教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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後輩は増えたけれども

 

 風丸のメイド服姿から色々とあった。

 冬花が何処であんな物を入手したのか体育委員会に聞いたり、風丸のメイド服姿の写真を持っている事を知られて俺にホモ疑惑がつけられていた。冬花がコッソリ、濃い店で撮ったであろうメイド服写真をくれたり月1ぐらいで現れるウルビダにも見られたが「安心しろ、俺はおっぱい星人だ」といえばジャッジスルー2をくらったが俺はへこたれない。

 

 影野が入部してくれたので雷門イレブンは6人に秋と冬花を入れれば8人だが……それ以降は部員が増えていねえ。

 体育祭や球技大会でそこそこの活躍をしたのだが、サッカー部は部活動カーストの中でも最下位である。幸いにも夏未は一応は認めてくれているので部費は普通の部活動と同じぐらいになっている。

 

 春のフットボールフロンティアは帝国が優勝し、秋のフットボールフロンティアも帝国が優勝した。

 秋のフットボールフロンティアの決勝戦の対戦カードが帝国と木戸川清修だった。一応は気になって木戸川清修の準決勝を見たんだが、豪炎寺は木戸川清修の中でも頭1つ浮いている選手だった。武方三兄弟も中々だったけれども豪炎寺の方が1つ浮いていて……帝国を倒す危険性を孕んでいるからと影山にやられちまった。

 

 本物の円堂守ならばなんの迷いもなく夕香ちゃんを助けるだろうが、俺はそれが出来ねえヘタレだ。

 ホントに情けないと思いつつも時が過ぎていき、俺達は2年生になった。

 

「俺達はサッカー部だ……口で言うよりもやった方が早いよな。マックス!」

 

「よっと」

 

 2年生になったので去年は出ることが出来なかった部活動紹介に参加出来る。

 色々と考えてみた結果、マックスに色々とパフォーマンスをしてもらい染岡がカッコよくシュートを決めるという考えに纏まった。

 やっぱりこう……目標みたいなのを持っておかないとさ。俺達も頑張って成長すればああなるんだというイメージ戦略を得なければならない。マックスは器用にリフティングをして1年生達に注目を集めれば染岡にパスをする。

 

「ドラゴンクラッシュ改!!」

 

「真ブロンズハンド!」

 

 染岡は真っ向から俺にドラゴンクラッシュを叩き込んでくる。

 コレをキャッチする事が出来なければGK失格だと右腕を青銅の硬さに変えた後にドラゴンクラッシュ改をキャッチする。

 

「皆、俺達は何時でも待ってるからな!」

 

 取りあえずはカッコよく決まった……筈だよな?

 冬花がサッカー部の部室が何処にあるのとかサッカー部は何曜日に活動しているとか細かな事を説明してくれる。休みが存在している部活動……ブラック部活動なんて騒がれる近年を考えれば雷門中サッカー部はかなりホワイトな部活動だと俺は思う。

 

「アレで良かったのかな?」

 

「どうだろうな?」

 

 そんなこんなで俺達の授業も終わった放課後。

 部室で今日行った部活動紹介について色々とマックスと染岡は談義を交わす。半田と影野と風丸には今回は引いてもらっている……講堂は狭いから風丸の素早さを生かせないし、影野のプレイは見せるのが難しいから仕方がない。半田は……マックスとのジャンケンに負けたからな。

 

「きっとサッカーをやりたいって奴は居るって……お前等だってサッカーが楽しいからやってるだろ?」

 

「ま、そうだね。キャプテンが居れば退屈だけはしないし」

 

「結局、円堂から未だにゴールを奪えてないからな…………」

 

 マックスと半田はウンウンと俺の言葉に頷いた。

 コレでいい……今はゆっくりでいいんだ。そうじゃないとダメだ……俺はキャプテンで部長だから俺がしっかりとしておかねえと。

 

「…………誰か来る」

 

「ん?」

 

「あ、あのぉ!サッカー部の部室ってここって聞いたんスけど」

 

 色々と考えていると影野が部室に誰かがやって来る事に気付いた。

 冬海か夏未のどっちかかと思っているとサッカー部の部室のドアが開いて巨漢な男が居た…………。

 

