【最強不可避】チートガン積みのオリ主くん【完結達成】 作:白ノ宮
何かある度に事件が発生するIS学園だが、入学式は流石に何もなく無事に終わった。
しっかりと睡眠時間を確保できていた為、眠気も無く有意義な思考時間が出来たと思う。
え?入学式はどんなだったって?
基本的に聴いてないから覚えてないが普通の高校と似たような入学式だったと思う。拍子抜けな部分だね。
そういえば在校生からの挨拶で更識楯無が登壇していたな。ただ、生徒会長とは名乗っていないから新入生として大して印象に残らないだろう。
10分の休憩時間が挟まってからロングホームルームだ。そこから余りにも濃すぎる原作が始まる。流れを把握できていない状態だったらほんの数分で頭痛が発生しそうだな。
現在は10分の休憩時間。
世界で一番目の男性操縦者...ここからはファーストと呼称する。ファーストの席は最前列のど真ん中で、その影響かクラスメイトの殆どの視線を一身に受けている。本人は珍獣の気分だろうな。
ご愁傷様、ここから君の普通とはかけ離れた学校生活が始まるんだ。精々原作と同じく折れずに頑張ってくれ。
するとファーストの幼馴染である篠ノ之箒が接触し、何処かへと連れて行った。
僕の席は最後列の左端にある。
タイミング的に一番最後に決まったのが僕なので名前的には織斑と近いとこに配置されるべきところ、こうして最後となったわけだ。
セカンドである僕はあまり話題性は無いが、それでもこの“黒髪”碧眼のイケメンフェイスが気になるのだろう、周囲の席のクラスメイトの視線が途切れ途切れに刺さる。というかファーストが連れられて行ってから視線の数が一気に増えた。
見ても減るようなもんじゃないしチラ見じゃなくてガン見してもいいのよ?
容姿までハイスペックとは天は何を考えているのか。謎である。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ひたすら窓の外を見つめるだけの休憩時間は終わり、山田教諭が入室しロングホームルームが始まった。早速普通の学校との違いが出た。まさか号令が無いとは...。
そんなギャップに驚きつつ山田教諭がこの学校での生活の上での注意事項や連絡をしていく。
次に自己紹介が始まり、番号通りに進んでいきファーストの番だ。
彼は何かを考えているのか山田教諭の呼びかけに無視している。というか気付いていない。そこで山田教諭は少し声を貼る事でファーストに気付かせるようにした。
「....は、はいっ!?何ですか?」
「あの...あのっ!自己紹介...織斑君の番ですよ...」
「え...?あぁ、すみません」
ファーストは席を立ち、教壇に行き、クラスメイト達と対面するように立つ。咳払いをしてから口を開いた。
「織斑一夏です、よろしくお願いします」
そして一礼。
本当に名前を言っただけだ。
山田教諭やクラスメイト一同も困惑気味である。内心笑っているのは僕だけでは無いだろうか?
「あの....それだけ、ですか?」
「あ、はい。以上です」
するとファーストの自己紹介に期待をしていた彼女らはコメディ作品が如くずっこけた。
そのタイミングで織斑教諭が入室し、ファーストのそばに立つ。ファーストは何故皆がずっこけたのか不思議でならないようだ。
「自己紹介もまともにできんのか、貴様は」
ファーストとして急に聞こえた慣れ親しんだ声を聞いてその方向を向くと
「げぇっ!関羽っ!?」
と自分の姉に驚き、その発言の直後に衝撃音が響く。織斑教諭お得意の出席簿アタックだ。実際に見るととても痛そうである。僕には効かなそうだが。
「誰が三国志の武将だ、馬鹿者が」
そう言ってから溜息をついてこちら側に向き直る。
その間にファーストは痛む頭を手で押さえながら自分の席に戻った。
「自己紹介が途中のようだがその時間については後で取る。...さて諸君、私がこの一年一組の主担任となる織斑千冬だ。教鞭を取る以上、私の指示には従ってもらう。いいな?」
「「「....」」」
織斑教諭の問いかけに対して何かをチャージする生徒一同(男子を除く)。
あの音響兵器が炸裂することを予見して僕は耳栓を懐から取り出して耳にはめる。
その二秒後に耳をつんざく黄色い歓声で教室のガラスが少し振動し、何の対策もとっていなかったファーストは音にやられてグロッキーな状態になっている。
山田教諭は手で耳を塞いだようでダメージを軽減できていた。予想できていたなら僕と同じく耳栓を用意しとけばよかったのに。
織斑教諭がこめかみを抑えて何かを呟いた後、生徒一同に指示を出すと周りのテンションが通常に戻る。それを見越して僕も耳栓を外した。
そこで一旦時間となり、休憩時間が舞い込んだ。
ここから最初のイベントに関係するエピソードが発生する。
未だに頭をさすっているファーストに近づく影が...。
「ちょっとよろしくて?」
「いてて....、んぁ?なんだ?」
「まぁ、なんて返事ですの。この私が男風情に話しかけて差し上げたというのに...」
「いやぁ、そう言われてもな。俺、君のこと知らないし」
「な、な、ななな、何ですって!?私の事をご存知でない!?」
「あぁ、知らないな」
「このイギリス代表候補生であるセシリア・オルコットをご存知無いと!?ここまで男性が愚かな存在だったとは...」
やかましくファーストに絡むのは、転生前にふと気になった時にアニメを見て案外声高いなこの人って思ったキャラである貴族様。
イギリス代表候補生のセシリア・オルコットだ。
彼女の駆る機体はイギリスが作り上げた第三世代の専用機、【ブルー・ティアーズ】。
BT兵器という長距離遠隔攻撃システムが搭載された機体。彼女自身は狙撃向きの人間で当ISとの適性は高いと思われる。
しかし、欠点としてBT兵器を使用する際は自分の身動きができなくなるというところだ。さらにもう一つ、熟練度的な問題として偏光射撃(レーザーを思った方向に曲げて変則的な攻撃を可能とする技術。撃ったレーザーをホーミングにしたり、相殺しようとする相手のレーザーを避けるための操作をしたりできる)が使えないところである。その影響でブルー・ティアーズの脅威度は低い。偏光射撃だけでも習得してしまえば脅威度は跳ね上がる。
余談は置いておく。彼女は父親の女性に対する態度の情けなさを見て、それが相まって女尊男卑に染まってしまった哀れな時代の被害者である。とはいえ少しすれば改心するはずだが、どうなることやら。
と、気付けばロングホームルームが再開していた。セシリア嬢はむすっとした顔をしている。
この時間にあるイベントが発生する。
ファーストの波乱万丈学園生活のジャブにも等しいアレだ。
ポテチってなんで飽きないんですかね?
口の中ズタズタになっちゃったんですけど。