「さっきの奴等が噂になってる宇宙人か!」
バーンとガゼルが消え去り、綱海が噂の宇宙人かを聞いてきたので頷いた。
「ああ……彼奴等を倒して、更にジェネシスさえ倒せばやっと終わる」
「あんなのが居たら子供達がビビっちまう!円堂、俺も仲間に加えてくれ!」
「俺はいいけど……」
「私は歓迎するわ……ただ綱海くん」
「なんすか?」
「サッカー、始めたばかりなのよね?サッカースキルが足りないわ……だから、吹雪くんからサッカーを教わりなさい」
「え……僕に、ですか?」
綱海の素質は認めているが試合中でもそうだったが所々で初心者なプレイをしている。
相手はしっかりとしたサッカーで身を固めているので、綱海に足りないサッカースキルを身に着けてほしい。瞳子監督は吹雪が綱海にサッカーを教えるようにと言えば吹雪は自分なんかでいいんだろうかと悩んでいる。
「おう!直ぐにスキルを会得してやるぜ!よろしくな、吹雪!」
「……うん……」
「っと、電話しないと」
綱海ならば直ぐにサッカースキルを身につけることが出来るだろう。
俺はスマホを取り出して金雲さんに連絡を取った。居残り組には福岡から沖縄に行くとは伝えており、何時でも沖縄に行ける様にしてもらっている。
「いいですねぇ。青い空、白い雲、汚れなき海!そして水着のチャンネー!」
「金雲さん……」
「冗談ですよ、冗談……さて、なにやら新たに仲間が加わった様ですが早速ですがチーム分けをしましょう!」
金雲さんが率いるバックアップチームメンバーと合流を果たす。
新しくメンバーが加わったことを嬉しそうにしながらもチーム分けをすると言う。
GKが木野、五郎、立向居、源田
DFが綱海、俺、壁山、五条、西垣、壁山、土門、風丸、冬花、小暮、影野、栗松
MFが鬼道、一之瀬、音無、塔子、不動、小林、マックス、半田
FWが夏未、染岡、吹雪、シャドウ、佐久間
とよりどりみどり。
この中でプロミネンスだけに勝つ編成なら簡単だ。ダイヤモンドダストだけに勝つ編成なら簡単だ。
だが、それは戦力が偏っている。プロミネンスとダイヤモンドダスト、両方に勝てるチーム編成をしなければならない。流石にこの人数があるから連戦は無い。
「では、GKに立向居くんと木野さんを貰いましょうかね」
「あの、ドラフト制ですか?」
「ドラフト制ですよ……ああ、実は既にチーム分けを考えると言えば?」
チーム分けをどういう風にするかと思えば誰が欲しいとまさかのドラフト制だった。
流石に瞳子監督も驚いているのでチーム分けは既に考えている。金雲さんの中では既に2通りのチームが出来ている。
「私が率いるチームのキャプテンは鬼道くん、貴方です」
「俺がですか……それはつまり」
「ええ。円堂くんは選びません……不満ですか?」
「いえ、構いません……具体的に言えば誰がチームなのですか?」
金雲さんの中では既に2つのチーム分けが終わっている。片方のチームのキャプテンは俺、もう片方のチームのキャプテンは鬼道だ。
キャプテンに選ばれたのならば責務を全うするまでだと鬼道は色違いのキャプテンマークを受け取れば金雲さんが言った。
「我がチームのGK!立向居くんと木野さん!DF!壁山くん!小暮くん!栗松くん!西垣くん!そして先ほどの彼、綱海くん!MF!鬼道くん、塔子さん、半田くん、マックスくん!FW、シャドウくん、夏未さん!」
「そうなると……こうか」
チームA
FW 夏未 シャドウ
MF 鬼道 塔子 半田 マックス
DF 壁山 栗松 小暮 綱海
GK 立向居
控え 木野 西垣
チームB
FW 染岡 吹雪 佐久間
MF 不動 音無 風丸
DF 円堂 冬花 土門 五条
GK 源田
控え 五郎 影野 一之瀬
DFの方が偏りが酷くFWも少ない。
特に危険なのがMFで俺がリベロとして入るのならば風丸がもう少し前に出ても問題は無いのだとMFとして運用される事に。
チーム分けは終わった。大海原中が練習場所の提供をしてくれる。
「え!?ホントすか!?」
「どうした?」
「隣のおばちゃんがこんな時だからこそ、俺に試合に出ろって」
「お前なら大歓迎だ!」
練習をしていると土方が連絡を受けた。隣に住んでいるおばちゃんが弟たちのことをほんの少しの間だけ見ることになった。
