教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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雷門中サッカー部始動

 

「で、お前等何者なんだ?」

 

 プロトコル・オメガとの試合が終わり15分ぐらいが経過した。

 疲労感はかなり残っているけれども少しだけ体力が回復したのでテンマーズのユニフォームから雷門中の制服に着替えた。

 

 無事にプロトコル・オメガを撃退する事が出来た。

 俺を脅かす存在を撃退する事が出来たからそれで良しだがイマイチ状況が掴み取る事が出来てねえ風丸が天馬達が何者なのかを尋ねる。

 

「俺達は10年後の未来の雷門中からやって来たんです」

 

「僕は200年後、この時代から見れば210年後かな?」

 

「………………突拍子もない話だな」

 

「信じてください!」

 

「風丸、あんなスゲえ技術を持ってる奴なんて未来からじゃねえと来れねえんだ……タイムマシンって実現出来たんだな」

 

「うむ!80年ぐらい経てば作られるぞ」

 

「ワンダバ、あんまり未来の情報を教えちゃダメだよ。未来が大きく変わる」

 

 やっぱ80年ぐらいあればタイムマシンが作られる世界線なんだな。

 風丸は俄には信じ難いが、あんなオーバーテクノロジーな技術を見せられると未来からやって来たと信じるしかない。

 

「なんで円堂くんをサッカーが出来ないぐらいまで怪我をさせようとしたの?」

 

 なんとか話を飲み込んだ秋。

 未来から来た人間が何故に俺を潰しにかかったのか疑問を抱いていた。

 

「円堂さんは日本のサッカーを大きく発展させる鍵なんだ」

 

「守くんが?」

 

「はい!円堂監督はスゴいんですよ!雷門を日本一に導きイナズマイレブンと呼ばれて、イナズマジャパンのキャプテンとして日本を世界一に導いて公式戦無敗のまま雷門中を卒業したら高校サッカーで日本一を取って天皇杯で高校生初の優勝して、現役高校生のJリーガーになって高校を卒業後に海外のプロリーグで活躍してて…………W杯とオリンピックで日本に金メダルを持ち込んだんですよ!!」

 

 キラキラと目を輝かせて俺の未来を語ってくれる天馬。

 イナズマイレブンとして活躍している円堂守については色々と知っているけれども、その後の円堂守についてはあまり語られていない。

 そうか……俺、ちゃんとプロとして活躍したりしてるのか。金メダルっていう世界一の証を掴み取る事が出来たのか……円堂守としての役割は少しは果たす事が出来たみてぇだな。

 

「天馬、俺のこと監督って言ってたけど雷門中で監督してるのか?プロリーグで活躍してるんじゃねえのか?」

 

「それが円堂監督のスタイルと新しく監督になった人のスタイルが噛み合わなくて、不仲で怪我を理由に干されかけてるんです。そんな時にフィフスセクターが……」

 

 知りたくなかったな、そんな裏事情。

 原作だと故障してて一時的に監督になってるんだったっけ?25だから、まだ選手として活躍する事が出来る筈だ。

 

「だからあんまりベラベラと未来を語ったらダメだってば、未来が変わっちゃうよ」

 

「大丈夫だろ、プロトコル・オメガが来なかった世界線も存在してるし、プロトコル・オメガが来て俺がサッカーをする事が出来ないぐらいの怪我を負わされる世界線も存在してるし、天馬達が助けに来てくれた世界線も存在してる…………多分だけど、コレから俺は天馬の知っている円堂守とは似ているけど異なる世界線の円堂守になる」

 

「そう、なんですか?…………でも、円堂監督は円堂監督ですよ!」

 

「……そっか……」

 

 眩しいな、天馬は……流石はマジの主人公だ。俺みたいな紛い物じゃねえ。

 

「大丈夫なのかな……またプロトコル・オメガがやってくるかも」

 

「円堂さんが雷門中サッカー部を作れる様に歴史の改変を阻止する事が出来た……多分、プロトコル・オメガは円堂さんの前にはもう現れないよ」

 

「歴史を改変する力と歴史を正そうとする力がぶつかって歴史を正そうとする力が勝利した。問題は無い」

 

 冬花は今回は撤退させる事に成功したがまた襲ってくるんじゃないかと危惧する。

 しかし優一が雷門中サッカー部を立ち上げる事を阻止する事を阻止する事が出来た。歴史の分岐点を守り切る事に成功したので心配はいらないと言い、ワンダバも問題は無い事を教えてくれる。

 

