教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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パラケルスシーズンはあの組み合わせでいいんです。
じゃないとただの風林火山デストロイヤーになりますので。違和感あっても勘弁してください


最強チーム!その名はジェネシス!

 

「マジン・ザ・ハンド!!」

 

「ダメだ!遅い!」

 

 立向居の奴は本当に天才としか言いようが無かった。

 いきなりのマジン・ザ・ハンドだが出し方がゲーム版の出し方で、アニメ版の一番最初に利き手で心臓の気を溜める行為をしてからのマジン・ザ・ハンドならば殆ど完璧に近い形で出来た。

 

 唯一冬花のフリーズショットがゴールを奪う前にマジン・ザ・ハンドを出すことが出来ていない。

 スピード重視のシュートならば真マジン・ザ・ハンドの形じゃないとキャッチする事が出来ないので立向居にマンツーマンで指導をする。

 

「やれやれ、嬉しそうだな円堂は」

 

「そうなの?」

 

「ああ……自分をも越える逸材に自分の技を伝授していて喜んでいる」

 

 立向居にマンツーマンでマジン・ザ・ハンドの指導をしていれば風丸が俺が楽しそうにしている事に気付く。

 思えば五郎はそこそこ時間がかかってマジン・ザ・ハンドを会得したりしたが、立向居は荒削りながらも殆ど完成形を作り出している。答えを見せているからと言うのならば、マジン・ザ・ハンドを一番知っている俺はどんだけ時間がかかったという話だ。

 

「……金雲さん、どうでしょうか?」

 

『驚きましたね……陽花戸中と言えば福岡の弱小校と聞いていましたが、まさか円堂くんを越える逸材が居るとは』

 

 カメラで映像を送る夏未。映像の送り先は金雲さんだ。

 俺や源田クラスのGKは流石にもう何処にも居ないだろうと思っていたらまさかの俺をも越える逸材を見つけた。金雲さんはこれは実に面白いと笑みを浮かべている。

 

「……瞳子監督、2チームで4人のGKが揃います……俺はチームの為にGKを辞めます」

 

「「「『え……ぇええええ!?』」」」」

 

 立向居はまだスカウトしていないが立向居はスカウトするつもりだ。

 前々から考えていたことであるGKを辞めるという言葉を出せば鬼道を除く雷門の一同は驚いた。

 

「ちょ、ちょっと待て!円堂、お前がやっと戻ってきてくれたのにGKを辞めるって。他のポジションにコンバートするのか!?」

 

「ああ。リベロにな」

 

「リベロって……円堂、正気かよ!?」

 

「いや、理に適っている」

 

「どういうこと?」

 

 唯一驚かなかった鬼道。俺がGKからリベロにコンバートする理由が分かっている。

 

「円堂はGKでありながら前線に出てシュートを決める異色のGKだ。GKとしての円堂が強すぎるせいでGKになっていた。適性としてもGKは間違いではないが、リベロとしても活躍出来る」

 

「た、確かにイプシロンのデザームみたいに点を取りに行く為にポジション変えるのは分かるけど……」

 

「染岡の化身シュートも止められた……デザームが言っていた様に雷門は何処からでもシュートが撃てる。そしてその一部に円堂、お前が携わっている」

 

 一之瀬が一応の理解は出来ているが納得がいかない。

 鬼道は続けて説明をする。雷門の一番の武器である染岡の化身シュートも止められた。イプシロン改となったデザームが言っていた様に雷門中は何処からでもシュートが撃ててその一部に俺が関わっている。

 

「夏未達がデザームの紅蓮螺巌を突破してくれたけど、次の相手はハッキリとイプシロン改よりも上なんだ……攻撃の起点を更に増やして攻撃を超重視にした雷門中になる。その為の決断だ」

 

「この前のイプシロン改との試合、デザームが前線に上がらせてからのカウンターを狙わせていたけれどそれは円堂くんにも言えること。だから、円堂くんには一時的にリベロにコンバートしてもらいます」

 

 瞳子監督には事前に話を通してあるので俺がリベロへのコンバートに対して文句は言わない。

 GKとしてゴール下を支えるのでなくフィールドに出て戦う。今まで何度か試合で得点を上げているから俺の点を取る力に関しては問題は無いのだと思っている。

 

