「yはxに比例し、y=8、x=24を作りなさい……8と24だから……y=24/4=6かな」
小学6年生になった。
会田さんの稲妻KFCは少しずつだが集まっている。俺も本音を言えば参加したいんだけど、俺は雷門中を受験しないといけない。
電子工学関係だったら得意なんだけども何年も中学レベルの勉強をしてこなかった。幸いにも会田さんの知り合いが雷門中に務めているので雷門中の入試の過去問は貰えた。
入試の数学はマイナスの足し算とか分数の掛け算出来てりゃいいレベルだった。
円堂守が合格することが出来るレベルの学校だからそりゃ簡単だった……マジで受験しなきゃならない感じな奴等は栄都学園に行ったりする。
ただまぁ、コレから3年間通うことになる学校だ。
今の今まで二度目の人生だからと色々と勉強をサボっていた。実際問題小学生レベルの問題ならば余裕だが、5年以上数学に触れていなかったので色々とヤバいと思い勉強しなおしてる。
コレでも前世は工業高校の生徒で理科は強い。国語も漫画とかラノベとか読んでたら嫌でも身に付くものだ。社会とかもTPPとかの社会問題系じゃない限りは大丈夫だ。地歴公民係と歴史関係は問題無い。
しかし数学と英語は怪しい……数学は極端な話、電卓があればどうにでもなる。中学以降の数学なんて考える力を養ったりめんどくさい事をしない様にしたりするだけで社会では専門職以外ではクソのやくにもたたない。
英語もまぁ、似たようなもんだ。
日本に住んでいる限りは英語を使う機会が無い。でも最近の小学生は進んでいてプログラミングの授業とか英語の授業とか導入されてるんだよな……タブレット端末での授業も当たり前な時代……イナズマイレブン、スマホが普及するかしないかぐらいの時代設定な筈なのに既にスマホが普及している。でもタブレット端末での授業とかはしていない…………謎だ。
世界というのは意外といい加減に出来ているかもしれない。
吉田祐広という異物が混ざり込んだ円堂守が居る……並行世界は無数に存在しているからその中の1つだと認識しているけれどもやっぱり世界はいい加減に出来ていると思う。転生者が混ざり込んだ世界なんていい加減な証拠だ。
そもそもでこの世界ってどういう感じの世界線なのか全くわからない。
吉良財閥あるけどもオリオン財団も存在している……やっぱりアレかな、この世界はオリオンの刻印の世界線なのかな……純粋にサッカーの世界一を決めれないのマジで嫌なんだけどな。
世界線は無数に存在しているから……イナズマイレブンGOのライメイの世界線もあればネップウの世界線もある。それだけじゃない、新生イナズマジャパンとイナズマレジェンドジャパンの親善試合をする世界線も存在している。なんだったらサッカーが超次元だけどもLBXなるガンダムもどきが流行っている世界線も存在するんだ……だからオリオンの刻印じゃないとも言える。
「アイアン、ブロンズ、メタル、オパール、エメラルド………………サファイア!……」
勉強の息抜きに必殺技の練習をする。
メガトンヘッドとブロック技を習得する事が出来たけれども、肝心のドリブル技や覚えたい世界でも通じるシュート技が会得出来ていない。
硬度9のサファイアのボディになることが出来ているので順調に強くなる事が出来ているんだろうけど……中々にその上にいけない。もっと特訓すればいけるはずだけど受験勉強しないといけねえんだ。
「早く雷門中に入ってサッカーやりてえな……」
雷門中への道のりは遠いけれども、円堂守が合格することが出来たならば俺にも出来る筈だ。
円堂守の学力方面では馬鹿だと確信している……アレで成績優秀だったら逆にスゲえよ。
「守、駅前のケーキ屋のプリンを買ってきたから少し休憩しなさい」
「うん、分かった」
既に受験勉強の範囲は終えてるけれども、勉強しておかないと母ちゃんがキレる。
赤点とか取ったら補習という嫌なのが待ち受けている。サッカーとかゲームとかの勉強だったら喜んでやるけれども、普通の勉強は嫌だ。
母ちゃんがプリンを買ってきたから休めっていうので休む。
勉強しないのは凄く気持ちが楽だ……気分転換に体を動かす……もうすぐ暑くなってくるからプールで筋トレをしたいな。
「守……ホントに雷門中でいいの?」
「ん〜……あ〜学費のこと?」
プリンを食べて休憩していると母ちゃんが聞いてくる。雷門中でいいのかどうかを。
雷門中はマンモス校であり私立中学で比較的に学費が安いけども私立中学基準で学費が安いのかもしれない。
家の経済事情知らねえんだよな。お小遣いは月5000円貰えるし、お年玉は30000円くれるし、誕生日とクリスマスに欲しい物買ってくれるし、学期ごとに好成績とかマラソン大会で1位を取ったりしたらご褒美くれるし、家が東京の一軒家だから……どうなんだろ?
