黒幕になって絶望したけど性癖を歪めてことなきを得た話 作:匿名希望
サブタイトルだけ変更しました
ワークショップとは参加者の主体性を重視した体験型の講座のこと。
実際にララライで実施する内容は大別して3つ
最初は発声法や体の動かし方といった演技をする以前の基礎技術についての講座。
次が台本の読み方や役作りの心得などに関する講座。
最後がある作品のワンシーンを切り取って実際に演じる講座だ。
まあ平たく言えば短期間の役者体験だ。
正直ワークショップについて聞いた際、指導役は断ろうと考えていた。
何故ならこのワークショップが「推しの子」という作品の全ての始まりと言っても過言でないからだ。
ここで星野アイと出会わなければ、俺が「推しの子」に絡むことは恐らくない。
性癖が歪んだことはどうしようもないが、進んで悪役になろうとは思わない。
だったら何かの修正力で間違いが起こる可能性を消すためにも、星野アイとは一切関わらないことが正解だ。
しかし、現実として俺は指導役を受け入れた。
これはこの三年間で培った自信からくるものだ。
現在のカミキヒカルの芸能関係者からの評価は文句なく「天才」
まるで本当に劇の人物になったと錯覚させるほどの役への没入
照明、音響、共演者の立ち位置、それら全てを利用して自身を良く魅せる技術の高さ
役に入り込みながらも、共演者のことを見れる視野の広さ
どこを切り取っても役者としての隙はない。
3年前の劇団ララライは精々中堅どころの劇団だったが、この3年間で
スポーツの世界にはチームに加入するだけでその集団を強くする稀有な選手が存在する。
そういう選手は個人の実力はもちろん、周りの選手の実力を引き上げる特殊能力を持つ。
現在のカミキヒカルもララライにおいてそういう存在となっていた。
この三年間で没入型の演技は黒川あかねのプロファイリングを、
舞台での見せ方はアクアの使えるものはなんでも使うメンタリティを、
受けの演技は有馬かなを参考に磨いてきた。
これに加えて舞台での立ち位置、照明の当たり方などの研究を演者や監督、ひいてはスタッフも巻き込んで行った。
「未来のエース」と評される若い才能がここまで我武者羅に演技を磨いている姿を見て、他の演者が触発されないはずがない!
こうして劇団ララライの実力が引き上げられたのだ。
一切の妥協なく三年間を過ごしてきた今の俺なら、開花前の星野アイなぞ歯牙にも掛けない!
そう思っていた。
あの瞳を見るまでは
ああ…星野アイを舐めていた。
想定の全てを上回られた。
これはずるい、自分も絶対に持っている側だが、あれは天然だ。
理屈なんてない、ただそこにいるだけで圧倒的な存在感を放つ天性のカリスマ、それが星野アイ
このように、会った瞬間に脳を焼かれた俺は
勃起していた。それはもうギンギンに
しかし舐めてもらっては困る、俺がこの性癖と何年付き合ってきたと思ってる!
散々演技について語ったがむしろ自信の本命はこっちだ、星野アイと相対して息子が反応しても冷静に対処できる自信をこの三年間で培ったのだ。
その成果を今見せる!
まずはワークショップ参加者への挨拶のための会釈を利用、会釈の際にさりげなく腰を引き前屈みの状態になって勃起を誤魔化す!
この際、無駄に整った顔に笑顔を浮かべることも忘れない!
さらに適当な挨拶の言葉を述べながら、全体を見渡す際に
これはヤってる最中に女のア⚪︎顔を見ないように習得した技術だ。この境地に至るまでに俺は3年の月日を費やした(努力の本命かつ自信の源)
この合わせ技で初日の挨拶を乗り越えた俺は、すでに意味不明なくらいの達成感を感じていた。
まだ何も始まっていないのに
まだワークショップすら始まってない(白目)
完結が遠いよ