「それはホントなのか?」
「はい……あの源田さんからゴールを10回連続で奪いました」
何時もの様にイナビカリ修練所で特訓をしていると音無が悲しそうな顔で帝国学園が負けたことを告げに来た。
俺の影響かどうかは知らないけれども帝国学園は通常よりもパワーアップしている。それなのにも関わらず帝国学園を10−0で倒した。音無もありえないと言いたげな顔をしており鬼道はどうだったのかを聞いてみれば鬼道は俺のイナズマ一号落としを防ごうとして足を負傷していた為に試合に出ていなかった……原作通りと言えば原作通りだな。
「……お兄ちゃん……」
「音無……河川敷まで走ってこい」
「……え?」
「そんな辛気臭い顔で裏方をやられてもめんどくさい」
「そうね。そんな顔でやられたらいい迷惑だわ」
「今は思いっきり汗を流しておかないと」
「……あの、キャプテン……もしかして……」
「マネージャー達もたまには運動しとけ」
鬼道が負けたことをスゴく落ち込んでいる音無。
辛気臭い顔で色々とやられたら困るので取り敢えずは河川敷にまで走ってこいと言えば冬花達マネージャー等全員で河川敷にまで走っていった。
※
「ふぅ……」
「音無さん、大丈夫?」
「あ、はい!少しリフレッシュが出来ました!」
円堂に河川敷まで走ってこいと言われたので河川敷まで走りに行ったマネージャー達。
冬花は物凄く落ち込んでいた音無に声をかければ音無は気分をリフレッシュすることが出来たのだと笑みを浮かべる。
それを見て木野がよかったと安堵をするのだが大丈夫なのかと夏未が声をかけようとするが……夏未が鬼道の存在に気付いた。
「お兄ちゃん」
「春奈……すまない……決勝戦でお前達と戦うと約束したのに……俺は試合に出ることすら」
「ううん……帝国学園の人達怪我をしたって聞いたけど……大丈夫なの?」
「ちゃんと適切に治療すれば治る怪我だ…………俺は念の為で試合を出なかったが……俺は……」
「お兄ちゃん……サッカーしましょう」
「春奈?」
「……上手く言葉で伝えることが出来ないけど、サッカーでなら伝えれるね」
世宇子中を相手になにも出来なかった、ただ見ることしか出来なかったことを鬼道は悔やんでいる。
自分達は無事に勝利をすることが出来たのでなにを言っても慰める言葉にならないのだと音無は理解をしている。だからサッカーをしようと提案をした。サッカー民族である彼女達にとってはコレこそが共通言語だと冬花は微笑み鬼道は持っていたサッカーボールを音無に渡せば音無は華麗にリフティングをする
「……上手だな」
「うん……休みの日、夏未さん達と一緒に特訓をしてるの……」
「お前達とか?」
「ええ、そうよ……鬼道くん、貴方が音無さんのお兄さんだって言うのならばお兄さんらしいカッコイイところを見せてあげないと」
「…………」
夏未が誰にでもわかる安い挑発をしている。
大事な愛する妹を引き合いに出されれば何時もの自分ならば乗っているのだが今は気分が乗らなかった。それほどまでに帝国学園が大敗したことを指を咥えたまま見ていた自分を許せなかった。自分が楽しいサッカーをしていいのか?そこに鬼道は疑問を抱いてしまった。雷門中との一戦は負けてしまったが全てを出し尽くすことが出来た。だが、世宇子中との一戦はなにも出来なかった……そのせいで帝国学園の皆を傷つけてしまった。
「俺は……俺にはサッカーをする資格があるのか?」
サッカーを道具として利用し最終的にはサッカーに報復を受けた鬼道。
今までのツケが帰ってきた……そんな自分にサッカーをする資格があるのか?それが分からないのだと思っていると音無は鬼道に向けてボールを蹴ったが鬼道は軽々と胸で受け止めた。音無はボールを持っている鬼道からボールを奪いに行く。右に左にと揺さぶりをかけるのだが鬼道からすればこの程度造作でも無いことだと軽々と音無を突破した……のだが冬花がボールを奪った。
