黒き刀士の旅日記   作:獅子座と黒月

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動きが無くなると会話文が多くなりがち・・・、地の文と会話文のバランス保って書ける皆様すごいッスわぁ。

??「うちのダメ筆者は文才とネーミングセンスレベル0だからな」

おうふ、うちの主役が辛辣だぜ、ともあれ本編お楽しみくだされ。ドゾー


剣閃と、剣聖と、転生と

─レマルギア大陸─  ─リド平原─

 

ミステリオに墜ちてきた黒衣の男(笑)はレヴェラーと思しき巨獣と交戦状態であった騎士達と協力し、辛くもレヴェラーを退ける事に成功するも、騎士達と合流する直前、剣聖の襲撃を受けるのであった。

 

ミュセル(どうして・・・・?)

 

ミュセルは黒衣の男(笑)に突き飛ばされた事に戸惑いを感じていた。

 

手を伸ばせば届く所まで来ていた、もうすぐそこだった、なのに何故・・・・?と

 

ミュセル(それに、危ないってどうゆう・・・・?)

 

その答えは突き飛ばされる前に自分達が居た場所に奔る鈍い光によって導き出される。

 

ミュセル(剣閃・・・・ッ!?それに・・・・ウン、すっごく見覚えがある後ろ姿だ・・・)

 

自身の前に立つ見覚えのある、流れる様な金色の髪と薔薇をモチーフにした真紅のドレス(の様な鎧)が目に入る。

 

???「ミュセルさん大丈夫?後は任せて。」

 

ミュセル「あ、はい大丈夫です、え?でも、どうして・・・・?」

ミュセル(剣聖と謳われてるローズさんが来たのもそうだけど、私の勘違いじゃないなら、あの人敵認定されてる?)

 

ローズ「貴女達の部隊が窮地に陥ったと報告受けて急いで来たの」

 

ミュセル「(ハイ、確定ーっ!!)ちょ、ちょっと待ってローズさん!!」

 

???「大丈夫よ、貴女の槍もちゃんと取り返して来るわ。」

ミュセル「ジークさん!?いや、だからちょっと待ってってば!!」

 

ローズ「先に仕掛ける、ジーク援護をお願い!」

ジーク「任せて、ローズ!」

 

いつから居たのか─最初から居ました─微笑みの騎士ことジークリット・エンデに驚きつつも黒衣の男(笑)は敵ではない事を伝えようとするも二人の行動は速く自分達の危機を救ってくれた彼に向かって行ってしまう。

 

ミュセル「もーっ!!どうしてこうなっちゃうのーっ!!」

 

今日はとことんツイてない日だと、リド平原にミュセルの叫びが空しく木魂した・・・。

 

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────

 

??「来るか・・・っ!」

 

ミュセル達が件のやり取りしている事を知る由も無い男(笑)のもとに赤き剣聖が襲い来る。

 

ローズ「ハアァーッ!!」

??(あの騎士達の仲間か・・・はたまた別の勢力か・・・後者なら遠慮はいらないが、前者だと倒すとマズいよな流石に、とはいえ今は相手するしかないか!)

 

とりあえず降りかかる火の粉を払わない訳にはいかない為、斬りかかる剣を矛先で払うように受け止める。

 

弾かれるように離れ、再び剣と矛先がぶつけ合う。

 

男(笑)は剣を払い、三段突きを放つもローズも一段目、二段目を避け三段目を剣で払うように男(笑)ごと弾き飛ばす。

 

男(笑)は弾かれた勢いに逆らうことなく身を任せ距離を取るが

 

ジーク「はあっ!!」

??(黒ディア装備のハンマーか・・・っ!)←※そんなにゴツくないってば

 

着地の隙を狙ったジークの槌が上方より迫るも直ぐさま躰を逸らし回避する、だが、ジークも躱されることも織り込み済みだったのであろう

 

振り下ろした槌をすくい上げるように男(笑)に叩き込む。男(笑)はならばと槌の表面を足場に勢いを利用してローズに向かって跳躍し槍を大上段から振り下ろした。

 

ローズ(そんな大振りでは・・・!)

