教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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激突 球技大会(前編)

 

「よし…………せーので見せるぞ」

 

「おう!」

 

「じゃあ、せーのっ…………全員セーフだな」

 

 GWを利用して脅威の侵略者の世界線かはたまたアレスの天秤時空なのか調べた結果、脅威の侵略者の世界線だった。

 スタンガンや催涙ガスで攻撃してくるサッカーの試合やる気ねえじゃねえかと言いたくなるようなオリオンの刻印時空じゃなくて良かった事をホッとした2週間後、中学に入ってから最初の中間テストがあった。

 

 1週間前から部活動の活動停止だと学校側から命じられている。

 軽く体を動かすぐらいならまだしも本格的な練習は絶対にするな赤点取るなって冬海に言われている……マジで形だけの顧問だよ、あいつ。

 

 テスト期間が終わり採点を終えて中間テストの結果が帰ってきた。

 中間なので国数英理社の五教科だけで、各教科の点数と合計点が書かれた紙を学校側から貰えたので見せ合って……誰一人赤点が居なかった事をホッとする。流石に中学1年生の一学期の五教科で赤点は洒落にならない。

 

「秋さん、スゴいね。英語98点で学年二位だなんて」

 

「アメリカにずっと居たから英語はペラペラなの……冬花さんも全教科90点代だなんてスゴいね」

 

「頑張ったからね」

 

「いやぁ、良かった。赤点取ったら追試あるって聞いてたからな」

 

「くそ、俺がビリかよ」

 

 各教科の点数と合計点を見て染岡が悔しがる。

 順位的に冬花、秋、俺、風丸、半田、染岡である。俺は国語が90点だけど英語が71点と足を引っ張り他の教科が80点台だった。

 風丸は80点台、半田は全教科70点台と平均的で染岡は英語と数学が60点台だった…………一学期の中間でコレだから二学期とか来年が恐ろしい。真面目に勉強しとかねえといけないのがよく分かる。

 

「よし、じゃあランニングからするぞ」

 

「「「おう!」」」

 

「失礼するわ…………汚いわね」

 

「んだよ、雷門夏未じゃねえか……サッカー部になんか用事でもあんのか?」

 

 今日から部活動が再開されるので軽めの40分のランニングをしようとすると夏未がサッカー部の部室に入ってきた。

 染岡はなにしに来たんだと邪見している……マジでなにしに来たんだろ?まだこの時期はマネージャーやるとか言い出さないだろう。

 

「貴方達に用事は無いわ。ただ道具が使えるかどうか確認しに来ただけよ」

 

「道具が使えるかって、なんの?」

 

「サッカーに決まってるでしょ」

 

「サッカーって…………お前サッカーやんの?」

 

「違うわよ!今度の球技大会、テニスと三角ベースの野球と卓球とドッジボールともう1個なにかあれば良いってなったからサッカーに決まったのよ。貴方達がちゃんと道具を手入れする事が出来てるかどうかの確認を…………重っ!?」

 

「あ、それ特別製のボールだから」

 

 サッカーボールが積まれている籠に置いてあるエイリア印のサッカーボールを持ち上げようとする夏未

 日頃から鍛えている俺ですら結構な重さだと感じる物なんだから全くと言って鍛えていない夏未にはめっちゃ重いものだろうな。

 

「普通のサッカーボールならあるぞ……にしてもサッカーがあるのか」

 

「ええ……まぁ、貴方達には関係無い話だけど」

 

「関係無いってどういう意味だよ?」

 

 球技大会にサッカーがあるのならばやるしかないと思っている半田。

 夏未は分かってないなと呆れていた。

 

「テニス部はテニスを、卓球部は卓球を、野球部は野球を選択する事が出来ないのよ……まぁ、まともにサッカー出来る人数が揃っていない貴方達には関係無い話ね」

 

「確かに俺達ゃ人数揃ってねえけど滅茶苦茶強えんだぞ!!」

 

「落ち着け、染岡」

 

 サッカーが出来ていない事を笑う夏未。

 染岡が怒るが風丸が宥めて喧嘩にならない様にしている。

 

「夏未さん、私達は強いんですよ!」

 

 弱いとか雑魚扱いされてることをやっぱり許せないと冬花も怒る。

 

