教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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揺れ動くイレブン

 

「オーッホッホッホ!まるでバトル漫画の展開ですねぇ!」

 

「なにが言いたいんですか?」

 

「いえいえ、ホントに素直にそう思っているだけですよ。嫌味や皮肉ではありません」

 

 エイリア学園のジェミニストームが撃退されてコレで一件落着!かと思えばイプシロンが出てきた。

 その事は全国中継になっているので当然帝国学園の居残り組も見ており、趙金雲も見ている。まるでバトル漫画だと言っているので、なにが言いたいのかを聞いたが特に裏は無い。

 

「さて、円堂くん。これから何をすればいいと思いますか?」

 

「帝国学園に残ってる奴等は特訓……雷門の面々はカウンセリングですね」

 

「その心は?」

 

「帝国学園に居残り組は何時でもエイリア学園と戦えるバックアップチーム、それに対して雷門中は最前線で直にエイリア学園と戦っている。エイリア学園、いや、ジェミニストームとの大きな差があったが特訓で埋めたと思えば更に上の存在が出てきた。じゃあ、更に努力しよう!しかない。ただ、何時終わるか分からない戦いで1回の負けが洒落にならない。コレが貴方みたいな大人ならばある程度は割り切れるが雷門中の皆は思春期真っ只中の中学生、監督はサッカースキルは優秀だがそれだけ。肉体面は1泊2日の温泉旅行でも放り込めばそれでいい。でも、精神面は違う。プロの世界でもイップスの概念だって普通にあるんだから選手のメンタルケアは絶対に必要」

 

 鬼道と壁山と冬花はまぁ、大丈夫だろう。

 だが、他の選手達はどうなのか?少なくとも原作の教祖様はその辺のデリカシーが無かった。陽花戸中でそれが原因で栗松と風丸を闇堕ちさせた。ジェミニストームをやっとの思いで倒すことが出来た、それは変わりは無い。

 

「終わりが分からない、ただそれだけで恐ろしい」

 

「いやはや、私がなにも言わなくても分かっていますね。普通にムカつきます」

 

 あんたが言えって言ったんだろ。

 趙金雲が今後の事について色々と考えながら何処かに行けば電話が入った。誰だろうと思えば夏未であり、俺は即座に出た。

 

「試合、見てたぜ……大丈夫か?」

 

『エイリア学園を倒すって気持ちは変わりは無いわ……ただ…………』

 

「チームを引っ張るのが不安、か?」

 

『別にこのチームが嫌いってわけじゃないわ。でも、吹雪くんや塔子さんの様に急に仲間になってチームの和が乱れたりしていて』

 

「エイリア学園は強い。だから、強くなろう。それ自体は良いことだけれど選手1人1人が強くなりすぎている。豪炎寺が抜けた穴を埋める染岡、豪炎寺の代わりになる予定だった吹雪、俺の代わりにGKをしている木野…私が強くなろう、俺が強くなろう、そんな思いがある。そのせいで選手のパワーバランスが乱れている。今の雷門は世宇子中と戦った時より強いが、個人の能力に特化しているだけだ」

 

 染岡の化身シュートは強い。多分、デザームのドリルスマッシャーを破れる。

 吹雪もおそらくだが豪雪のサイアの化身を持っている。きっかけさえあれば才能が開花する。だからこそ分かる。今の雷門はチームとしては情けない。同じ志はあれども自分がどうにかしないといけない、個人の強さを高める事に意識を持っている。

 コレがゴルフの様な1人でするタイプのスポーツならば話は別だ。個人の強さは徹底的に高めろとしか言えない。だが、俺達がやっているのはサッカーだ。11人の調和が大事だがエイリア学園に立ち向かうぞ!の意思はあれども人によっては不安がある。

 風丸は特にそれが激しいからあえて抜いた。一番付き合い長くてあの時点でジェミニストームから点を取れていたから、エイリア学園側からなにされるか分かったもんじゃねえ。

 

「とりあえず、一度帰ってくればいい……んでもって、何人かはメンタルカウンセリングを受けろ。もし不安だって言うのならば1回雷門から離れてバックアップチームと入れ替わるんだ」

 

