教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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女の闘い!つうてんかくシュートvsゴッドハンド・タイガー

 

「エイリア学園の痕跡が見つかったわ」

 

「どういうことです?」

 

「エイリア学園の基地と言える場所が大阪にあると情報を手に入れたんだ」

 

 イプシロンと引き分け、円堂くんの腕が治った。

 円堂くんはリハビリをしないと本来の調子に戻らないけれど、着実に良い方向に流れは向いていてそれぞれがパワーアップをしようと必死になって少しずつ成果が上がっている中で瞳子監督がエイリア学園の痕跡を見つけたと言ってきた。

 どういう意味かと瞳子監督に聞けばお父様がエイリア学園の基地を見つけたと教えてくれる…………

 

「その、仮にそこがエイリア学園の基地かなにかだとして乗り込んで大丈夫なんですか?」

 

 まだ円堂くんがGKとして復帰出来ない、本来のエースストライカーの豪炎寺くんの不在、イプシロンとも決着がついていなくてイプシロン以上のチームが2つ以上ある。

 エイリア学園の基地があるからそれを調べに行こうって考えは分かるのだけれども、そこからいきなりプロミネンスと同等かそれ以上のチームと鉢合わせをしてボコボコにされたら……やっと今、良い方向に流れが向いているのに一気に崩れる。

 

「いや、エイリア学園の本拠地は別にある……コレは財前総理からの情報だ」

 

「パパから!?」

 

「…………」

 

 財前総理はエイリア学園の人間に拉致された。そこでなにを見たのかなにを聞かされたかは分からない。

 財前総理とエイリア学園からなにかがあったのだけは確かだから、喋ることが出来ないなにかを知ってしまった……財前総理は何処にエイリア学園の本拠地があるのか知っているから、そこにエイリア学園の基地はあっても本拠地じゃないと知っている……。

 

「白恋中や漫遊寺中の時と違ってエイリア学園の基地を調べに行くのでバックアップチームから何人か連れていきます」

 

 大阪にあるエイリア学園の基地について調べに行く事が決まって、過酷な戦いになる可能性が高い。

 学校に行くわけじゃなくてエイリア学園と戦う可能性がとても高いから瞳子監督はバックアップチームを何人か、もしかすると現地にいる優秀な選手をスカウトする必要があるから……バックアップチームから3人、栗松くん、風丸くん、秋さんの3人。

 吹雪くんと染岡くんと私が居るし、殆どの人がなにかしらの形でシュート技を持っている。DFの殆どがシュート技を持っているからどうしても守備が手薄になる。だからDFで固めたのと源田くん以外の別のGKってところね。

 

「じゃあ、出発するぞ!」

 

 荷物を載せ終えた。今回の遠征に向かうメンバーも乗ったから古株さんがイナズマキャラバンを発進させる。

 今度は大阪……エイリア学園の基地があるなんて言うけれども、宇宙人の基地があるならば気付かれるわよね?

 

「え〜っと、この辺とのことです」

 

「…………何処からどう見ても、テーマパークよね?」

 

 音無さんが色々と纏めたデータを確認し大阪のとある地域にエイリア学園の基地がある、かもしれないと教えてくれる。

 この近隣にあるもので目立つものと言えば目の前にある大阪のテーマパーク、ナニワランド……

 

「木を隠すならば森の中、そうは言うが……」

 

 ナニワランドと呼ばれるテーマパーク以外に特に目立った場所は無い。

 周りもナニワランドに前日に宿泊することが出来るホテルとかナニワランド行きの電車とかそういうのばかりで、鬼道くんはこういう場所にあえて基地を構えるのは戦術としてはありだけれども、微妙に反応に困っていた。

 

「流石にここに入ってなにも無くてただ遊んでましたは洒落にならないわ。先ずはこの近隣を調べてから、それでダメだったら調べましょう」

 

 ナニワランドにこんな形で来たくないし遊びたいと言えば遊びたいけれども、そういう時じゃない。

 この近隣を調べるからそれでと複数人で行動をするように言い、私と冬花さんで近隣を調査する…………。

 

「無い、わね?」

 

 ナニワランドの周辺を調べても特にコレと言ったものもないし噂らしい噂も聞かない。

 エイリア学園の基地があるって噂自体が偽物だった……そう、考えれなくもないけれども……。

 

「探し方が悪いのかな?」

 

「どういうこと?」

 

