黒幕になって絶望したけど性癖を歪めてことなきを得た話   作:匿名希望

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お待たせしました。

今回は下ネタそんなにありません。
かなりの難産で今までの話とイメージがずれると思いますが、これからの展開を考えてのことなのでご了承ください。

頭悪い話は改めて番外編でやろうと思います。

それではどうぞ



才能

挨拶だけでめちゃくちゃカロリーを消費した俺だったが、ワークショップ初日はどうにか乗り越えることができた。

 

前回の冒頭でも言ったが、初日は基礎技術の講座だ。

 

そのため全体指導が中心で個別指導はほとんどなく、某アイドルとも絡むこともないので紳士の嗜み(前屈み)無駄な高等技術(ミスディレクション)を使う必要がなかった。

 

 

しかし、2日目からは嫌でも彼女と関わることになる。

どうにか接点を最小限にし、関わるときも焦点をずらすことでどうにかしようと思ったが、そうもいかなかった。

 

 

俺が星野アイと関わって感じたことを一言でまとめると「これはひどい」である。

 

 

教えたことは基本実行するが、どことなくやる気が感じられない。

レスポンスがしっかりしているようでどこか薄っぺらい。

こんな感じなのに台本読みの感情演技が理不尽なぐらい上手い。

 

他の参加者からしたら全く面白くないだろう。

 

原作でララライ代表の金田一さんが失敗だったと語った原因ってこいつなんじゃねえか?と訝しむぐらいには酷かった。

 

 

 

 

また肝心のおち○ち○の方だが、最初はビンビンだったのだが、アイと関わりその才能を見せつけられるたびにだんだんと性的興奮は薄れていき、次第に別の衝動が湧き出した。

 

 

これは持ってはいけない感情だ!と理性が叫ぶが、次第に黒い感情を抑えきれなくなっていく。

 

 

自分が女に執着する理由に本当は気づいていた。

けどそれを否定したくて気付いてないふりをしていた。しかしこのアイドルとの関わりで嫌でも理解させられた。

 

 

 

トラウマを負った人間は、自分がされたことを他者に振る舞うことがある。

 

 

 

姫川愛莉は俺から搾るだけ搾って、奪えるものが無くなったら躊躇なく捨てた。

 

俺がやっていることもそれと変わりない

 

何故容姿がいい年上の女を狙うのか、何故才能にこだわるのか

 

 

 

それは俺がされたことだから

 

 

 

情事のたびに才能を奪うかのように彼女は売れ、俺は取り残された。

 

 

なら残った俺は出涸らしか?そんなことは認めない!認めてなるものか!!

そんな衝動のまま、女に八つ当たりしていたのが今の俺だ

 

 

 

 

あぁ…俺は何も変わっていない

乗り越えたと思っても、この衝動はずっと俺を苛み続ける

 

 

 

アイのことが憎たらしい、妬ましい

 

 

 

俺が辛い時に縋れたのは自分自身だけだった。方法はどしはなと褒められたものではなかったが、この衝動と真摯に向き合った結果だ。

 

それがコイツはどうだ!!プロ意識のかけらもない服装や仕事に対する姿勢、アイドルとしての努力はしているかもしれないが、その才能を思えば全くもって足りていない!

 

それなのに、その才能からこのワークショップを紹介されていやがる!

俺には誰の助けもなかったのに!!!

 

なぜその才能を持つのが俺ではなくお前なんだ!

 

なぜ才能を持つのに最大限の努力をしないんだ!

 

 

そんな激情と同時に久しく感じることのなかった破壊衝動で目の前が真っ白になる。

「コワセ、コロセ」と本能が叫ぶたびにその衝動に蓋をする。

 

 

彼女(アイ)と関わると被っていた仮面が剥がされそうになる

 

その度に笑顔()を貼り付け直して普段の自分を演じる。

 

 

そんな作業を繰り返している内に2日目は終わり、気づけばベッドに転がっていた。

 

 

どうやって帰ってきたのかさえ覚えていない

 

回らない頭でぼんやり考える

これからどうすべきか

 

これ以上関わるな、理性が咎める。

 

あいつを喰らい尽くせ!と感情が叫ぶ。

 

理性と感情のせめぎ合いで頭がパンクしそうだ。

 

 

 

落ち着け、落ち着くために素数ではなく、色々なパターンを想定してみよう。

 

 

ケース1 これ以上関わらない

多分俺はノーダメージだが、アイの方が何しでかすか分からない。

まず才能が開花しきらないから、原作ほどの輝きは放たないだろう。するとドーム公演もなくなる。修正力がどう働くか分からないが、多分死なない?

しかし16歳で子供産んじゃうようなやべー奴(ブーメラン)が、仕事減って暇を持て余したら何しでかすか本当に分からない。

俺もお猿さんだが、それ以上のお猿さんに捕まった場合BAD ENDまっしぐらだ。

 

 

ケース2 ナンパ師カミキヒカル、アイを堕とす

多分これが一番原作に近い、けど今の俺の状態ではぶん殴ってしまうかもしれない。

ぶん殴る→社長キレる→俺逮捕→Happy END!!

