結城友奈は転移である 作:転移なう!
夏凜の特訓も日常生活の一環になってきた。普段なら見学はしないのだが・・・今日は夏凜の練習を見学している。
「相変わらず、サプリと煮干しは食うんだな」
「そうよ・・・サプリと煮干しがあればなんでも解決できるわ!」
相変わらずサプリと煮干しをキメていくのは、無頓着な健康オタクって感じで俺は好きだ。煮干し探しは苦労したけどな!
「もう、夏凜ちゃんの血は出汁の塊だな?」
「何それ?私の血は煮干しじゃないし!バカにしてるわけ?」
「いや、褒めてんだよ。煮干しもサプリも毎日摂取してんだからさ・・・・筋金入りの健康バカだよ」
「ふんっ・・・でも、確かに煮干しとサプリがないと生きていけないのは確かね」
そんな会話をしている間に、夏凛はブンブン木刀を振り回していた。そして、練習が終わったのか俺の方に駆け寄ってきた。
「アンタってさ、好きな人とか居るわけなの?」
「何よ、いきなり・・・」
「いいから答えなさいよ!」
突然すぎる質問に困惑する俺だった。普通、こういう恋バナは風さんのお家芸みたいなもんだからな。
「居ると思う?」
「居ないと思うわ」
「大正解!」
俺は筋金入りのゆゆゆオタクで・・・・彼女なんて二次元以外はだーれも居ない訳だ。女友達は、友奈達以外でも居るけど恋愛とまでは発展していない。
「じゃあ、気になる人はいるわけ?」
「まぁ、気になると言えば気になる奴はいるかな」
「誰?」
食い気味に聞いてくる夏凛。一応答えておくか。
「夏凜達かな・・・友達としても異性としても好きだよ?だからこそみんなと会えた事に神様にお礼したい訳よ」
「なっ/// アンタって大概なのね」
「そう?それよりも特訓続けないの?」
「わかってるわよ! 私の事好きなんだ・・・」
夏凛は何か小声でつぶやいていた。何をつぶやいていたのかはわからないけど・・・‘‘ちょろい!‘‘って言いたくなった。
「それより、友樹もやりなさいよ!そろそろ決着つけてやる!」
「そうだな・・・望むところだ!」
夏凛が俺に勝負を挑んできた。これも当たり前になってきた。
「んじゃ、始めるぞ!準備は良いか?」
「えぇ、いつでも来なさい!」
「んじゃ、行くぜ!」
✿✿✿
特訓を終えたのは数分後だった。
「「はぁ・・・はぁ・・・」」
「やるわね・・・最初の時よりも強くなってるわね」
夏凛ちゃんに褒められるなんて嬉しい気分だ。完全型に勝てる日も来るかもしれないな。
「そう?あと少しで夏凛ちゃんに勝てそうだな」
「私に勝てるだけではまだまだ甘いわよ?私は完全型よ!すぐにアンタを超えてやるわ」
「全く、高校生舐めんなよ・・・少しは先輩を敬ってほしいものだ」
「敬うほどの先輩ぽい事してないでしょ?」
確かに。風さんと比べたら先輩ぽい事全然してないの改めて知ったわ。