 流石にまたプロトコル・オメガが襲来してきたら勝てる自信がねえ。

 今回は天馬や優一が化身アームドとかやってくれたり時空の共鳴現象で魔神グレイトに化身アームドにダイヤモンドハンドを使える様になったからなんとか勝てたけども、次やったら多分負ける。

 

「アルファはなんでミキシマックス解除したんだ?」

 

 魔神グレイトの化身アームドのダイヤモンドハンドは1回しか出来なかった。

 アルファはミキシマックスしてまだまだ余裕があったっぽいのに、急に解除した。その後は苦しんでいた。もう一回十握剣や天羽々斬撃たれてたら負けていたぞ。

 

「ミキシマックスは受け入れる側の器も大事だ。スサノオノミコトはオーラとして凄まじいものだ、恐らくはアルファの肉体がスサノオノミコトのオーラに耐える事が出来なかったのだろう」

 

 やっぱドーピングとかすると痛い目に遭うんだな。

 ミキシマックスにも限界がある事を教えてくれた……けど、凄まじかったな、ミキシマックスしたアルファの天羽々斬と十握剣。ミキシマックス、ドーピングみたいなもんだけども…………公式戦じゃないならありか?

 

「とにかくコレで円堂守の歴史改変を阻止した、世界が円堂守がサッカー部を作ると確定する!サッカーの発展を守ることは出来たんだぁ!!」

 

「コレも優一さんが来てくれたおかげです……でも、なんで優一さんがここに居るんですか?」

 

「天馬くん、最初に言った様にオレは君の知っている剣城優一じゃないんだ」

 

「……どういう意味ですか?」

 

「君の知っているオレは子供の頃の怪我で京介を庇って足が動かなくなった。でも、エルドラドが京介の歴史を改変した為にオレは怪我をしなかった、だからサッカーを続ける事が出来ていたんだ」

 

 俺はなんだかんだで無事に終われば何故に優一がここに居るのか天馬は尋ねる。

 優一は自分が天馬の知っている剣城優一じゃない、剣城京介の歴史を改変した事により生まれた剣城優一だと教えてくれる。

 

「オレがここに来た理由とか色々と語りたいけど、それは現代に戻ってから教えるよ……京介がどうなってるのか、見れば分かる筈だから」

 

「っと…………もう夜だな……そろそろ帰らねえと母ちゃん達に怒られる」

 

 詳しい話はここでしてくれない。

 気付けば時刻は夜になっている……ここ、フットボールフロンティアスタジアムだから家に帰るのに結構な時間が掛かるから母ちゃんに怒られるな。

 

「天馬、今の俺が力を貸すことが出来るのはここまでだ……多分プロトコル・オメガはまだ歴史改変してくるから気を付けろよ」

 

「はい!…………円堂監督」

 

「なんだ?」

 

「何時かなんのしがらみも無い本物のサッカーで勝負しましょう!」

 

「……ああ!この戦いが終わったら一緒にサッカーやろうぜ!」

 

 天馬との約束を取り付け、天馬達はイナズマTMキャラバンに乗って未来に帰っていった。

 ……………激闘だったなぁ…………。

 

「あぁ、体のあちこちが痛い…………こりゃ明日は筋肉痛だな」

 

 なにはともあれ、円堂守伝説を阻止するという未来は回避された。

 体の節々が痛むのだが耐えてフットボールフロンティアスタジアムを後にし、家に帰ると滅茶苦茶怒られた。何時までほっつき歩いているんだと普通に怒られた…………こう、さ。無いの?時間が経過していたと思っていたら時間が経過していないとかいうオチがさ。

 

「お、ぉぉお………」

 

 そんなこんなで次の日、滅茶苦茶筋肉痛になっていた。

 アイシングとかクールダウンとかそういうの無視して何事もなく夕飯食って風呂に入ったのが良くなかった事なんだろうか?

 

「冬花、おはよう!」

 

「お、おはよう守くん……っ」

 

「あ〜無理しなくていいぞ」

 

 予想通りと言うべきか冬花も筋肉痛に苦しんでいた。

 笑顔を保っているが足がプルプルと震えている。ちゃんとした試合があんなにも体力を使うものとは思いもしなかった。

 

「昨日帰ったら母ちゃんにめっちゃ怒られたよ」

 

「私もお父さんに怒られちゃった」

 

「……冬花のお父さんってどんな人なんだ?」

 

「星章学園で数学教師を務めてて、サッカー部の監督もやってるよ」

 

 …………フェイ達が来たから、脅威の侵略者ルートかと思ったけどもアレスの天秤ルートなのか?