 エイリア学園の調査に息詰まっていると冬花さんが探し方に問題があると言う。

 まぁ、宇宙人の基地を知りませんか?って聞いてここですよ!とすんなりと教えてもらうことが出来ないけれども……

 

「エイリア学園はサッカーで物事を決めている。だから、サッカーから調べれないといけないかなって」

 

「まぁ……息詰まっている状態だし、調査のやり方を変えるのはいいことね……」

 

 でも、この辺の情報って全然無いのよね。

 物凄くサッカーが強い中学があるってわけじゃないし、サッカー用具店も大手のスポーツ用品店のチェーン店だし。

 

「地元の女の子のサッカークラブがあるみたい」

 

「……可能性、低そうね……」

 

「そこのサッカークラブの監督、本業はお好み焼き屋さんで……そろそろお腹が空いてきたし、ひとまずはそこに行ってみようよ」

 

 サッカー部があって物凄く強い!の大半はエイリア学園が破壊した。

 サッカー部じゃなくてサッカークラブは破壊されていなくて女子のサッカークラブがあった。この近くに監督をしている人がお好み焼き屋さんに居るらしいから食事を取るついでに色々とと

 

「お好み焼きね……」

 

「え……もしかして……」

 

「食べたことないわ」

 

 B級グルメの代表格とも言えるお好み焼き、正直に言って縁が無い。

 お好み焼きとかたこ焼きとかそういうのって意外と食べる機会が無いものなのよね。冬花さんは驚いているけど直ぐにクスリと笑った。

 

「じゃあ、人生初のお好み焼きだね」

 

「ええ」

 

 浮かれちゃいけないのは分かっているけれども、少しだけ楽しみが出来たわ。

 女子サッカークラブの監督を勤めている人の本業であるお好み焼き屋さんに向かった。

 

「いらっしゃい!何名様?」

 

「2名様で」

 

「はいよ!」

 

「オススメってなんですか?」

 

「そら、ベタやけど豚玉やで!」

 

「じゃあ、それで」

 

 冬花さんと一緒にお好み焼き屋さんに向かってオススメを聞いてそれを注文した。

 円堂くん達が部活帰りに食べて帰る雷々軒と何処となく似ている雰囲気があるけれども少し違う。

 

「うん!美味しいわね!」

 

 B級グルメって言われてるけれど、中々に美味しいじゃない!

 

「あ、2人とも!」

 

「あ、一之瀬くん……お昼だね」

 

「大丈夫よ、サボりなんて言わないわ」

 

 お好み焼きが思ったより美味しいしもう1枚追加で頼もうかなと思えば一之瀬くんが現れた。

 一之瀬くんも食事に来たのだけれど……確か…………土門くんと一緒に行動をしていたんじゃなかったの?

 

「コレ!コレ!食べてえな!」

 

「えっと…………あ!美味い!!」

 

 一之瀬くんがお好み焼きを食べてと言われて食べた。

 私達が注文した豚玉よりも豪華な海老のお好み焼きを食べた。一之瀬くんは最初は困惑していたけれどもお好み焼きは美味しくてバクバクと食べてあっという間にお好み焼きは無くなった。

 

「私達も同じ物を食べようかしら」

 

「アカン!アカン!あれ、コスパ度外視のとっておきや!……リカの奴、遂に見つけたんやな」

 

 豚玉だったし海老を食べようと思い店の人に注文をすれば断られた。

 

「ここが日本一のお好み焼き屋やで!!」

 

「ありがとう」

 

「……吹雪くん……」

 

 注文をどうしようかと思っていれば吹雪くんがやってきた……地元の女の子を引き連れて。

 京都の時といい今回の時といい……まぁ、雪原のプリンスなんて大層な異名を持ってるから仕方ないけれども!

 

「あーっ!!リカ!それ、愛のお好み焼きやん!遂に見つけたんやな!」

 

「勿論や!」

 

「え?」

 

「愛のお好み焼き?」

 

「今食べたやん、将来ウチと夫婦になる証のお好み焼きを!ダーリンが!」

 

「え……えぇっ!?」

 

 え……ど、どういう展開なの!?

 一之瀬くんがスゴく豪勢なお好み焼きを食べたと思えば、それを食べさせた人がとんでもない爆弾発言をした。一之瀬くんもそれを見ていた私達もなにが起きているのかが全く理解する事が出来ないわ。

 

「ま、待ってくれ!」

 

「待つもなにも……お好み焼き、美味しい言うて食うたやん?」

 

 なんの説明もせずに食べさせたっぽいわよね?