「お前……」
「ふふふっ……夏未さん」
「ええ」
ボールを奪った冬花が夏未にパスをすれば夏未は鬼道に勝負を仕掛ける。
右に左にと揺さぶりをかけた、春奈と比べて練度が高い、遊び感覚で倒せる相手ではないと鬼道のサッカー選手としての直感が物を言い鬼道は本気で夏未からボールを奪いに行こうとする。右に揺らすが重心が左に傾いている、コレはフェイントだなと思えばヒールリフトでボールを上げていく
「うぉおおおお!!」
「そう簡単に取らせるわけにはいかないわ」
夏未がヒールリフトで上げたボールを鬼道が受け止めようとするがそれよりも前に夏未がボールを回収した。
コイツは強いんだと察したのも束の間、今度は冬花にボールが渡り冬花がボールを鬼道にパスした。自分を抜いてみせろと言っているのだと理解した鬼道、冬花もまた強敵だとサッカー選手としての直感が言っているので本気で抜きに行こうとする。
「真イリュージョンボール!」
使うつもりは無かったがコレほどまでの強敵ならば使わなければ失礼だ。
イリュージョンボールで撹乱をしようとしたのだが冬花は惜しげもなく本気を出す
「グッドスメルS!」
イリュージョンボールで撹乱しているのだが……逆にグッドスメルでボールを奪われた。
その事に鬼道はショックを受けた……ピッチの絶対指導者の異名を持ち日本一の帝国学園のキャプテンを務めている。
それなのにも関わらずあっさりとボールを奪われた……コレにより燻っていた鬼道の中の闘志が燃え始めていた。木野がGKグローブを借りてゴールの前に立った。今度はシュートを打ってこいと言っているのだと分かれば鬼道は指笛を鳴らした
「オーバーヘッドペンギンV3!!」
「パッと開かずグッと握って……正義の鉄拳!!」
「なっ……」
天衣無縫の極みとソウルの力があったとはいえ円堂を追い詰めたオーバーヘッドペンギンV3を木野は正義の鉄拳で破った。
ここまで来たのならばもう出る言葉は無いのだが……鬼道の胸の中が熱くなる。それは鬼道の名字を名乗る前の頃の自分が持っていたもの、天衣無縫の極みとはまた違うサッカーに対する熱意がメラメラと燃え上がる。
こんなところで負けていられるか!鬼道はまだまだ戦ってやると何度も何度も挑んではマネージャー達に敗北をする。しかし鬼道は絶望はしない。それどころか喜んでいる。こんな高いところが存在していたのだと喜んでいる。
「ハァハァ…………何時ぶりだろう……こんなにも楽しいと思えたのは……春奈、雷門中は何時もこうなのか?」
「うん……お兄ちゃん……元気になってよかった……」
「……心配をかけたな、すまない」
「ううん、いいの……でも、よかった……お兄ちゃんはお兄ちゃんだって」
「?」
「お兄ちゃんはサッカーを道具に使ってるんじゃないかって思ってたけど、サッカーが大好きだって……サッカーを裏切ってない。あの頃から色々と変わっちゃったけどサッカーに対する思いはなにも変わってないって」
サッカーに対してどういう風に顔を向けようかと悩んでいる鬼道に対して音無が出来るのは鬼道がサッカーに対して真摯だと気付かせる事だけだった……鬼道にボールを返せばマネージャー達はそろそろ雷門中に戻るかと河川敷を走って雷門中に戻っていく。
鬼道はサッカーボールを手にする……先ほどまでに胸に宿った熱い思いは消えていない。それどころかまだまだだとメラメラと燃えている。自分の中でまだ終わってないと言っている……だが、帝国学園は負けてしまった……その事実だけは変わりようが無い。
「いらっしゃい……コイツは珍しいな」
「…………」
「突っ立ってないでなんか頼め……チャーシュー麺がオススメだぞ」
「なら1つ…………俺は……………」
「まだ終わってない、まだ終わりたくない……そう思っているんだろ?」
気付けば雷々軒に足を運んでいた鬼道。
響木は珍しいなと思いながらも鬼道の胸の内を見抜いた。