 

ローズはバックステップで回避し、隙だらけの男(笑)に剣を打ち込む、獲った!そう思ったのも束の間、後から来た己の直感に従い身を翻し間合いを取る、見れば男(笑)が斬り返すように槍を振り上げていた。

 

ローズ(危なかった、身体が反応してくれなかったらもらっていた・・・!)

??(今のを初見で躱すかよ・・・こっちの体が邪魔で槍の軌道が見えづらいから大体の奴はこれに引っ掛かって喰らうのに・・・)

 

男(笑)もローズも相手が並ではない事を改めて認識する。

 

ジーク「ローズ、大丈夫?」

ローズ「ええ、でも、気をつけてこの相手タダ者ではないわ。」

 

ジーク「さっき合図が見えたわ・・・二人がかりで仕掛けて隙を作りましょ」

ローズ「わかったわ!」

 

簡易的な作戦会議の後ローズとジークは男(笑)をに挟撃を仕掛ける。

 

??「今度は二人がかりか・・・豪勢な事だが、こんなアプローチは嬉しくないね!」

 

左側からのジークの槌を退る事で避け、やや遅れて右側から来るローズの剣を槍を使い受け流す。

 

だが、それを逃がすまいとローズは追撃の手を緩めない。その追撃を男(笑)も槍で捌いていく。

 

ジーク「はあっ!!」

??「・・・ッ!?(危なっ!!)」

 

剣と槍の応酬を続けていたがローズが退った直後、男(笑)の背後からジークの槌が迫る。その槌を背面跳びの要領で避けるも、着地の隙をローズの剣が再び襲う。

 

その追撃も男(笑)は槍を地に突き立てた反動を利用し跳躍、後方宙返りの要領でさらに後方に跳ぶ事で回避する。

 

??(この二人、それぞれの実力も然る事ながらコンビネーションが抜群だな・・・このまま長引くとこっちが追い込まれるな)

 

男(笑)が現状を分析、打開策を練り始めるも件の二人はその時間を与える事を許さない。

 

再び襲い来る両者の連携攻撃を槍と体術を駆使して捌いていく。

 

??(ひとつ・・・ふたつ・・・ここで・・・ッ!?みっつ目!?いや、違うこれは!)

 

二人の連携攻撃上、本来来るはずのない方向からの攻撃を辛うじて避け大きく跳び間合いを取る。

 

見れば新たに二人の女性が見えた。一人は大きな刀を持ち、もう一人は槍を構えていた。

 

??(ここに来て新手か、四対一は流石にキツいが、そうも言ってられんか!)

 

さらに増えた刺客に辟易しつつも相手をするしかない事と割り切り相手をする男(笑)であった。

 

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ミュセル「・・・・・・」

ミュリア「凄まじいですね・・・」

ミュセル「姉さん・・・」

 

男(笑)とローズ達の戦いを見ていたミュセルに追いついたミュリアが声を掛ける。

 

剣聖と呼ばれるローズと、そのローズと連携を取れるジークの二人を相手に渡り合うだけでなく、さらに加わった御剣流のチカ・ミツルギと新たに円卓騎士に加わったレイファン・ロウの四人を相手に持ち堪えているのだから。

 

ミュリア「よもや四人もの円卓騎士を相手に持ち堪えるとは、実力は最早疑う余地もありませんね。」

 

ミュセル「うん・・・って、凄すぎて見入っちゃったけど止めないと!」

 

ミュリア「いきなり止めに入るのは危険よ、お互い間合いを取った時に止めに入りましょう。」

 

姉の提案に頷き男(笑)の無事を祈りつつタイミングを待つミュリアであった。

 

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??(ちぃ・・・四対一はやっぱキツい・・・にしてもあの刀、鍔があるから野太刀という訳ではないだろうがなんであんなデカいんだか・・・もう一人の槍の方は・・・)

レイファン「」タユーン

??(・・・・・・こっちはこっちでデカいな・・・何がとは言わないけど・・・っと!)