 一之瀬くんは純粋にお好み焼きを奢ってもらったと思っていたけれど気付けば罠に嵌められている状態だった。流石にそれは酷いから私達と吹雪くんが間に入る。そもそもでここに来たのはエイリア学園の基地を探す為だからと言い、流石にエイリア学園の事は知っているから一応は話はすんなりと通った。

 

「皆、頑張ってや!!リカのダーリンをゲットやで!!」

 

 そう、一之瀬くんの将来を賭けてのサッカーをしようと。

 一之瀬くんを連れてきた人は浦部リカ、女子サッカークラブ、大阪ギャルCCCのキャプテンで大阪ギャルCCCの監督の娘。

 浦部さんのお母さんが大阪ギャルCCCに雷門に勝てと声援を送っている。

 

「なんか……すまん……俺がトイレに行ってたら一之瀬が」

 

「いや、まぁ……旅先のトラブルってあるもんだからさ」

 

 一緒に行動していてた土門くんはトイレに行っている間に一之瀬くんが攫われた事を教えてくれる。

 風丸くんはあまりにも予想外の出来事なので旅先のトラブルとして割り切ってくれる。

 

「で、新しく加わった俺達はどういう扱いで?」

 

「音無さんと久遠さんがベンチ、MFに塔子さんを配置で栗松くんと風丸くんはDFに回ってもらうわ」

 

「「っ!」」

 

 今回はバックアップチームメンバーから栗松くんと風丸くんが居る。

 音無さんと冬花さんが抜けて塔子さんがMFに、栗松くんと風丸くんにDFとフォーメーションを決める……音無さんと冬花さんはベンチ、マネージャーなくてベンチの枠に入った……ホントならば私を含めてマネージャーの4人はサッカー部と違って毎日練習していない、少し練習不足がある。エイリア学園との戦いがなければオフの日や男女混合がありの場合のみフィールドプレイヤーになっていたレベルで覚悟はしていた。

 

「監督、少しいいですか?この試合、俺がベンチで木野をGKにしてください」

 

「え?」

 

 後は何時も通りのフォーメーションとかそんな感じで相手の情報が全くと言って無いからリアルタイムで情報を算出して鬼道くんが上手くゲームメイクする何時も通りの雷門中のサッカーをする感じの流れだった。だけど……なんか……源田くんがこの試合のGKは秋さんにしてくださいと瞳子監督に頼み込んだ。GKとしては源田くんの方が優秀で、源田くんじゃ厳しい場合とかを想定して秋さんがベンチに入ってる感じで、秋さんもそれを自覚しているのか特に疑問を抱かなかったのだけれど、まさかの源田くんが交代を要求した。

 

「エイリア学園を倒すまでどんな試合も負けるつもりはないわ……木野さんのゴッドハンド・タイガーは強いけれど、致命的な弱点がある。安定性を選ぶなら━━」

 

「俺がわざと手を抜くと言えば?」

 

「なっ!?」

 

 エイリア学園を倒すまで負けるつもりはない、瞳子監督的にはどういう心情なのかは分からないけれども負けるつもりは無い。

 源田くんの方が安定性があることを言い、秋さんがベンチスタートで行こうとするのだけれど源田くんがらしくない発言をする。キング・オブ・ゴールキーパー、円堂くんさえ居なければ最強のGKの源田くんがわざと手を抜くなんてそれはありえない。

 豪炎寺くんの時と違ってエイリア学園要素0で、一之瀬くんの今後の将来が関わってくるのに源田くんは秋さんをGKに選ぶ。

 

「源田、なんでそんな事を」

 

「決まっているだろう……あの浦部リカと言う女はFW、そして木野はGKだからだ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

「……あ」

 

 源田くんが浦部さんがFW、秋さんがGKだからという意味の分からない事を言ったけど……一之瀬くんと秋さん以外は全てを理解した。瞳子監督も理解はしたけれども関わり合いは持ちたくないという感じの雰囲気を出している。

 

「……好きにしなさい」

 

 瞳子監督、匙を投げたわね。空気を読んだ源田くんが秋さんにGKの座を譲った。

 一之瀬くんと秋さんが絶妙なまでに気付いていないけれども、例えそれで雷門のゴールが弱くなろうとも構わない。

 

 

 雷門中

 

 FW 夏未 染岡 吹雪  

 

 MF 鬼道 塔子 一之瀬 

 