 コレが円堂守ならば相手に負けないように更に特訓をするんだ!と言う。もしこれがイナズマジャパンの試合ならば俺はそう言う。

 だが、今回は別件。脅威の侵略者案件だ。最終的にダークエンペラーズと言う闇堕ちルートも存在している……やっぱ天馬と試合したのはまずかったな。コレがより良い未来になるらしいが、多分あの未来の俺と今の俺は同一人物だが違う世界線を歩んでるだろうな。

 

「大変ですねぇ、キャプテンというものは」

 

「五条か、何処まで聞いてた?」

 

「途中からです。ああ、言いふらす真似はしませんよ……クククッ」

 

「胡散臭い笑みは止めろ……てか、どうした?」

 

「いえ、バックアップチームに入りたいと言っている人が居るのですよ。雷門中の生徒なのですが」

 

「いや、そこは俺じゃなくて金雲さんを」

 

「それがエイリア学園の一件を終えても雷門中の生徒として雷門イレブンに入りたいと」

 

「あ〜それなら俺が必要か」

 

 五条がなにをしに来たのかを聞けばバックアップチームの1人になりたいと言う選手が来た。

 バックアップチームに入るには試験が!的なのは特には無い。ただし、雷門中やサッカーの名門である木戸川清修中がボコボコにされて相手が宇宙人なので志願する人が皆無だ。

 エイリア学園と戦う!と言う思いがあり動けるのは風丸、源田、五条、不動、佐久間、西垣、半田、マックス。少林と栗松と五郎は動けるようになったが今まで休んでたので運動能力で差が生まれてるので今必死に埋めているのでバックアップチームにまだ入れない。影野は治療中。俺は言うまでもない。

 

「お前が円堂守か」

 

「ああ……腕が折れて使い物にならなくて情けない本来のキャプテンだ」

 

「俺は闇野カゲト、シャドウだ」

 

 バックアップチームに入りたいと言っている奴に会いに行けば案の定シャドウだった。

 薄々そんな感じはしていたから特に驚くことはしない。それどころが腕がぽっくり逝っていると皮肉めいた事を言ってみせる。

 シャドウはそれに対してなにか反応を示すような真似はしない。

 

「バックアップチーム及び雷門イレブンに入りたい。雷門中サッカー部の部長はお前だからな、入部届だ」

 

「はいよ……で、ポジションは?」

 

「FWだ、必殺技は会得している」

 

「じゃあ、源田と真っ向勝負をしろ」

 

 こういうくだりをするのって俺じゃなくて趙金雲なんだけどな。

 既に準備は万端だとサッカー用具を持ってきているのでスパイクに履き替えてもらい、練習をしている源田にシャドウがどれだけなのか確認したいと言えば直ぐに準備をしてくれる。

 

「さぁ、何処からでもかかってこい!!」

 

「いくぞ!」

 

 何処からでもかかってこいと言ってくる源田に対してシャドウはボールを前にする。

 なにをしてくるか、普通に考えればダークトルネードだろうが……多分それ以上の物が飛んでくるだろう。

 俺の予想は正しかった。シャドウは分身をした。3人に分身するかと思えば2人に分身した。何をするのかと思えばダークトルネードの構えに、コレはまさか

 

「ひとりダークトルネードDD(ダークネスドライブ)

 

 ファイアトルネードDDのダークトルネード分身バージョンか。

 TCじゃないのはまだまだかと思いつつもダークトルネードDDは撃たれていき、源田は両腕の拳を交差させてエネルギーを溜め込み右手に集束させる。

 

「フルパワーシールドV3!」

 

 フルパワーシールドV3を使う。

 この技を破るのは中々に至難の技、シャドウが撃ったダークトルネードDDが命中すればピキリとヒビが入った。ヒビが入ったが弾かれてしまい、シャドウのもとにボールが戻った。

 

「中々にやるな!」

 

「っは、フルパワーシールドで止められんのかよ。期待して損したぜ」

 

 源田はシャドウのダークトルネードDDはとても強いシュートと認める。

 一応見に来ていた不動は源田が会得しているハイビーストファングを出させなかった事について落胆している。

 今の源田のフルパワーシールドは全国区の選手でもまともに突破出来ない、それでヒビを入れさせたのだから上出来だ。

 

「凄いな、まだこんな選手が居たなんて……何処で練習したんだ?」

 

「闇の中、とでも言うべきか。本来ならば2人のダークトルネードで放つが、誰も俺の闇の力についてこれない……仕方無しに分身を選んだ」

 