 未来の知識をベラベラと言うんじゃないとフェイに天馬が注意を受けていた。多分コレから俺は天馬が知る俺とは異なる俺になるんだろうな。

 まぁ、未来の事はあんまり気にしないでおこう。天馬に世代交代している、真の主人公である松風天馬ならばなんとかなるか。

 

「じゃ、また放課後に」

 

「おう」

 

「あ、円堂くん……大丈夫?」

 

「結構キツい」

 

 また後でと教室が別なので分かれて今度は秋と会う。

 秋は俺が平気な顔をしているけれども体がプルプルと震えているので心配してくる。割と結構厳しい……けどまぁ、日常生活が出来るか出来ないかで言えば出来なくもない。

 

 幸いにも今日は教科書の配布とか委員会決めだったりした。

 コレで普通の授業があるとか言われれば結構キツい…………寮がある部活ガチ勢の高校とかコレが当たり前ってなんか尊敬するよ。

 

「よ、よぉ円堂」

 

「大丈夫か?」

 

「な、なにコレぐらいは…………それよりも今日はハンコを持ってきたから入部届書けたぜ」

 

 多分1番走り回っていた風丸は結構疲れている。

 足がプルプルと震えているが、風丸は根性を見せてくれて入部届を出してくれる。早速、入部届を冬海に出しに行ったので俺達は先に部室に向かって掃除をはじめる。

 

「使われてねえからって普通は手入れするだろうに、学校側なに考えてんだよ」

 

 他の部室は綺麗になっているがサッカー部は放置されている。

 部室掃除が大事なのは分かるけれども、学校側なんで今までサッカー部の部室を放置してたってばよ。

 

「学校の運営方針に文句があるのかしら?」

 

「……お前は確か、新入生代表で挨拶してた……雷門夏未!」

 

「あら、知っててくれたのね」

 

 サッカー部の部室に対して文句を言っていると1人の女子生徒が声をかけてくる。

 入学式の新入生の挨拶で総代を務めていた雷門中の首席合格者……賢いんだよな。

 

「雷門中は部活動が盛んなマンモス校、活動が盛んで部員の多い部活に予算を割くのは当然の事よ。40年前には存在していたけど、今じゃ影も形もないサッカー部になんて力を入れるわけないでしょう」

 

「ならスゲえ活躍したら部費とか回してくれるのか?」

 

「ええ、回してあげるわ……と言っても、まともに試合すら出来ない人数だから活躍すら出来ないでしょうけど。精々試合に出れるように頑張りなさい」

 

 なんか嫌味だな、この頃は。

 しかしまぁ言っている事に一理はある。部活動が盛んなマンモス校で盛んでもなんでもない部活動に予算を割くなんて事は出来ない。

 

「お、サッカーボール」

 

 諸事情があったとはいえ入学式早々に夜遅くまで外を出歩いていた為に早く帰って来いと母ちゃん達に言われている。

 中々に掃除が進まない。部活動紹介の時に出たかったけれども夏未の奴が部室すらまともに片付ける事が出来ていない部活に部活動紹介に参加する資格は無いと言われてしまい、部活動紹介に出ることが出来なかった。

 

 理事長の娘は権力が強い。既に生徒会に入っている、来年には生徒会長の座に君臨しそうだぞあいつは。

 しかし言っている事には一理あるので反論することが出来ない。先ずは部室を掃除しようと掃除していると沢山のホコリまみれのサッカーボールが出てくる。公式戦で使える5号サイズのサッカーボールだ。

 

「守くん!」

 

「ん、どうした?」

 

「こんなのがあったよ!」

 

 汚れているサッカーボールを手入れしていると冬花がなにかに気付く。

 なんだろうと思っていると【サッカー部】と書かれた看板を手にしている。

 

「おぉ…………サッカー部の看板………そうか………やっぱり此処がサッカー部だったのか」

 

 サッカー部の看板を見て此処がサッカー部だったのだと実感する。

 いや、分かっていた。分かっていたんだぞ、此処があのイナズマイレブンのサッカー部だというのを。サッカーボールを手入れし綺麗に磨き上げて外についているホコリも落とせば掃除が完了する。

 

「ふぅ、やっと終わったな」

 

「ああ、けどやっと始まったんだぜ」

 

 思った以上にサッカー部の部室の掃除に時間がかかった。

 サッカー部の部室の掃除が終わった事で風丸は一息ついたが、ここからだ。ここからがイナズマイレブンの伝説が始まるんだ。俺はサッカー部の看板を手にして部室の前に付けた。

 

