さぁ自由にやろう 作:ロケットマン
不定期更新、見切り発車でストックないけどよろしくゥ!ざっくりと展開は考えてるけどね!あと今回の前半だけ日記形式
目覚めと回収
エイジxxxx年x/x
下級戦闘員として判定を受けたサイヤ人の子供のは過酷な運命にある。赤ん坊の時はゴミの様に弱かろうと成長した時にはそれなりの強さにはなるかもしれない。そんな期待を込めて侵略予定の辺境の星へと撃ち飛ばされるのだ。
そしてオレもまた例外なく、この辺境の星へと撃ち飛ばされたのだ。何故そんな事を知っているかと言うとオレが転生者だからだ。とは言え、前世の記憶はほぼ無く、代わりにあったのはドラゴンボールと呼ばれる漫画の知識だけだった。
だからこの知識のおかげで尻尾が生えている自分がサイヤ人であると気づけたし、自分が今やらなくちゃいけないのは惑星侵略であると理解できたのだ。そして今は肉体作りの修行の合間を縫って、原住民から奪い取った紙とペンを使い、気分転換の代わりに日記を付けているのだ。…日本語で。だってそれ以外の言語を知らないのだから仕方ないだろう。まぁ…だからこの日記は惑星ベジータに帰る頃には破棄する予定だ。
エイジxxxx年x/x
今、最優先ですべき事はたった一つだ。それは将来フリーザが惑星ベジータを破壊する時にオレにはベジータ同様に利用価値があると思い、オレの命が助かる程には強くなる事だと考えている。
現在どのくらいの強さかは分からないが、先日も原住民の国を一つ壊滅させた。確かコレで四つ目だったか。辺境の星というだけあって文明レベルは恐ろしく低い。正直言って、この文明から紙とペンを手に入れれたのは奇跡に近いだろう。しかしこんな文明では満足のいく様なトイレが無いのが困っている。ケツをそこら辺の草で拭くのは嫌なんだぞ。
エイジxxxx年x/x
日記を付けるのは久々だ。何せ書く事が殆ど無いからな。しいて言うなら最近は少し無茶な修行を繰り返している事だろうか。実は前回の日記をつけた時点で強さが伸び悩んでいたのだ。
だからサイヤ人の性質である死の淵から復活するとパワーアップを果たす事を利用して、かれこれ4度は死にかけている。ある時は戦闘力を落とした状態で原住民のすむ街を襲撃し、ある時は反撃をせずにひたすらに攻撃に耐え続けた。正直言ってイカれていると思う。死にたくないのに、将来を見越すと今死にかけなければならないのだ。勘弁してほしい。
だが、その代償に戦闘力は大きく向上した。そして最近気付いたのだが、この星へやって来た小さなポッドには一つ小さな機械が入ってあった。それはスカウター、ではなくその前身となるスカウトスコープだ。こんなの入ってても超のブロリーの映画見てないと誰も分からないぞ。それでスコープを覗き込み、自らの手を見たところ表示された数値はなんと1300。
確かラディッツが1500ぐらいでサイバイマンがそれより少し低いぐらいなので、まだ10歳にもなってないと思われるオレは同年代だとかなり強い方なんじゃ無いだろうか。同じぐらいの年でオレを間違いなく超えているのはベジータとブロリーぐらいだろう。ベジータはともかくブロリーとかどうやって戦闘力上回れるんだ?赤ちゃんで一万ってなんだよ。設定考えたやつバカか?バカなのか?
エイジxxxx年x/x
ようやくこの星の制圧を完了した。因みに前回の日記から半年ほど経っている。その間も強くなり続け、制圧直前に測った戦闘力は3000だった。しかし最後に出て来たこの星の王はかなり手強く、こんな辺境の星に居るには強すぎると思ったぐらいだ。実際死にかけたし、今日が満月じゃなきゃ大猿になれずに負けていた。しかし、死にかけた代償に戦闘力は大きく向上し、戦闘力は5000に達した。もしかしなくても戦闘力を上げすぎたかも知れない。確かナッパが4000ぐらいで同時期のベジータが18000とかたったはずだ。上級戦闘員のナッパですら4000なのだから、かなり強くなったと思って良いだろう。
エイジxxxx年x/x
一体いつ迎えが来るんだ?まさか送った事を忘れてたテヘっ!なんて事はないよな?もしも此処で骨を埋める事になったら、この星の月的なポジションと思われるあの星に向けて全力でエネルギー弾を打ち込んでSOSをするしかないぞ。しかもあれから修行を重ねて既に戦闘力は1万を超え、大猿時でも理性を保てる様になったし、パワーボールも作り出せるから余裕で破壊できる。てかマジでいつやって来るんだ?転生を自覚してからもうそろそろ一年経つぞ。だって暇すぎて今、カブトムシ捕まえて相撲させてるからね。頑張れパンチング斉藤、負けるなポッピング山田!
