの活路は開けるだろうと踏んだ黒い巫女服の男(笑)は保存状態の良い武器を手早く見繕い振動が有った方へと駆け出した。
??「って言うか、誰が黒い巫女服の男(笑)だコノヤロー!!」
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レマルギア大陸 ─リド平原─
なぜ、こんな事になってしまったのだろう。
公国騎士「3番隊!回り込め!!」
公国戦士「左じゃない!弓師隊の邪魔になる右だ!右!!」
公国兵士「持ち堪えろ!包囲が完了するま・・・ヴェアァァ!!」
またも兵士達が吹っ飛ばされる。
ミュリア「ミュセル!!部隊を下げて、斬り込めない!!」
ミュセル「そっちは今から包囲するとこなんだから、姉さんが下がって!!」
私、ミュセル・ユーゲントは焦っていた。あ、さっきのは姉のミュリア・ユーゲントね。
それはともかく、現レマルギア公爵がこのレマルギア大陸の首都である城都レマルギアを掌握し、領地を持つ貴族が割拠しているこの大陸を統一する為、古い体制に固執する反対貴族を制圧している。私達円卓騎士を始め騎士は元より傭兵達も使い各地の反対勢力を制圧している。
・・・まではよかったんだけど・・・今、私達の部隊は非常に追い込まれていた。
反対勢力の規模が想定以上だったから?
─────違う
第三の勢力に奇襲を受けたから?
─────違う
騎士達の中に裏切り者が居たから?
─────違う
では、何故私達が窮地に立たされているのか?
「プァーン」三(# `△´)
「アバーーッ!!」
「ヒギィ!!」
「ビエエエェェェン!!!」
・・・・・なんか一人変なの居なかった?
と、ともかく答えは巨大な四足獣(魔物?)が戦闘中に乱入して来たから。
この獣が反対勢力を一掃してくれたのはよかったんだけど・・・向こうにとっては何方も敵である事には変わらないようで、私達と反対勢力の双方に攻撃してきた。
反対勢力側は早々にやられてしまっているので、後ろから討たれる危険は無いものの、この獣想像以上に手強い。
そのうえ初めて見るタイプなのでセオリーが分からないのも苦戦する要因になっている。
幸い1頭だけなので包囲して弱らせる戦法を取ってはいるものの包囲が完成する前にその巨体から繰り出される突進によって包囲を崩れてしまって足止めこそ出来ていても包囲するには至っていない。
そのうえパワーだけで無く皮膚も厚いようで弓師達の矢も、兵士達の剣も、騎士達の槍も、姉さんを始めとする戦士達の重斧さえも決定打にならない。
スタミナが尽きる様子も未だ見られない。時間が経った分だけこちらが損害が増すだけだ、なにかこの状況を打開する手は・・・
ミュリア「・・・ッ!?ミュセル!!」
ミュセル「・・・え!?」
姉さんの声に我に帰ると眼前で巨獣が前足を大きく振り上げていた。
マズイ!!思考の海に這入りすぎた!普段ならこんなミスはしないけど、初めてのタイプと予想以上の苦戦に考える事に気を取られすぎてしまった。
重槍士である自分はある程度の攻撃には耐えられるけど、騎士や兵士達を軽々と吹っ飛ばすパワーと体格の持ち主の全体重を掛けた一撃だおそらく耐えきれない。
かといって今から回避しても間に合わない。
ミュセル(はは・・・ホントどうしてこんな事になっちゃうかな・・・?)
助からないと悟りつつも、覚悟を決め盾を構え脚に力を入れるもこれから襲って来るであろう衝撃を恐れ、強く眼を閉じる。
・・・・・だが、衝撃が来る事は無く、プァン!?と初めて巨獣から聴く戸惑いの咆吼が聞こえた。
??「「待て待て待てぇぃ!」」トオッх2
オナルスキー「私の名はオナルスキー!悪を滅ぼす神の使徒!伝説の時よりリングの勇者を守る事が私の使命!!」
アナルスキー「私の名はアナルスキー!悪を滅ぼす神の使徒で・・・以下同文!!」
シュタッ シュタッ
スキー兄弟「「我等、聖なるリングの守護者なりぃ!!その娘から離れるのじゃ!!」」
ベラビー(♀)「キュキュ・・・?」(?・х・)
ベラビー(♂)「キューッ!!」三(♯・х・) ベシッ
オナルスキー「な、なんじゃコリャ・・・」致命傷
アナルスキー「アァ~ニィ~ジャ~~!!」
オナルスキー「や、やられちまった・・・」
アナルスキー「兄者!しっかりしろ!!」
オナルスキー「すまねぇな・・・お前には兄貴らしい事・・・何もできなかった・・・」チーン
アナルスキー「兄者!兄者!兄者ーーッ!!」号泣
ベラビーs「キュー・・・」(;-х-)
ちなみにこのスキー兄弟が居る場所はミュセル達が戦っている場所から黒い巫女服の男(笑)が居た場所を挟んで平原の反対側である。
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ミュセルは何が起きたか確認する為眼を開けると、前足を振り上げたままバランスを崩した様に後退する巨獣と自分に背を向ける形で立つ黒衣の刀士だった。
ミュセル(ん・・・?刀士・・・だよね?)
なぜ刀士と判断できないか?見た目こそ刀士のそれなのだがその手には刀ではなく刀士には似付かわしくない剣が握られていたから。
───ミステリオ
それは無限に広がる宇宙に存在する世界のひとつ
世界には無限に広がる宇宙の様に無限の可能性が存在する
その無限に広がる可能性の中でミステリオは常に終焉を迎えていた
だが、終焉を迎えず一陣の風が吹いた世界が僅かではあるが存在した
この物語は僅かに存在した世界のひとつ、一陣の風と共に有った黒衣の旅人の物語
時にミステリオの暦は1012年ブラギの月の事である
??(見るに見かねて飛び出しちまったけど・・・
これ・・・ただのやべー奴なんじゃね?俺ってば・・・)
戦闘がない、戦闘描写がないとは言ってない。
始めちまった、もう、行くとこまで逝くしかない・・・
本当はかんぱに一周忌に合わせて投稿する予定だったのですが、ストックがないのとこの手のサイトに投稿するのが初めてでビビってヘタレてしまい二周忌に持ち越してしまいました。
文才皆無なうえにビビりなダメ筆者ですが、お付き合い頂ければ幸いです。
筆者がヘタレている間に今年冬に別ゲーになって復活だそうですが、はたしてどうなる事やら、期待と不安が半々の複雑な心情です。