教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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特訓!イナビカリ修練所!

 

 無事に1回戦を突破した……無事かどうかイマイチだが、まぁ、とにもかくにも1回戦を突破した。

 はじめての公式戦で白星を勝ち取ることが出来た……学生の大会は1度でも負ければその時点で終わるトーナメント形式な大会だ、1度の負けも許されない……そう考えれば脅威の侵略者編は意外と考えられて作られているな。スポーツもので主人公のチームを負けにするって中々に出来ないからな……冬の全国選抜が本番とかいう設定が最近は増えてきたけども。

 

「2回戦の相手はシード校!御影専農中だ!去年の地区予選の決勝戦は御影専農vs帝国学園……分かっていると思うが、俺達は格下も格下!ドン底に居るんだ!挑む相手は常に上に居る!そして俺達は上を目指す!」

 

 授業を終えたので練習を行う前にミーティングを行う。

 1回戦を勝った事を喜ぶ暇は無い、いや、勝った時に1回戦を勝ったと喜んだからそれだけで充分だ。俺達の目当ては何時だっててっぺんだ。

 1回戦を勝ち抜くことが出来たから油断をしている……と言う雰囲気は無い。わざと1点を与えた事が思った以上に皆の心に来ているみたいだ。あの1点は予想以上に効果が覿面だった。

 

「じゃ、音無頼む」

 

「はい……御影専農中ですが昨年のフットボールフロンティアが終わった後に監督が交代したようでそこからは徹底したデータサッカーを貫いている、データ至上主義のサッカーをしています!」

 

 御影専農がどんなサッカーをするのかは知っているが、音無に集めてもらったデータを読み上げてもらう。

 去年のフットボールフロンティア終了後に監督が交代しデータを絶対とするデータサッカーをしている……なにもおかしくはない。

 

「なら、ラッキーだね。僕達今年から参戦なんだから」

 

「それもそうだな……情報のアドバンテージは俺達が持っている。向こうはデータサッカーをしてくるならば、それ以上のプレイをすればいい」

 

「マックス、風丸、そういうのが命取りなんだ。向こうはデータサッカーをしてるんだ、だったらデータの収集能力や纏め方はどの学校よりも強い……そして1番最悪なのはそこからだ」

 

「そこからって、データサッカーはデータに基づいて動くんだからそれ以上は無いだろう」

 

「世の中にはデータを元にそこからどういう成長をするのか予測するとんでもない奴がいるんだよ」

 

 土門がデータサッカーに感じていることを言うが、世の中にはデータを元にそこからどういう成長をするのか予測する奴が居る。

 火ノ丸相撲の天王寺や黒子のバスケの桃井みたいなのは当然居る……そんな奴が居るのかと疑う奴等が多い。

 

「なぁ、お前等……俺達を格下だと見下してくるのと強敵だと見てくれるならどっちが嬉しい?」

 

「そりゃあ強敵に決まってるでヤンスよ!」

 

「格下だと見下してるんだったら力を思い知らせてみせます!」

 

 格下か強敵かどちらで見ているのか?この質問に対して栗松と少林が強敵とみてくれる方が嬉しいという。

 格下だと見下して油断してビギナーズラックを勝ち取るよりも純粋な強さで勝ち取る、そっちの方が上を目指してる奴にとっては嬉しい事だ。

 

「相手が強敵だって言えるならば、色々な手を使ってくる。新しい必殺技は勿論だし相手の弱点を突くのもだ……その上でなにが大事か?それがデータだ!なにか基準になる物があれば大抵の事は対策の1つや2つぐらい存在してる!この学校に入るための受験勉強が良い一例だ!相手が俺達の予測を越えてくることもある……そして相手も俺達を予測しまくる、データを集めるんだ」

 

「データサッカーは意外とバカに出来ない……木戸川に居た頃にデータがあったから勝てた試合も何度かあった」

 

 データ以上の動きをとかデータにない予想外の事をしろなんて屁理屈や根性論はしない。

 データはバカには出来ない、コレを釘に刺して皆の心に訴えかける。コレがプラスに繋がるかマイナスに繋がるか、どちらに繋がるかは俺には分からないがデータをばかにするのはやめるだろう。

 

「それで円堂くん、御影専農中に対してなにかしらの特別な対策はするのかしら?」

 

「それなんだけども…………野生中との試合でそもそもの基礎的な能力が俺達は低い事に気付いた」

 