 分身の術ってそんなんだっけ?ともかくシャドウは良い選手なのは分かったのでバックアップチームに入れる事が決まった。

 どうもシャドウは強すぎて周りからは浮いていてついてこれなかったりで色々と苦労するところでは苦労していたみたいだ。

 

「おーっす、お帰り。そしてはじめましてだな」

 

 エイリア学園の行方がわからないので1回東京に帰ってきた。

 地元じゃない選手は工事中の雷門中にあるプレハブで宿泊。ホテルとか無理なの?と思ったが、無理だった。我が家?無理です

 

「どうも、バックアップチームの監督の趙金雲です!……帰ってきて早々に悪いのですが、バックアップチームと試合をして頂けませんか?」

 

「え、人数足りないですよ?」

 

 雷門中は現在工事中なので宿泊云々はともかくサッカーは出来ない。

 設備の整っている場所が帝国学園しかないので帝国学園にやってきたら金雲さんが挨拶し、サッカー勝負を申し込む。

 現時点でエイリア学園と戦っても問題ないと金雲さんが許可したのは風丸、源田、五条、不動、佐久間、西垣、半田、マックス、シャドウの9人だ。帝国学園の生徒やイナビカリ修練所でリハビリしてる少林達を数合わせにするのか?

 

「ええ、人数が足りないです……なので9人で挑んできてください」

 

「いきなり試合を申し込んできたと思えば、なんなのですか?」

 

「さぁ、なんなのでしょうね?」

 

 バックアップチームの強さを示すとかそういう行為、例えば戦術次第では9人でも11人を倒せるぞ!と証明するかと思えばそんなことはない。

 雷門側も9人で挑んできてくれと言ってくる。瞳子監督がなにか考えがあるのかと考えたが答えは分からない。分からないからストレートに聞くが金雲さんは適当に流す。

 

「すみません、僕は抜けます」

 

「………あ、そっか……私も抜けます」

 

 補欠の目金は9人制のサッカーで抜けると言った。

 補欠なので居なくなっても11人揃っている。ここで冬花はあることを察して抜けると言い出した。コレで残り1人。

 

「……ごめんなさい、私が抜けるわ」

 

「ええっ、秋さん抜けるんスか!?GKは」

 

「壁山がザ・ウォールを使えばいいんじゃねえの?」

 

 残り1人が誰が抜けるかの話になれば木野が抜けると言った。

 GKは木野しか現状出来ないので壁山が抜けたら誰がするのかと聞くので壁山がザ・ウォールで代理になればいいんじゃね?と適当な事を言う。

 

「勝手なことを言わないで。目金くんはともかく」

 

「皆さん、それぞれポジションに。ああ、壁山くんサイズのGKユニフォームないのでジャージでお願いします」

 

「…………」

 

 バックアップチームのメンバーはフィールドに入る。

 金雲さんの勝手な行動や発言に怒りを覚えつつある瞳子監督。目金と冬花と木野以外の9人はフィールドに入った。

 

「円堂くん、課金したいのでカード、1万円のを買ってきてください」

 

「…………最終的に俺かよ」

 

「君がキャプテンである証ですよ。ホッホッホ……何時になったらジャスタウェイが実装されるのやら」

 

 ウマ娘の課金の為にカードを買ってこいとパシられる俺。

 帝国学園からコンビニって地味に距離があるんだよなと思いながらも歩き出せば……木野と目金と冬花がついてくる。

 

「あの趙金雲って人、スゴく優秀な監督だね」

 

「そうなの?」

 

「うん……皆の気持ちを落ち着かせる為にこの試合を組んだみたいだよ」

 

「……どういう意味ですか?」

 

 趙金雲がスゴく優秀な監督だと気付く冬花。

 意味が分からないという顔をしている木野と目金だったが冬花は趙金雲の狙いを教えてくれる。

 

「瞳子監督が負けちゃいけないとか勝たなきゃいけないとか色々と圧をかけてきてる。瞳子監督が言っていることは間違いじゃない、エイリア学園に勝たないと地球が侵略される。その為には些細な試合でも負けることは許されない……だからなんの重圧も無いサッカーを雷門の皆にさせた」

 

「……ホントに食えないおっさんだなあの人は」

 

