結城友奈は転移である 作:転移なう!
園子ちゃんのメモを読んでいる。本来は読ませてくれないらしいけど創作の参考にと俺の書いた絵と交換条件で読ませてもらってる。
「園子様のメモ・・・・夢の国過ぎてニヤニヤが止まらない・・・ハハッ」
「そうかな?私にとっては普通だと思うんよー」
園子ちゃんのメモは財宝と言ってもいいぐらいに素晴らしいメモ帳だ。まぁ、メモにされてしまった他の勇者部のみんなには申し訳ないのは内緒。
「いや、俺からすればこのメモは国宝級だよ!」
「ふへっ!?そんな事ないと思うよ?ただ思いついたことを書いてるだけだし」
そう言いながらも照れているのか少し顔が赤くなっている。メモを褒められる事があまり無いらしく嬉しいみたいだ。
「今度はともっちの方も見たいなーまだまだたくさんあるんでしょ?」
「まぁ・・・それなりにはね?」
俺は苦笑いしながら答える。実際に描いた絵はまだ半分以上残っている。いくつかは、友奈ちゃん以外のみんなに捨てられたけどな。
「じゃあ、絵見せて♪」
目をキラキラさせながら俺を見つめてくる。
「はい、どうぞ」
「わーい!ありがとう!!」
園子ちゃんは俺のイラストを見て色々想像しながらメモ帳に何か書いていた。
「園子ちゃん、君のメモ帳と俺のイラスト見るよりも何か用事とかあるんでしょ?」
「大した用事じゃあないんだけど・・・ともっちと情報交換会をしたいのは本当だよ?」
俺は園子ちゃんから大事な用事があって園子ちゃんの部屋に来ている。一体どんな用事なんだろう?
「それで用事ってなんのかな?」
「う~ん、ミノさんを綺麗な服でおしゃれしたいんだ~」
銀ちゃんを可愛い服を着させたいって事かな?確かに女の子だし、お洒落させてあげたいよね。
「うん、いいんじゃないかな?」
「ありがとう!それじゃあ早速行こう~!」
園子ちゃんは俺の手を掴み引っ張ってくる。
「えっ、今すぐ行くの?」
「そうだよ~善は急げっていうしね~」
こうして俺は強引に連れてこられてしまった。銀ちゃんの部屋に行く途中で東郷さん達と会ったりしないか心配だったけど、特に問題なく銀ちゃんの部屋の前までたどり着いた。
「ここがミノさんの住んでいる部屋だよ~」
「俺の家ってこんなに広かったっけ・・・?」
まだまだ空き部屋があるだと・・・!父さんは一体何人家族を作る気だったんだ!?
「さぁ入って入って~」
「失礼します」
「園子?何しに来たんだ?」
銀ちゃんは訳が分からない顔をしていた。
「ミノさんを可愛くするために来たんだよ~」
「アタシを可愛くする?別にそんな必要は無いと思うけどな・・・」
「ダメだよ~折角可愛い女の子なんだからもっとお洒落しないと勿体ないよ~」
「可愛い女の子って・・・」
銀ちゃんの顔が赤くなっていた。多分誉められ慣れていないんだろうな。
「よし、早速始めようか~まずはともっちに着せたい服を選んでもらうよ~」
「えぇっ!?」
俺が選ぶの!?しかも色んな服あるし・・・。
「ほらほら早く選んで~」
「ちょっちょっと待ってくれ!」
「ミノさんの新しい魅力を発見できるかも~」
園子ちゃんは物凄いスピードで次々と服を取り出していく。
「これなんかどうかな?」
俺が選んだのはピンク色のワンピースだ。
「ふむふむ・・・なるほど~これは中々良いセンスしてるね~」
「そっか、それは良かった」
俺はほっとしていた。園子ちゃんに褒められて少し舞い上がってしまう。
「じゃあ次は私が選ぼうかな~」
今度は園子ちゃんが俺に似合いそうな服を探し始める。
「う~ん、これもいいけど・・・あっ!これにしよう~」
「どれを選んだの?」
「ふふん、これだよ~」
園子ちゃんが選んだのと同じピンクのワンピースだけどデザインが全然違う。俺の選んだ奴よりフリルが多く付いていてスカートも少し短めになっている。
「流石、園子ちゃんだな!きっと可愛くなるぞ」
「えへへ~それほどでも~」
それからしばらく、俺は園子ちゃんに付き合わされた。銀ちゃんは嫌そうにしてたけど・・・。
「園子、友樹、こういう可愛い服は銀さんには似合わないと思うんですけどなぁ」
「大丈夫だよ~絶対似合うから~」
「そうかな・・・?」
「それにミノさんも女の子なんだからお洒落しても罰は当たらないよ~」
「うぅ・・・わかったよ」
「じゃあ、決まりね~♪」
銀ちゃんは諦めたのか抵抗する事を諦めていた。あれから数時間も銀ちゃんの着せ替えを楽しんでいた。
「ふぅ〜満足したんよ・・・色々ネタも広がった気がする~」
「アタシ・・・お嫁に行けないかもしれない・・・」
銀ちゃん可愛いから良い旦那さん捕まえられると思うよ?まぁそんな姿を俺は見たかったな・・・黄昏てしまった。園子ちゃんもそれに気づいたか知らないけど俺に声かけてきた。
「ともっちはどうだった~?私としては大成功だと思うんよ~」
こんな可愛い三ノ輪銀を見られるのはゆゆゆい以外に無いのだろう。本当にもったいないよ。
「うん、とても楽しかったよ」
「ミノさん、とっても可愛いかったよね~」
「アタシは恥ずかしかったけどな!」
銀ちゃんは恥ずかしくて頭を抱えていた。
「ミノさんと楽しく遊ぶの本当に楽しかったな」
園子ちゃんは急に真面目な顔になって俺を見つめてきた。
「ああ・・・」
俺は、シリアスな園子ちゃんの気持ちを察して返事をした。
「だから・・・ともっちの世界とお別れするのは少し寂しい」
「園子ちゃん」
「本当はずっとこのままミノさん達と暮らしていきたい」
「・・・そうだよね」
銀ちゃんは、もう友奈達の世界では居ない・・・だから園子ちゃんは俺の世界に残りたいのだろう。
「でもね、ちゃんと私達の世界に戻りたいのもあるんだよね」
園子ちゃんは、強い眼差しで俺に語りかける。
「俺は別に居ても良いんだけどな」
「そういう訳には行かないんだよ~」
「だからこそ思い出作りを徹底したいのか?」
勇者部のみんなと離れたくないけどみんなは俺の世界では存在していない人間だから長く居るのは不可能でもあるしな。
「うん、私もミノさんともっと遊びたいしね~」
「そっか・・・」
「ともっち、協力出来ないかな?」
「俺に出来ることならなんでもやるよ」
「ありがとう・・・!」
園子ちゃんは嬉しそうに笑っていた。