「お父さんがパンダ交通で必死になって働いてるから、余程のお金持ちな学校じゃないなら学費は心配しないで。別にいい学校に入れとか言うつもりじゃないわ……大好きなサッカーを一旦止めて勉強に勤しんでていいのかなって。最近、稲妻町に子供向けのサッカー教室が出来たって話じゃない」
「大丈夫だよ、そのサッカー教室で色々と教えてる人が基礎訓練しろって言ってるんだ」
「でも、その基礎すらやらずに勉強に勤しんで……雷門中じゃなくて普通に傘美野中でもいいのよ?」
「傘美野中はサッカー部が警察沙汰の暴力問題起こしてサッカー協会から無期限の活動停止って命じられてる……俺、ジュニアサッカーの実績も全然無いからプロ傘下のユース的なのも入ることが出来ねえし、これでいいんだ」
「そう……」
サッカー漬けの日々からある意味離れている俺を心配してくる母ちゃん。
傘美野中でもサッカーするならやっぱり雷門中じゃねえと……イナズマイレブンになるんだ。
「守は将来プロのサッカー選手になりたいの?」
「うん。中学サッカーで実績残して工業科の高校に進学してそこでも成績を残してプロになって税金とか支払い終えても数十億手元に残るぐらいの年俸を貰えるスゲえサッカー選手になって、30代後半ぐらいで現役引退したらマンションを購入してオーナーになって家賃収入でお金を貰って何処かのチームの監督になる」
「ず、随分と具体的な人生設計ね……」
そして現役として前線に走っている時はW杯やオリンピックで優勝して金メダルを貰う。
日本には守護神円堂守ありと伝説を残す……だから悩むんだよな。海外のプロリーグで活躍するか日本のプロリーグで日本のサッカーのレベルを上げるのか……原作だと円堂守、海外でプロになってたからな……っと、いけねえな。先ずは雷門中に入ることが出来ねえと絵に描いた餅だ。
「母ちゃん、世界に自慢出来る息子になってみせるぜ」
「はいはい、頑張りなさいよ」
あ、俺がただ単に夢見るサッカー小僧かなにかだと勘違いしているな。
けどまぁ、今の段階では絵に描いた餅だ……一歩ずつ一歩ずつ前進しないといけない。
「ちょっと休憩っと………………マジでどっちの世界線なんだろ」
勉強を再開して1時間ぐらいしたので休憩を挟む。
やっぱり気になる。俺が居る世界線が無印なのかオリオンの刻印なのか…………
「なんかヒントねえかな」
吉良ヒロトが死んだとか吹雪アツヤが死んだとか分かれば世界線が分かるんだよな。
総理大臣財前総理だし、角馬王将居るし…………あ、アレだったら分かるかも。
「フットボールフロンティアのルール…………トーナメントだけど……」
イナズマイレブンのフットボールフロンティアはトーナメント形式だった。
しかしイナズマイレブンアレスの天秤時空ではフットボールフロンティアがトーナメント形式からリーグ型式に変わってしまっている。イナズマイレブンGOは最初から最後までトーナメント形式だった。
「え〜っと、フットボールフロンティアは年に2回あって春から夏にかけてと秋から冬にかけてで顧問の教師でもいいけども大人の監督が必要。マネージャーはベンチに4人まで座っていい。オーダーに入れる事が出来る選手は16人……転校は1人ならありか」
見た感じ、イナズマイレブンのフットボールフロンティアのルールと同じだ……アレスの天秤時空ではスポンサー云々でルールが変わったのか?