 なんか狙いがあるかと思えばやっぱりそういうオチだった。

 冬花は狙いに気付いているし、メンタル面では今のところは問題は無いのだが冬花は抜けた……が、問題はここからだ。

 

「2人は、なにを思ってる?」

 

「「…………」」

 

 9人でするからと抜けた木野と目金。

 別に抜けたいと言って抜けたことに関しては責めることはしない。ただ、吐き出すものは吐き出させないといけない。

 ホントにそういうのメンタルカウンセリングな医者にでも行けよと言いたい。ただまぁ、腹に抱えてるものはキャプテンとして知っておかないといけない。

 

「わかっているんですよ、僕が誰よりも足手まといなのを」

 

「……」

 

「もともとはただの数合わせ、そこからなんとなくでしていて全国優勝……その後にいきなりエイリア学園が現れた。別にサッカーをすることは嫌いじゃないです。サッカー自体は楽しいと思っています。ですが、どうしても壁を感じてしまうのです」

 

 目金は雷門の中で最弱、元々は数合わせなところで入っている。

 なんやかんやで付き合っていれば全国優勝、そこからエイリア学園との戦い……なんだかんだでついて来る事が出来ている、だがその辺が目金の限界。選手としてのスペックは低いのでバックアップチームの誰かと入れ替えた方が効率だけ言えば何倍もマシだ。

 

「……円堂くんの代わりが……GKが重すぎる……」

 

「……そうか……」

 

 目金は雷門についていくのに限界を感じている。木野は俺の代わりにGKを務めるのに限界を感じている。

 目金の代わりにバックアップチームの誰かを入れればそれで終わる。木野の代わりに源田が入ればそれで終わる……ただしそれをすれば2人が闇堕ちする可能性が出てくる。流石にダークエンペラーズルートは無しだ。

 

「サッカーをするのが嫌になったか?」

 

「いえ……」

 

「嫌いじゃなくて怖いの……ここに円堂くんが居ればって。それじゃあダメなのも分かっているからどうにかしようとしても円堂くんに勝てない。足を引っ張っている」

 

 目金はサッカーすることそのものが嫌になってない。

 木野は俺の代わり、俺が居てくれたら、俺だったらと心の何処かで思っている……円堂守として鍛え上げてきた、アレスの天秤かエイリア学園のどっちかが分からないから富士山登ってエイリア学園に会った。その時にヒロトと勝負をした。

 その時点で俺はもうエイリア学園のマスターランクと戦えるスペック……強すぎる光や才能は周りを歪ませる、俺が原作通りのスペックならば前に進もう!一緒に頑張ろう!となるが俺が強すぎるせいで俺の幻影に木野は負けている。

 

「っ!」

 

「やれやれ、僕のシュートを軽々とキャッチしますか」

 

「え、目金くん?」

 

「お前は、一斗!?」

 

 どういう風に問題を解決するべきかと悩んでいるとサッカーボールが飛んできた。

 木野は咄嗟に反応してキャッチをしボールが飛んできた方向を見れば目金が出てきた。冬花が誰!?と驚いていれば目金が驚いている。そう、ボールを蹴ったのは目金の弟の目金一斗だ。

 

「似ている、って事は兄弟か」

 

「はい……僕の弟です。一斗、なにをしに来たのですか!?」

 

「なに、簡単ですよ。兄さん、僕と立ち位置を変わってください……エイリア学園の相手、兄さんじゃ務まらないでしょう?」

 

「それは……」

 

 一斗がやって来た理由は雷門イレブンの枠に自分を入れろ、ではなく目金と交代しろと言う。

 それを聞いた目金は目に見えて落ち込んでいる……さっき言っていた様に自分が一番劣っているのを理解している。その上でメンタル以外のサッカースキルが全て優秀な弟が居る。

 

「いきなりだな」

 

「ええ、本当ならば見るだけで納めておこうと思いましたが世宇子中との戦いの時と比べてあまりにも雷門は酷い。仕方ないので僕が立て直してやろうと思いましてね」

 

「「…………」」

 

「アホか、あん時のメンバーと今のメンバーは違う。バランスガタガタなのは当然だろう……雷門中サッカー部の部長としてお前を認めねえよ」

 

「っ、円堂くん……情けは……」

 

「ああ、お前の為にならない」

 

 目金自身が分かっている、足手まといなのは。

 情けで雷門イレブンに入れられたとしてもそれはただひたすらに目金を傷つけるだけなのも。

 