 

戦況分析していた途中で至極どうでもいい事を考えていた男(笑)にローズ達の攻撃が迫る。

 

戦闘中にも関わらず余計な事を考えてしまった事を反省しつつ、今なお続いている四人の攻撃に意識を戻す。

 

??(四方からの同時攻撃か・・・ならば!)

??「大旋風陣!」

 

槍を頭上で回転させ竜巻のように風を纏う。

 

ローズ&ジーク「うっ・・・!」

チカ&レイファン「くうっ・・・!」

 

四人それぞれが風の余波を受け、飛ばされないように自身の得物で体を支え固定する。

 

??「からの・・・旋風!大・裂・斬!!」

 

大旋風陣により自身に纏っていた風を旋風大裂斬へと派生させローズとジークの方に飛ばす。だが、それはチカとレイファンに対する風の影響も消える為、動けるようになった二人は直ぐさま男(笑)へと向かって行く。

 

男(笑)もそうなる事は予想の範疇だった為、すぐにチカとレイファンを迎え撃つ。

 

チカ「はあっ!!」

レイファン「やあっ!!」

??「やらせるか!」

 

二人のコンビネーションを的確に捌いていく男(笑)・・・だが

 

ジーク「はああっ!!」

??「・・・っ!?しまっ!!」

 

先の大竜巻で足止めを食っていたはずの二人がいつの間にか抜け出しており、対応が間に合わずジークに槍を弾き飛ばされ、そこにローズの追撃が掛かる。

 

ローズ(獲った!今度こそ!)

??「ちぃっ・・・エスグリーマー!!」

ローズ(・・・っ!?)

 

ガギンッという音を立て剣が止まる。

 

見れば男(笑)の両手甲部から光が伸びており、クロスする形でローズの剣を受け止めていた。

 

そのまま剣を押し退けエスグリーマーでローズを牽制し、後方に跳び『ムーンシューター』のかけ声と共に手甲部の光をローズへと射出する。

 

ローズも直ぐさまバックステップで躱し、射出された光は地に当たり弾けて霧散した。

 

後方へと跳んだ男(笑)は弾き飛ばされた槍の傍に降り、蹴り上げて持ち直した槍を構え直す。

 

騎士達もまた、合流を果たし再び男(笑)に仕掛ける為、油断無く構え直す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュセル「ストーーープッ!!そこまで!!」

ミュリア「そこまでです。双方武器をお収め下さい」

 

ローズ達「・・・!?」

??(・・・ふぅ、やっと終われるか・・・)

 

今まさに両者が再び激突しようと動くかという時、間に割り込む形でユーゲント姉妹が制止に入る。

 

ローズ達は戸惑い、男(笑)は構えを解き一息つく。

 

ジーク「どういう事、何故貴女達が止めに入るの?」

ミュリア「あの方は敵ではありません。むしろあの方のおかげで私達は助かりました」

 

レイファン「でも、ミュセルの槍をそいつが持っているのは?」

ミュリア「私達が窮地を脱する為に貸していただけです。現に・・・」

 

チラリとミュリアは男(笑)の方に目をやる。ローズ達もそちらに視線を向けると、自身の槍を返還されるミュセルの姿があった。

 

ミュセル「大体どんな報告を受けたのさ?」

 

チカ「・・・・・・」

レイファン「貴女達がとんでもない(けだもの)に襲われてピンチだって聞いて飛んできたんだけど」

ローズ「私達は元々別の用があって平原に来ていたところ、偶然その報告をしに行く方に遭って聞いていたんだけど・・・」

ジーク「概ね同じ内容だったわ」

 

ミュリア「ほう・・・報告に行った方は後でお話しですね・・・」

ミュセル「へえ・・・報告に行った人は後でお話しだね・・・」

 

??「ってか、そっちの人大丈夫なのか?」チカを指差し

 

ミュセル達「「「「え・・・?」」」」

 

チカ「味方の窮地を救った方に刃を・・・」ワナワナ

チカ以外「・・・・・・」

 

チカ「かくなる上は腹を切って詫びを!!」チャキッ

チカ以外「「「「待て待て待てぇぃ!?」」」」

 