※
雷門イレブンの面々は徐々に徐々にパワーアップしている。
それこそ最初に挑んできた頃の帝国学園をボコボコにすることが出来るぐらいにはパワーアップしている。
その結果が出てきた……悪い方向にだ……1人1人の練度の差が生まれているが急激なパワーアップに連係が上手く取れてねえ。
1人が強くても意味は無い、それがサッカーだ……11人が奏でるハーモニーが最高でなければ意味が無い……。
「あの、間もなく試合が開始しますが?」
「すまないが待ってくれ」
そんなこんなで全国大会2回戦、千羽山中学との対戦を迎える。
全員がウォーミングアップを済ませており試合を開始してもいいのだが響木監督は待ったをかける。
「監督、俺達はもう準備万端ですよ?」
「無限の壁を破る特訓もしてきたのに、なにを待つ必要があるんすか?」
「まだ来ていない選手が……来たか……鬼道」
『お、おおっと!こ、コレはどういう事だ?雷門中のユニフォームを着た鬼道が現れたぞ!』
「すまないな、新しいマントを何色にするか手間取ってな」
おい、そんな理由で遅刻すんな。
青色のマントに切り替えた鬼道が現れた。どういうことだと俺以外の面々は驚いており実況の王将さんがルール的に問題は無いのかと確認をするが1人までならば途中で転校してきてもいいという謎のルールがあり鬼道は問題は無いのだと言う……
「鬼道……一緒にサッカーをすることが出来るのは嬉しいんだけどお前はそれでいいのか?お前は帝国の顔で帝国を引っ張らないといけない。お前や源田達はまだ2年生だぞ?」
「ふっ、先ずは世宇子中を倒さなければなにも進まない……雷門中にはイナズマ魂があると響木監督から聞いている……ならば帝国学園には帝国学園のプライドがある。俺のプライドが俺達のプライドが負けを許さないと言っている」
「敵討ちか……あんまいい言葉じゃないな……」
帝国学園のプライドを背中に乗せて鬼道は雷門イレブンに入ると言った。
敵討ちはあんまりいい言葉じゃないが……俺は鬼道に握手を求めるのだが鬼道は握手をしなかった。
「俺は口先だけの人間じゃない、結果を示さなければならない……だからお前達と共に日本一を掴み取ったその暁に……真の仲間と認めてくれ」
「ったく……頑固者だな……」
「円堂……いいのか?この前まで敵だった奴だぞ?」
握手を交わさない鬼道に半田は疑心暗鬼になっている。
この前まで敵だった奴が仲間になる、少年マンガの王道的な展開だがはいそうですかで受け入れられるかと半田だけでなく他の面々も思っている。
「皆はさ……俺にゴールを預けて心配になった事はねえか?」
「……いや……円堂ならゴールを守ってくれるって信じてるから……」
「だったらさ、俺が信じている鬼道を信じてくれよ……この試合、きっと鬼道がやってくれる……それで無理なら鬼道は強制的にベンチ行きだ」
「おい」
「結果を残せるからここに来たんだろ?」
「まったく……そうだな……帝国学園は世宇子中に10−0で負けた。帝国学園は雷門中に負けた。今回の相手の千羽山中は防御に特化したチームだ…………ならば宣言しよう!この試合で10点を取ってみせると!」
鬼道はこの試合で成果を結果を叩き出すのだと宣言する。
無限の壁とかいう初期の頃から最後まで最強クラスの必殺技を持っている千羽山中を相手に10点をもぎ取ると宣言した。
『さぁ、雷門イレブン、鬼道を新たに加えた……果たしてコレが幸となすのか!』
試合開始のホイッスルがなった。染岡が豪炎寺にボールをパスし豪炎寺はマックスにパスをして前線に上がる。
それと同時に鬼道はキョロキョロと見る……リアルタイムで一瞬の間に雷門イレブンのデータを取り込んでそれを反映させる、流石は中学サッカー界で上から数えて直ぐな司令塔だ……1位は言うまでもなくあの男だけど。
「少林、3歩下がれ!風丸、3秒後にパスだ」