「目金欠流、俺こと雷門中サッカー部部長の円堂守が命じる。既にエイリア学園の襲撃を受けて惨敗した学校を巡れ……それが嫌ならばマネージャー業等の裏方でもしろ。マネージャー達は今選手だからマネージャー業は出来ない……まぁ、幸いというか解析とかそういうのをしないといけない相手じゃないが」

 

「!」

 

「なに、大丈夫……俺達雷門中が勝った相手だからな、お前も雷門の1人ならばなんとかなるさ」

 

 今の環境が過酷ならば自分で上がれる段数に少しずつ刻んでおく。

 少なくとも目金はここまでついて来る事が出来ている、全国区のエース級はともかく一般的なサッカー部員ならば負けないスペックの筈だ。

 

「あの、僕は?」

 

「お前はお前の腕に自信があるから来たんだろ?だったら瞳子監督か金雲さんに自分を売り込め」

 

「えぇっ!?そ、そこは本来のキャプテンである君が融通を」

 

「んな甘いことを誰がするか。無名でコネがないシャドウだって自分自身を売り込みに来てんだぞ?……あの円堂守が推薦したとかそういう邪な考えを持ってるのか?」

 

「うぐっ……」

 

 図星だったのか気まずい顔をする一斗。

 ホントにまぁ、ロクでもねえなと呆れながらも目金だけじゃ挫けることもあるだろうと一斗と一緒に巡ってこいと命じた。

 

「木野、お前はどうしたいんだ?……極端な話、源田か五郎に代わればそれで終わる。あの2人がGKをしてくれる。またマネージャー業に戻ると言うのならば止めはしない」

 

 目金はこれでいいとして問題は木野だ。

 木野をどうにかしないといけない……木野はどうしたいのかの気持ちをハッキリと聞きたい。これからイプシロンよりも上のチームが出てきて心が折れる前にやっておかないといけない。

 

「ゴールを、守りたい……今までの試合、皆が点を取ってくれた!でも、私が点を奪われたせいで追い込まれた。だから強いGKに……」

 

「……ゴッドハンドは使いこなせているか?」

 

「うん……でも、マジン・ザ・ハンドが。何度やっても……」

 

「なら、マジン・ザ・ハンドとゴッドハンドを掛け合わせろ」

 

「……え?」

 

「ふん!!」

 

 マジン・ザ・ハンドを何度も練習しているが上手くいかないことを教えてくれる。

 マジン・ザ・ハンドの魔神は化身の一種、化身使いじゃない人間は上手く使えない。だったらやるべきことは簡単だ。

 腕は使えないがマジン・ザ・ハンドの魔神を出すことは出来る。

 

「私はその魔神を出すことが出来ないんだよ!」

 

「この魔神を出せって言ってるんじゃねえ。俺にとっての最適な魔神がコレなだけだ。染岡のドラゴンクラッシュの様に魔神じゃない別の物を作りそれをゴッドハンドと組み合わせるんだ……マジン・ザ・ハンドに固執せずゴッドハンドを基礎として新しい技を作れ」

 

 自分は出来てないのに偉そうなことを言っているのは自覚している。

 実際、俺は円堂守の背中を追いかけているだけで俺のオリジナルは皆無に等しい。俺ならではの必殺技を考えたことはあるが、体が円堂守なのでゴッドハンド系列の技がしっくりとくる。

 

「エイリア学園の襲撃が来るって分かったら次は行くな。自分が足手まといになってるって自覚しているのならば特訓しかない。幸いにも源田が代わりに居る……自分だけのゴッドハンドを作るんだ」

 

「私だけの、ゴッドハンド……」

 

 目金と木野は一時離脱か……まぁ、ダークエンペラーズルートに入らないだけでいいか。

 金雲さんに言われた通りに課金のカードを買いに行きスタジアムに戻れば和気藹々と試合をしておりホイッスルが鳴った。引き分けで終わった。審判していた古株さんから聞けばバックアップチームが有利に試合を動かしており瞳子監督はその事に苛立っているのだが、鬼道達は気持ちいい顔をしていた。余計な事を考えなくていい純粋なサッカーは今の鬼道達の特効薬みたいだったな。

投稿速度

  • 出来たら即座に出せ
  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
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  • 週一ぐらい
  • 自分のペースでいいぞ
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