「な、言っただろ?サッカーやりたいって奴は居るって」

 

「お、俺達も入部希望でヤンス!」

 

「サッカー、やりたいです!」

 

「あ、じゃあ入部届とかを担任に出してね……」

 

 巨漢な男の後ろから小柄な男子と栗みたいな男が出てきた。

 あの勧誘は決して失敗じゃない。やったと心の中でガッツポーズを取る。

 

「自己紹介だ。俺はキャプテンで部長の円堂守!右から風丸、染岡、マックス、半田、影野でマネージャーの秋と冬花だ……じゃ、1人ずつ」

 

「お、俺は壁山ッス!ポジションはDFッス!」

 

「僕は少林です!拳法を活かしたサッカーをします!」

 

「栗松でヤンス!好物は栗でヤンス!」

 

「お〜……いやぁ……やっとか……」

 

「円堂くん?」

 

「あ、いや、やっとちゃんとした感じになったなって」

 

 壁山達の入部によってイナズマイレブンが間もなく近付いてきている事を実感する。

 暫くすれば豪炎寺とかもやってくる……あ、でも豪炎寺は最初は入部しねえか。まぁ、なんとかイナズマイレブンになりそうだ。

 

「ひーふーみー…………まずいな」

 

「ん、なにがまずいんだ?」

 

「円堂くん、私と冬花さんを除いたらまだ9人だから公式戦に出れないよ」

 

 困った顔をしている風丸と秋。

 何事かと考えてみればまだ公式戦に出れる人数が集まっていない事を指摘する……そうだよな、まだ目金が入部してないから11人じゃない……ん?

 

「え、秋、なんて言った?」

 

「だからまだ9人しか居ないよ」

 

「……え〜っと……円堂()風丸()半田()染岡()マックス()影野()壁山、()少林()栗松()…………え……………」

 

 秋に指摘されたので人数を数えてみれば9人だった。

 なにかの数え間違いじゃないのか3回ぐらい数え直してみるものの男は9人しか居なかった……え……え……いや、ちょっと待て。なにかおかしいだろう。目金抜きで10人で目金を合わせて11人になる筈だ。それなのに9人しか居ない。

 

「お、お前等の他にサッカー部に入りたいって言ってた奴は居たか?」

 

「いえ、他のクラスメイト達はもう入りたい部活を決めてるとかで早いところなら入学式から入ってるでヤンスよ」

 

「…………え〜っと…………どうしよう」

 

「どうしたもこうしたもあるかよ。俺達はサッカー部だ……去年みたいに球技大会や体育祭で活躍すりゃ入部してえって奴は来るだろうよ」

 

 誰かが足りないが誰が足りないのかが分からなかった。

 困り果ててると染岡は去年みたいにすればいいとアドバイスを送ってくれるのだが、俺が言いたいことはそうじゃない。このままだと人数集めに手間取ってしまう。いや、マジで……誰だっけ?後足りないの。

 

「円堂、さっさと行くぞ」

 

「あ〜うん」

 

 グラウンドは借りる事は出来なかったけれども、サッカーの練習はそれだけじゃない。

 1年達にジャージを持ってきているかどうかを尋ねてみればちゃんとジャージは持ってきてくれている様で部室で着替えてもらい軽く学校の外周を5周する。

 

「…………まずいな………」

 

 11人居なければサッカーはする事は出来ない決まりになっている。

 男女混合の競技であるならば出ても良いけれどもフットボールフロンティアの公式ルールは男子のみとなっている。このままだとイナズマイレブンの物語が始まらない……

 

「…………ん?」

 

 色々とあれこれ考えながらもリフティングを行う。

 最早リフティングは集中しなくても出来るぐらいにはボールのキープ力は高い。自転車を漕ぐのと同じぐらいのリフティングを行っていると視線を感じる。

 

 夏未や生活指導の菅田先生じゃない。

 気配を探知すれば直ぐ近くに俺達に意識を向けている奴が居るのでリフティングをしながら振り向けば……小柄な男子が……あれ、コイツって確か…………。

 

