ハイスクール・フリート 星の下の約束   作:Aa_おにぎり

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なんか調べたらドイツの新学期って八月かららしいから、現実なら劇場版の時にミーナ達は既に三年生になって居るのか……





えぇ!?三年生!!Σ(゚д゚lll)


九話

和住と青木による召集で教室に集められた晴風クラス。すると和住が口を開くなり真剣な声色で言う。

 

「日本トイレ連盟によると女性が一日に使うトイレットペーパーの長さの平均は12.5m。……晴風のクラスは全部で30人。航海実習は二週間続く予定だったので、余裕を見て250ロールは用意していたんです……それが……」

 

和住はそう言うと両腕でバツマークを作りながら今晴風が置かれている危機的状況をクラスメイトに伝える。

 

「……もうトイレットペーパーがありません!!」

「「「「えぇーっ!!」」」」

 

トイレットペーパーの在庫がないと言う事実にクラスメイトは驚愕する。

 

「誰がそんなに使ったの!?」

 

和住が言う通り。在庫は沢山あったはずなのに、もうトイレットペーパーがないと言うことは誰かが無駄に使用したと言う事。機関科の駿河が、クラスメイトたちに誰がトイレットペーパーを無駄に使ったのかと問う。

 

「このクラス、トイレ使う人ばっかりなの?」

 

その横で機関科の広田は、このクラスの生徒はみんなトイレを使う人ばかりで、それが原因でトイレットペーパーが無くなったのかと問う。

 

「一回10cmに制限すれば?」

「えぇ~困る~」

 

駿河、広田と同じ、機関科の伊勢がトイレットペーパーの使用制限を提案するも同じく機関科の若狭はそれを却下する。

 

「誰よ?無駄にいっぱい使ってんのは!?」

 

そして駿河同様、西崎が無駄にトイレットペーパーを使用しているクラスメイトを捜す。

 

「あぁ~でも私。トイレットペーパーで鼻もかんじゃいますねぇ~」

 

そんな中、納沙がトイレットペーパーをトイレ以外で使用していたことを言う。

 

「すいません!!私、持ち込んだティッシュが無くなったので一個通信室に持ち込みました!!」

 

すると通信科の八木も自らの持ち場にトイレットペーパーを持ち込んだことを白状する。

 

「食堂でも見たよ、ロール」

 

その他にもトイレではなく、食堂でもトイレットペーパーの姿を見たと言う情報も入った。

 

「ちょこっと、拭くのに便利なんだよね」

「うん。便利!!便利!!」

 

食堂での目撃情報を言われ、杵崎姉妹は食堂でトイレットペーパーを使った事を自ら白状した。

 

「ったく、どいつもこいつもすっとこどっこいだな!!」

 

このトイレットペーパー不足の事態を見て、機関長の柳原が呆れつつ鼻を鳴らした。

 

「如何しよう!!…無くなったら、おトイレ行けなくなるのかな……?」

 

トイレットペーパー不足の現実に今後のトイレの不安を口にする。そんな鈴の隣では、今後のトイレ問題が深刻化するかもしれないと言うのに。立石はそんなことに興味がない様子で、手製の猫じゃらしで五十六と戯れていた。

 

「それもこれも日本のトイレットペーパーが柔らか過ぎるのがダメなんだ!!だからつい沢山使ってしまう!!」

 

ミーナが席から立ち上がり日本製のトイレットペーパーの素晴らしさを力説する。しかし、この場でそんな話は全く関係がなかった。

 

「蛙鳴蝉噪」

 

トイレットペーパーの問題で論争する生徒を見て美波がポツリと呟く。

 

「戦争だと!?」

 

ミーナが「せんそう」という単語に反応した。

 

「意味は『五月蠅いだけで無駄な論議』って事ですよ」

 

納沙がミーナに蛙鳴蝉噪の意味を教える。トイレットペーパー論争は次第に激しくなり、このままでは収拾が着かなくなる。そう判断した真白は明乃に言う。

 