 DF 栗松 壁山 土門 風丸 

 

 GK 木野

 

 ベンチ 小暮 源田 音無 冬花

 

 

 大阪ギャルCCC

 

 FW リカ 御堂

 

 MF 天王寺 浪川 蛸谷 万 

 

 DF 串田 堀 虎浜 梅田

 

 GK 土州

 

 ベンチ 根切 通天 船場 岸和田 難波

 

「皆、この試合……頼むぞ!」

 

「タイプじゃないとか今はサッカーに忙しいから無理って断ればいいのに」

 

 一之瀬くんの人生が掛かっている試合、一之瀬くんは過去最大の気合いを見せる。

 吹雪くんがサラッととんでもなく酷いことを言っているけれども気にせず、何時もの様に角馬くんが現れたから試合の準備が整った。

 

「さぁ!急遽始まった雷門中vs大阪ギャルCCCの一戦!なにやら女の戦いやら色々と恐ろしいものを感じます!」

 

「ハハハ……ま、流石に地元のサッカークラブに負けるわけにはいかないか」

 

 角馬くんがサラリと怖いことを言いそれを聞いた土門くんが苦笑いをする。

 大阪ギャルCCC、ハッキリと言えば聞いたことが無いチーム。強いサッカーチームならば鬼道くんや源田くんが知っているから問題は無いとは思う……けど、一之瀬くんの人生がかかっている。

 

「ほな、行くでぇ!」

 

 大阪ギャルCCCからのキックオフで始まる。

 聞いたことが無いサッカーチームだし、プロ傘下とかそういうのでもない……だから問題は無い。この時の私達は完全に油断をしていた。

 

「っ!」

 

「こいつら、出来る!」

 

「可愛いだけの女子中学生やと思ったか!うちらコレでも強いんやで!」

 

 パスもドリブルもしっかりとしていてサッカーをしっかりと知っている。

 油断や慢心をしていたとここで直ぐに理解するけれども巧みにパスが繋がれて浦部さんが秋さんとの勝負に入った。

 

「つうてんかくシュート!」

 

「ゴッドハンド・タイガー!!」

 

「おぉ!!虎だ!」

 

「タイガーや!」

 

「……貴方達、サッカー選手よね?」

 

 浦部さんの必殺シュート、つうてんかくシュートを秋さんはゴッドハンド・タイガーで破った。

 名前の通り虎が出るゴッドハンド・タイガーを見たCCCのメンバーは興奮をするけど、虎は野球だしお隣の兵庫県じゃないの?

 

「全員、慢心を捨てろ!こいつら、かなりの手練れだ!」

 

「だったら任せろ!故障したわけでもないのに今までバックアップチームだったからな!暴れたい気分だ!」

 

 心の何処かで油断をしているのを見抜き慢心を捨てるように鬼道くんが言い、ゴッドハンド・タイガーで殴り飛ばされたボールを風丸くんが手に入れた。体の何処かが故障していたわけじゃないのにずっとバックアップチームだった風丸くんは力を発揮する事が出来るとドリブルで駆け抜けていく。

 

「風神の舞!」

 

 新しいドリブル技、風神の舞で風丸くんは駆け抜けていく。

 こうした正式な試合で風丸くんが味方として居るのは久しぶりだけれど吹雪くんに負けず劣らずの足を持っているわね。

 

「吹雪!」

 

「……ッハ!遅えんだよ!」

 

 吹雪くんにパスをすれば吹雪くんは何時もの様に性格を切り替えた。

 風丸くんのパスからの絶好のシュートチャンス、それを吹雪くんは待っていてやってきた。

 

「エターナルブリザードV2!」

 

「決まったわね」

 

 エターナルブリザードV2、ドリルスマッシャーこそ破れていないけれどもデザームのワームホールは破った。

 この技ならば土州さんから簡単にゴールを奪える……そう思っていたのだけれど、その考えは一瞬で恐怖に切り替わった。

 

「はぁああ!!妖狐ダッキ!」

 

「なっ!?」

 

「アレは……化身!?」

 

 土州さんが化身を出した。

 今の今まで化身を出してくる選手が居なかったけれども土州さんは化身を出した。どんなキーパー技が出てきても問題は無いと思っていたけれど化身だけは話が違う。

 

「シキガミラインズ」

 

 キーパー技の化身で、吹雪くんの渾身のエターナルブリザードを軽々と止めた。

 あのエターナルブリザードならば決まると誰もが思っていた中での化身でのキャッチ、思考が追い付かない一瞬の隙を突かれてボールが回る。

 

