マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート 真の博愛主義者チャート 作:まっしろたまご
人口300万人を超える新興都市、神浜。この町には多くの魔法少女が存在しており、今なおその数を増やしたり減らしたりしている。その中でも特に入れ替わりが激しいのが新人の魔法少女だ。その理由は主に二つ。絶望で魔女化するものと、魔女との戦いで命を落とすものだ。神浜市の魔女が多く、他の地域より強いこともこれに起因する事象だ。
「なんでも願い事を一つ叶える」という文句、魔法少女というメルヘンチックなワード、極めつけに営業マンは小動物ときた。その上、リスクについては一切言及されないというのだからタチが悪い。物事を重大に捉えず、短絡的に契約するものが多いのも頷けるだろう。
しかし、最も致命的なのが、戦闘の練習、鍛錬を積む機会がほぼないことだ。先輩魔法少女とのつながりでもない限り、初戦で命を落とすものがほとんどであり、万一逃げ延びたとてじわじわと魔女化を待つのみ。だからこそ、魔法少女としての戦い方、万一の際の撤退方法を教えてあげる人物が必要なわけで。そしてしてそんな役割に颯爽と名乗りを上げ、誰が呼んだか「チュートリアルのおねーさん」と呼ばれ慕われているのが滝乃音めいである。
きっかけは、彼女とその友人である七海やちよ、梓みふゆの三人の会話の中だった。白い淫獣の営業の賜物で新人魔法少女が増えているという話題。各々、結界内部等で出会った子には軽く注意するくらいはしていたが、本格的な稽古となると厳しいものがある。そこで手を挙げたのが彼女だったというわけだ。
そうなれば話は早い。西の連絡網や調整屋を介して「誰にでも戦い方を教えてくれる人」の噂は瞬く間に広がり、腕に自信がないものが続々と集まってきた。
まず数回ほどレクチャーを受け、実力充分と判断された魔法少女は中堅以上のチームで研修した後、同じくらいの実力のものとを組み、本格的に活動を開始する。が、一人前と見なされるのはまだ先だ。
この活動を開始してからというものの、新人魔法少女の死亡率が激減したのは言うまでもない。次第に中央、大東と噂は伝播していき、それに伴って彼女は行動範囲を広げていった。
今日も今日とて大東団地にて調査を行うが、なかなか成果は上がらない。周辺から魔女が消えて行くレベルの大物ならば、使い魔なりなんなりで尻尾を掴めそうなものだが、それすらもないと来たのならそろそろ視点を変えて調査する必要がある。万一魔法少女が悪意を持ってこの件に関与しているならばそれだけでも厄介。それに、ここまで徹底的な隠蔽が可能なら精神や認識に干渉できるもの……美雨の『偽装』なんかが近いだろうか。
用心深く、対人向きの魔法の可能性。シリアスに物を考えると嫌な想像ばかり頭を巡るからいけない。しかし、想定すべきは最悪のケース。こちらも用心深く立ち回って損はないだろう。
そういえば、少し前に「魔法少女昏倒事件」なんてものがあった。あれは一応私がコネフルスロットルで噂は断ち切っておいた事件であるが故、記憶に新しい。あの事件は結局犯人捕縛は愚か正体の特定も叶わなかった。あの時は魔女が原因という前提で捜査していたが、あれも魔法少女の仕業だった……なんてことは考えすぎだろうか。
私はななか一派の仮メンバーとして飛蝗との関わりを中心に調べていたが、特に直接魔女に関するような情報は得られなかった。強いて言うなら、事件が解決仕掛けていた頃に団地で不審な動きがあったことぐらい。それでまあここに通い詰めているわけなのだが。やはり成果は芳しくない。さっさと退散しよう……
しまった。今日は一派の定例会議だった、と気づいた瞬間特大のため息が出てしまった。道理でスマホが騒がしいわけだなぁと思いつつ「捜査が長引いたので今から向かう、先に始めておいて問題ない」と送信しておいた。
むしろバックれてやろうか、と言う考えが頭をよぎるが、流石にそれはマズイと考えを振り払った。
結局。30分の大遅刻の後、ななかに雷をぶち込まれたのは言うまでもない。
感想、投票等に生かされています。ありがとうございます。
▼チュートリアルのおねーさん
後に黒羽根達の母となるかも知れないひと。
▼組長
時間厳守。
▼淫獣
今日もどこかで魔法少女を増やしている。