なぜか「責任は取る。結婚しよう」と言う彼にボクは「いや、お前の子供じゃないぞ?」と返した。 作:SUN'S
もしかしたら続くかもです。
X779年○月%日
早朝、ボクは赤ちゃんを産んでいた。
正確に言えば素っ裸の赤ちゃんをあやすように抱き締めながら眠っていたというほうが正しい。しかし、どうしてボクのところに赤ちゃんがいるのだろうかと疑問を抱きつつ、柔らかくて暖かい毛布に包んであげる。
うん、幸せそうな顔だ。
ボクのところにいるってことはボクの赤ちゃんなのは間違いない。絵本や雑誌でよく「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」というし、きっとそういうことなのだろう。
それにしてもボクがママになるのか。
なんだか赤ちゃんを産んだって実感がないけど、すごく楽しそうで幸せになれそうな気分になってきた。ああ、すごくいいね。
それはそうとボクの仕事場である妖精の尻尾は今日も賑やかで楽しそうだ。
チラチラとボクを見ている人もいるけど、なにか変なところあるかな?なんて考えているとボクの親友でライバルのラクサス・ドレアーが近付いてきた。
えっ、なに?
そう聞こうとしたら「責任は取る。結婚しよう」と言ってきた。いや、この子はお前の子供じゃないぞ?と言いながら離れる。
まったく、この子はボクの子供だからな?
X779年○月♀日
ラクサスの様子がおかしい。
ボクの挙動を確認しているし、なぜか俺が父親だと言い張ってくるのだ。ボクがママになったからって、そこまで張り合おうとしなくていいのにね。
ボクの赤ちゃんに興味津々なナツ・ドラグニルとリサーナ・ストラウスに赤ちゃんを見せてあげる。ふふん、ボクに似てかわいい赤ちゃんでしょう?と言ったら「強くなれよ、赤ちゃん!」とナツが頬っぺたを優しくつついた。
そうだね、ナツに負けないくらい強くなるよ。
ボクの言葉にナツは「おれは負けねえぞ!……けど、まだ赤ちゃんのこいつは守れるくらい強くなる!」と嬉しいことを言ってくれた。
なぜかラクサスに「お前に俺の娘は渡さん!」なんて言われながら電撃を食らってるけど、ボクの赤ちゃんだからね?とボクは酒場で呟いた。
X779年○月≫日
ボクの赤ちゃんとエルザ・スカーレットが見つめ合っている。じーーーっとお互いの目を見たまま、いっこうに動こうとしない。
もしかして、エルザを気に入ったのかな?なんて思いながら彼女に赤ちゃんを抱っこさせてみる。ゆっくり、優しく抱っこしてあげると喜ぶよ。
ボクはエルザを膝に乗せて一緒に赤ちゃんを抱っこする。いつも仏頂面のエルザが驚きながら赤ちゃんを抱っこしているのはかわいいね。
やっぱり、ラクサスは羨ましそうだ。
はあ、あとでラクサスにも抱っこさせてあげるからナツに八つ当たりするのはやめなよ?と伝えたら雄叫びと共に天井に向かって電撃を放った。
えぇ、こわい。