「じゃあ、勝負してみるかしら?」

 

「勝負……誰が行く?」

 

「誰が行っても勝つに決まってる……ジャンケンで決めるか」

 

「よし、ジャンケン」

 

「「「「「「ポン!」」」」」」

 

 染岡の提案に賛成して一斉にジャンケンをはじめて……秋が一人勝ちした。

 6人居るジャンケンで一人勝ちする確率って相当低いんだけども、一発で勝つとか相当幸運だな……って

 

「秋も普通に参加するんだな」

 

「うん……マネージャーも良いけども、たまには体を動かしておかないと……私の勝ちって事で、私と勝負よ、夏未さん!」

 

「……マネージャーである木野さんが相手だなんて随分とナメられたものね」

 

 普通は選手が出てくるものだが、ジャンケンで一人勝ちしちまったから仕方がねえ事だ。

 普通のサッカーボールを手にしてコーンとロープを用いて簡単なゴールを作って秋はGK用のグローブを装備し、夏未は何時の間にやらジャージに着替えていた。

 

「力の差を教えてあげるわ……えいっ!……」

 

「あのっ……空振ってますよ?」

 

 1回勝負のPK的な感じの戦いが始まって夏未はボールを蹴ろうと足を振ったのだが……空振った。

 今の動きで分かる。夏未が完全に素人だという事を、秋が空振っている事を指摘すると夏未は顔を真っ赤にする。

 

「い、今のは練習よ!次は本気で決めるわ!」

 

 本気で行くじゃなくて本気で決めるって言ってるぞあいつ。

 夏未は深呼吸をした後にサッカーボールをジッと見つめた後に少しだけ距離を取ってボールをシュートし……なんか俺の方向に飛んできたので片手でキャッチする。

 

「おいおい、危ねえな……あいつ、運動音痴なのか?」

 

「体育男女別だから知らない」

 

 半田は体育男女別だから夏未の運動能力が知らないという。

 

「中間テストは学年1位って聞いたけど……」

 

「ただの頭でっかちか」

 

 風丸もまさかと言いたげで染岡も呆れていた。

 

「えっと……秋さんの勝利……でいいのかな?」

 

「いや〜流石にコレはなんかかわいそうだ。ほら、もう1回。秋、いいだろ?」

 

「う、うん、いいけど……」

 

 流石にコレで夏未の敗北が確定したのはなんかかわいそうに思える。

 夏未にサッカーボールを渡すと夏未はプルプルと震えており、ボールを地面に置いてボールをキックしてシュートするが秋は軽々とキャッチする。

 

「俺達の事、弱小だなんだの言ってた割には下手くそじゃん…………」

 

「稲妻KFCの奴等の方が上手いぞ」

 

「お前等、そういうのは裏で言え。堂々と言えばキレる」

 

 染岡と半田も呆れているがそういうのは堂々と言ったらダメだってば

 

「…………さい…………」

 

「ん?」

 

「覚えておきなさい!!この借りは必ず倍にして返すわ!!」

 

「返すもなにも俺達サッカー部は球技大会でサッカー選べねえだろう」

 

「1位になったチームとサッカー部が前半10分、後半10分の特別試合を行うわ!!」

 

「え〜…………それありなのか?」

 

「理事長の娘に不可能は無いわ!!」

 

 うわ、堂々と権力乱用するって言いやがったぞ。

 夏未は顔を真っ赤にしながら俺達に対して宣戦布告してきた。

 

「素人相手に勝っても全然威張れねえよ……モチベーションなんかくれよ」

 

「………じゃあこういうのはどう?私に勝てたら貴方達サッカー部は夏休みの宿題免除よ」

 

「よーしやるか」

 

「夏休みの宿題免除はデカい」

 

「点取り屋の仕事の見せ所だな」

 

「待て、お前等……夏未は自分に勝てたら夏休みの宿題免除って言ってる。夏未が1位のチームじゃなかったら、最初から無かった扱いにされる。1位のチームと戦って勝ったら夏休みの宿題免除にしろ!」

 

「っ……っ」

 

