【最強不可避】チートガン積みのオリ主くん【完結達成】 作:白ノ宮
IS(インフィニットストラトス)とは、篠ノ之束博士が開発した宇宙開発用パワードスーツ。
しかし、それを世界に発表するために取った手段が何ともいえないものだった。
どこかから用意したミサイル2000発を日本に向けて放ち、それを一機のIS【白騎士】で全部撃ち落とすと言うものである。
そしてそのISを捕縛しようと自衛隊の戦闘機が交戦するも全て撃墜され、宇宙開発用の機体ではなく最強の兵器として世界に知れ渡ってしまった。
今の時代ならISで月に行って地球をバックに写真や動画を撮影をしてそれをSNSにでも流せばよかったのに...。
まぁ、ISが世界に知れ渡った。それまでは良かった。しかしISはある大きな欠陥を抱えていた。それは女性しか起動できないと言う点だ。
これのせいで男女のパワーバランスが大きく傾き、女尊男卑の世の中になってしまった。そこからはもう酷いのなんの。
ISと関係のない女性までも調子に乗り、気に入らない男性がいれば証拠も無しに警察に突きつけて冤罪なのに有罪判決。うん、イかれている。
ISの動力源であるISコアは篠ノ之博士が消息を絶ったため、世界で467個しかなく、これを各国で分配して使っている。と言う事で実際に偉い女性というのは極少数だ。
いや、兵器を扱えるからって権利が強くなるとか正直わけがわからないのだが、そういう世界なので置いとくとしよう。
とまぁ、そんな現実から剥離したような世界に僕は生まれ落ちた。...いや、正しくは転生したと言うべきだろう。
神に出会うことはなかったが、目覚める前に僕の記憶領域に自分が死んで転生特典が付与されて転生したからヨロシクねみたいなのが刻まれていた。
僕の能力は【なんかすごい】である。記憶に刻まれた情報によると篠ノ之束を凌駕するあらゆる才能と最強の体細胞、宇宙でも生身で生きていられるとか水中呼吸できるとか溶岩の海で泳げるとかそんな物だ。
それを簡単に言うと「なんかすごい」である。
そんなどこかの無双系主人公並みのチート?を授かった僕は容姿にも恵まれているようで、すらっとした体格で金髪碧眼の美丈夫。
どう言う系のイケメンかと問われれば優男系?そんな僕だけど神のような謎の存在の計らいによって戸籍が用意されていた。
親はいないようだが一軒家に住んでいるピチピチの16歳だ。
そんな訳で早速ISに対抗するための機体でも作りますかね。
前世のあらゆるロボット作品の知識を総動員すればあとは僕の【なんかすごい】が再現してくれる。さぁ、パーティーを始めよう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
あれから5時間後。
「よし、急ごしらえの割には良くできたものだ」
僕の目の前には一般家庭のリビングには似つかわしくない甲冑のような機械が佇んでいた。
全体的に細いシルエットで背部には翼を連想させるスラスターユニットが取り付けられている。この機械仕掛けの甲冑を何か動物でイメージするとすれば黒い鷲だな。
この機体を端的に言うと高機動重装甲を実現した全身装甲型パワードスーツだ。ISのようにコアは無いし、僕自身が人間をやめているから絶対防御なんてものも存在しない。
武装は小型マシンガンとヒートカッターと荷電粒子砲だ。この機体の動力源は小型原子炉で莫大なエネルギーを作れる。そのため、荷電粒子砲やこの機体の特殊能力がバンバン使えると言う訳だ。
この機体の特殊能力はビームを吸収する特殊なバリアと亜空間に移動して攻撃を回避するものだ。あとは熱源ごと消し去る光学迷彩だな。
積極的に戦闘を行うような武装ではないからこんな微妙な性能になってはいるが、最高速度や加速力から見てこれだけでも苦戦しながらISを倒すことは可能だろう。
一対多の場合は更なるチート機体で挑まなければ押しつぶされる可能性が大きいのだけどね。
え?なんでチート機体を作るのって?
だって折角チートを貰ったんだから楽したいじゃん。
そして余裕ができればできるほどこの世界を楽しむことができると言う訳だ。
チートで愛機となるであろう『デウスα』を待機形態(ミサンガ)にして手首に巻きつけて今日の作業は終了だ。初日の割りによく動けたほうじゃないかなコレ。
ふふふのふ。
ちなみに資材はどこで手に入れたかと言うと、その辺の石ころをチートで資材に変化させた。空気からもできるみたいだけどイメージが安定しないから実体のある石ころにしている。
チートのちからってすげー!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
庭に生えてた雑草を魚肉ソーセージに変換して貪りながらテレビのニュースを見ていると世界初のIS男性操縦者が発見されたと報道されていた。
これにより世界では一斉に男性のISの適性検査が行われることになったそうだ。
日本では一週間以内で住んでいる場所の近くの学校で検査が行われるとのこと。
こんなチートを貰ったのだから十中八九検査で引っかかるんだろうなーと予想した。
「物語の進行がめっちゃ早いな...というか、今日専用機作っといて正解だったかも」
自分の行動の早さに感心したひと時であった。
数日後、予想通り検査に引っかかり世界で二人目の男性操縦者の称号を得た上でIS学園への強制入学が決定したのであった。
『なんかすごい』という抽象的な名称で、今後の展開でチートの追加をしても問題無いような考えをしていたのだと推測。
それにしても『なんかすごい』はダサい...。