「……………あ……………いや…………」
他にもアレスの天秤時空なのかどうか分かるルールがないのかを確認する。
確認すると分かってしまった……フットボールフロンティアに女の子が出場する事が出来ないのを。
「……ま、まぁ、常識的に考えて普通だよな」
現実でもこの世界でも女子サッカーと男子サッカーが存在している。
バスケとかテニスとかアーチェリーとか卓球とかバトミントンとか水泳とか一部のスポーツは男女混合競技が存在している。女子だけの野球とか女子だけのサッカーとか存在している。男子サッカーと女子サッカーは別物だと考えても何もおかしくはない……
「………………ヤバい、マジでなんも考えてなかった」
フットボールフロンティアに女子が参加する事が出来ないルールを知らなかった。
確かに無印では男子しか参加してない。けど、脅威の侵略者以降は女子も参加している……脅威の侵略者は公式戦じゃないから男女混合でもなにも問題は無いか。イナズマジャパンの選考会には男しか呼ばれてない。でも2と3普通に女子参加出来てたよな?
白恋と大海原、女子居なかったっけ?
気になったので調べてみればフットボールフロンティアとは違うけどもサッカー協会公認の男女混合のサッカー大会とかがある。
「黄名子が参加しててホーリーロードで活躍したって世界線が作られてるし、ギャラクシーでは最初から野咲が参加してた……う〜ん……」
どうなってるんだってばよ?
イナズマイレブンGOでは黄名子が雷門イレブンに入れられていた。雷門イレブンに選手として最初から居たという事にされていた。
アレスの天秤時空では白兎屋なえが白恋中に入っていて普通に公式戦のフットボールフロンティアに出場していた……ヤバい、謎過ぎて答えが分からねえ。試しに女子のフットボールフロンティアがあるかと調べたけども普通にあったよ。
「…………冬花の数年は無駄にしたくねえな………けど、コレばっかりは無理なんだよな」
サッカーは男も女もやっているスポーツだ。ちらっと調べたけどもフットサルでも男女混合がある。
けど、今は男子は男子、女子は女子だと区切りをつけられている。それは当然と言えば当然の事だ……現実的に考えても男女混合は色々と危ない……冬花と一緒にサッカーしたかったけども、残念……この事実を言う事出来るか?
「あ〜クソっ…………ガバガバじゃねえか………」
アレスの天秤時空なのか無印時空なのか分からないから調べた結果、とんでもない爆弾が見つかってしまった。
女の子は男子のフットボールフロンティアに出場することは出来ない。当然と言えば当然の事だ、男女別は極々普通の事だ。俺はサッカーするぐらいしか出来る事はねえからそれでいいんだと思ってたけどもこんな落とし穴があるとは思いもしなかった。
「…………………………………………冬花に土下座しねえとな………………」
今まで必死に頑張ってたのに、成果を発揮する場所が無い。
影山レベルの権力があればサッカーのルールを書き換える事が出来るけど……やっちゃいけないことだよな。
まさかまさかの事実にショックを受けた。
きっと1番ショックを受けるのは冬花だろう。俺は……ヘタレだなぁ。こういう時に言い出す勇気が無い。円堂守だったら男の子とか女の子とか関係無い、サッカーが好きか嫌いかのどっちかだと言うんだろうけども、言うに言えない。
受験勉強は手につきにくくなってるけども雷門中にはなにが何でも入らないといけない。
ショックを受けた冬花をどうやって励ませばいいのか……俺は円堂守じゃない。円堂守ならば松風天馬ならばカッコよくビシッと決めてくれるんだろうな。
真面目に勤しんでいた受験勉強は停滞時期に入った。
幸いにも最初から雷門中に入れるレベルの学力はあった。冬花と風丸も普通に成績が良い方なので中学の勉強をちょこっとだけすればいいので真面目に受験勉強しとけば問題無く入れる。
体が鈍らない様に週に2回は筋トレとかの基礎練習はする。1日はゲームをやったりする日にする。
残りの4日は受験勉強に時間を当てる。中学生になって成績を落としまくったは洒落にならない。会田さんに事情を話して雷門中で使っている教科書は何処の教科書なのか教えてもらって独自に購入し、一先ずは中学2年で赤点は無いだろうと思えるぐらいには勉強しまくる。
毎日毎日勉強しまくっても意味はない。
時折ゲームやったりサッカーの基礎練習したりして息抜きをしたおかげで勉強が効率良く捗る。
「え〜っと、0311…………」
そんなこんなで過去問をやったり先の勉強をしたりして年が明けた。
受験戦争の時期だと雷門中を受けた。雷門中はマンモス校なだけあってか数百人以上の受験者がいた。倍率は低いとか聞いたりしてたけれども、気は抜けないと真面目に受験勉強に勤しんだ