 

原作の修正力働いてるうう!!!

 

これが一番アウトだ!次行こう!!

 

 

ケース3 天才カミキヒカルは突如として解決策を思いつく

思いつくか!!現実は非情なんだよ!

 

 

 

 

こんな感じで多少現実逃避しながら一晩考えた結果、アイの才能が開花するまで関わることにした。

 

 

 

理由はやはりアイを原作軸にのせないと、何しでかすか分からないからだ。

俺はアイに死んでほしくはない。実態を見て殺意を覚えたが、彼女の身の上には同情する。幸せになって欲しいとも思う。

 

だから俺はアイの才能が開花したら、それ以降は関わらない。そう決めた。

 

 

そんな決意と共にワークショップ3日目が幕を開けた。

 

最終日である今日は今までのおさらいをした後に、実際の劇のワンシーンを演じる。

そこで彼女に徹底的に叩き込む。自分の魅せ方、感情の入れ方、体の使い方。

俺が知っていることは全て叩き込む。

 

 

なお本気を出したカミキヒカルにアイ以外の参加者がついていけず、代表の金田一は失敗を悟って目が死んでいた。

 

失敗の原因をアイだと訝しんでいたが、その原因はお前だ!

 

 

そんなこんなでワークショップは終了した。

 

 

しかし俺とアイとの付き合いは終わっていなかった。

 

ワークショップでプロ意識の改善はできたが、服装や破滅願望については解決していない。

なので暇があったら構い続けた。元々アイの交友関係が狭いのもあり、誰にも邪魔されることなくテコ入れができた。

 

アイにしたことを端的にまとめるとこうだ。

アイの服や身嗜みを丸一日かけて磨く。

破滅願望に任せて子供作りかねないので男は狼なんだと叩き込む。(待ち合わせの際にナンパされていたアイを助けるなどもしている)

彼女の悩みなどを「どしはなスキル」で聞き、パーフェクトコミュニケーションを取る。

(私は人から愛されたことがないというアイに対して、僕は君のことを愛しているなどと言っている)

この際、カミキヒカルはアイのことをうっかり襲ってしまわないように幼女だと思って接していたため、「愛してる」にそこまで意味はこめていない。

 

なお素直に襲っていた方が後の事件は起きなかったとだけ言っておく。

 

 

 

そんなこんなでアイに構うこと約1ヶ月、ついにB小町のライブの日がやってきた。

 

ここで彼女の今の状態を見極める。そのためにお忍びでライブに来た俺だったが、やはり彼女は天才だった。

 

 

ステージ上の彼女の一挙手一投足に魅せられた。

 

 

アイドルとしての基本的な技術の高さに加えて、それの魅せ方が抜群に上手い。

その姿が原作でミリ単位の調整をしていた姿と重なる。

彼女がステージ上で輝くたびに、俺の中の理想の星野アイ像と一致していく。

 

そんな俺の想いと同様に会場のボルテージもどんどん上がり、色とりどりだったサイリウムが赤に染まっていく。

会場中の誰もが目を奪われていく

 

君は完璧で究極なアイドル

 

その肩書きに見合う姿についに成った。

 

その姿に脳を焼かれたのは俺だけではないだろう。アイが放つ輝きが全て嘘だったとしても、それでもいい。

 

俺は素直にそう思った。

 

 

 

気づけばライブは終わり、俺は帰路についていた。

 

 

 

ライブの熱気に当てられ、ぼんやりしたまま歩いている際にふと気づく。

 

俺の一番のフェチズムは才能なんだ

 

それはびっくりするほどストンと腑に落ちた。(所謂アハ体験)

 

 

アイが放つ一番星にも例えられる輝きは俺が磨いた

そう思うだけで心が満たされる。

 

 

才能の放つ輝きに俺はどうしようもなく弱い、そのことが彼女との関わりでよく分かった。

 

 

アイと関わって彼女に欲情したり、殺意を覚えたりと色々合ったが、今では素直に言える。

 

「君と出会えてよかった」

 

原作でのカミキヒカルがアイにどのような想いを抱えていたか分からないが、俺は心からそう思った。

 

 

この世界でカミキヒカルとして目覚めて早数年、黒い感情との付き合いにばかり没頭していた俺が初めて晴れやかな気持ちになれた。

 

女性を食い物にすることでしか満たされなかった衝動は、今ではすっかり鳴りを顰めている。

 

 

いつか芸能事務所を立ち上げて、そこでたくさんの才能を磨こう

 

 

そんなことを考えながら夜の街を歩く俺を誰かが呼ぶ。

 

 

振り返ると如何にも軽そうな女が立っていた。

 

 

そう言えばこの1ヶ月はアイに構ってばかりで碌に女を抱いていない。

今の俺なら気持ちよく抱けるかも、そんな想いとともに俺はホテルへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを見つめる紫の双眸に気づかずに

 




カミキヒカル
自分に酔ってカッコつけているが、贔屓球団が勝ったから美味い酒が飲める!と言っている親父と同じ感覚で女を抱いている
結局ベッドインしたらちんちん亭時空にワープして目が死んだ。
なお本当の修羅場はここからだと言っておく。
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