とか書いてたらなんか宇宙船きた!宇宙船の前面に貼られているガラスの様な透明な素材の中にはフリーザ軍の戦闘服を着ていた奴等が乗っていたので、迎えと見て間違い無いだろう。
そしてこの日記ともコレでおさらばだ。
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「おっかしいなぁ…なんで宇宙船の生体センサーに誰も引っかからないんだ?しかもなんかこの星の生命体が作った国は廃墟になってるし…」
「どうしたんすか先輩?」
「いや…まぁ不思議だと思っただけだから気にするな」
「ふーん…まっ!宇宙船に問題がなければ何でもいいですよ!宇宙船が壊れて帰れないなんてなったら悲惨ですからねぇ」
「ははっその時は自力で治すさ」
私はサイヤ人の技術者兼ね作業員としてもう20年程働いているが、この生体センサーに誰も反応しないなんて事は初めてだった。その事を新入りが不思議そうに聞いて来るが、直ぐに帰りたがる様子を見せたので、なんだか不安になったのがバカらしく感じてしまった。
「あっもしかして、送り込んだ子供がこの星を制圧しちゃったりして!」
「…馬鹿みたいな事言うなよ。それは流石にありえないぜ」
「そうっすかねぇ?」
そんな事はあり得ないに決まっている。よく勘違いする奴がいるが、子供を辺境へと送り込むのは過酷な環境でも生き延びれる訓練を幼少の頃から叩き込むのが目的であって、星の制圧を目的としていない。そもそも送った子供は文字が読めないし、自分が何者かも分からないので星を侵略する理由もないのだ。
だがもし、もしもあり得たとしたら、それは大変不味い事になる。もし子供ながらにしてこの星の国を滅ぼす戦闘力と原住民を殺し尽くす凶暴な本能を持ち合わせていたのなら、我々はおそらく死ぬだろう。
こういう辺境に送り飛ばした子供を回収する時は大抵が非常に凶暴だ。だがそれも仕方のない事だ。だって身の回りの相手は自分を狙う敵だと認識し、身を守るため攻撃をして来るのだから、それは責めるべきではなく、むしろ本来の目的を達成出来たと喜ぶべきだ。
まぁ話を戻すが、回収される時は基本的に暴れるのだ。だから麻酔銃なりを使って眠らせて回収する。だが星一つを滅ぼせるなら麻酔銃なんてまず弾かれて効かないし、暴れられたら技術者の我々ではなす術がない。実際、過去に子供に反撃されて死んだ例もあるぐらいだ。
「おっ!あれじゃないっすか?」
「ん?…おお!よく見つけたな!よし着陸するぞ!」
子供の姿を確認するが、直ぐに森へと姿を隠してしまった。私は操縦桿を握り、ボタンを操作すると宇宙船は近くの木々をレーザーで焼き切り、無理やり着地点を作ると静かに着陸した。
「スカウターと麻酔銃持って来ましたよ先輩」
「助かる」
お調子者だが気の利く後輩が必要な物を揃えてくれたらしい。手間が省けて実によろしい。麻酔銃を片手にスカウターだよりに森へと子供を探すと直ぐに分かった。
なにせスカウターがピピピと警告音を鳴らしていたのだから。
「…急いでにげろ!私が時間を稼ぐから宇宙船を今直ぐ飛び立たせるんだッ!」
「は…?い、い10000?で、でもそんなに急がなくてもいいんじゃ」
「早くしないか!!もう捕捉された!物凄いスピードコッチに向かって来てるぞ!」
そこまで怒鳴るとようやく状況を理解した様で、宇宙船へと急いで乗り込み操作を始めた様だ。だがもうすぐそこまで来てしまった。
…私が死んでも、後輩だけはなんとか逃がしてやらねばならない。そう心に刻むと麻酔銃を構える。
草木を掻き分け、近づいて来る死神向けてダメ元で麻酔弾を放つ。するとどう言う訳か戦闘力がみるみる下がっていくではないか。
「…やった、のか?」
恐る恐る草むらに近づくと綺麗に肩に麻酔針が刺さっており、本当に眠ったようだった。
「な…なんて幸運なんだ!!こうしちゃ居られない!起きても問題ない様に早くフリーザ軍の本部に護衛用の戦闘員を派遣してもらわねば!」
どうやら我々は死なずに済んだらしい。宇宙船から間抜け顔を覗かせる後輩を見て思わずへたり込んでしまったのは仕方の無い事だったであろう。