結城友奈は転移である 作:転移なう!
確かに・・・という事で書きます。
異種試合。それは、格闘技の競技者同士が何らかのルールの下で対戦する事だ。例えばプロレスラーvsボクサーとか将棋vsチェスなど色々ある。
「どうしてこうなった・・・」
「友樹君が男の子でも容赦なく行くよ!」
「友樹、ご愁傷様・・・」
風さん、見てないで助けて・・・今、俺は、結城友奈と戦おうとしていた!なんでぇ!?
それは数分前に遡る。
✿✿✿
「異種格闘技戦の録画を撮り忘れた・・・42戦無敗のキックボクサーが出ていたのに」
「友樹君、格闘試合の番組見るんだねー」
格闘番組の録画を失敗した俺は、失敗した録画を消そうとしていた。
「ま、まぁなー」
友奈ちゃんも戦いの参考にプロレス中継を見ていたんだっけ・・・ゆゆゆいで知った知識だが。
「友樹君って武術は習ってるの?」
「俺は柔道は、中学生まではやってたよ?後は遊び程度でボクシングのフィットネスジムで行くぐらいかな」
この発言がきっかけだろう。友奈ちゃんがある提案をした。
「友樹君、私と試合しよ!」
「はぁ!?」
そして今に至る。
「どっからでもかかってこぉーーい♪」
「マジ?ヘッドギア無し!?」
「大丈夫だよ!友樹君ならね!」
俺は、庭で向かい合っていた。友奈ちゃんマジやる気で怖いよ・・・。
「友奈ちゃん・・・・ラリアット決めちゃってー!」
東郷さん、もしかして俺の事叩き潰したいと思っていませんか!?
「東郷さんの為ならやっちゃうよぉー!」
「おいバカやめろ!」
友奈ちゃんが勢いよく俺の首元に向かってラリアットを仕掛けてきた!
「はい、ラリアット♪」
「くぅ・・・!」
なんとかガードできたけど、痛ったぁ!!!痛すぎる!
「友樹君、なかなかやるねー」
「そりゃどうも・・・」
本当に中学生!?身体能力高すぎないか?変身する前の友奈ちゃんってこんなに強かったっけ!?
「じゃあ次は私の番だね!」
そう言って友奈ちゃんは俺に攻撃しようとした。
「勇者チョップ!」
「勇者チョップ!?」
勇者になってないのに友奈ちゃんの攻撃がこんなにも痛いなんて足がガクガクする。勇者に変身状態の勇者パンチがどれだけ痛いのか?想像したくねぇ・・・。
「まだまだいくよー!」
今度は、空中に飛び上がり回転しながらキックしてきた。
「ローリングソバット!」
「うわああああっ!!」
直撃した俺は地面に叩きつけられた。何でもかんでも勇者ってつけるもんじゃない!
「まだまだ!」
自分が使っている柔道技を使った。
「背負い投げ!」
「きゃああ!」
「友奈ちゃんに背負い投げ・・・なんて罪深いかしら・・・」
見事決まったけど東郷さんがぶつぶつ一人で言ってるから集中できない!しかし、友奈ちゃんはすぐさま立ち上がった。
「いったたたた・・・友樹君強いね!」
友奈ちゃんはタックルをしてきた。
「いっくぞぉーーー♪」
「ぐふっ・・・」
もろに入った俺は吹き飛ばされた。
「タックルってこんなにも痛かったの!?」
俺は友奈ちゃんにパンチのお返しをした。
「ふんっ!」
「くっ・・・友樹君のパンチ重い!」
その後何度も殴り合いが続いたけど・・・・・友奈ちゃんの攻撃の重みが強すぎて状況は劣勢だ。
「勇者キーーック♪」
「くはっ!」
もうだめだ・・・勝てる気がしない。
「友樹君、ギブアップ?」
「まだ諦めない!なせば大抵なんとかなる!うぉおおおっーー!!」
俺は雄叫びをあげて友奈ちゃんに反撃。
「うりゃぁーー!!」
「ぉぉぉおおおお!!!勇者ぁぁぁっ、パァァンチィ!」
俺は全力で殴ったが、友奈ちゃんには効かなかったみたいでカウンターの勇者パンチが俺の顔面に直撃!俺は地面に倒れた。
「うっ・・・これが勇者の力・・・がくっ!」
俺は負けた。体力的にも精神的にも。
「東郷さん、勝ったよー!」
「えぇ、友奈ちゃんの勝ちよ」
「踏まれても汚れても、野に咲く白い花が好き!そんな・・・・私は笑顔の結城友奈!」
これが結城友奈・・・・改めて友奈ちゃんの強さを思い知らされた試合だった。
「友樹君大丈夫?」
「うぅん・・・痛たぁー」
俺は、友奈ちゃんの強烈なパンチをくらった顔がかなり腫れていた。
「ごめんね?少しやり過ぎちゃって・・・」
「俺も友奈ちゃんの強さ知れて楽しかったな」
「友樹君また遊ぼうね!」
「また……だと………!?」
こうして、俺と友奈ちゃんの試合は終了したけど、『待てぇーーーい!買い物から帰ってきたら友奈、友樹、何やってんの!?』って怒られたのは言うまでもない。