 皆の意識を動かせば夏未が御影専農中対策を聞いてくる。

 新しい必殺技、極端な話だがイナズマ1号があれば大体は片付くのだが新しい必殺技に依存する前に野生中との試合で気付いた事を言う。

 実際に肌で感じたが野生イレブンの1人1人の純粋な運動能力は雷門イレブンよりも上だ、今後の対戦相手を想定すればもっと基礎の部分を固めるのが大事だ。特にこの地区は帝国学園が居る、帝国学園とまともにやりあえるのが俺と風丸と染岡と豪炎寺だけだ。

 

「基礎訓練…………」

 

「実際問題イナズマ落とし即座にコピられただろ……え、なに、ダメな感じ?」

 

「ううん、守くんの考えには賛成よ……でも、今でもビッシリと練習メニューを組んでるわ。そこを疎かにせずに更にメニューを組み込めるのかなって」

 

 基礎訓練に関しては賛成だが、基礎を上げる練習を何処に組み込むのか?

 秋が練習メニューが書かれている表を見せてくれる。5kmのランニングから開始しており、ビッシリと練習詰めだ。1分休憩と食事休憩も存在してる……特定の対戦相手を対策する為の練習メニューの場合は個人のメニューになる。俺が求めているのは基本的な運動能力の向上であり、必殺技じゃない。

 

「あ〜……ロード削れないしな…………取りあえず新しい練習メニューとかの調整は俺がしておくから、今日の練習行くぞ」

 

 何処かを削って時間を作るしか道はないのだろうが、何処を削るのかが問題だ。

 この辺は色々と考えておかなきゃいけない事だが今は先ず練習するのみだと全員が河川敷に向かって走る……グラウンドの使用権が最近になって手に入れやすくなったけども、それでも他の部活が使うからで使えないことが多々ある……練習場に困らない天馬世代は羨ましいな。

 

「キャプテン、あれって雷門中の生徒じゃないですよね?」

 

 河川敷に辿り着いたので何時も通りの基礎練を行っていると五郎が橋のところにいる学生の存在に気付く。

 1人や2人ならばまだしもかなりの人数がいる。基本的には雷門中の生徒だけども中にはカメラを持っている雷門中じゃない生徒も居る。分かっていた事だが雷門中は既にマークされる側の住人だ。

 

「俺達も偵察される側になったんスね……」

 

「喜んでる場合じゃねえだろ!データを奪われたらどうすんだ!」

 

 自分達が強くなったことを証明するかのような偵察部隊、壁山は喜ぶが染岡は慌てる。

 データ云々を言った為にデータに関して敏感になっている……プロの世界じゃデータ収集は極々普通の事とかで対策されても破ることが出来ない、そもそもでその状況にさせないのを前提にした戦術を発案するしかない……けど俺GKなんだよな。

 

「取りあえずは超次元無しのサッカーするぞ」

 

 必殺技は色々とあるが、今はまだデータを奪われたくない。

 実戦でデータを解析されたり奪われたりするのは仕方がないがしょうもない所で情報を零してしまうのだけは避けたい。

 必殺技云々の訓練よりも今は基礎訓練の方が大事だ。帝国学園と対決する為には基礎をしっかりとしなきゃいけない……まぁ、中には基礎が疎かになっているが応用が逆に出来ると言う特異点も存在している。

 

「お前達、何故必殺技の訓練をしない」

 

「そのジャージ……御影専農か」

 

 翌日も偵察部隊みたいなのが来ている。

 必殺技の訓練をしたいところを我慢して基礎練習に徹底していたら御影専農中学の……誰だっけな。いや、2人組の内の1人は知ってるんだ。イナイレ3最強GKの一角のたけしの闇堕ち前の姿で……もう1人は思い出せない。パトリオットシュートの男なのは知ってるんだけども。

 

「お前達のレベルは調査済みだ。後は不確定要素の多い必殺技だ……御影専農を倒す為に必殺技の1つや2つ」

 

「ねえよ」

 

「なに?」

 

「お前達の為に専用必殺技の特訓をしてるわけねえだろう、俺達は勝つために練習している」

 

 パトリオットシュートの男が必殺技を見せろと割と無茶な要求をしてくる。

 しかしまぁ、御影専農専用の特訓をしているわけではない。野生中レベルの身体能力を手に入れる為に基礎を固めているところだ。

 

