【最強不可避】チートガン積みのオリ主くん【完結達成】 作:白ノ宮
──適正発現──
「これがISか、やっぱり全身装甲じゃないってだけでカッコよさが吹っ飛ぶなぁ。なんか建造途中で計画中止になったロボットみたいだ」
係りの人に自分の整理番号が呼ばれて、鎮座しているISである打鉄(日本産の量産型第二世代IS。汎用型ということで扱いやすく、防御力に優れていて近接型ならコレ)の前に立つ。
「これに触れれば良いんですね」
えいっ。
ナマコを突っつくように触れると次の瞬間、頭に膨大な量のデータが入ってきた。チートで瞬間最適化したが、普通の人間であれば立ちくらみが起きるほどの衝撃なんじゃなかろうか?
とはいえ予想通り起動できてしまったな。
周囲がどよめき、奥から出てきた黒いスーツの要人警護についてそうな人達が出て来て僕を連行した。
──移動──
思っていたよりも早くお引越しになってしまったがそれを予見して荷物をリュックと亜空間倉庫に詰めているから問題なし。
車で移動した後、学園の存在する人工島へ向かうためのモノレール駅に着くと要人警護の人達は帰っていった。
「よくわからないとこで護衛が終わったな...。この先で襲撃があったらどうするつもりなんだろ?まぁ反撃するから良いけどね」
──移動2──
売店でサンドウィッチを購入して人っ子一人居なくて不気味なモノレール車内で黙々と食べている。
学園直通のモノレールだがこういった交通機関は生徒以外も利用している可能性が高いので、学園側の手回しで乗客が僕一人なのだろう。
「それにしても...流石はIS学園。普通の学校とは規模も大きく違うな」
窓の外の景色を眺めて、異色の環境に足を踏み込んだことを実感させられる。
あぁ、こんな日に限って晴天なんだよな。
──IS学園到着──
一人寂しいモノレールから降りて、目の前の大きな建物を見る。
「これがIS学園...。近くで見ると余計に大きく見えるな、これ慣れるまでに何回か道に迷いそうだ。受付で地図貰えたりしないかな?」
今の時期は春休み。学生と思わしき人間は見当たらない。...そういえばここの学生達はキャラが濃いメンツなんだよね。
ともすると僕もそれに合わせた方が良さそうだ。今は普通に対応するけどもね。
渡された書類にあった場所に着くとそこには1人の女性が立っていた。
黒いパンツスーツの威圧感のある女性...モンドクロッゾでの優勝者【ブリュンヒルデ】の称号を持った世界最強、そして世界初の男性操縦者の姉の織斑千冬だ。
白騎士事件の第1世代ISである白騎士の操縦者でもある。
学校が始まってからは敵対する可能性があるが、今はその時ではない。
「来たか。一応自己紹介しておこう。IS学園の一年一組の担任と学年主任の織斑千冬だ」
威風堂々、そんな言葉を体現している。
強者のオーラに圧倒されかけたが持ち直してこちらも自己紹介。
「これから三年間お世話になります。世界で二人目の男性操縦者の大園凛兎です。よろしくお願いします、織斑先生」
自己紹介を済ませた後、織斑先生から入学までに流れを聞き、僕の住まいとなる寮に案内された。
「ところで大園」
「はい、どうされましたか?」
「検査で適合者だとわかってからすぐこっちに連れてこられただろう?だから荷物の手配はこちらでやっておこうと思うのだが、優先的に持ってきてほしいものはあるか?」
「御配慮頂き感謝致します。ですが御心配には及びません。もしもの事があろうかと必要なものは全て持ってきていますので。」
そう言って分かりやすいように背負っている大きめのリュックを揺らす。
「ほう、準備がいいな。...大園、入学までにこの参考書に一通り目を通しておいてくれ」
織斑先生は僕の用意周到さに感心した後、辞書にも思える分厚い本を渡してきた。
(え?これが参考書...?分厚すぎでは?)
僕が参考書に目を丸くしていると織斑先生は苦笑しながら軽く理由を説明する。
「分厚さに驚いただろう?だが、これはISが危険な代物だからこそだ。これを扱うには大量の知識や決まり事を覚えた上で慎重に扱って行かねばならない。それが強い力を用いるものの持つ責任だからだ」
「なるほど、その通りですね。ご教示ありがとうございます」
「このぐらい構わんさ」
もしかしてこの人って案外悪い人間では無いのかも?
そう思ってしまった僕は間違いなくチョロいです。将来騙されないように注意しなきゃ...。
最近気温がとても高いので皆様、熱中症にお気をつけて。