「よし、じゃあ軽く校外10周するか」

 

「その前に部員集めだろう……この前みたいな非公式の試合なら久遠が出ることが出来るけども公式戦は、フットボールフロンティアは男しか出れない。俺とお前しか居ないんだ…………部活動紹介に出れなかったのが痛いな」

 

「大丈夫だって。サッカーをやりたい奴は居る!雷門中500人以上も生徒が居るんだから9人ぐらい簡単に集まるさ!」

 

「だといいんだが」

 

「さぁ、サッカーの練習をしよう!この前の試合で色々と力が足りないのが分かった!頑張らねえと」

 

「……ああ、そうだな」

 

「雷門中サッカー部始動だ!」

 

「サッカー部?」

 

「え、ここサッカー部なんてあったっけ?」

 

 俺が雷門中サッカー部始動だと高らかに宣言すれば2人の男子生徒がこちらを見てくる。

 雷門中にサッカー部なんてあったのか?とこの前の部活動紹介には出ていなかった事を知っているので意外そうな顔をしているので俺は2人の元に駆け寄る。

 

「お前等、サッカーやってたのか?」

 

「まぁ……ちょっとな」

 

「ちっちゃな頃からFW一筋だ…………しっかし、雷門中にサッカー部なんてあったのか?この前の部活動紹介の時に出てなかったぜ」

 

「それが今年出来たばっかなんだよ……一緒にサッカーやらないか?日本一どころか世界一を目指そうぜ!」

 

 2人の男子生徒をグイグイっと引き込む。

 俺に1人は引っ張られるがもう一人はジッとサッカーボールを見つめている……なんだ?

 

「日本一、世界一ね……」

 

「な、なにかおかしい事を言ったか?」

 

「皆、上を目指してそいつを口にする。本気でやる以上はてっぺん目指すのは当たり前だ……お前、マジでやろうってのか?」

 

「ああ……何時かはW杯やオリンピックで金メダルを取る。日本のサッカーの地位を向上させてF1層にゴールデンタイムで地方じゃない大手のテレビ局がパ・リーグやセ・リーグじゃなくてJリーグを見るようにしてみせる」

 

「意外と欲に塗れてるな…………でも、サッカーか。面白そうだな」

 

「……お前、名前は?」

 

「俺?俺は円堂守、GKだ」

 

 1人は面白そうだなと興味を持ってくれるがもう一人はまだ何かを考えている。

 名前を聞いてくるのでついでだからとポジションを答えるとニヤリと笑みを浮かび上げた。

 

「ボールを寄越しな……俺と勝負しろ!」

 

「お……じゃあ、勝ったら入部してくれるよな?」

 

「勝っても負けてもサッカーはやる……ただ俺がゴールを任せても問題ねえのか見てやるんだよ。本気で日本一目指してるってなら腑抜けたGKにゃ用はねえ」

 

 いいね、面白い感じの展開になってきたぞ。

 カラーコーンを部室から取り出して簡易的なゴールを作り出すと厳つい男にボールを渡した。

 

「いくぜ!」

 

「来い!」

 

 男は全力でボールを蹴る。

 必殺技じゃない……けど、必殺技に限りなく近いぐらいにパワーが籠もっている。こいつは俺が信頼できるGKなのか見ようとしている。GKは唯一ボールを手で触れてゴールを守る最後の砦だ。だから、このボールはキャッチしないといけねえ。

 

「ゴッドハンド改!!」

 

 他にも色々と技があっただろうが、この技こそ円堂守の原点だ。

 ゴッドハンド改で男のシュートを受け止める…………威力が高いのかと思ったけども普通にキャッチして掴むことが出来たシュートだな、まだ風丸や冬花のシュートの方が強い…………ヤバいな、感覚が麻痺してきてるな。

 

「俺のシュートを……やるじゃねえか!」

 

「そういうお前も中々のシュートだったぜ…………あ、まだ名前聞いてなかったな」

 

「染岡竜吾だ……よろしく頼むぜ、円堂!」

 

「ああ…………お前も勝負するか?」

 

「いや、俺はしない……けど、サッカー部には入る。半田、半田真一だ、よろしく頼むぜ円堂!」

 

「おう!」

 

 染岡と半田が部員になった。




円堂守の思い描く時空最強イレブン

2の力

矢継ぎの如き幾億の怒涛の攻めを耐え抜き、攻めに変えるアイアンディフェンダー

投稿速度

  • 出来たら即座に出せ
  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
  • 一気に纏めてから一気に出せ
  • 週一ぐらい
  • 自分のペースでいいぞ
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