「大体、敵情視察してるのわかってるのに手の内を見せるわけねえだろ……それともなにか?面白いものでも教えてくれるのか?」

 

「…………いいだろう。お前達の必殺技を見せてもらう代わりにこちらも面白いものを見せてやる」

 

「キャプテン、なに言ってるんでヤンスか!?必殺技を見せたら」

 

「栗松、俺達は何時も必殺技みたいなのを魅せてるじゃねえか……どんな時にも諦めない絶対のガッツを!イナズマ魂を」

 

 勝手に手の内を開けると言えば慌てる栗松。俺達の1番の必殺技は絶対に諦めないイナズマ魂だ。

 パトリオットシュートの男にサッカーボールを渡せば1vs1で勝負しろと言ってくるので俺はゴール前で構える。パトリオットシュートの男はボールを軽く弾ませてリフティングをした後にボールを高く蹴り上げた。

 

「バカな、アレは!」

 

「ファイアトルネード!」

 

 パトリオットシュートの男は豪炎寺のファイアトルネードを使う。

 まぁまぁ、想定内の事なので俺は驚かないが豪炎寺は十八番のファイアトルネードをコピられている事に軽くショックを受ける。

 

「真ゴッドハンド!」

 

「なに!?」

 

「…………大丈夫だ、豪炎寺!こいつよりも豪炎寺のファイアトルネードの方が強い!」

 

 とりあえず真ゴッドハンドで受け止める。

 パトリオットシュートの男はファイアトルネードで破れる算段だったろうが威力的に豪炎寺のファイアトルネードの方が上だとハッキリと分かる。

 

「豪炎寺、どうせだから見せてやれよ!本家本元のファイアトルネードを」

 

「……ああ!」

 

 ファイアトルネードが真似られたが類似品であって威力は大きく異なる。

 豪炎寺にボールをパスしてゴールから離れて杉森に交代すれば豪炎寺は呼吸を整える。ファイアトルネード、豪炎寺の十八番でありイナイレの最初から最後までずっとある技だ。俺もあの技の為にコッソリと練習をしているのだが火属性の技のせいか相性が悪いのか炎を維持出来ない。

 

「ファイアトルネード……改!!」

 

「シュートポケット……ぐ、うぉ!?」

 

 豪炎寺だって日々努力してパワーアップをしている。

 進化したファイアトルネード改によって杉森のシュートポケットをあっさりと撃ち破った。

 

「…………情報はくれてやった!!俺達を倒したいって言うなら今の技を守ったり破ったりするスゲえの覚えてこいや!!」

 

 パトリオットシュートの男と杉森だけでなく偵察の為だけにここに来ている連中にもハッキリと言い切る。

 豪炎寺のファイアトルネード改を守り、俺の真ゴッドハンドを破るぐらいの必殺技や能力を備えていないといけない。力を見せつけることが出来た……言葉に効果があったのか少しだけ偵察している部隊が減っていく。

 

「まったく、ヒヤヒヤさせる事をするわね……もし豪炎寺くんや貴方のどっちかが負ければ雷門イレブンに亀裂が入ってたわよ」

 

「…………勝てるって最初から思ってたから問題ねえって」

 

 夏未が勝負した事に関して言ってくる。

 最初から勝てるって判断してたから豪炎寺を送り出せたし、ゴッドハンドをなんの惜しげもなく出した。仲間に対して絶対の信頼があったから、送り出せた。その事をハッキリと言えば夏未は呆れてた。伊達にキャプテンやってねえよ、皆を信じてるんだ。

 

「でもこれで守くんのゴッドハンドを破る必殺技と豪炎寺くんのファイアトルネード改を守る必殺技を覚えてくるよね」

 

「ゴッドハンド以上の必殺技はまだまだある……それよりも基礎練習だ」

 

「円堂、基礎もいいが1つぐらい策は用意した方がいいと思うぞ」

 

「大丈夫だ、一応は考えてある……ただ問題はさっきみたいなのが出てこないかだ」

 

 豪炎寺が何かしらの対抗策を考えておくことを言うが、それについては色々とある。

 それよりもさっきみたいなのがまた出てこないか……基礎練習に持って来いの場所を知ってるが言えば怪しまれる。どうしたものかと思っていると夏未の執事が前に出る。

 

「皆様、イナズマイレブンが嘗て使っていた秘密の特訓場が御座います。雷門中の敷地内ですので情報視察等をされることもございません」

 