そのおかげで沖縄から離れる事は出来ないが、今回の試合に限っては土方が参戦し、本人がMFだと言うので五条をベンチにし、風丸をDFに戻しMFとして俺のチームでスタメンとして出てもらうことに。
「でさ、結局見つかったのか?豪炎寺って?」
軽くアップを済ませていると小暮が豪炎寺について聞いてきた。
沖縄に来ていなかったメンバーは豪炎寺探しについては聞いているが詳細については知らない。
小暮が空気を読まずに聞いたら、結局は豪炎寺が見つかっていないので空気が静まり返った。
「やっぱり沖縄には居ないんじゃないのか?豪炎寺と沖縄ってどう考えても接点無いし……それよりも色々なところでスゴいサッカープレイヤーが日本各地を転々としてるって噂を聞いたぞ」
「え、そうなのか?」
沖縄に豪炎寺は居ない、そう考える半田は日本各地を渡り歩いているサッカープレイヤーの噂を聞いたことを告げる。
それが豪炎寺じゃないのか?もしかして立向居が見た豪炎寺は日本各地を転々としている豪炎寺が偶然に沖縄に居たんじゃないのか?その疑惑が出てきた頃に一本の電話が入った。
「もしもし……おぉ……自信ありげだな……沖縄の大海原中ってとこにいる。ああ、頼んだ」
「どうやら、準備が出来たようですね」
電話の相手と会話をすれば自信ありげだった。沖縄の大海原中に居ることを伝えればこちらに向かって来てくれる。
これで残りの憂いは後僅か。金雲さんが電話の向こうの相手が誰なのかに気付いたのか、そいつは鬼道側のチームに入れると言った。それならば問題は無い。
「よっと……こんな感じだな」
「スゴいね……あっという間に技術を会得するなんて」
「へへっ!俺にかかりゃ朝飯前よ……でも、なんか悪いな。お前だって自分の練習をしたいのに俺の練習に付き合ってもらってよ」
一方の綱海と吹雪。吹雪はサッカーを綱海に教えれば水を吸うスポンジの如く簡単に覚えていく。
あっという間に技術を会得したことを綱海は当然だぜ!と笑みを浮かべたが、なんか悪いと自分が初心者なのは一応の自覚があるので綱海は謝った。だが、吹雪はそれに対して困った顔をしていた。
「僕は……もう、不要な選手だよ」
「不要って……」
「完璧じゃなくなった僕には居場所は無い」
「居場所って……なんでお前はそんなに完璧を求めてんだ?」
「それは……僕が1人だから……もう、アツヤも両親も居ない。だから1人で完璧にならないといけない」
「おいおいおい、なに言い出すかと思えばよ!完璧なんて求めてどうすんだよ?」
「え?」
「完璧なんて何処にもない!その時その時で最高な波は変わるんだから、そいつを見極めて乗らねえと!」
「……それは……」
吹雪の事情はよく分からないが、吹雪は完璧を求めている。
ただ綱海は完璧なんて何処にもないと、周りをもっと見るように言うのでどういうことなのかを考える……だが、答えは出ない。
でも、吹雪は綱海と接触をしたことで変化が見られる。完璧よりももっと周りを見渡して最高と見つけようとする。狭くなっていた視野や思考が少しずつ広まっていく。
「来たぞ!」
色々と準備を進めた4日後、大海原中にエイリア学園のサッカーボールが2つ現れた。
全員が身構える中で現れたのはエイリア学園のマスターランクの2つのチーム、ダイヤモンドダストとプロミネンスだ。
一気に押し寄せてきたなと身構えながらも俺は前に出る。
「さて、前回バーンが勝手な行動をした。故に対戦する権利は我々ダイヤモンドダストが先にある」
「ああ……けど、言っとくがこっちも2チームだ」
「なに?……円堂守、お前が居るチームに挑む!」
「なら、試合は後になる……ダイヤモンドダストが後でプロミネンスが先だ」
「ちょっと待て!俺は」
「バーン、悔やむならば過去のお前を悔やむんだな」
目当ては当然に俺だと言いたいバーン。
バーンの勝手な行動で招いた結果なのでガゼルは黙らせて内心笑っていれば試合の準備が始まる。
「結局、豪炎寺さんは見つからなかったッスね……」
何処に居るのかが分からないままの豪炎寺……ホントは割とすぐ近くで見ている。
