「豪炎寺さん、軽い捻挫で良かったですね」
「まぁ、決勝戦に出れないなんて洒落にならないからな」
登校中に五郎と一緒に豪炎寺の容態について語る。
軽めの捻挫で湿布貼って1週間安静にしておけば余裕で治ると医者からの診断が下った。なんだかんだで原作通りになっている。
蛭魔妖一みたいに酸素カプセルとセグウェイ購入してその中に豪炎寺を閉じ込めるわけにもいかねえしここは現実を受け入れる。
「皆さん!準決勝の相手は秋葉名戸です!今回のフットボールフロンティア最弱校と呼び声が高いのです!」
「っく、初出場の俺達を無視して最弱校とは」
「円堂、悔しがるところがおかしいぞ……まぁ、弱いと言われてる学校が実は強かったはよくある」
悔しがる俺に呆れつつも風丸は油断は出来ないと言い切る。
そもそもで弱小校である雷門中が怒涛の勢いで勝ち上がっているからな。
「で、今回はなにが特筆なんだ?」
「それが……秋葉名戸は電子工学方面に強い学校で主に文化系の部活が盛んなんです……雷門町のメイド喫茶に入り浸っているとの噂が」
「メイド喫茶ですか!!」
なんか特筆する点があるのかと聞けばメイド喫茶に入り浸っているとのこと。
メイド喫茶を話題に出せばメガネはメガネを輝かせる。
「メイド喫茶って……なに?」
「知らないのですか?お嬢様なのに」
「知らないから聞いてるのよ!」
「落ち着けって……メイド喫茶か……メイド服……うっ……」
「アレはどんまいだ」
夏未がメイド喫茶がなんなのかを知らないので目金は煽る。
メイド服といえば去年の風丸のヴィクトリアメイド服の写真が闇相場で3000円で流通しているという噂は聞いたことがある。
風丸はメイド服に関して思い出して落ち込むのだがドンマイとしか言いようがない。
「風丸くん……男の娘が着るんじゃなくて女の子が着るものだよ」
「分かっている!分かっているんだが」
「やれやれ、昨年のことがトラウマになっているのですね……円堂くん!風丸くんのトラウマを克服する為にも是非とも敵情視察を兼ねて秋葉名戸の選手が入り浸っているメイド喫茶に行きましょう!」
「えぇ〜…………………………えぇ〜………………………………ちょっとタイム」
「サッカーにタイムはありませんよ!」
いや、財布の中身を確認しないといけないんだって。
流石にメイド喫茶代金を部費で賄うわけにはいかない。流石にそれは部費の横領と同じことだと思う。
財布の中身を確認する。雷門中が本格的なサッカー部になったのでお小遣いの値上げ交渉に挑んでいる、具体的に言えば全国制覇したら月のお小遣いを一万円にしてくれと、誓約書まで書かせている。いやホントに昨今の学生のお財布事情は色々と大変なんだよ。
「ひーふーみー……まぁ、行けるか」
財布の中身を確認したらぼったくりの定番であるメイド喫茶通えるぐらいにはある。
コレをメイド喫茶に注ぎ込んでいいのかという、お金を娯楽に使うことに対する罪悪感が心の何処かにある……コレは一歩間違えれば世にいうメジャーリーグ破産をしそうな自分が居るが、振り切るぜ!!
「え〜…………ここ最近練習漬けだったので本日1日は休日に回す!」
「キャプテン、それでいいんでヤンスか!?」
「おいおいおい、休みを与えただけだぞ?休んでいる間にデートをしたり勉強をしたり色々と出来るだろう……俺と風丸と目金は偶然にもメイド喫茶に行っている。ただそれだけだ」
休みの日に羽目を外しすぎない程度で羽目を外しているだけに過ぎないんだよ。
本日は休みだ……大会中とはいえ練習し過ぎとか言われて上から色々と言われてるからな。休む時には休んでいますアピールの1つをしておかなきゃ学校側が五月蝿いんだよ。
「オレは家で勉強しとく」
「おう……染岡達はどうする?」
「いや、俺は」
「染岡くん、行きましょう!!メイド喫茶の素晴らしさを皆に教えます!!」
俺は行かないと硬派なところを見せようとする染岡だが、目金が連れて行こうとする。
メイド喫茶、生のモノホンのメイドは存在しているらしいがそれとは別のガールズバー的なの……円堂守はガールズバーのゲームに出るのでセーフ!