「俺になにか用か?」

 

「え、あ…………」

 

「もしかしてサッカー部に入部希望か?大丈夫だぜ、うちのサッカー部はブラックじゃねえし部費も1回だけだし初心者でも大歓迎だ」

 

「ぼ、僕、多摩野五郎って言います……えっと……」

 

「ほいっと」

 

「あ」

 

 取りあえずは小柄な男もとい五郎にパスをする。

 言葉で語り合うのも良いけれども、サッカーをしたいって気持ちがあるならばサッカーで語り合えば良い。五郎はボールを受け取ると器用にリフティングを行った。

 

「五郎、上手いじゃないか!」

 

「え、えへへへ…………あ…………」

 

「ど、どうしたんだ?」

 

 その辺の奴よりも遥かに上手いリフティングを見せつけてくれる五郎。

 中々に様になると思っていると五郎は何かを思い出した様でボールをポロッと落とす。

 

「円堂さん、ありがとうございました……」

 

「五郎、サッカーやらないか?それだけ出来るんだったら即戦力だぜ」

 

「…………」

 

 サッカーボールを手にして俯いている五郎。

 なんで俯いているのか聞き出したいが下手に相手の領域に踏み込めばなに言われるか分かったもんじゃない。

 

「無理ですよ……」

 

「どうしたんだよ?」

 

「僕、小学生の頃にクラブチームに入ってたんですけど1度も勝つことが出来なかったんですよ…………僕なんて」

 

「そんな事を言ったら俺なんてまともにサッカーチームでサッカーしたことねえからな」

 

「そう、なんですか?」

 

「ああ、そうだ……ゴールは俺が守るからお前達はドカンと行ってくれよ!」

 

「…………たまのりピエロ!」

 

「うぉ、お前もう必殺技を持ってるのか!スゲえじゃねえか!!」

 

「僕が、スゴい…………」

 

「ああ、スゴイぞ!」

 

 たまのりピエロを使って俺を軽々と抜いてみせた五郎。

 自分に自信を持つことが出来るようになったのかボールと向き合っている。

 

「円堂先輩はポジションはGKなんですか?」

 

「ああ、そうだ……時にはガンガン前に出てゴールを決めるGKだ」

 

「……僕のシュートを受け止めてください……いきますよ!!」

 

「っ、来い!!」

 

 五郎はボールをキックする。

 俺は軽々とボールをキャッチしてみせてサムズ・アップする。

 

「ゴールは俺にズバババンと任せてくれよ……サッカー、好きなんだろ?」

 

「…………はい………」

 

「勝てない事が悔しいって思うのは真剣にやってて勝ちたいって思いが何処かにあるからだ……好きなものが本気で嫌になったら無関心になる。けど、お前は辞めようとしてる……サッカーが大好きなんだろ?」

 

「サッカーが好き…………」

 

「この世界には色々なスポーツがある。野球だったりバスケだったりラグビーだったり……それでもお前はサッカーを選んだんだ!辞めようかって悩んでるって事はまだやりたいって気持ちが何処かにある。その気持ちの1番の思いはサッカーが好きだからだろ?」

 

「………………」

 

「サッカーに憧れるのもいいし、サッカーが大好きだって思うのもいい……でも、憧れるよりも憧れられる様な奴になりたいな。五郎はどう思う?」

 

「僕は…………サッカーが…………大好きです………でも……」

 

「見ておけよ、俺達の練習をさ……サッカーが嫌なら逃げればいい。サッカーは追いかけてくれねえけど、引き止めてもくれねえ。サッカーは常にお前の側にある……」

 

 まだまだ心に迷いがある五郎。

 サッカーを辞めたいって思いがあるのはサッカーが嫌いだからじゃなくて好きだから、ホントにサッカーが嫌になったら無関心になる筈だ。

 惨めな思いをするのは恥ずかしいし苦しいのはよく分かる……けど、そういうのを取っ払ったサッカーが何処かにあった筈だ。

 

 ここから先は、最後を決める権利を持っているのは俺じゃない。

 五郎には練習だけでも見ていけよと言っておけば、五郎はなんだかんだでついてきてくれる。やっぱりサッカーに対して思うところがあるみたいだ。だったら後は頑張るしかねえ。