「円堂、どうだった?」
「…………あったぜ!」
その結果、努力が実を結んだ。
自分の受験番号が書かれた紙を片手に合格発表の掲示板と照らし合わせていると風丸が聞いてくるのでサムズアップしてみせる。雷門中に無事に合格することが出来た。
「俺もあったぞ」
「私もあったよ」
「……はぁ〜……やーーーっと、この受験戦争から開放される」
風丸と冬花も自分の受験番号が書かれた紙と掲示板を見合わせる。
2人とも無事に雷門中に合格することが出来た……半年以上勉強漬けの日々だった。真面目に一般教養を勉強するの、スゲえ辛かった。
「コレで思う存分にサッカーする事が出来るぜ」
「サッカーに熱くなるのはいいけど、勉強はちゃんとしとけよ。赤点取ったら補習で練習時間が潰れる」
「大丈夫、2年まで勉強してきた……俺はスポーツ推薦で高校に行く」
「おいおい……」
「スポーツ推薦が無理でも工業科の高校に進学する」
3年は知らん。とにもかくにも雷門中に合格したんだ。コレから俺のイナズマ伝説がはじまるんだ。
合格したことを早速母ちゃん達に報告する。今夜は合格祝いに好きな物を食べさせてあげるって言うので食べ放題じゃない注文形式の焼き肉を頼んだ。
「会田さんにも教えないといけないね」
「……冬花……」
「どうしたの?」
雷門中に合格したのだと会田さんにも報告しようと考える冬花。
言うタイミングは今しかない……いや、今まで何度も何度もあったけど俺がヘタレだったから言えなかったんだ。
「ごめん」
「……?」
「フットボールフロンティアについて調べたんだ。最低でも11人必要でさ…………女の子の参加は認められないんだ…………」
冬花だって俺達に付き合って色々とサッカーの特訓をしていた。純粋にサッカーが大好きだって思いがあった。
でも、認められない。フットボールフロンティアは男しか出場することが出来ない大会……
「なんだそんな事で謝ってたの?」
「そんな事って、冬花試合に出られないんだぞ?冬花、今までめっちゃ努力してたじゃん。俺のゴッドハンドを破ってやるって色々とやってDFが向いてるってDFの特訓を会田さんに頼み込んでたりしたの知ってんだぞ!」
「確かにフットボールフロンティアに出られないのは辛い事だよ……でも、サッカーが出来ないって事じゃないんだよ。サッカー協会公認だったり非公認だったりする男女混合のサッカーの大会とかもあるし……知ってたよ、女の子がフットボールフロンティアに出られないの」
「……そう、なのか?」
「うん…………だからマネージャーとして頑張ろうかなって……頑張る皆を、守くんを支えてみたいなって思ってるの。サッカーと関わるのはなにも選手としてだけじゃないよ」
「…………そっか…………なんか、俺、1人で勝手に悩んでたのバカみてえだな」
「ううん、バカじゃないよ。守くんは必死になって考えててくれてた……ありがとね」
「……おぅ……」
「守くんはきっと日本一になる。だから私は日本一のチームを相手にする事が出来る……コレで充分だよ」
冬花はフットボールフロンティアに女子が出場することは出来ない事を知っていた。マネージャーとして頑張ろうかなって考えていた。
ダメだなぁ、円堂守以上に人の気持ちに鈍感だな………けど、コレで後顧の憂いを断った。迷いなくサッカーをする事が出来る。
「世界一を目指す……先ずは日本一からだな」
ということでフットボールフロンティアはこんな感じになります。
1は男子しかいなくて2は公式戦じゃないから女子ありで3はなんか男子しか選ばれてなくて、GOはなんか普通に女子参加できて、GO2は黄粉が雷門イレブンに参加してて、ギャラクシーは最初から野咲居た。
アレスの天秤時空は1年後なので許してちょ。
投稿速度
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出来たら即座に出せ
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10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
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一気に纏めてから一気に出せ
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週一ぐらい
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自分のペースでいいぞ