「守くん」
「っは!」
冬花が笑顔で待ち構えている。笑顔だけども威圧感を物凄く感じてしまう。
「握手も写真も禁止だからね……スタンプカードもダメだから」
笑顔で物凄く威圧感を放つ冬花。
メイド喫茶の醍醐味のツーショットや握手等を禁止にされたのならば、後は萌え萌えキュン的なのしかないじゃないか!
「円堂くん、君は残りなさい」
「え、なんで」
「君みたいなリア充がメイド喫茶に立ち寄れると思うなドクズが!!」
「キャプテンが行くのは無しだよね」
俺もメイド喫茶に行きたいのにメガネやマックスが来るんじゃねえと言い切る。
メイド喫茶、楽しそうじゃん。折角お小遣いに余裕が生まれてる状態で1人でなく皆で行くというチャンスなのに何故阻まれるんだ!?
「じゃ、キャプテン、行ってくるッス!」
「畜生……」
メイド喫茶に行くことを目金達がやめろと言いまくるので渋々やめた。
練習無しにしとかないといけない云々の話は割とマジなので今日は練習はしない。メイド喫茶なので男の花園であり、女人禁制であるので春夏秋冬のメンバーは行けない。
「私達は特訓よ!」
「え〜……」
春夏秋冬はサッカーの特訓をするといいイナビカリ修練所に向かった。
なんかこう、釈然としないと言うか納得がいかない。だが、仕方がないことだと現実を受け入れて家に帰ろうとするとウルビダが居た。
「待っていたぞ、円堂」
「ウルビダぁああああああ!!会いたかった!会いたかったぞ!!」
「え、円堂!?」
「今、絶賛ボッチの状態で若干だけども心が折れそうだったんだ!!」
帰路にウルビダが待ち構えてくれていた。こんな時に現れてくれるとはとても嬉しい!とても嬉しいんだ!
思わず抱きついてしまえば胸囲の侵略者を味わうのだが関係無いぜ!!
「お前、今フットボールフロンティアの準決勝前だろう。練習はどうした?」
「今日は休みだよ……練習させ過ぎてると学校側が五月蝿いんだよ……他の連中はなんか来るなと裏切りやがったし、マネージャー達はここが特訓の時だって言ってるし……」
「…………」
「その残念そうな目で俺を見るのを止めろぉ!!と言うか俺になんか用事があるんだろ!!」
「ああ、そうだったな」
俺がただの暇人なのが分かれば白い目で見てくるので逆ギレ気味で用事を済ませろと言ってくる。
なんだろうと思っていると名刺を取り出した……吉良財閥が経営する永世学園特待生のパンフレットも渡してきた。
「円堂、お前をスカウトしに来た」
「アホか!!お前、俺絶賛大会中だぞ!引き抜きの話ならもっと後だろう!」
「…………野生中、御影専農、共に映像で見させてもらった……随分と低レベルな戦いで勝利して優越感に浸っているようだな」
「なにが言いたい?」
「円堂、これでも私はお前を買っているんだ。一応は全国最強の帝国学園を破ったGKでグランの流星ブレードと渡り合える……こんなところで燻っていても意味は無い。私達と一緒に世界を支配しよう」
「待て待て待て!おかしいぞ!」
「……そうだな。私と一緒に世界を支配しようだな」
いや、そこじゃねえよ。
ウルビダがエイリア学園にスカウトしてきた、そう認識するのが正しいんだろう。だがウルビダはエイリア学園にスカウトしてきたと言ってこない。訂正する部分がおかしいのだと言い張れば変なところを訂正する。
「あのな、俺は行かない!雷門中でイナズマイレブンを復活させるんだ!」
「ならば」
「しねえよ!」
「……まだなにも言ってないぞ」
「お前、どうせ勝負しろって言うつもりだろう。もう見えてるよ。もう知ってるよこの展開は!」
去年何度か戦ったから嫌でも学習しているよ!