ローズ「チカさん、落ち着いて!?」

ジーク「ダメよ!早まっちゃ!?」

レイファン「こんなことで腹を切ろうとしないで!?」

ミュセル「大丈夫だよ!あの人も怒ってないから!?」

ミュリア「貴女に死なれると私達は元よりあの人にも迷惑がかかるのでやめてください」

??「アンタが死んだら間接的にとはいえ俺が殺した形になるから!?こんな情けない形で一国を敵に回したくはないからヤメテーッ!?」

 

────────────⏰──────────

 

あの後メチャクチャ説得し、なんとか事無きを得た・・・

 

??「はぁはぁ、義理堅いのは良いけど行き過ぎだって」

 

レイファン「チカの所為で話が逸れたけど、結局アンタ何者なの?」

??「何者って・・・それは・・・あ~」

 

さてどう答えたものか、先程も考えてはいたが答えを出す前に交戦状態に入ってしまった為、明確な回答を用意できていないのだ。

 

??(正直に答えるか?いや、でもなぁ、うーん・・・)

 

レイファン「答えられないとは言わせないわよ、ミステリオ広しといえども剣聖と渡り合えるのに私達の誰もが知らないなんてあり得ないわ」

 

??(あれ、もしかして普通は渡り合えない相手と渡り合っちゃった系?うわぁ・・・余計に説明しにくいわぁ・・・どうしよ・・・)

 

??「答えられないと言うより、どう説明したらといった所だな。正直、俺にもよく分かってない所もあるし・・・」

 

ミュリア「・・・ふむ、では私達の戦闘に介入する前は何処に居ましたか?何処で意識がはっきりしました?」

 

??「あ~えっと、レヴェラーもどきとやり合ったのがあの辺だから・・・この平原のあっちにもう少し行った所・・・だと思う」

 

ミュリア「折れてしまった、あの剣は?」

 

??「近くに打ち棄てられてたやつから保存状態が良いのを適当に見繕って拝借した」

 

ジーク「ローズ、もしかしてコイツが・・・」ヒソヒソ

ローズ「ええ、その可能性が高そうね」ヒソヒソ

 

ミュリア「レヴェラーと言いましたかあの巨獣、あれは貴方の世界では(・・・・・・・)ごくありふれた生物なのですか?」

 

??「ん~相手の領域(テリトリー)を把握してるから遭遇率はそんなに高くないけど、まぁ割と普通に・・・今なんて?」

 

ローズ(やはり・・・)

ミュリア「なるほど」

ミュセル「もしかして貴方、転移者だったの!?」

 

??「転移者?どゆこと?」

 

レイファン「この世界には転移門と呼ばれる場所があって、そこを通って別の世界を行き来しているの、裏を返せばそこを通らないと世界を渡れないと言えるわ」

 

ローズ「でも、時折その転移門を介さず異世界から転移して来るケースがあるの」

 

ジーク「そういう人を総称して転移者と呼んでいるの、で貴方もその転移者ではないかと思ったの」

 

ローズ「そもそも私達がここに来たのも知り合いから転移門が存在しないはずのリド平原で転移の反応が有ったと聞いてその調査に来ていたの」

 

レイファン「で?実際の所どうなのよ?」

 

??「ん~たぶんその転移者というのでいいと思うが・・・、因みに転生者っていうのは居るのか?」

 

ローズ「転生者?」

ジーク「噂だけど、精霊郷のヴァルキュリア騎士団の者達は転生者と聞いた事があるわ、厳密には違うかもしれないけど、皆死んだハズの人達だと、眉唾物だけどね」

 

??「そっか・・・俺はたぶんアンタ達の言う転移者でいいと思うが同時に転生者でもあると思う」

 

チカ「その根拠は?」

 

??「詳細は言えないが俺は死の後、世界線を超え再び生まれを繰り返している、その世界の記憶を引き継いでな・・・」

 

ミュセル「え・・・待って、今何歳(いくつ)なの?」

 

??「ん~・・・肉体年齢的にはおそらく17、8くらいだと思う、精神年齢は・・・およそ300歳?あぁ、でも転生能力とか知らなかった頃を含めると350歳くらい・・・かな?」

 