「プリマドンナ!」

 

「っく……」

 

 浦部さんと土州さん以外にも強い……けど、決して相手に出来ないと言えないわけじゃない。

 互いにGKがとても強いチームになっていて、こっちは吹雪くんのシュートチャンスが何回かあった。向こうは浦部さんのシュートチャンスが何回かあった。吹雪くんのエターナルブリザードは土州さんの化身、妖狐ダッキのシキガミラインズで、浦部さんのつうてんかくシュートは秋さんのゴッドハンド・タイガーで防がれた。

 

「吹雪!お前、囮になれ!化身には化身だ!」

 

「るせえ!!俺がゴールを奪うんだ!!」

 

 今の今まで化身を持ったGKと相手をしたことがない。化身は決して化身でしか倒せないものじゃない。強力な必殺技やそもそもでボールに触れさせないというサッカー技術を使えば突破することが出来るけれど、GKの化身だから突破口が見えない。

 単体でのシュートで最も威力を出せるのは染岡くん、それを理解しているから染岡くんは吹雪くんがフェイクやフェイントを仕掛けて自分にシュートチャンスを作るように言うのだけれど作らない。

 

「俺がここに居る理由は点を取るためだ!俺がここに居れる理由は点を取れるからだ!!完璧な俺を求めるのは点が欲しいからだ!!」

 

「吹雪、くん?」

 

 元々豪炎寺くんの抜けた穴を埋める為に吹雪くんをスカウトした。

 選手として文句の付け所が無かった吹雪くんだけれど大事な試合がある度に荒れている。自分が点を取って結果を残してやると燃えていて周りが見えない。それでも吹雪くんは強い。バックアップチームから加わった風丸くん並みのスピードだけじゃなくて豪炎寺くんに負けないキック力を持っている。でも……でも……少しずつ動きが悪くなっている。個人の力のみに頼ろうとしている。

 大阪ギャルCCCは強いチームで点を取れない。吹雪くん個人の力のみでどうにかしようとするから連係やパス回しでボールに触れさせられない状況を作りシュートチャンスを生み出すけれどもゴッドハンド・タイガーを破れない。

 前半戦を終えて後半戦に入っても特に誰かを変える指示を瞳子監督は出さない。土州さんのシキガミラインズを突破することが出来るのは今フィールドにいるメンバー。

 

「もっとだ!もっとだ!もっともっともっともっと!!最強さん召喚改!!」

 

「あの状態でディフェンス技を!?」

 

 熱くなっている時じゃなくて冷静な時の吹雪くんはディフェンス技で守るサッカーをする。

 今の吹雪くんは熱くなっているのだけれど、最強さん召喚を進化させて相手からボールを奪いそして突撃する。

 

「うぉおおおお!!!」

 

「最強さんが消えてない!?」

 

 最強さん召喚の必殺技通り最強さんを背後に召喚する吹雪くん。

 ボールを奪って技を使い終えたのに最強さんは消えていない。最強さんは靄がかかり、揺れ動きなにかの形を形成しようとするけれども上手くはいかない。

 

「オラァ!!」

 

 上手く形を維持する事が出来ていない。けど、圧倒的なパワーを持っていた。

 エターナルブリザードを更にパワーアップさせるのかと思ったけれどエターナルブリザードを撃たないノーマルシュート……なのかしら?

 

「妖狐ダッキ!」

 

「時間的にもうすぐ終わりや!こっからカウンターで決めるで!」

 

「シキガミラインズ!!」

 

 土州さんは妖狐ダッキを出した。

 延長戦はしない方向で話が纏っていて引き分けの場合は最初から無かった事になる。浦部さんはなにがなんでも点を取る為に土州さんがボールをキャッチしてくれると信じた。妖狐ダッキを出した土州さんはシキガミラインズを使い……

 

「きゃあ!?」

 

「なっ、なんやて!?」

 

 シキガミラインズが敗れた。

 雷門が待望の1点を手に入れ、そこから再スタートのキックオフだけれど時間にして数十秒しかなかった。試合終了のホイッスルが鳴り響いて……一之瀬くんの命はなんとか首の皮一枚で繋がった。

投稿速度

  • 出来たら即座に出せ
  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
  • 一気に纏めてから一気に出せ
  • 週一ぐらい
  • 自分のペースでいいぞ
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