「艦長、まとめてください」

「あっ!?……み、みんな!!落ち着いて!!」

 

明乃が声を張り上げて、トイレットペーパー論争をしているクラスメイトたちを黙らせる。

 

「みんな、他にも足りない物、必要な物はない?」

 

明乃がトイレットペーパーの他に何か不足している物は無いかクラスメイトたちに訊ねる。

すると、

 

「魚雷!!」

「ソーセージ!!」

「模型雑誌!!」

「真空管」

 

クラスメイトたちからは必要が無い物ばかりが出た。

 

「はぁ……取り敢えずモンタナから少し分けて貰えないか聞いてみるのはどうですか?」

「あ、うん……そうだね」

 

一日二日なら持つだろうと予測して連絡をする事にした。

 

 

 

 

 

しかし、帰ってきたのは予想外の返事だった。

 

「まさかあっちでも足りないとは……」

「どうします?位置がバレるので通販も無理ですし……」

「そうだね……燃料・弾薬は学校経由じゃないと補給できないから、トイレットペーパーの他に薬品や衛生面に関わる品の補給を念頭に置こう」

 

明乃はどうしたものかと考えていると、モンタナから新たな通信が入る。

 

「あ、モンタナの方は買い出しに行くらしいですよ?」

「買い出し?」

「はい、近くにあるオーシャンモール四国沖店に行くそうです」

 

タブレットで地図を見ながら納紗が言う。買い出し聞いて、クラスメイトは……

 

「買い物…行きたい!行きたい!」

「日焼け止め持ってくるのを忘れちゃったし……」

「私もヘアコンディショナーなくなっちゃった。みんな、私の使うんだもん」

 

と言った様子でみんなが乗り気だった。だが、全員で行くわけにはいかないので少数で行く必要がある。一体誰を連れて行こうかと考えた時、最も単純で最も重要な壁が立ちはだかった。

 

「艦長!もう一つ重要な問題が…!!」

「どうしたの?等松さん。まだ何か足りないモノがあった?」

「い、いえ…その…大変言いにくいのですか……」

「何?」

 

明乃が聞き、少し等松は息を吸うと答える。

 

「……お金が……ありません……」

「えっ……?」

 

 

 

 

 

「募金お願いしまーす!」

 

明乃は帽子を逆さにして教室を回る。物を買うにはお金が必要だ。等松に言われ、お金を集めていると納紗が通信を入れてくる。

 

「艦長、後払いでいいならモンタナが私たちの分まで出してくれるそうです」

「え?そうなの?」

「はい」

 

モンタナにはお金があったのかと思うと真白が話す。

 

「少し借りるしか無いのか……」

「後でちゃんと返せばいいよ」

 

そう言い、明乃はモンタナに返信をしていた。

 

 

 

 

 

「じゃあ、任せるね」

「はいよ〜」

 

モンタナではケイリーとネルを見る。今回の買い出しに向かうメンバーである。お金に関してはサクラのポケットマネー払う事になった。

現金の入った財布をケイリーに渡すとサクラは二人に伝える。

 

「それとついでに、二人には拳銃を携帯してもらう」

「「え?」」

「よ、よろしいのですか?」

 

ネルが思わず聞くとサクラは頷く。

 

「但し、使用するのはあの子達に危害が及ぶ場合のみ。実弾ではなくゴム弾を装填して」

「了解」「了解です」

 

そう言うと、二人はM1911を見えにくい腰の部分に差し込んで上から服で隠していた。

そしてスキッパーが降ろされ、二人が乗り込むと海上を晴風から来た明乃や和住と共に買い出しに向かっていた。その光景を眺めているとサクラは後ろから声をかけられる。

 

「艦長!艦長!」

 

振り返るとそこではシアが慌てた様子でやって来ていた。

 

「どうした?」

「どうしたも何も、大事件だ」

 

そう言い、シアはサクラにある結果を報告していた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

スキッパーで買い出しに向かっている明乃達は予定を確認する。

 

「えっと、駅によってバスに乗り換えて行くから……」

 