 モチベーションを上げるために夏休みの宿題免除を提示した夏未。

 半田や風丸、染岡が一気にやる気を出したがこのルールには穴がある。夏未が1位のチームにならなかった場合、最初から夏休みの宿題免除の話が無かった事になる。

 

「円堂くん、遠回しにスゴく挑発してるよ……」

 

「……今に見ておきなさい!!6人の男女混合のサッカーよ!」

 

 夏未は備品であるサッカーボールを持って走り去っていった……あの、サッカーボール、サッカー部の備品なんだけども。

 

「へっ、夏休みの宿題免除は貰ったぜ」

 

「いやいや、油断してたらダメだってば……ていうかサラリと6人制って言ってたな」

 

「私も参加するのね……いいんだけど」

 

「じゃあ、夏休みの宿題免除の為に球技大会に向けて特訓だ!!」

 

 夏休みの宿題免除は割と大きい。

 今頃はフットボールフロンティアの予選とかが各地で行われているのだろうが、人数が足りない俺達は出ることが出来ない。狙うのは来年からで今はじっくりと時間を掛けて練習に励む……夏休みの宿題免除でモチベーションが上がるぜ。

 

「っく……なんで曲がるのかしら?」

 

 一方の夏未はサッカー部から持ってきたサッカーボールでゴールにシュートを叩き込む練習をしているのだが上手く行っていない。

 体力テストとかでは全項目平均以上を叩き出してるらしく決して運動能力が悪いとかいうのではない。

 

「お嬢様、そうではありませんよ」

 

場寅(バトラー)?」

 

「ただ力任せに蹴ればいいというものではありません」

 

「貴方、サッカーが出来るの?」

 

「執事たるもの紳士のスポーツの1つこなせなくてはなりません……昔取った杵柄と言いますかね。いいですか、シュートとはこう撃つのです」

 

 元イナズマイレブンの場寅から夏未は指導を受けていた。

 翌日、球技大会が来週あるから出る種目を決めとけとの通達があり俺達は各々で出る種目を決めた。夏休みの宿題免除は割と大きいので本気で挑む。

 

「来い、円堂!」

 

「いくぞ風丸……オラァ!!」

 

「見切った!!っ、なに!?」

 

「魔球トンボールだ!!」

 

 そして球技大会当日だ。

 俺は三角ベースがルールな野球を選択した。1番体力使わなさそうな種目かなと思っていたので野球を選択したが風丸も同じ事を考えていた様で風丸も野球を選択していた。

 

 モチベーションを上げる為に優勝したらハーゲ◯ダッツを優勝チームに渡すと理事長から通達があったのでクラスの一員は燃えている。

 ジャンケンで決めた結果、俺がピッチャーをすることになり風丸のクラスとぶつかる。風丸は足が早いから軽めのゴロでも確実に一塁打になる。牽制球を投げて風丸を塁に歩かせるという手も無くは無いのだが、真っ向から風丸を倒したい。

 

 俺はフォームとか気にせずに全力で投球すれば風丸は見切ったとバッドを振るのだがボールは空中で止まり、再び動き出した。

 これぞ必殺の魔球、トンボールだ……え、それは作品が違うって?超次元サッカーが存在している世界ならば野球が超次元だってなんもおかしくねえってばよ。同じ小学館で同じコロコロコミック掲載作品だから怒られないよ。

 

「次は(ワンダー)(ワイド)(ホワイト)ボールだ!」

 

「見切った!ドライバーショット!!」

 

「とうっ!」

 

「っく……」

 

 WWWボールをあっさりと攻略してくる風丸。

 幸いにも直ぐにキャッチする事が出来たので風丸の得点になる事は無い。風丸のアウトで攻守が逆転し、俺達のクラスの回に回った。

 最終回だから点を上げればサヨナラ勝ちだ……風丸がピッチャーじゃないのは残念だが、勝負には勝たせてもらう。

 

「いくぞ、円堂!」

 

「キャモォン!!」

 

 風丸のクラスの奴がボールを投げてくる。

 サッカーのシュートの速度に比べれば遅いとバッドを思いっきり振り被るとボールは飛んでいくのだが風丸が直ぐに走り出していた。

 

「お前が撃つことは想定済みだ!」

 

「っふ、お前の事だからボールを恐れずにキャッチしに来ると思ってたぜ」

 