ローズ達「・・・・・・」

 

??「少なくとも20回は転生してるハズだから、そのぐらいだと思う、まぁ中身はともかくその世界の肉体年齢をその世界での(とし)にしてるからとりあえず18ぐらいで・・・って、どうした?」

 

ローズ「いえ・・・以外と高齢だな・・・と」

 

??「あぁ、でも肉体年齢の都合上、肉体年齢的な意味で同い年や年上との交流が基本だから、年取ったとはあんま感じないんだよな」

 

ミュセル「でも・・・辛くないの?何度もその・・・死んじゃってるんでしょ?」

ミュリア「ミュセル・・・っ!」ボソリ

 

??「当初はそりゃあ・・・いろいろあったけど、今はもう慣れたよ、割り切ったとも言うな」

 

ミュセル「・・・そう」

 

??「でも、1回だけ死に損だった事が有ったな・・・詳細は忘れたが、あれ?これ俺が命張る事なかったんじゃね?と思うくらい情けない理由で死んだ事が有った気がする」

 

ローズ達「;^_^)」

 

??「まぁ、それはそれとして、その転移門・・・だったか?それを介さない転移者って言うのは多いのか?」

 

ジーク「多い・・・とまではいかなくとも、ありふれた話くらいには居るかしら」

 

??「・・・いや、大丈夫なのか、それ?」

 

ミュセル「・・・?どうして?」

 

??「然るべき手段を用いずに世界を渡るって言うのは異なる世界の因子をその世界に持ち込む形になる、本来在るはずの無い物が世界に入るとそれだけで世界が歪む」

 

??「異なる世界の因子と言うのは所謂、『不純物』だ不純物が入った世界が取る道は不純物を取り込む為に世界の理を歪ませ適応できる様に変質させるか、この世界の因子または異なる世界から来た別の因子で不純物を取り除くか滅ぼすかのどちらかだ」

 

??「実際、以前転生した世界で、その世界とは別の世界で生まれ落ちた本来在るはずの無い因子が入り込んだ事で世界が歪み、その歪みの元を取り除く為に召喚された事があった」

 

ミュリア「では、あの巨獣も・・・」

 

??「それは分からないな、俺が墜ちたからアイツが出たのか・・・アイツが出たから俺が墜ちて来たのか、まぁ前者だとは思うがね」

 

ミュセル「どうして?」

 

??「アイツの為だけに俺が墜ちたとは考えにくいからな。失礼な話かもしれないが、アンタ達の実力を考えればこの世界の住人でもレヴェラーぐらいなら排除できるハズだ、レヴェラーの排除の為だけで俺を呼び寄せるとは思えない」

 

チカ「では、何故(なにゆえ)?」

 

??「そこまでは解らん、ただ俺に対する排除の力が働いてない事を考えると何か意味が在るんだろう。今までの世界がそうであった様に・・・その答えを知るまではこんな所で野垂れ死ぬ訳にはいかない、そのためにもこの世界の事を教えてほしい」

 

ジーク「それは構わないけど、どのみち1度私達と一緒に来て貰うわよ、レマルギア公爵は貴方の様な転移者を探しているし、そうでなくとも剣聖と渡り合えるような人を放っておく訳にはいかないもの」

 

??「なるほど、了解とりあえずアンタ達付いていく」

 

ローズ「その前に、1つ聞いても良いかしら?」

??「良いよ、答えられる範囲なら1つと言わずいくらでも」

 

ローズ「先程、貴方の手甲部から伸びた光は何?たしか・・・」

??「あぁ、エスグリーマーの事か?」

 

男(笑)は胸の前で先程、手甲部から展開した光を再び伸ばす。

 

??「これはさっき言った召喚された世界に居たモンスターの技・・・と言うより武器だな、それを俺が気功で再現した技だ」

 

ローズ達「キコウ・・・???」

 

??「あ~・・・因みにこの世界って魔力と相対する肉体エネルギーって使ってる奴いる?」

 

ローズ達はお互い顔を見合わせ、それぞれに首を横に振り否定を表明する。

 