大海原中でエイリア学園との決戦があると沖縄の人達が試合を見に来てくれている。その中に豪炎寺は紛れ込んでいる。
土方がチラリと俺を見てくるが豪炎寺は必要ならば出てくる筈だ。
「うっしゃ!この時を待ってたぜ!」
鬼道チームの準備が終わった。
プロミネンスの面々は既にフィールドに入っており、綱海がエイリア学園の為に鍛えたんだとやる気が満々に満ちていた。
「っち!円堂守が相手じゃないか……」
「言っておくが、円堂が居なくてもお前達ならば倒せる」
俺が目当てなバーンだったが、鬼道はハッキリと言ってやった。と言うか挑発をした。
チーム名通り燃えやすい性格、言い方を変えれば頭に血が昇りやすい性格でありプロミネンス達から威圧化、殺気での気迫が伝わってくる。
試合が開始する、どっちがボールかどっちがコートかと思っていればボールが蹴られた。
フードを被っている人が2人……ボールを蹴った方、ではなくボールを蹴らなかった方がフードを外した。
「お前は、目金!?」
「お久しぶりですね、鬼道くん……円堂くん、言われた通りノルマをこなしましたよ」
「そうか」
フードを被っている2人組の内の1人は目金だった。
目金がここで帰ってきたのか!?と鬼道は驚いていれば目金は俺に言われたノルマを無事に果たしたことを報告してくれる。
強くなっていくエイリア学園に対して危機感を抱いていた目金はもういない……そして隣でフードを被っている奴は……いや、それよりもだ。
「ではでは、スタメンを発表します!FW、夏未さん、シャドウくん。MF鬼道くん、塔子さん……そして目金くん」
「なっ!?」
スタメンを発表していく金雲さん。充分にメンバーが揃っている中での目金をスタメンとして起用した。
目金が戻ってきたのは嬉しいものの、メンバーが不足していると言う事はない。だから鬼道はどうして目金を起用するのかと困惑を隠せない。
「鬼道くん、言いたいことは分かります……でも、僕は結果を残します。1回です!1回だけで構いません!」
「目金……」
1回だけ、何かを狙っている目金。
パワーアップするようにとFFで戦った学校を巡れとキャプテンとして命じた。その成果が完成をしたから沖縄に舞い戻ってきた。
FW 夏未 シャドウ
MF 鬼道 塔子 目金 マックス
DF 壁山 栗松 小暮 綱海
GK 立向居
控え 木野 半田 西垣 ???
プロミネンス
FW バーン サイデン ネッパー
MF ボニトナ レアン ヒート ボンバ
DF サトス バクレー バーラ
GK グレント
「さぁ!ここ常夏の地沖縄県!エイリア学園も最強クラスのチーム!プロミネンスが襲ってきた!以前は趙金雲の策略により撤退こそさせたものの今回はそれが出来ない!正真正銘、己の実力で勝ち取らなければなりません!」
「ゲームメイクは鬼道くんに任せます……ですが、目金くんに1度チャンスを。無理ならば即座に交代しますのでご安心を」
「……お前だろ?……まったく、目金の奴め。頼もしい助っ人を送ってきてくれたな」
目金と一緒に来た奴が誰なのかは分かっているので声をかけた。
目金の狙いはなんなのかは分からないが、一緒に来た奴が頼もしい助っ人、それは変わりはない。
「さぁ、試合開始のキックオフです!」
ボールはプロミネンスからだ。
今回は遊びじゃなくて倒す為に試合を行う。プロミネンスは勝たないと正当な評価を貰えない。遊びでなく本気のサッカーを挑みに来る。
「いくぜ!」
「やはりマスターランクを名乗るだけはあるな……だが、もう慣れた!」
「なに!?」
「エイリア学園には一歩ずつだけど追いついてるんだよ!あんた達を倒して、ジェネシスも倒すんだから!」
バーンがボールを受け取ればドリブルで駆け抜けていこうとするがボールを奪われた。
八百長をしていた時とはチームも違うしレベルも違う。豪炎寺探しをしながらも沖縄の砂浜で強靭な足腰を手に入れた。
塔子がボールを持ってフィールドを駆け抜けていく。
「っ……」
「要注意されているのは鬼道くんですか。まぁ、当然と言えば当然ですね」
プロミネンスの動きにしっかりとついていくことが出来ていて、サッカーをすることが出来ている。