「でも……やっぱり俺はキャプテンが後ろに居てくれた方が嬉しいッス」

 

「……先に言っておく……俺の腕は傷こそ完治した。後遺症も無い……けど、確実に衰えている」

 

 陽花戸中の前でゴッドハンドを使った際にすぐに分かった

 自分が思っている以上に腕の力が衰えているのを。思えば両腕の骨折や骨にヒビが入ってのギプス生活なんてしたことが無い。今までそんな経験が無い。だから、言いたくはなかったが言うしかない。腕の力が衰えていると。

 

「エイリア学園に同じランクで複数のチームが居ることが分かった。それが分かった以上は俺達が連戦する事が出来ない。今回はエイリア学園関係無いからこのメンツで来たが、東京に居るバックアップチームと混合のチームになる。GK問題が発生する。腕の力が衰えている俺が試合に出れても一試合だけで、もう一試合は熟せない……足腰の鍛錬だけは怠っていない。俺が今の段階でフィールドプレイヤーとして活躍する最も最適な手段はリベロなんだ」

 

 幾ら動かずに待つのが仕事で特に問題は無い状況だったとしても2試合連続で出続けるのは無理だ。

 フィールドで活躍するにはリベロとして動く。これ以外は答えがない……そしてGKは試合に合わせて2人必要になる。

 

「木野、源田、五郎……そして立向居!この4人でGKを回す」

 

「って、え?え?……あ、あの……」

 

「立向居、お前の才能は本物だ。エイリア学園打倒の為にGKとして戦ってくれないか?」

 

 地上最強イレブンのGKの4人のローテーションについて語った。

 まだ正式に雷門入りしていない立向居はいきなり話を振られたので戸惑っている。俺は立向居の肩に手を置いてGKとして戦ってくれないかと聞いた。

 

「い、いいんですか?だって、俺……」

 

「いいもなにも、俺の方が頼んでるんだぞ?俺がリベロに専念するにはどうしても4人のGKが必要だ。俺の代わりを務めるのが難しいって思ってる奴もいる……けど、お前ならきっとゴールを守ってくれる。お前に選別に1個、技を授けるつもりだしな!」

 

「雷門の監督として言います。立向居くん、この地上最強イレブンに加わってGKとしてゴールを守りなさい」

 

 瞳子監督も立向居の才能は本物だと感じ取れた。

 地上最強イレブンの1人として加わるように申し出れば立向居は深呼吸をする……緊張でガチガチだが深呼吸をすることで気持ちを整え頷いた。

 

「シタタタタ、タン、ドババババーン!これによって上下左右斜めあらゆる方向からのキャッチを可能とする!」

 

「……円堂くん、もう少し分かりやすい説明を」

 

「いえ、このノートにそう書いているので」

 

 先にどんな技なのかを概要だけを教えれば瞳子監督がざっくり過ぎると分かりやすい説明を求める。

 そんな事を言われてもこの裏ノートに書かれている一番わかりやすい内容だと裏ノートを見せれば瞳子監督が困惑をした。

 

「やめといた方がいいぜ……それ、悪筆過ぎて円堂しか読めねえからよ」

 

 裏ノートも例によってものすごい悪筆で俺にしか読めなかった。

 染岡が無理に理解をしようとしなくてもいいと呆れながら瞳子監督に言った。

 

「さ、まずはマジン・ザ・ハンド!マジン・ザ・ハンドを会得したらムゲン・ザ・ハンド!そこからは自力で探すんだ」

 

「はい!」

 

「ッて、おい!!良い感じに話が纏ってんのはいいけどよ、納得出来るかよ!」

 

 立向居のマジン・ザ・ハンドを覚える特訓を再開しようとすると異議を唱えたのは吹雪だった。

 アツヤの人格が出ている状態で、納得が出来ないと言っている。

 

「立向居を入れるのは決定だ」

 

「そうじゃねえ!あんたがゴールを守らずリベロになる事だ!完璧な俺が点を奪ってやるからリベロになんざならなくてもいいんだよ!!ゴールを守っとけよ!俺以外にゴールを奪われないためによ!」

 

「ったく……立向居、ゴール借りるぞ」

 

「あ、はい」

 

 吹雪はGKとして自分以外から点を取られるな、点を取るのは自分がすればいいから問題は無いと言う。

 自分が居れば点を取れる、GKだけは唯一管轄外だから俺が守っておけば問題は無いと一応の正論を噛ましてくる。

 