??「そうか・・・気功っていうのは魔力と相対する肉体エネルギーの事だ、相対と言ってもコインの表と裏みたいなものだがな、魔力は精神エネルギー、気孔は肉体エネルギーって感じだ」

 

ミュリア「それを使えば事実上、魔力切れは起きない?」

 

??「魔力切れは起きないけど、気功も使いすぎると肉体的に消耗するからどっちも一長一短あるな」

 

ミュセル「一緒には使えないの?」

 

??「気功と魔力は反発するから同時に使うのは基本的には無理だな、一応同時に使う技法は有るけど難しいから使える奴はそうはいない、それぞれを使い分けるっていうなら話は別だけど」

 

チカ「なるほど・・・しかし、モンスターの技でござるか・・・」

 

??「使えると意外と便利だぞ、知識として一応全て覚えているが、まあ再現の必要が無い物や再現できない物は使わないし、再現したいと思わない物もあるけど・・・」

 

??「『エスグリーマー』も武器があれば基本的に使わないし『ムーンシューター』も狙った場所を的確に狙えるけど『エスグリーマー』を展開しないと使えないしな」

 

??「それなら多少ブレが出るけど、速射性と連射性に優れる『アルムフォイヤー』の方が利便性は上だしな」

 

そう言って男(笑)は展開していた『エスグリーマー』を解除し、(おもむろ)に手甲部から気功弾をダダダッと少し離れた場所にある岩場に打ち込む

 

ミュセル「ビックリするから急に撃たないでよ・・・」

 

??「スマンな、でもそろそろ出て来てもらおうと思って」

 

ローズ達「・・・ハイ???」

 

???「驚いたな・・・既に気付かれていたとは・・・」

 

そう言って岩場の影から2人の女性が現れる1人は黒を基調としたピチッとした服(鎧?)を着た女性、もう1人は執事服のような服を着た女性だ

 

ミュセル「シグネさん!?」

ジーク「貴女も来ていたのね、エルミ」

 

エルミ「はい、情報は大事ですので、失礼ながら先程から戦闘を観察させていただきました」

 

シグネ「気付かれていたとは思わなかったがな、しかし何時(いつ)から?」

 

??「ん~・・・そっちの2人と激突するちょっと前ぐらいかな」ローズ達を指差し

 

エルミ(ほぼ最初から・・・!)

シグネ「参考までに、気付いた理由を聞いても?」

 

??「ん~・・・たぶんそっちの執事服の所為かな・・・」

 

ローズ「エルミの・・・?まさか」

ジーク「エルミは幻影と呼ばれる程の腕利きよ?そんな彼女が原因なんて・・・」

 

??「気配を消すのは得意なんだろうが、上手すぎるが故にかえってそこだけ浮き彫りになってバレバレだったんだよね・・・そのうえ上手く隠れていた隣の黒髪さんの分まで悪目立ちさせてたからなおさら」

 

ローズ達「(;ーдー)」

 

??「俺の知ってるアイツが居なくて良かった居たらきっとしれっと背後を取って『不禁ず(きんじえず)、失笑を不禁ずその程度で隠れたつもりとはなw』とか言って弄られていただろうからな」

 

ミュセル「うわ・・・嫌な感じ、そんな人居るんだ」

 

??「まぁな、でも周りは見慣れてるから、また痴話喧嘩してるわwぐらいにしか思ってなかったがな、当人達はそんな気更々なかった様だけど」

 

ローズ達「(;^_^)」

 

??「他に何か聞きたい事は?無いならそろそろ行かないか?あっちの皆さんも待ちくたびれてるみたいだし」

 

男(笑)と一緒に目を向けて見れば、各々律儀に待機こそしているが手持ち無沙汰が故に一様に暇を持て余す騎士達が見えた。

 

だからと言う訳ではないが何時までもこの場所にこれだけの手勢を集結したままと言う訳にはいかない為、当初の目的を果たし、転移者と判明した男(笑)を連れレマルギア公国への帰路に付く。

 

時は、ミステリオ歴1012年ブラギの月ミステリオと言う世界に墜ちた黒衣の男の短くも長い旅路はこの日より始まり告げる。

 

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