現在、晴風は海上安全整備局からの命令で横須賀女子海洋学校以外の港には入れない。監視カメラなどもあることからなるべく人目を避けて行動する必要がある。そのため遠回りしてオーシャンモールに向かっていた。

 

「お忍びで行く訳だな」

「ちょっと、カッコイイね!!」

「船の話とか専門用語を出しちゃダメからね!!それと無駄な買い物もダメ!!」

 

移動中、和住がそう言う。自分たちが横須賀女子海洋学校の生徒であることをバレないようにする為なのかも知れないが、ちょっとやりすぎる気もしていた……

 

「卵と生クリームとイチゴを買いたいんだけど……」

 

伊良子はトイレットペーパー以外に卵と生クリームとイチゴを買いたいと言った。しかし、和住は無駄な物だとしてそれを拒否する。

 

「ダメに決まっているでしょう!!」

「媛萌ちゃん、レバーとかチーズとか食べている?」

「どっちも嫌いだし」

「やっぱり、ビタミンB12が足りないとイライラするらしいよ」

「してないから~!!」

 

和住と伊良子の二人は、無駄な論争を始めた。

 

「ミカンちゃんはどうしてそれが欲しいの?」

 

明乃は伊良子がトイレットペーパー以外の買い物の品を欲しがる理由を訊ねる。

 

「ドイツの…ほら、ブランシュガー・インゲンマメさんの歓迎用のケーキを作りたくて……」

「あっ……」

 

伊良子が食材を欲しがる理由を聞いて和住は罰悪そうな顔になった。

 

「色々あって、違う艦に乗ることになって不安になっているだろうし……私たちが何をしてあげられるかは、分からないけど……炊事委員としてせめて美味しいものを食べてもらいたくて……」

「そ、それを先に言えば文句は言わなかったのに……」

「そういうことなら、この買い出しが終わったら、ミーちゃんの歓迎会をやろう」

 

明乃はミーナの歓迎会を提案する。

 

「歓迎会?」

「うん!!……といっても、そういう形式をとってケーキを食べるだけど……」

「いいんじゃない?そういうのは形が大事だからね!」

 

こうしてトイレットペーパー以外にもミーナの歓迎会用のケーキの材料も買い出し候補に入った。

 

「あっ、サプライズだから、このことはブランシュガー・インゲンマメさんには内緒だからね。特にヒメちゃん」

「なんで私なのよ!?」

「なんとなく……」

 

そんな会話をしながらスキッパーは目的地を目指した。

 

 

 

 

 

数十分後、待ち合わせ場所であるオーシャンモール四国沖店に到着した明乃達はケイリー達と合流する。

 

「Hey、貴方が岬艦長?」

「えっと…貴方は?」

「私はモンタナ副長、ケイリー・ウィリアムズよ」

「私は、ネル・ウィルソンです」

 

そう言い、挨拶を済ませると思わず美波が呟く。

 

「どうすればそんなにデカくなるのだ……?」

 

そう言い、少なくとも身長が180以上ありそうなケイリーを見ていた。

美波のそんな呟きを聞きつつ、二人はある一人を見ながら苦笑していた。

 

「媛萌ちゃん、それかえって目立つよ」

 

と伊良子が言うと和住はサングラスにマスクと明らかに怪しい姿をしていた。二人は和住の姿に苦笑していたのだ。

 

「確かに……」

「せめてサングラスだけににしなよ」

 

そう言われ和住は渋々マスクを取っていた。

 

「じゃあ、さっさと必要な物を買いますか……」

 

ネルがそう言うと伊良子が言う。

 

「あの…実は、トイレットペーパー以外にも購入する物がありまして……」

 

そう言うと伊良子はミーナの為にケーキの材料を買いたいと言った。

 

「どうする?」

「うーん、仕方ないだろう。……早めに済ませてしまおう」

 

そう言い、ケイリー達はケーキの大量が売られている場所まで向かった。この時、モンタナの厨房に行けば材料が残っている事をすっかり忘れていた。

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