「そこまで言うなら、まずは俺からゴールを奪ってみろ」

 

「っ、テメエ!」

 

「なんだ、まだハンデが欲しいか?」

 

 腕が衰えていてリハビリが終わっていない事を伝えてこの前アツヤは納得した。

 渋々の納得だが俺の言葉を飲み込んでくれた。それでも思うところはあり、さっきまで俺の腕が衰えてるだなんだと言ってGKからリベロにコンバートする事について言っていたからGKとして弱体化しているのは分かっている。その上で俺は吹雪との勝負を受ける。

 

「っ、ざけんじゃねえ!!!エターナルブリザードV4!!」

 

「正義の鉄拳G5!」

 

「なっ!?」

 

 更にパワーアップしているエターナルブリザードを正義の鉄拳で軽々と殴り飛ばす。

 正義の鉄拳は殆ど実戦で使うことが無いから使っていないがあっさりとパワーアップしたエターナルブリザードを殴り飛ばされた事を吹雪は動揺する。

 

「どうした?本気じゃないんだろ?」

 

「……っへ……そうこなくちゃ面白くねえ……はぁあああ!豪雪のサイア!」

 

 エターナルブリザードが本気じゃないのは直ぐに分かった。

 アツヤ状態の吹雪にボールを返せばこれぐらいで破られたら面白くないといい笑みを浮かべた後に……化身を出した。

 豪雪のサイア、染岡の戦国武神ムサシ同様に自由自在に使いこなせている……

 

「アイシクルロード!」

 

「怒りの鉄槌V4!」

 

「なっ……なんだと!?」

 

「ああ、言っておくぞ……ダイヤモンドハンドまではまだもう1個間に技がある」

 

 豪雪のサイアの必殺シュート、アイシクルロードを撃ってくる吹雪。

 それを待っていたと俺は怒りの鉄槌で上から叩き伏せてゴールを守り抜いた。

 

「そんな……俺のシュートは完璧だ……アツヤのシュートは防がれた。でも、大丈夫。円堂くんは味方で敵じゃない……でも、この戦いが終われば雷門中と戦うことになる。その時に敗れなきゃ完ぺきじゃ……」

 

「…………」

 

 ずっとアツヤの状態だった吹雪だったが士郎の人格が一瞬だが出てきた。

 吹雪アツヤとしての能力を求め続けられていた事から士郎として求められていないと引きこもっていた、そんなところか。

 豪雪のサイアのアイシクルロードならば軽々と破ることが出来ると見せた。

 

「言っておくぞ……次の相手は怒りの鉄槌は破れる」

 

 感覚的に言えば風神・雷神・ゴーストの方が上だから分かっている。

 次の相手、特にジェネシスは怒りの鉄槌を破る必殺シュートを持っている。

 

「吹雪、お前の能力はスゴいって言える……けど、今のままじゃそこまでだ。完璧なんて無い物を求めている以上はお前はそこで止まっている」

 

「っ、君に!お前になにがわかる!!(なにがわかる)

 

「……」

 

 今の俺が出来る唯一の吹雪へのフォローを終えた。

 自分のことをロクに知らない人間のくせにと吹雪はキレてしまいそのまま何処かに行った……

 

「はぁ……」

 

 その日は結局はマジン・ザ・ハンドの特訓にのみ時間を費やした。

 立向居を雷門の一員にする為にマンツーマンでマジン・ザ・ハンドの練習をする。他の面々も陽花戸中と一緒に個人技を磨いたり色々としている。

 

「浮かない顔だね」

 

「ああ……ちょっとな。長い間、不在だったからさ……キャプテンが出来てないなって」

 

「そんなことはないよ……皆、守くんを信じて付いてきてくれる。会ったばかりの立向居くんですらマジン・ザ・ハンドを会得して期待に応えようって」

 

 夜にイナズマキャラバンで星を見上げながらため息をついていれば冬花が励ましてくれた。

 俺が負傷退場をしていなかったら、そう考えたらキリが無い……ただ、もし俺が残っていたら。多分、未来の俺はその世界線の俺だから……あの謎のエイリア学園のハゲに勧誘されてたりするのか?