「ボールが浮いてる!?」

 

「これぞ逆トンボールだ!!今のうちに」

 

「円堂」

 

「アウトーゲームセット!」

 

「え……」

 

「いや、空中で静止してるだけのボールで後になって動き出すなら先に掴んどけばいいだけだろう」

 

「ぎゃああああ!しまったぁああああ!!」

 

 逆トンボールにそんな弱点があるだなんて……いや、冷静になって考えてみればそうだよな。

 潔く逆シオカラ赤トンボールで挑んでおけばよかった。風丸のクラスに負けてしまって風丸のクラスの優勝に終わり、ハーゲ◯ダッツは風丸のクラスの物になった。

 

「円堂、お前サッカーじゃなくて野球やれよ」

 

「いやいやいや、俺はサッカー少年だからな」

 

 超次元ベースボールを繰り広げていた俺達を見て野球部の奴等がスカウトしてくる。

 野球部は嫌だ……なんか部のルールとして丸坊主にならないけねえとか色々と厳しいルールがある。先輩後輩を理由にパシリとか色々と厄介なクソみたいなルールを作ってる部活動になんざ入ってたまるかってばよ。

 

「ハー◯ンダッツ貰えたのは風丸だけか」

 

 そんなこんなで他の競技も大体終わる。

 サッカー部の面々でハーゲンダ◯ツを手にする事が出来たのは風丸だった……染岡はドッジボール、半田と秋はテニス、冬花は卓球を選んでいたがやっぱり他の競技で上な奴は上なんだなと思い知らされる。

 

「円堂、体力残してんだろうな?今日は木野が加わってるから、GKじゃなくてリベロだぞ」

 

「大丈夫大丈夫」

 

「守くん、檸檬の蜂蜜漬けを食べて栄養チャージしてね」

 

「ああ」

 

 割と全力で三角ベースの野球をやっていたけれども、体力はまだまだ残っている。

 冬花が檸檬の蜂蜜漬けが入ったタッパーを出してくるので染岡や俺は頂いて栄養チャージ。全快とはいかないけれども、体力は回復する。

 

「皆、大変よ!」

 

「どうした?」

 

「もしかして負けたのか?」

 

「とにかく来て!」

 

 休むのに力を入れていると秋が慌てていた。

 何事なのかとグラウンドに向かえば6人制の男女混合のサッカーの試合が行われていたのだが5−0と結構な大差がつけられていた。

 

「ふっ、どうかしら?」

 

 試合終了のホイッスルが鳴ればドヤ顔の夏未。

 どうやらこの少しの間で滅茶苦茶特訓をしてきたみたいだな。

 

「いや〜雷門の奴スゴかったぞ。1人でハットトリック決めてた」

 

 審判を務めていた生活指導の菅田先生は圧巻だったと語る。

 どうやってこの短期間でパワーアップを果たす事が出来たのか気になって夏未を見れば夏未は執事のバトラーさんからドリンクを頂いて飲んでいた。そう言えばあの人は元イナズマイレブンなんだよな。

 

「今回は木野がGKだからな……冬花、夏未のマーク頼んだぞ」

 

「うん」

 

「お前等、雷門だけのワンマンチームだと思ってたら違うからな」

 

「え、違うんですか?」

 

 夏未が点を上げたと言っているのが聞こえるので冬花に夏未をマークしてもらう。

 夏未さえマークしておけばどうにでもなると考えていると菅田先生がアドバイスを入れてくれる。

 

「えっと、あいつ…………松野が意外と良い仕事をしてるんだ。雷門がハットトリックに成功したが雷門以外にも松野が点を上げてる試合もあったんだ」

 

「……!」

 

 菅田先生が夏未以外にも注目すべき選手が居ると教えてくれる。

 それはそう……未来のイナズマイレブンの1人であるマックスこと松野空介だった。




円堂守の思い描く時空最強イレブン

6の力

裏の裏のそのまた裏をかき続け相手をゴールに辿り着かせないミステリーディフェンダー

投稿速度

  • 出来たら即座に出せ
  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
  • 一気に纏めてから一気に出せ
  • 週一ぐらい
  • 自分のペースでいいぞ
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