 

 最初と最後の一歩を踏み出す勇気は自分で掴み取らないといけない。

 コレばかりは熱血キャプテンである円堂守でも無理な事だと練習に集中すれば五郎はジッと俺を見てくる。サッカーやりたいって思ってるんだな。

 

「……入部希望者なのか?」

 

「いや、純粋なサッカー好きだよ……今はだけども」

 

「そうか」

 

 風丸が五郎に気付いたので俺に聞いてくる。

 純粋なサッカー好きでまだサッカー部の部員じゃねえ。けど、今はそれでいい。

 

「いくよ、キャプテン!クロスドライブ!!」

 

「ゴッドハンド改!!」

 

「う〜ん、中々に破れないな」

 

「中々のクロスドライブだったぞ!ゴッドハンド使わなきゃ確実に破られてた!」

 

「僕はそのゴッドハンドを破りたいんだけどな」

 

 マックスも順調に必殺技を会得しているな。

 中々に俺のゴッドハンドを破れないと悔しそうにするけど、早々に伝説のゴッドハンドは撃ち破れない。

 

「…………シュートを受け止められたのに、楽しそうだな……」

 

「楽しそうじゃなくて、楽しいんだよ」

 

「え?」

 

「雷門イレブンの皆は使命感とか義務感じゃなくて純粋にサッカーを楽しんでるのよ……君もサッカーを楽しまないの?」

 

「…………僕なんかがサッカーを楽しんでいいんですか?」

 

「……サッカーは貴方を裏切った事はある?」

 

「……無いです…………裏切ろうとしたのは僕だ…………でもっ…………」

 

「でも?」

 

「サッカーがしたいです………………円堂先輩と居れば楽しかったサッカーが出来る気がします」

 

「うん。守くんと一緒ならきっと出来るよ」

 

 なんか冬花と五郎が話し合いをしている。

 きっとサッカーに関する未練とかについて話し合いをしているんだろうが……う〜ん……あ、五郎が近付いてきた。

 

「円堂先輩、僕もサッカー部に入れてくれますか?」

 

「…………もう1回本気で俺にシュートを撃ってこい。今度は自分の気持ちに一切嘘をつかずに正直にな」

 

「はい!…………コロドラシュート!!」

 

「っ、ゴッドハンド改!!」

 

 ここに来ての必殺技かよ!

 五郎の放った渾身のコロドラシュートをゴッドハンドを使ってキャッチしてみせれば五郎は笑みを浮かび上げていた。

 

「円堂先輩!」

 

「おう」

 

「悔しいです!コロドラシュートを簡単に受け止めるだなんて」

 

「伊達に雷門のゴールを守ってねえよ……それで?」

 

「でも、それ以上に楽しいって気持ちがあります!!サッカーってこんなに楽しかったんですね!忘れてました!」

 

「そっか……思い出す事が出来てよかったな……それでどうする?」

 

「僕も、僕もサッカー部に入部します!!ゴールをよろしくお願いします、円堂先輩!」

 

「おう!ゴールは俺に任せろ!」

 

 そんなこんなで10人目の五郎が仲間になった……が、それ以降は部員が来なかった。

 サッカーってスゲえメジャーなスポーツなのに全然部員が来なかった。俺的には何時でもウェルカムなのだが、来なかった。

 後1人、1人さえ居れば雷門は公式戦に出れるのだがその後1人が集まらなかった。幸いにも原作みたいに1年生達がやる気を無くしたとかは無かったけれども、どれだけ頑張っても公式戦に出ることが出来ないとモチベーションが下がりまくっている……きっかけが必要なんだよな……。




ということでたまごろう入れました。

円堂守が思い描く時空最強イレブン

11の力

人を愛し、サッカーへの愛に溢れたすべてを受け止めてはじまりを告げるオリジンゴールキーパー

投稿速度

  • 出来たら即座に出せ
  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
  • 一気に纏めてから一気に出せ
  • 週一ぐらい
  • 自分のペースでいいぞ
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