東方訪問記   作:白い花吹雪。

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6-3 仲良し2人

はしごを降りた先には、そこそこの広さの部屋が1つ。

床や壁は至って普通な白塗りのもので、ギミックなどは特に見当たらない…のだが、それ以上に目を引くものが部屋の中央にあった。

 

培養液のような紫の液体で満たされたカプセル。

その中に、異形としか言えない形の生物がいた。

 

人間のものに似た2本の足があるが、腰あたりから上は左右非対称となっており、右半身は脇腹から触手が生え、腕にあたる部分はヒレのよう。

左半身は長く伸びた骨の先に丸い塊があり、それが頭部のようにもなっている他、左腕にあたる部分は長い丸太のようになっている。

 

「…新しいC.S.T.ね。ここで研究されてたのかしら」

 

「研究…ってわりには、周りにそれっぽいものないけどね」

あおいに言われて、この部屋にはこのカプセル以外に何もないことに気がついた。

 

「…」

あおいは、カプセルの土台の部分に金色のプレートがはめられているのに気づいた。

それには日本語の文章が書かれていた。

「『2人は仲良し』…2人?」

カプセルの中に入っているのは1体だけ。となると…?

 

その時、部屋の入り口の扉が閉められる音がした。

そして、カプセルの中の化け物に異変が起きた。

 

寝起きのようにかすかに動き出した…かと思うと、その左腕でカプセルを一撃で叩き割り、内部の培養液と共に外に出てきた。

それは外の床を踏みしめると、左腕を振り上げ、先端に頭のようにも思える骨塊のついた長い骨をうねらせた。

 

2人はすぐに攻撃を行う。

凛が魔弾を飛ばし、あおいが鞭を振り上げる。

凛は右腕のヒレのような部分を狙って魔弾を撃ち、あおいは骨の塊の部分を狙う。

 

どうも、先端に塊のある長い骨は背骨のように思える。

そして、それに気づくと同時に既視感を感じた。

この化け物、どこかで見たことがある。

 

さらに、右腕のヒレからは電撃を放ってくる。

もちろん、その下に生えた触手からもだ。

溜めの動作はわかりやすいので、身構えて回避するのはさほど難しくはない。

 

「あれ…この攻撃、どっかで見たことある…!」

凛も気づいた。

 

「ええ…これ、変異したこそ泥の…!」

そう言っている間に、左腕の薙ぎ払いが飛んでくる。

それをまともに喰らえば、壁まで飛ばされることは想像に難くない。

2人は宙返りでそれを回避した。

 

「こいつ…ひょっとして、霊夢さんたちをくっつけたやつ!?」

 

「『2人は仲良し』って、そういうこと…?趣味悪いわ」

あおいは鉄球を落とし、骨の塊の先端を狙う。

前と同じなら、あれを破壊すればいいはずだ。

 

耐久が上がっているのか、一発では骨は壊れなかった。

また、電撃と腕の叩きつけによる反撃をしてきた。

上手くそれを躱して…と言いたいところだが、食らってしまった。

だがすぐに立ち上がって飛び退き、続いてくる攻撃を回避する。

 

「[斜塔斬り]!」

凛が斜めに斬り上げる。

化け物の体は思ったより硬く裁断するには至らなかったが、それでもダメージは入ったはず。

実際、これによって化け物は怯みを見せた。

その隙にあおいが鞭を振るい、左の骨の塊を攻撃する。

 

直後に飛んできた電撃を回避しつつ、あおいは鉄球を降らせて骨塊に叩きつける。

同時に凛は斬撃を放ち、右のヒレと触手を斬る。

それでもなお電撃が飛んできたので、結界を張ってガードする。

その後に凛も左の骨の塊を攻撃したところ、破壊することができた。

 

そうして剥き出しになった肉の部分に、あおいが技を撃ち込む。

「[払技・剛双龍]」

渾身の技を放ち、肉塊を粉砕する。

 

 

かくして化け物は倒れた。

 

「最後は仲良くか…2人は仲良死、ってね」

 

このあと、3つ目のパスコードを入手した。

部屋の天井から落ちてきたのだが、割れたりもせず、そのまま読み取ることができた。

 

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