とにかくサッカーでの勝負はしない。ここで下手な事をやって怪我するわけにはいかねえんだよ。
「どうせ暇だろう、サッカー以外で遊ぼうぜ」
「むっ……仕方がない」
サッカー以外で遊ぶという事でとりあえずは家に帰る。
制服姿で遊んでたら生活指導の菅田先生に色々と言われる可能性があるので家に帰って即座に着替えて家を出る。
稲妻町以外で遊ぶ、なにかの拍子でメイド喫茶帰りの目金達に遭遇したら嫌だからな。
「ここは…………」
伊達に東京じゃないので遊ぶところは色々とある。
稲妻町を出てアミューズメント施設に行くのだがウルビダはなんかキョロキョロとしている。
「どうした?」
「い、いや、なんでもないぞ…………決してこういうところがはじめてだからワクワクしているとか浮ついているとかではない!」
浮ついているんだな……可愛いところは普通にあるな。そもそもで美少女だし。
ウルビダはとりあえず気持ちを落ち着かせる為になにかで遊ぶしかないなとなりチーターの映像とリレー勝負するアミューズメント施設でよくみるリレー勝負をする。
「よーい、ドン!」
「ふっ!!」
相変わらずと言うかエイリア学園のマスタークラスは化け物というべきか。
チーターの速度を余裕で上回っており、チーター相手に大差を付けてウルビダが勝利をした。
「見たか、円堂!私の足はチーターよりも早いぞ!!」
「お〜……相変わらずスゲえ身体能力だな」
「こ、こんな事があっていいんデヨ!?チーターよりも早い人間が居るなんてありえるのかデヨ!?」
「……!?」
チーターに勝ったことであの女子中学生スゲえな視線を送られている中で1人、慌ただしい爺さんがいた。
それを見た俺は驚いた。なんでここに居るんだと、こことは違う平行世界の住人なのにとなったが冷静になって考えれば財前総理とか角馬王将とかが向こうの時間軸に、60年後の未来の平行世界に存在している。
「ふっ、レーゼの言葉を借りるならば井の中の蛙だな……」
「ウルビダ、それ続きあるの知ってるのか?」
あれって考えようによっては色々と知らなくてもいい事もあると同じことだからな。
「ウルビダたん、すまんがもう1回走ってくれんかの?」
「ジジイ、なんだいきなり」
「おぉ、すまんすまん。自己紹介がまだだったデヨ。ワシはオタクロスデヨ、このゲームセンターのプログラマーみたいなものデヨ……サバンナまで行って生のチーターを見たのにそれを越えるだなんてありえないデヨ」
超次元サッカーだから超次元付けとけば大体なんとかなるだろう。
ウルビダは鋭い視線を爺さん、いや、オタクロスに向けるがオタクロスは気にすることなくチーターよりも足が速いと驚く。
言うてこの世界って頑張れば中学生でも恐竜の身体能力に勝てる……勝てるのか?いや、祖父ちゃんが何れは作る時空最強イレブンに恐竜が居るから勝てないか。でも、今頃は天馬達は恐竜とサッカーしてる可能性が高いんだよな。
「生憎だが私はドーピングはしていない……普段からドーピングをしている者を相手にして余裕で負かしている、今更チーター如きに引けをとるはずが無いだろう」
「むむむ…………では、せめてもう1回走ってくれるかの。ウルビダたんの速度をこのリレーマシンに入れたいデヨ!」
「構わんが……円堂、私を受け止めろ」
「え?どういうこと?」
ウルビダレベルの速度を叩き出す様にプログラムを書き換える話の流れから何故か俺がウルビダを受け止める話になった。
どういう事か分からないのでリレーマシンのゴールのところで待ち構える。多分だけどもウルビダが全力疾走してブレーキをかけても急に止まる事が出来ない。黒子のバスケの青峰みたいに0→100、100→0の速度の入れ替えがスムーズに行かない。陸上選手と違ってサッカーはドリブルで文字通りの全力疾走はしないからな。
「では、よーいドンデヨ!」
ウルビダは遊びでなく全力を出す。
忘れがちかもしれないがこの世界、人間が全力疾走すれば普通に砂煙が巻き上がる。何処のアラレちゃんだと言いたい。しかし全力疾走しているウルビダは突風を巻き起こす。コレは覚悟を決めるしかないのだと頑張る。
「硬度9サファイアパワー」
今の段階で出すことが出来る最大の硬度でウルビダを待ち構える。
ドラゴンボールみたいにドッ!と言い出しそうな雰囲気でこちらに向かって突撃してくるので俺は手を翳すってヤバい!
