ハズレ部屋のソフィ   作:カラテマ

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13 遺書

 

 

ノレアへ。

この手紙をあんたが読んでるってことは、私はもう死んでるってことだ。

 

(もし万が一、私がまだ生きてるのにあんたがこの手紙を読んでるのなら、今すぐこの手紙を破り捨てて燃やしてね。絶対にこの先は読まないでね。ホント頼むよ)

 

遺書なんて書くのは初めてだから、いろいろと読みづらいと思う。それは許してほしい。

あとこれ左手で書いてるから、字が汚いのは勘弁してね。

 

 

 

まず一つ目。

あんたを生かすために私が囮になるのは、私自身が決めたこと。

エランに頼まれたわけじゃないから、あいつに当たるのはやめてあげて。

あいつ自身もこういうやりかたは不本意なはず。

でも、あんたを逃がすために、他に方法がなかったんだ。

だから私が囮になったことについて、誰かを恨んだりするのはやめて。

これは本当に、心からのお願い。頼むよ。

 

 

 

二つ目。

私が死んだことで、自分自身を呪ったりしないでね。

私はあんたに生きてほしかった。あんたに幸せを掴んで欲しかった。

できれば私も一緒に生きたかったけれど、私はもう寿命で、一緒に行ってあげられない。

でもそれはあんたのせいじゃない。私が自分でそうなることを選んだだけだ。

だからあんたは、私のことを気に病む必要なんてない。

ノレア、今は自分の幸せのことだけを考えてね。心からのお願いだよ。

 

 

 

三つ目。

これからはもう、赤の他人のことなんて考えるな。

あんたは真面目すぎる。世界のことや赤の他人のことを真面目に考えすぎる。

私みたいになれなんて言わないけれど、もうちょっといい加減に生きていいよ。

世界がどうなろうと、赤の他人がどうなろうと、あんたは生きていけるし、幸せにもなれるんだから。

幸いにも、エランはいい加減な生き方の達人だ。ノレア、これからはあいつを見習って生きろ。

いいね? これは心からのお願いだよ。

 

(ここらで自分の文章を読み返したんだけど、心からのお願いが3つ続いちゃってるね。まあいいか)

 

 

 

四つ目。

あんたも気がついてると思うけど、私たちのガンダムはエアリアルには勝てない。

そしてたぶん、スペーシアンはエアリアルみたいな兵器をどんどん量産してくると思う。

いくら私たちがガンダムに乗って自分の命を削っても、いずれ何もできず殺されるだけになると思う。

 

だからノレア、今のうちにガンダムを降りろ。

組織から逃げ出して、そして別の戦い方を見つけろ。

いつも難しいことを考えてるあんたなら、真剣に考えれば、別の方法を見つけることはできると思う。

 

見つからなければ、エランみたいにいい加減に生きろ。

とにかく、せっかくの命を無駄に使うのは、私が許さないよ。いいね。

 

 

 

最後に。

私はあんたがこれから幸せに生きることを、心から願っています。

ガンダムを降りて銃を捨てて、

太陽が明るい場所でたくさん絵を描く未来が来ることを、心から祈っています。

 

 

 

どうか健康に気を付けて、できるだけ長生きしてね。

 

 

 

ソフィ・プロネ、あんたの親友より。

 

 

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