 

「円堂守だな」

 

「っ!?」

 

「え、貴方達は?」

 

「我々はエイリア学園のもぉ!?」

 

 少し空気を変える為に軽く歩いていればエイリア学園のハゲ達が現れた。

 冬花が誰なの?となりエイリア学園の者だと自己紹介をしようとするとサッカーボールが飛んできた。

 

「まったく……」

 

「貴女はウルビダさん?」

 

「…………」

 

 その内に来る頃だとは思っていたが思った以上にあっさりと早くに姿を表に出してきたか。

 サッカーボールを蹴ってきたのはウルビダで、冬花さんは何時ぶりだったのか名前を若干だが覚えていない。

 

「久しぶりだな。怪我は完治したみたいだな」

 

「完治したけどまだリハビリ中だって……それで、いきなり現れてどうしたんだ?」

 

「なに、お前達に1つ良いことを教えてやろうと思ってな」

 

「良いことってなにかな?」

 

「お前達にとって朗報な事だ……それを知りたければ明日、私達のチームと試合をしてくれ。ああ、勝敗は関係無い。試合をしてくれるだけで構わないぞ」

 

「……………そうか。それで、あのハゲどもは?」

 

「安心しろ。もう不要になった」

 

 エイリア学園にスカウトしてくるハゲはどうするのかを聞けば不要と切り捨てた。

 ウルビダは明日に試合をすると約束を漕ぎ着けた後に姿を消した。

 

「……さっきの人達、なんだったんだろうね?」

 

「……それは明日になれば分かる……」

 

 まだその時じゃないのは分かっている。

 メンバーもなにもかもが足りない状況だからどうしても負けてしまう……でも、コレがないと先に進めない。

 

「それでそのウルビダって子は……なにを教えてくれるの?」

 

「……」

 

「円堂くん、心当たりがあるんじゃないかしら?」

 

「……それについて語っても問題は解決しない……今はウルビダを待とう」

 

 ウルビダとの試合でいい情報を貰える。

 俺達にとって朗報はなんなのかが分かっていない中で夏未は定期的にウルビダと会っている関係性であるのはチラリとは聞いているので俺はホントはなんなのかが分かっているんじゃないのかと聞いてきた。

 

 ウルビダが何を伝えたいかは知らない。

 だが、なにをしに来るかは知っている……その問題を越えなければ、胸囲じゃなかった。脅威の侵略者は倒せない。

 

「っ!!アレは!」

 

「エイリア学園のボール……ちょっと待て!あの色は見たことが無いぞ!?」

 

 ウルビダらしき影が見当たらないと思っているとエイリア学園のボールが舞い降りた。

 夏未がエイリア学園のボールだ!と気付くが風丸が今まで見たことが無いエイリア学園の色をしている事に直ぐに気付いた。

 

「やぁ……久しぶりだね、円堂くん」

 

「っ……」

 

「エイリア学園!?バーンもガゼルもいない……まだ、チームがいたのか!?」

 

 エイリア学園の生徒が現れ、ヒロトいや、グランが代表して一歩前に出た。

 土門がバーンもガゼルもいない事に気付き、まだチームが居たことについてショックを受けている。

 

「円堂……あそこにいるのはウルビダ、だよな……」

 

「染岡か。ああ、そうだ。私はお前の知っているウルビダだ……円堂いや、雷門中よ。お前達に朗報を伝えに来てやった」

 

 染岡がウルビダが居るのだと気付いて俺に間違いがないのかを聞いてくる。

 俺がなにかを言う前にウルビダはその通りだと答え、グランは笑みを浮かべた。

 

「君達は恐怖を抱いているんだろ?倒しても倒しても強いエイリア学園の生徒がやって来るって……だから安心してよ。エイリア学園のチームはマスターランクが最高ランクだ……そして俺達ジェネシスこそ、エイリア学園最強のチーム……さぁ、サッカーをやろうよ」

 

「………ああ」

 

 この試合は負けるが、負け方を選ばなければ上手く立ち直れない。

 グランのサッカーをしようという申し出を引き受ければそれぞれが試合の為の準備に入った。

投稿速度

  • 出来たら即座に出せ
  • 10話ぐらい溜め込んで毎日1話ずつ出す
  • 一気に纏めてから一気に出せ
  • 週一ぐらい
  • 自分のペースでいいぞ
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