「ぬぅおおお!!」
「お、おい!?何処に触れてるんだ!?」
「あ………………ありがとうございます!!」
「真ジャッジスルー2!!」
全力疾走したウルビダを真正面から受け止めるんだが、ウルビダのおっぱいを掴んでしまった。
体制的にウルビダのおっぱいを掴むのは極々普通の事だけども、ウルビダは顔を真っ赤にしている。突撃してくるお前をタフネスブロックみたいな感じで受け止めろは普通に無理だよ。無理だってばよ。
「だ、大丈夫デヨ?」
「大丈夫だ……オタクロス、データは取れたか?」
シュートを受け止める仕事をしているので人よりは頑丈に出来ている。
オタクロスは俺の身を心配するがウルビダのおっぱいを揉めたという感覚の方が勝っているので不思議と痛みは感じない。オタクロスに無事にデータが取れたか聞けば取れたっぽい。
「いきなりすまんデヨ。またここに来た時に全部のゲームが1回無料になるチケットをあげるデヨ」
「あ、これはどうも…………他のゲームもやるぞ」
今の時点でタダにしてくれねえかなと思ったのは内緒である。
他にも色々と体感型のゲームがある、次のゲームはレーザー(普通の光線)を避けるゲーム、スパイとかがよくやっている赤外線のレーダーを回避するアレだ。
「っく」
「バリボー!」
「バリ、なんだ?」
「いや、気にするな」
ウルビダが体を曲げたりして赤外線を回避しようとしているのだが、おっぱいだけは自在に動かすことが出来ない。
デカいおっぱいのせいで赤外線に引っかかった。見事なまでのバリボーを見せてくれる。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、オラァ!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄ァ!!」
次はサンドバッグにどれぐらい拳を叩き込めるかのゲーム。
ボタン連打のゲームと要領は同じで武力に自信が無い人は指先で連打するだけで当たり判定がある。
ウルビダはお得意のジャッジスルー2で俺はなんだかんだで会得出来ていない爆裂パンチで頑張る。オラオラのラッシュで頑張る。いや、ホントに爆裂パンチと熱血パンチ未だに会得出来てねえんだ。
「ふぅ……楽しかったぞ、円堂!」
「おう……俺も時間を潰せてよかったよ」
一通りのゲームを楽しんで満足げなウルビダ。
そう言えば、目金達はどうしてるんだろうとスマホを取り出せば秋葉名戸の選手と鉢合わせしてメイドとのツーショットのジャンケン大会を目金が見事に勝ち抜いた……。
「お前、こんなところで実力を発揮するなよ……」
「なにを見ているんだ?」
「いや、チームメイトが次の対戦校とメイド喫茶のジャンケン大会で勝ち抜いたって……染岡達もなんだかんだで満喫してるな……腹立つな。ウルビダ、プリクラ行くぞ」
「え?ああ」
なんか目金達がメイドとのツーショットを見てイラッと来る。シンプルにムカつく。
こっちにだってウルビダは居るんだとプリクラでツーショットを撮って目金に送り返した。目金はウルビダに会ったことがないから物凄く驚くだろう。染岡達はあいつと遊んでるのかと呆れるだろうが遊んだ者勝ちだぜ!!
因みにだが後日の秋葉名戸との試合は13−0で余裕で勝てた。
円堂守の思い描く時空最強イレブン
9の力
燦然と輝く太陽の中で闇に潜り込み相手の背後をつくアサシンミッドフィルダー
円堂守の理想
初代山の翁
プロトコル・オメガの見解
シドニー・ソワーズ
投稿速度
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出来たら即座に出せ
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10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
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一気に纏めてから一気に出せ
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週一ぐらい
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自分のペースでいいぞ