「場寅、なんで貴方がその事を……いえ、どうして今になってその事を」

 

「あそこは中々に危険な場所でもありますが故にある一定の実力を満たしていなければ逆に怪我をすると思いまして…………なにせあそこで私達もボロボロになったものです」

 

「私達?……雷門中にそんなところがあるなら行ってみるしかないね」

 

 執事の言っている事に冬花が少しだけ疑問を抱く。

 この人は嘗ての伝説、イナズマイレブンの1人だがその事を知っている人は少ない。理事長と古株さんぐらいしか知ってないんじゃないか?とにかくここでの練習は危険なのは事実だから一度雷門中に戻り、執事の案内を受けると理事長が待ち構えていた。

 

「理事長」

 

「やぁ、待っていたよ……なんと言えばいいのかな……私はサッカーが嫌いだった。伝説の失落を見てしまったが故に絶望しサッカーから遠ざかっていた。だが、君達が私にサッカーへの情熱を取り戻してくれた!!ここはイナビカリ修練所!伝説のイナズマイレブン達が猛特訓に励んだ場所だ!」

 

 理事長はサッカーへの情熱を取り戻したと嬉しそうに語りイナビカリ修練所の門を開く。

 ここから先は危険地帯だと俺の中の野生の勘が言ってくるが、俺達には時間が無い。必殺技も大事だが基礎を一気に固めるのはここしかない。廃人御用達の施設であるイナビカリ修練所……努力値をここで振るしかない。

 

「俺達は……円堂を倒すのが1番の練習になるな」

 

「……染岡、ドラゴントルネードでいかないか?」

 

 時間設定をし、イナビカリ修練所の施設を利用している。

 他の面々も電撃が飛んできたりするアトラクションをやったりしている中で染岡と豪炎寺と一緒のグループになる。

 色々と機材があるから俺はなにをしようかと悩んでいるが染岡や豪炎寺は俺からゴールを奪うというのが1番の練習になる。豪炎寺はドラゴントルネードを提案したのでドラゴントルネードを撃ってくるが真ゴッドハンドでゴールを守る。

 

「……円堂、新しい必殺技が……ファイアトルネード以上の必殺技がオレには必要になっているみたいだ」

 

「その根拠は?」

 

「御影専農にファイアトルネードをコピーされた、威力でオレの方が上だって言ってくれるが何れは同等の威力になる筈だ……基礎訓練も大事だが、ここらで1つ新しい個人技をドラゴントルネードやメテオバスター以上の必殺技を会得したい」

 

「そうか…………もう1回、ドラゴントルネードを撃ってくれないか?」

 

「ああ……染岡」

 

「おう!ドラゴン!」

 

「トルネード!!」

 

 豪炎寺と染岡はもう1度ドラゴントルネードを撃ってくる。

 この技は真ゴッドハンドで止めることが出来る技だが今の行き詰まっている豪炎寺にはこの技を見せたらいい。

 

「真マジン・ザ・ハンド!!」

 

「なっ……それがゴッドハンド以上の必殺技か……」

 

 真マジン・ザ・ハンドであっさりとドラゴントルネードを受け止める。

 豪炎寺は驚くのだがオレにはまだまだ必殺技の引き出しがあるのを知っているので直ぐに受け入れる。受け入れてくれたのでマジン・ザ・ハンドの魔神を出す。

 

「世界中には色々な必殺技がある、その中でも強力な必殺技は魔神を出す技だ……豪炎寺、染岡、魔神を出してシュートを撃ってみれば新しい必殺技が出来るかもしれねえぞ」

 

「……お前には俺達の新しい必殺技がイメージ出来てるのか?」

 

「いや……でも、お前達ならば出来るって信じてるから……ま、最悪の場合PK戦に持ち込んでゴールを死守してやる……っと、訓練しないと」

 

 染岡が新しい必殺技について聞いてくるが、知ってるには知っているが答えは言わない。

 イナビカリ修練所を貰えたんだから特訓あるのみ……今までの特訓が効率が悪いんじゃないかと思えるぐらいに効率の良いトレーニングが出来て運動能力が、レベルが一気に上がった気がする。




7の力

あらゆる攻めを耐え切る不死身のボディで光の如く駆け抜けていくライトニングフォワード

円堂守の見解

アキレウス

プロトコル・オメガの予想

ジークフリード

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  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
  • 一気に纏めてから一気に出せ
  • 週一ぐらい
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