鬼道が入ってきてくれた事で歪な形だった雷門イレブンのパスや連係がスムーズになっている。
GKの俺がドッシリと構えているからある程度は好き勝手に出来るサッカーをやっていたが司令塔が加わり統制する事で雷門イレブンを更に高いレベルのチームになる……ゲームメイクが上手な奴と高い能力を持った選手が絡めばここまでとは恐ろしい。
「ハァアアアアア!!」
「って、おい、マジか?」
鬼道が上手い具合にボールを繋いで最終的には自身のもとにボールを持ってきた。
鬼道が使える技といえばオーバーヘッドペンギンV3だがオーバーヘッドペンギンV3で無限の壁をぶち破る事が出来るのか?そう疑問を抱いていたのだが鬼道はオーバーヘッドペンギンを使わずにホエールのソウルを発動した……この野郎、もう完全にソウルを使いこなしている
「「「無限の壁!!」」」
ソウルストライクを無限の壁で防ごうとするが……あっさりと無限の壁を撃ち破った。
一応は無限の壁は最強クラスの必殺技なのに尽くと言うか簡単に撃ち破った……鬼道がゴールを奪えば歓声が鳴り響くのだが鬼道は人差し指を立てた。
「先ずは1点……残り9点だ」
無限の壁と言う防御力が売りの千羽山中、攻撃力はおそらくこの全国大会で一番弱いだろう。
鬼道は残り9点を奪うと堂々と宣言をした。9点を奪うと宣言したら……事前に決めていたダイヤモンドの攻めを見せる
「「「ダークフェニックス!」」」
染岡、風丸、マックスの3人が放つダークフェニックスで1点を奪う
「武神連斬!」
染岡の化身のシュート技で1点を奪う
「爆熱ストームG3!」
更に進化した爆熱ストームで1点を奪う
「ファイアトルネードと!」
「ダークトルネードのオーバーライド!」
「ふむ……アビストルネードは如何でしょうか?」
豪炎寺のファイアトルネードと鬼道のダークトルネードの合わせ技、アビストルネードで1点をもぎ取る。
目金がサラッとアビストルネードと言ったのでアビストルネードで名前を採用する。
「「イナズマ一号落とし!!」」
イナズマ一号落としで1点をもぎ取る
「ツインブースト」
「
豪炎寺と鬼道のツインブーストFで1点をもぎ取る。
「「「トリプルブースト改!」」」
染岡、風丸、栗松のトリプルブーストで1点をもぎ取る
「「「ザ・ギャラクシー!!」」」
ザ・ギャラクシーで1点をもぎ取る
「コレで終わりだ!」
鬼道はそう言うとボールを蹴り上げて雨雲を呼び起こす。
無限の壁を撃ち破るにはこの技しかない、俺は前線に駆け上がる。豪炎寺も駆け上がる
「「「イナズマブレイク!!」」」
イナズマブレイク、初代最強技のイナズマブレイクで千羽山の無限の壁を撃ち破る。
鬼道は宣言通り10点を取って俺達を勝利に導いてくれた。
円堂守が思い描く時空最強イレブン
5の力
鋭い洞察力で相手の無数の攻めからたった1つの真実を見抜き突破口を切り開くディティクティブミッドフィルダー
シャーロック・ホームズ
ドリブル技 林属性 バリツ
ブロック技 無属性 エレメンタリーマイディア
投稿速度
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出来たら即座に出せ
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10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
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一気に纏めてから一気に出せ
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週一ぐらい
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自分のペースでいいぞ