ダンジョンで蒼炎の勇者を目指すのは間違っているだろうか? 作:かい
あの後。いつぞやの保護者エルフと金髪の少女に助けられた俺だったが、どうにもその時には限界だったらしく、気を失ってしまった。
で、その二人はある程度の治療を施した後、俺を病院────つまり、【ディアンケヒト・ファミリア】の所へと運んだ。
「あのですね」
「…………はい」
そして現在。
目を覚ますや否や俺は床に正座させられ、そんな俺を先日会った少女が、とんでもない圧を撒き散らしながら見下ろしている。
怖い。普通に怖い。本当に怖い。
なんだこの圧は。今の俺とあんまり変わらない歳の少女が出して良い物じゃ無いぞ。
「私、先日は何と言いましたか?」
「……む、無茶は、するなと」
「ええ、言いましたよね? では、先程リヴェリア様に運び込まれた時の状況について、どう説明しますか?」
「冒険者狩りとやらに襲われた」
「はい。それで? 何故です?」
「は」
「何故、冒険者狩りに遭遇してしまったのです?」
「……え、それは、その……」
どう言ったものかと答えに詰まっていると、少女は溜息を吐き、呆れ果てたように目頭を揉む。
……何だか嫌な予感がする。
この時間が、嵐の前の静けさのように感じてならない。
「あのですね………………それは!! 貴方が!! 正規ルートを外れていたからでしょうッッ!! この時世に!! この闇派閥が跋扈するこの時に!! 正規ルートから外れればどうなるか、想像に難く無かった筈です!! いいですか!? 貴方は!! 貴方が思っている以上に弱いのです!! 今回生き残れたのだって、ただの偶然に過ぎ無いのですからね!!」
その予感は的中した。
少女はここまで一度も息を吐くことなく、鬼気迫る表情で怒りを俺に叩きつける。
「はぁ、はぁ……今回は、これくらいにしましょう。生きているのだから、まだ良い方です。ですが、今後も無茶を続けるようであれば、こちらにも考えというものがありますので。お代はもうリヴェリア様から預かっていますので、もう帰って結構です。それでは、お大事に」
そう言って少女は踵を返し、帰って行くので、俺も正座を解いて立ち上がる。
…………俺が思っている以上に、俺は弱い、か。
実際、それはその通りなのだろう。
俺は既に十分弱く俺自身を見積もっているつもりでいたが、それでは足りないのかもしれない。
今後はもう少し考えて、慎重に行動した方が良いだろう。
まぁ、これが夢である以上、いつ時間制限が来るかは分からないので、あまり慎重すぎるのも駄目だが。
……しかし、あの保護者エルフに借りを作ってばかりと言うのは、少々アレだな。
仕方ない。今度何か菓子折りあたりでも渡しに行くか。
ホームについてはギルドに聞けば分かるだろうし。
まぁ、今はまずホームに帰る事が先だが。
アグニ神が報告を待っているだろうし、何より俺がステータスを更新したい。
それと、あの魔法の練習場所も探さないとな。
ダンジョンの中でアレの練習というのは、流石に危険過ぎる。
さて、やることも多いし、さっさと帰るとしよう。
ちょっと最近忙し過ぎて短くなっちまった!
テストとか大会とか色々あるんや! ゴメン!!
それとなんか感想にすげー有難い指摘を貰ったので、こっからは少し戦闘が控えめになるぞ!
そんなわけで評価と感想、くれ!!