金雲さんは鬼道チームで要注意人物としてマークされているのは鬼道、キャプテンと司令塔の2つの仕事を果たしている。鬼道を抑えればチームの足は上手く動かなくなる。その読みは的中だが、鬼道も自分が司令塔で狙われることは沢山ある。
自分が最高の囮になることについて鬼道は躊躇わない。
ヒートが鬼道をマークするが鬼道はそれを突破する素振りを見せる。
「ヒート!」
「ふっ……約束通りだ!作ってやったぞ!」
ヒートだけでは鬼道を抑え込むことが出来ない、そう思わせたボニトナは鬼道をダブルチームでマークしようとする。
必然的にそうなれば人数が減って誰かがマークされなくなる。このチームで最も弱いと思われているのは目金であり……目金にパスが通った。
「ありがとうございます……いきますよ!」
「っは!雑魚になにが出来る!グレント!」
絶好のシュートチャンスがやってきた。
だがプロミネンスは目金の情報を得ているので目金だけじゃ突破することは出来ないと判断を下す。
グレントがゴールを守ってからのカウンター、そうなるようにプロミネンスの面々が動いていれば……目金に金色の翼が生えた。
「っ、あ、あの技は!?」
「ゴッドブレイク!!」
あの技は知っていると目金が出した技を見て風丸が叫んだ。
それは俺から点を奪った最強クラスのシュート、ゴッドブレイクだった。目金がそんな大技を覚えているだなんて誰も思っておらずシュートブロックの準備は出来ておらずグレントとの勝負になった。
「バーンアウトっ、がぁ!?」
「っご……ゴォオオオオル!!vsプロミネンス!先制点を上げたのは雷門A!そしてまさかまさかの目金が点を取った!」
目金のゴッドブレイクとグレントのバーンアウトがぶつかり、目金のゴッドブレイクが勝った。
一瞬だけ空気が静寂に包まれた中で目金はニヤリと笑みを浮かべた。
「ふ、ふふふ……見ましたか!鬼道くん!この僕が先制点を取ったんですよ!」
「目金……強くなったな……」
「ええ、僕だってやる時はやるんです……そして、すみま、せん」
「目金!?」
点を取ってやったと笑みを浮かべて鬼道に報告をすれば目金は倒れた。
これは明らかにレフェリータイムだとホイッスルが鳴れば担架が運ばれてきた。
「目金さん、大丈夫ッスか!?」
「すみません、壁山くん。僕はこの一撃にのみ全てを賭けていました……皆さんも分かっているでしょう、僕如きにゴッドブレイクなんて不釣り合いだって。この一発を撃つだけでもう使い物になりません」
目金は運ばれてきた担架に乗せられた。
「鬼道くん、覚えていますか?最初の試合を……僕はヒーローになりたくてわざとサッカー部に助っ人が来ないようにしました。そしてその結果が無様に逃亡し豪炎寺くんと入れ替わりました。あの時の鬼道くんは僕のことを雑魚だと思っていたでしょう」
「……ああ、あの時はな」
「円堂くん、どうですか?……僕だって雷門イレブンの1人なんです!……うっ!?」
「審判!目金くんがもう動けないので選手交代を要請します!」
目金が雷門イレブンの1人だったと思い知らせることが出来る渾身のゴッドブレイクで1点をもぎ取った。
ゴッドブレイクを撃つのに力を全て費やしたのか目金はまともに動くことが出来ない。金雲さんが審判に選手交代を申請した。
「目金がMFとして入ってたから……俺……いや、違うな……お前、豪炎寺なんだろ?」
ポジション的にもMFが必要なので自分かと思った半田だったが、半田はフードを被っているもう1人の奴に声をかけた。
目金が去った後に誰かが入る、この状況を生で見ていた半田はフードを被っている奴を豪炎寺だと思って声をかけたが……フードを被っている奴はジャケットを脱ぎ捨てた。
「なっ!?」
「お前は……」
「期待しているところ悪いね……僕なんだよ……」
半田が豪炎寺だと思って声をかけた男の正体はアフロディだった。
どっちにしよう
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アフロディ(イナズマジャパン)
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アフロディ(ファイヤードラゴン)